「11.22.63」まとめ観しました。
お正月なので少し時間があったので「11.22.63」(全9話)をまとめ観しました。
「11.22.63」
製作:ジェームズ・フランコ
製作総指揮:J・J・エイブラムス、スティーヴン・キング、ブリジット・カーペンター、ブライアン・バーク
原作:スティーヴン・キング 「11/22/63」(文藝春秋社刊)
出演:ジェームズ・フランコ(ジェイク・エッピング)、クリス・クーパー(アル・テンプルトン)、サラ・ガドン(セイディ・ダンヒル)、ジョージ・マッケイ(ビル・ターコット)、ダニエル・ウェバー(リー・H・オズワルド)、ルーシー・フライ(マリーナ・オズワルド)
「ロード・オブ・ザ・リング」を観た際に思ったのが、「ロード・オブ・ザ・リング」は、「指輪物語」の現在望み得る最高の映像化作品だと言うこと。
で、今回「11.22.63」を観直してみて、同様に「11/22/63」の現在望み得る最高の映像化作品だと思えてならない。
しかしながら本作「11.22.63」は原作「11/22/63」の長大なストーリーラインをそのまま映像化した訳ではなく、原作の様々なプロットを取捨選択し交通整理をし、単純化する作業が行われている。
原作ファンからすると、おいおいちょっと待てよ、と言う展開はあるものの、それは長大な原作「11/22/63」を映像化する上での許容範囲だと思う。
大きな改変はジョージ・マッケイ演じるビル・ターコットの投入であろう。ビルと言うキャラクターを物語に投入する事により本作に《バディもの》の観点を導入することに成功しているし、オズワルド単独説以外の観点を導入する事に成功している。
また、原作では1958年にタイムスリップするのだが、テレビムービー版では、過去の生活を短縮するためか1960年にタイムスリップする。またテレビムービー版では過去へのタイムスリップの回数も減少している。
また、「11.22.63」内で「ダーク・タワー」シリーズへの言及は難しいためだと思うのだが、《イエロー・カード・マン》のキャラクターの設定は比較的理解しやすいキャラクターに変更されている。
あと驚いたのだが、原作では何度となく印象的な音楽の使い方がされているのだが、テレビムービー阪では、そうではないため、原作ファンには納得いかない部分になっているのではないか、と思えてならない。
しかしながら本作「11.22.63」は「11/22/63」の現在望み得る最高の映像化作品だと言うのは変わらない。
関心がある方は是非。
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