2020/05/02

「イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-」

Photo_20200502100401
2019年10月にNetflixで配信された「イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-」を観た。

「イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-」
監督・脚本 ヴィンチェンゾ・ナタリ
原作 スティーヴン・キング、ジョー・ヒル「In the Tall Grass」
製作 スティーヴン・ホバン
製作総指揮 ジミー・ミラー、ジョン・レヴィン
出演者 ライズラ・デ・オリヴェイラ(ベッキー・デマス)、エイヴリー・ホワイテッド(カル・デムス)、パトリック・ウィルソン(ロス・フンボルト)、ウィル・ビュイエ・Jr(トビン・フンボルト)、ハリソン・ギルバートソン(トラヴィス・マッキーン)、レイチェル・ウィルソン(ナタリー・フンボルト)
音楽 マーク・コーヴェン
撮影 クレイグ・ローブルスキー

ベッキーとカルの姉弟は大人の背丈を越える広大な草むらの中から助けを求める少年の声を聞いた。少年を助けるため草むらの中へと分け入った2人はすぐに少年を見つけられると思っていたが、なかなか見つけられず、歩き回っているうちに自分たちも道に迷ってしまい、2人は離ればなれになってしまった。2人は草むらの異様さに気が付いたが・・・・。

本作「イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-」 はスティーヴン・キング、ジョー・ヒル共著の短篇小説「In the Tall Grass」をヴィンチェンゾ・ナタリが映画化した2019年のNetflix作品。

本作の原作はキングとヒル共著の短篇小説であり、草むらに迷い込んで出られなくなる、と言うワンアイディアによる作品。
そのアイディアに、望まれない子を妊娠してしまったため、子を養子に出そうと里親の元へ自動車で田舎町を移動する姉と弟が、入ってはてけない草むらに迷い込んでひどい目に遭う、と言う典型的なプロット。

その背景にはキングお得意のネイティヴ・アメリカンの呪い的なスパイスを加え、最終的に良い話に昇華させた小編。

本作は本来ならばテレビシリーズの1エピソード程度の分量の物語なのだがヴィンチェンゾ・ナタリの苦心もあったのか、どうにかこうにか100分超えの作品に仕上がっている。

基本的に本作は超自然的なとんでも話なのだが、論理的に破綻はしておらず、物語の最終的な着地点は美しく、ある種の爽やかな感動とカタルシスを感じることができる。

物語の一つの主役とも言える広大な草むらの描写は非常に美しくかつ恐ろしい。
特に草むらが風でなびく様、人が通って草むらが揺れる様は丹念に描かれている。

機会があれば是非。

なお本作の原作はKindleで発売中。

Photo_20200502104401
また余談だが、本作「イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-」の中には「クリスティーン」に登場するプリマス・フューリーが映り込んでいる。
解釈としては、クリスティーンに乗ってきたドライバーが草むらに迷い込んでしまい、クリスティーンはそのまま放置されてしまった、と言うところ。

| | コメント (0)

2018/06/14

「ドクター・スリープ」のダン役はユアン・マクレガーか!?

2018年6月13日にVariety.comが伝えるところによると、「シャイニング」の続編「ドクター・スリープ」のワーナーの映画化企画について、「ドクター・スリープ」の主人公、中年にさしかかったダンをユアン・マクレガーが演じる可能性が出てきた模様。

Ewan McGregor to Star in New ‘Shining’ Movie ‘Doctor Sleep’ (EXCLUSIVE)

また、スティーヴン・キングはダン役にユアン・マクレガーがキャスティングされたと言うニュースに接しそれを祝福した模様。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018/05/30

映画「ドクター・スリープ」の公開は2020年1月か!?

2018年5月26日にシネマトゥデイが伝えるところによると「シャイニング」の続編「ドクター・スリープ」の全米公開日は2020年1月24日に決まった模様。

「シャイニング」続編映画、2020年1月米公開!

ニュースソースはこちら。

Warner Bros. also announced the release date for its 'Shining' sequel and moved 'Godzilla 2' from spring to summer in 2019. 

該当部分を引用する。

Warners also has made several other changes to its release calendar, including announcing that director Mike Flanagan's Doctor Sleep, a sequel to The Shining, will hit theaters Jan. 24, 2020. The film is based on Stephen King's 2013 novel of the same name, which follows Danny Torrance, now an adult and battling alcoholism and dealing with the trauma of what happened to him as a child in a certain haunted Colorado hotel.

余談だが、映画「シャイニング」でダニー・トランスを演じたダニー・ロイドだが、最近はTwitterで、ダン・ロイドと名乗っている。

ここで興味深いのは「シャイニング」の続編「ドクター・スリープ」において、中年にさしかかったダニーはダンと名乗っている、と言うか愛称がダニーではなくダンとなっている点。

つまりこれは「ドクター・スリープ」の影響ではないのかな、と思えてならない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018/05/02

「ミスト 短編傑作選」に新訳はあるのか?

2018年5月10日に文藝春秋(文春文庫)から刊行される予定の「ミスト 短編傑作選」だが、その収録作品に新訳があるのかどうかを考えてみた。

「ミスト 短編傑作選」の収録作品は次の通り。

「ミスト 短編傑作選」
 ・「ほら、虎がいる」(松村光生訳)
 ・「ジョウント」(峯村利哉訳)
 ・「ノーナ」(田村源二訳)
 ・「カインの末裔」(松村光生訳)
 ・「霧」(矢野浩三郎訳)

確認作業の結果だが、現在までに日本国内で発表されている「ジョウント」「神々のワード・プロセッサ」に収録)は、大村美根子訳なので今回の「ジョウント」は新訳だと考えられることがわかった。

しかしながら、今回の確認作業を通じて、われわれが慣れ親しんできた翻訳作品についても、翻訳家の高齢化が進んでいることを当然の事ながら実感する。

ところで最近SNSで【ジェンダー感(ジェンダー観)】がアップデートされていない作家の作品の存在についての議論があるが、それと同時に日本語の変化を考えると、翻訳にもある種の賞味期限があることが否定出来ない、と感じた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018/05/01

オーバールックホテルへの招待(「レディ・プレーヤー1」)

「レディ・プレーヤー1」 2018年4月20日に公開された「レディ・プレーヤー1」がスティーヴン・キングファンとして興味深い。

「レディ・プレーヤー1」
監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:アーネスト・クライン、ザック・ペン
原作:アーネスト・クライン (「ゲームウォーズ」
出演:タイ・シェリダン(ウェイド・オーウェン・ワッツ/パーシヴァル)、オリヴィア・クック(サマンサ・イヴリン・クック/アルテミス)、ベン・メンデルソーン(ノーラン・ソレント)、リナ・ウェイス(ヘレン・ハリス/エイチ)、T・J・ミラー(アイロック)、サイモン・ペグ(オクデン・もろー)、マーク・ライアンス(ジェームズ・ドノヴァン・ハリデー/アノラック)、ハナ・ジョン=カーメン(フレーナ・ザンドー)


さて、「レディ・プレーヤー1」のどの辺りがスティーヴン・キングファンとして興味深いのかと言うと、VRワールド《オアシス》に隠された2つ目の鍵があるのが映画「シャイニング」(1980)の《オーバールックホテル》なのだ。

つまり、「レディ・プレーヤー1」の登場人物は「シャイニング」の舞台となる《オーバールックホテル》を再現されたVR空間で宝探しをするのである。

CGIで見事に再現された《オーバールックホテル》はキングファン必見の素晴らしいクオリティを誇っている。

このゴールデンウィークに《オーバールックホテル》に行ってみたい方は是非「レディ・プレーヤー1」を観ていただきたい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018/04/30

「トミーノッカーズ」も映画化か!?

Tommyknockers 2018年4月25日にヴァラエティ ジャパンが伝えるところによると、スティーヴン・キングの「トミーノッカーズ」の映画化権をユニバーサル・ピクチャーズが取得した模様。

米ユニバーサル、スティーヴン・キング原作の小説『トミーノッカーズ』の映画権利を獲得

現時点で判明しているのは次の通り。

制作:ユニバーサル・ピクチャーズ、アトミック・モンスター・カンパニー
製作:ジェームズ・ワン、ロイ・リー

ニュースソースはこちら。

Universal Answers Call To Make A ‘Tommyknockers’ Movie, Wins Bidding For Stephen King Novel

なお「トミーノッカーズ」は1993年に映画化されているが、日本国内ではVHS、LDしかリリースされていない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018/04/29

「死のロングウォーク」映画化か!?

Bachman_long_walk 2018年4月26日にシネマトゥデイが伝えるところによると、スティーヴン・キングの「死のロングウォーク」(リチャード・バックマン名義で1979年に発表)が映画化される模様。

歩行速度が落ちたら射殺!スティーヴン・キングの問題作「死のロングウォーク」映画化

ニュースソースはこちら。

Stephen King's 'The Long Walk' in the Works at New Line (Exclusive) 

現時点で判明しているのは次の通り。

制作:ニュー・ライン・シネマ
製作:ブラッドリー・J・フィッシャー
脚本:ジェームズ・ヴァンダービルド

なお「死のロングウォーク」は扶桑社より刊行されている。

また、高見広春の「バトル・ロワイヤル」は、スティーヴン・キングの「死のロングウォーク」を下敷きにしている。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018/04/28

「ミスト 短編傑作選」は2018年5月10日発売

Mist 2018年5月10日 文春文庫より「ミスト 短編傑作選」が刊行される。

「ミスト 短篇傑作選」
著者:スティーヴン・キング
訳者:矢野浩三郎ほか
出版社:文藝春秋 文春文庫刊
収録作品:「ほら、虎がいる」(松村光生訳)、「ジョウント」(峯村利哉訳)、「ノーナ」(田村源二訳)、「カインの末裔」(松村光生訳)、「霧」(矢野浩三郎訳)

紹介:スティーヴン・キングを読むならまずはこれ!

その町を覆ったのは霧――目の前さえ見通せぬ濃霧。その奥には何かおそるべきものが潜む……豪雨に襲われてスーパーマーケットに集まった被災者を襲う災厄とパニックを描き、映画化、TVドラマ化された伝説の中編「霧」他、「恐怖の帝王」の凄みを凝縮した問答無用の傑作集。キング入門者に最適、キング・ファン必携の一冊!

「ミスト 短編傑作選」の刊行に合わせて、装画を担当した藤田新策氏が、自らのブログで「ミスト」に関するエントリーを投下している。

「ミスト」Shinsaku Fujita Private View

「ミスト 短編傑作選」の装画も公開されている。

余談だが、「ミスト 短編傑作選」の装画の左上部に浮かぶショッピングカートだが、カート部分が、へこんでいるようにも、ふくらんでいるようにも見える。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018/03/29

「ストレンジャー・シングス 未知の世界」第4章「The BODY」

最近「ストレンジャー・シングス 未知の世界」を観ている。

ご承知の通り「ストレンジャー・シングス 未知の世界」は1980年代のポップカルチャーへのオマージュに満ちており、スティーブン・スピルバーグ、ジョン・カーペンター、スティーヴン・キングなどの影響を見て取る事ができる。

Thebody01
そんな中、今回紹介するのはシーズン1の第4章「遺体("The Body")」

スティーヴン・キングファンとしてはこのタイトルで驚く事になる。と言うのも "The Body" とは「スタンド・バイ・ミー」の原題なのである。

「スタンド・バイ・ミー」はご承知の通り、4人の少年たちが、失踪した少年の「死体"The Body")」を探すイニシエーションの旅に出る物語である。

もちろんこの「ストレンジャー・シングス 未知の世界」の冒頭の物語は、第1章「ウィル・バイヤーズの失踪(" The Vanishing of Will Byers")」で失踪した少年を4人の少年たちが探す、と言うものである。

Thebody02
そしてもう一点興味深いのは、第4章「遺体("The Body")」には登場人物の一人がスティーヴン・キングのハードカバーを読んでいるシーンがある。

そこのシーンのセリフは「その本いいよな。面白い話だ」である。本編映像では残念ながらどのハードカバーを読んでいるのかは確認する事はできないが、キングのハードカバーの中では比較的薄い本のような印象をうける。

そんな「ストレンジャー・シングス 未知の世界」は、スティーヴン・キングのテイストあふれる作品である。関心がある方は是非。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018/03/26

「ポプテピピック」もキングの影響を!?

「ポプテピピック」
古今東西のサブカルチャーの雑多なパロディでストーリーやイメージが構成されているアニメーション作品「ポプテピピック」だが、ご多分にもれず「ポプテピピック」にはスティーヴン・キング作品のパロディも含まれていた。

「ポプテピピック」第9話「奇跡とダンスを」より
「ポプテピピック」第9話「奇跡とダンスを」より。

「ポプテピピック」第11話「呪館 JUKAN」より
「ポプテピピック」第11話「呪館 JUKAN」より。

前述の通り「ポプテピピック」には古今東西の映画・ゲーム・マンガ・アニメ等のパロディが含まれている。その中にいくつかにキング作品があったからどうだ、と言う話ではないし、残念ながら特に語ろうとも思わないところである。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«「シャイニング」のジャック・ニコルソンの衣装がオークションに!?