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2007/12/08

「携帯ゾンビ」と「セル」をめぐる冒険

2007/11/28に新潮社から出版された「セル」だが、当初は「セル」ではなく、「携帯ゾンビ」と言うタイトルで出版される、と言う情報がキングファンをはじめとしたWEB上の読書好きのコミュニティで飛び交っていた。

わたしが確認したところでは、10月中旬頃に、mixi2ちゃんねる、そしてキングファンや読書好きの方々が運営しているホームページやブログでキングの新刊「携帯ゾンビ」が新潮社から出るぞ、と言う情報が掲載されていた。

わたしの「携帯ゾンビ」に関するニュースソースは、全国の書店に配付される新刊情報だったのだが、10月末の時点で、新潮社のホームページの新刊情報で「セル」と言うタイトルの新刊が出る、と言う情報が掲載され、ここで初めて「セル」と言うタイトルが公になった。

「携帯ゾンビ」と言うタイトルについては、否定的な感想が大半を占めていたが、「新潮社よくやった!」的な好意的な感想も多々あった。

個人的には、「こりゃないだろう」と最初は思ったのが、しばらくの間は「携帯ゾンビ」「携帯ゾンビ」と呟いていたので、愛着が出てしまった。

さて、この「携帯ゾンビ」と言うタイトルについて、新潮社の方から経緯を伺ったので、ここに紹介したいと思う。


「携帯ゾンビ」と言うタイトルは新潮社が「CELL」の版権を取得した際に、最初に担当者が付けた仮題だった。

「携帯ゾンビ」と言うタイトルの発想の根本には、「セル」の献辞「リチャード・マシスンとジョージ・ロメロに捧ぐ」があったと言う事。

・新潮社から取次に出す「週報」では「携帯ゾンビ(仮)」と(仮)がタイトルの後ろについていたのだが、どこかの段階でその(仮)が取れて流出してしまったのではないかと担当者は推測している。

・新潮社社内では「携帯ゾンビ」と言うタイトルは結構ウケて、仮題としては長生きした。(当サイトの推測だが、おそらく「携帯ゾンビ」と言うタイトルが愛されていた、と言う事だろう、と思った)

・しばらくの間(正式タイトルが決定するまでの間)は、「携帯ゾンビ」「セル」以外の良いタイトルの案が出なかった。


以上のような経緯で、「携帯ゾンビ」と言うタイトルが世に出てしまった、と言う事である。
実際のところ、(仮)がなくなった経緯は、よくわからないのだが、その辺はご容赦いただきたい。

結果的には、「携帯ゾンビ」と言うタイトルは、誤った情報ではあったが、個人的には「携帯ゾンビ」と言うタイトルで、結構楽しい思いをさせていただいた。

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コメント

わたしは、「セル」を読んで、寧ろ、この場合「携帯ゾンビ」というタイトルの方が相応しかったかも… と思ってしまいました。

投稿: ユイー | 2007/12/09 13:26

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