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2008年4月の22件の投稿

2008/04/30

【メジャーリーグ】呪いのユニホーム“狂騒曲”

建設中の新ヤンキースタジアム キング関連のお話ではないのだが、キング大好きのレッドソックスの、しかも「呪い」に関する興味深い話題なので紹介する。

【メジャーリーグ】呪いのユニホーム“狂騒曲”
(産経新聞 2008/04/22)

 ヤンキースとレッドソックスのライバル物語に新たな一ページを加えたのが「呪(のろ)いのユニホーム」だ。さすがに人気の両チーム。愉快な話題が続いている。

 ことの起こりは、建設中の新ヤンキースタジアムにRソックス・ファンの作業員が「ヤンキースに呪いを」と、Rソックスのユニホームを埋め込んだことから始まった。ヤンキースは、掘削機で6時間かけてこれを掘り出し、Rソックスが1953年から続けている小児がん基金のための競売に−とライバルに贈った。

 ライバル間の美談といったところだが、楽しいのは歴史学、民俗学、宗教学、人類学の学者先生たちの論争だ。「ヤンキースはユニホームを掘り出すべきでなかった。敵からの呪いを防ぐため敵の武器などを埋めるのは古来よく行われた。作業員はそんな歴史に無知だったのだろう」。そんな説が出ると、すかさず「いや、呪いは埋めた人間の意思による。ヤンキースが呪いを除くには掘り出すべきだ」との反論も現れた。

 古代エジプトでは、いや中世ヨーロッパの例は…と呪いのかけ方が正しかったかどうか、諸説が入り乱れた。人柱伝説や徳川家康が愛刀を敵の薩摩や長州に向けて置くよう遺言した…など、この種の話になじみ深い日本人から見ると苦笑ものだが、米国の先生方は熱いのである。

 さらに現実的な質問も飛び出した。呪いのユニホームを掘り出し、その後を埋め戻した工事に3万ドル(約306万円)の費用がかかった。これをヤンキースが払うのか、それともニューヨーク市の公費でまかなうのか、というもの。新球場の総工費は10億ドル(約1020億円)で、球場本体の建設資金はヤンキースが出し、周辺のインフラ整備は公費だ。ユニホームが埋められたのはレストランの床になる場所だった。「ヤンキースの“道楽”で不要の経費を使った。私費か公費か」という追及の声があがった。

 1枚のユニホームが生んだ美談、学問論争、経費支払い明細要求。ちなみに、近く締め切られるユニホーム競売の値は6万7000ドル(約680万円)を突破している。掘り出し費用の追及などヤボ、と思うがいかがですか。(球)

同様の記事をもうひとつ紹介する。

レッドソックスのユニフォーム 新ヤンキースタジアム建設現場で発見
(AFP BB News 2008/04/15)

【AFP】08MLB、現在建設中のニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)の新球場(New Yankee Stadium)のコンクリート基礎の下からファンのいたずらで埋められたボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)のユニフォームが発見された。

 ニューヨーク・ヤンキースの事務所に匿名の情報提供がされた後、現地13日に5時間を費やしてレッドソックスの34番(デビッド・オーティス、David Ortiz)のユニフォームが掘り出された。

 ヤンキースとレッドソックスは長きにわたり、メジャーリーグで最も激しいライバル関係を持っている。ニューヨーク在住ながら、レッドソックスを応援している犯人の建設作業員Gino Castignoli氏(46)は、2007年夏に仕事中の建設現場でユニフォームを隠したことをニューヨーク・ポスト(New York Post)紙に告白していた。

 ヤンキースのランディ・レビン(Randy Levine)代表は「これの件に関して我々は何か非常にポジティブなことをしていこうと考えています。この非常にあくどく、卑劣な行為を非常に良い行為にしようとしているのです」と語り、ユニフォームを洗濯した後にオークションに出品し、ボストンの小児癌患者の為に募金することを明かした。

 またヤンキースのロン・トロストCOO(最高執行責任者)は、「彼が行ったことが間違っていただけでなく、その場所まで間違っていました」と語り、 Castignoli氏が当初ユニフォームをクラブハウスの下に埋めようとしていたが、実際にはプライベートスイートエリアに埋めていたことを明かした。

 収容人数5万1000人、総工費13億ドル(約1314億円)の新ヤンキースタジアムは現在のヤンキースタジアムに隣接する形で建設されており、2009年開幕前に完成する予定となっている。(c)AFP

どうでしょうか?
短編の元ネタ位にはなりそうな、結構面白いエピソードですよね。
建設中の建物から何かが発見されると言うことなのだ「スネーク・アイズ」とか「パイルD-3の壁」とかを思い出しますが、キングでは「ドランのキャデラック」もありますがね。

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2008/04/29

「ミスト」試写会情報(東京)

2008/05/10公開予定の映画「ミスト」の試写会が各地で開催されている。

東京では、次の試写会が実施された(される模様)。

「ミスト」ハリウッドチャンネル独占トークショー付きプレミア試写会
日程:4月28日(月)
会場:スペースFS汐留

「ミスト」試写会
日程:5月2日(金)
会場:一ツ橋ホール

因みに、わたしは5月2日(金)の試写会に行く予定。

なお、全国の「ミスト」の試写会情報については、「スティーヴン・キングの話」が詳しいので、そちらをご参照願いたい。

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2008/04/28

「クローバーフィールド/HAKAISHA」

= スティーヴン・キングがジョークで「ミスト」プリクェールだと言った「クローバーフィールド/HAKAISHA」を観た。

「クローバーフィールド/HAKAISHA」(2008)
監督:マット・リーヴス    
製作:J・J・エイブラムス、ブライアン・バーク    
脚本:ドリュー・ゴダード    
撮影:マイケル・ボンヴィレイン    
編集:ケヴィン・スティット    
出演:マイケル・スタール=デヴィッド(ロブ)、マイク・ヴォーゲル(ジェイソン)、オデット・ユーストマン(ベス)、ジェシカ・ルーカス(リリー)、リジー・キャプラン(マレーナ)、T・J・ミラー(ハッド)、ベン・フェルドマン(トラヴィス)、ライザ・ラピラ(ヘザー)、クリス・マルケイ(グラフ)

本作「クローバーフィールド/HAKAISHA」は大変面白い作品に仕上がっていた。
そしてわたしは、本作が想像以上に作品として成立している事に少なからず驚いてしまった。

と言うのも本作は『かつて「セントラル・パーク」と呼ばれたU.S.447地区で回収された「クローバーフィールド事件」を記録した未編集のビデオ映像』と言う設定であり、そのために本作は原則的に「撮影しっぱなしの未編集のビデオ映像」と言う事になるのだ。

従って、この設定上、ビデオ映像の撮影者は、おそらく「セントラル・パーク」で死んでしまっているだろう事が容易に想像できるし、本作を映画(娯楽作品)として考えた場合、作品として成立していないのではないか、と言う事も想定できてしまう。
また、『かつて「セントラル・パーク」と呼ばれたU.S.447地区』と言う表現から、もしかしたらアメリカは、また人類は既に滅んでしまっているのかも知れない、と邪推してしまう。

人類が破滅したかどうかは取りあえず置いておくが、前述のように、本作には設定上の問題点があることは否定できないと言えるが、本作はそれを逆手に取って、完全な娯楽作品として成立してしまっているのだ。
そこには、本作の構成に非常に素晴らしい効果を与える手法(設定)が導入されている。

その手法(設定)と言うのは、「クローバーフィールド事件」が記録されているビデオテープは、事件の前に、ロブとベスがデートし、その際にロブが撮影したビデオテープに重ね撮りされている、と言う設定である。

この手法(設定)により、本作は、完全に異なった2つの時系列(時制)を備えた作品となり、その手法(設定)のおかげで、製作者は本作に、プロローグとエピローグを挿入することが可能になるのだ。

わかりやすく言うと、例えば「シザーハンズ」「タイタニック」のように、現在の時制の登場人物が、過去の時制の出来事を語る、と言う物語上の構成を導入する事が可能になる訳である。尤も、本作では、プロローグとエピローグが過去の時制の出来事であるため、従来の手法の裏返しとも言えるし、もしかしたら「アレックス」的アプローチとも言える、と思える。

さて、この「現在の時制の登場人物が、過去の時制の出来事を語る」と言う手法(設定)は、作品の物語に深みとリアリティを付与する効果を持っている。

ところで本作「クローバーフィールド/HAKAISHA」で行われている手法(設定)では、作品に深み(伏線の追加とロブトベスの感情の変化)を与えているのは勿論だが、それ以外にも、日常の延長上に、本作で描かれるような想像を絶する出来事が起こりうる、と言うことを表現している。

もちろん、本作で描かれる怪異は2001/09/11の「アメリカ同時多発テロ事件」のメタファーであり、同事件を体験したアメリカをはじめとした全世界の人々は、本作の観客になることにより、想像を絶する悲惨な出来事や、想像を絶する怪異は、日常の延長線上に起こりうる、と言うことを如実に感じることが出来るし、信じることも出来るのだ。

 

ところで、本作には、皆さんご承知のようにクリーチャーが登場する。
製作のJ・J・エイブラムスは「W:I:III」のプロモーションのために来日した際、原宿のキデイランドで「ゴジラ」のフィギュアを観て本作の着想を得たらしい。

そんな経緯もあり「ゴジラ」的なクリーチャー(爬虫類系)を想像していたわたしには、本作のクリーチャーは、ある意味想像を超えたクリーチャー・デザインだったが、実際のところは特に意表を突くデザインではなく、比較的ありがちなデザインである、と言う印象を受けた。

何故だか知らないが、「クローバーフィールド/HAKAISHA」のクリーチャー・デザイン 「ミスト」のそれと似ているような印象も受けた。

ついでに、余談だが2008/05/10に公開される「ミスト」の原作者スティーヴン・キングは、ジョークで「クローバーフィールド/HAKAISHA」 「ミスト」のプリクェールだ、と発言しているが、実際にその通りと言うか、「クローバーフィールド/HAKAISHA」「ミスト」は、お互いに外伝的な作品に仕上がっている、と言えるかも知れない。

そして、両作のクリーチャー・デザインには前述のように類似点があり、もしかしたら、両作のクリーチャーはもしかしたら、同じ所から来たのかも知れない、とも思えてしまう。

つまりは、怪異が大都市に起きたのか、それとも片田舎に起こったのか、と言う差異だけかも知れないのだ。

余談だが、クリーチャーのモーションは、ティペット・スタジオが担当している。

 

ところで、図らずも本作で描かれた怪異を記録する立場になってしまったハッドだが、彼は本当に良い仕事をしたと思う。

彼が置かれた状況は、語弊はあるものの、カメラを持つ人々にとって、夢のような出来事なのだと思う。

今回の出来事が実際に起きたと仮定すると、ハッドが撮影したビデオテープは、例えばケネディ大統領暗殺の瞬間を撮影した所謂「ザプルーター・フィルム」のように、撮影者と映像が後世に伝えられるに違いない、と思える。

ハッドはカメラマンとして後世に残る偉大な仕事をした、と言わざるを得ない。不謹慎な話だが、うらやましい限りである。

ビデオ撮影の下手さ加減もリアリティに溢れていて良かった。

ところで、一緒の回を観た他の観客は、冒頭のパーティ・シーンが退屈で仕方がなかった、と言うような話をしていたが、パーティ以前のアパートのシーンのや、パーティでのゴタゴタが非常に重要な伏線となっているし、わたし的にはパーティの部分も楽しくて仕方がなかった。

とにかく、本作「クローバーフィールド/HAKAISHA」は、非常に優れた作品に仕上がった素晴らしい映画である。是非劇場でHAKAISHAの跫を堪能していただきたい。

☆☆☆★(☆=1.0 ★=0.5 MAX=5.0)

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2008/04/27

「消失点、暗黒の塔 『暗黒の塔』5部、6部、7部を検討する」

「SFマガジン2008年6月号」 2008/04/25に早川書房から刊行になった「SFマガジン2008年6月号」に藤田直哉氏の『消失点、暗黒の塔 「暗黒の塔」5部、6部、7部を検討する』と言う評論が掲載された。この評論は、第3回日本SF評論賞・選考委員特別賞を受賞している。

同評論『消失点、暗黒の塔 「暗黒の塔」5部、6部、7部を検討する』については、2008/04/16に、藤田直哉氏自身が[MIXI]のスティーヴン・キング関連のコミュニティと自身のブログ「the deconstruKction of right」のエントリー『SFマガジン6月号に「消失点、暗黒の塔」掲載予定』で紹介していたので気になっていた。

そんな経緯もあり折角なので、「SFマガジン2008年6月号」を購入してみた。

表紙画像の通り、「SFマガジン2008年6月号はアーサー・C・クラークの追悼特集である。こちらも読みごたえ充分である。

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2008/04/26

「幻影師アイゼンハイム」にキング関連キャッチ・コピーが!?

2008年5月下旬に日本公開される映画「幻影師アイゼンハイム」だが、なんとスティーヴン・キング関連のキャッチ・コピーが使用されている。

気になるキャッチ・コピーを引用する。

「ショーシャンクの空に」以来の爽快なラスト!
貴女へと、想いよ届け・・・究極のイリュージョン。
全米ロングラン大ヒット ラブ・サスペンス、ついに登場!!

「幻影師アイゼンハイム」の宣伝に「ショーシャンクの空に」が起用されているのは、どうなんでしょうか。

因みに「幻影師アイゼンハイム」は、キングが選んだ2006年のベストムービーの第6位にランクインしている。

余談だが、この作品の原題は"THE ILLUSIONIST"で、日本国内でも全米公開時(2006/08/18)に大きな話題となった奇術を題材にした作品だった。

日本国内で「プレステージ」のティーザー・ポスター等が出てきた際わたしは、あぁ"THE ILLUSIONIST"の邦題は「プレステージ」になったんだなぁ、と言う勘違いまでしてしまった。

なお、「プレステージ」の全米公開は2006/10/20で、日本公開は2007/06/09。

キングが選んだ2006年のベストムービー

1.「パンズ・ラビリンス」
2.「ユナイテッド93」
3.「ディパーテッド」
4.「007/カジノ・ロワイヤル」
5.「ディセント」
6.幻影師アイゼンハイム
7.「スネーク・フライト」
8.「Waist Deep」
9.「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」
10.「世界最速のインディアン」

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2008/04/25

「骸骨乗組員」にも「ミスト」タイアップ版が!

「骸骨乗組員」 2008/04/24 書店をふらふらしていたら、こんな本を発見した。

映画「ミスト」の原作「霧」が掲載されている短編集「スケルトン・クルー1 骸骨乗組員」「ミスト」タイアップ版である。

「骸骨乗組員」「ミスト」タイアップ版の存在は、噂で聞いていたのだが、先日書店で実際に発見した訳だ。

と言っても、本書「骸骨乗組員」自体は旧版と同様の版で、帯だけ「ミスト」のタイアップ版が作成された模様。
しかし、本書は2008/04/20に第22刷が増刷されている模様。

扶桑社も頑張ってますね。

余談だが、扶桑社のオフィシャル・ブログ扶桑社海外文庫編集部通信の2008/02/22のエントリー『スティーヴン・キング「霧」映画化』で、「骸骨乗組員」と映画「ミスト」が紹介されている。

「闇の展覧会 霧」と「骸骨乗組員」の帯 因みに、驚くべき事に、先日紹介した「闇の展覧会 霧」の帯と本書「骸骨乗組員」の帯が酷似している。

「骸骨乗組員」を書店で発見して、本気で早川書房扶桑社のコラボレーションかと思ってしまった。

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2008/04/20

「ルインズ 廃墟の奥へ」その2

先日、スコット・スミスの新作「ルインズ 廃墟の奥へ」について、物語の内容に触れない程度に、簡単なレビューを書いたのだが、ちょっと気になる点があるので補足したいと思う。

先ずは、こちらのエントリーをご参照いただきたい。
「ルインズ 廃墟の奥へ」

本作「ルインズ 廃墟の奥へ」は、「シンプル・プラン」で世界中を驚愕させたスコット・スミスの13年振りの新作で、ご存知のように映画化もされており、2008年4月から北米を中心に公開が始まっています。(予告編はココ

「ルインズ 廃墟の奥へ」
アメリカからメキシコのカンクンへやって来た若い2組のカップル、ジェフ、エイミー、エリック、ステイシー。当地で彼らはドイツ人旅行者マティアスと能天気なギリシャ人3人組の観光客と知り合う。そのマティアスが出かけたまま戻らない弟を捜しに行くと言い出し、アメリカ人4人とパブロというギリシャ人が同行することになった。行先は弟が残した手書き地図に描かれた発掘現場。軽い冒険旅行のつもりだったが、一行がマヤ人の集落に着くと・・・・。(「BOOK」データベースよりほぼ引用)

今日は「ルインズ 廃墟の奥へ」の舞台のお話なのですが、本書「ルインズ 廃墟の奥へ」を読む限り、わたしは主人公たちが訪れる「丘」についての明確なビジョンが得られませんでした。個人的には読解力にいささか自信があるわたしだったのですが、本書を読み進めていく上で、「丘」の形状や舞台背景がいまいちピンとこない印象が続いていました。

しかし、先ほど紹介した映画「ルインズ(原題)」の予告編を見ると、「丘」の形状が明確に描写されていました。
「丘」は、どうやら古代マヤ文明のピラミッドのような建造物に植物が生い茂っているような形状を持っている、と思われます。

また、「穴」の位置や「キャンプ」の場所についても本書からは明確な位置関係が読み取れなかったのですが、予告編を見ると「穴」はどうやらマヤのピラミッドのような建造物の頂上にあるようです。

ここで考えなければならないのは、登場人物の国籍(と言うか問題は言語)とマヤのピラミッドのような建造物、そして彼らの降りかかる災難です。

アメリカ人観光客(ジェフ、エイミー、エリック、ステイシー)
ドイツ人観光客(マティアス)
ギリシャ人観光客(パブロ)
マヤ人

物語に登場するアメリカ人とドイツ人は言語で意思の疎通が出来ているのですが、ギリシャ人とアメリカ人・ドイツ人とは、身振り手振りや片言の言語で意思の疎通を図り、マヤ人とアメリカ人・ドイツ人・ギリシャ人とは一切の意思の疎通が出来ない状況(コミュニケーションの欠如)が描かれています。

そして舞台はマヤのピラミッドなのです。

このマヤのピラミッドはもちろんバベルの塔のメタファーと言うことになりますし、物語の肝でもある怪異は、人類に自然が、ひいては地球全体が牙をむいている、と言う事にほかなりません。

登場人物は当然ながら人類全体のメタファーと言えますから、本書の物語の解釈としては、バベルの塔以来、人類は、人類全体が協力して様々な物事に対処するのではなく、喧嘩ばかりしていて、最後には滅んでしまうかもよ、と言うことなのでしょう。

スコット・スミスの小説でこんな解釈が出てくるとは驚きと言えば驚きでしたね。

余談ですけど、映画「バベル」も同様のテーマをモチーフにしていますね。
両作品を比較して見るとおもしろいかも知れませんね。

「バベルの塔」
(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

バベルの塔の記事は旧約聖書の「創世記」11章にあらわれる。位置的にはノアの物語のあとでアブラハムの物語の前に置かれている。そこで語られるのは以下のような物語である。

もともと人々は同じ1つの言葉を話していた。シンアルの野に集まった人々は、煉瓦とアスファルトを用いて天まで届く塔をつくってシェム(ヘブライ語、慣習で「名」と訳されている。名誉・名声の意味も有る)を高く上げ、全地のおもてに散るのを免れようと考えた(偽典の「ヨベル書」によれば、神はノアの息子たちに世界の各地を与え、そこに住むよう命じていた)。神はこの塔を見て、言葉が同じことが原因であると考え、人々に違う言葉を話させるようにした。このため、彼らは混乱し、世界各地へ散っていった(『創世記』の記述には「塔が崩された」などとはまったく書かれていないことに注意)。「創世記」の著者は、バベルの塔の名前を「混乱」を意味する「バラル」と関係付けて話を締めくくっている。

原初史といわれ、史実とは考えられないアブラハム以前の創世記の物語の中で、バベルの塔の物語は世界にさまざまな言語が存在する理由を説明するための物語であると考えられている。と、同時に人々が「石の代わりに煉瓦を、漆喰の代わりにアスファルトを」用いたという記述から、古代における技術革新について触れながらも、人間の技術の限界について語る意味があると考えられる。

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2008/04/19

オーディオ・ブック版"The Gingerbread Girl"発売間近!

The Gingerbread Girl 2008/05/06にオーディオ・ブック化されるスティーヴン・キングの短編"The Gingerbread Girl"の紹介ページがキングのオフィシャル・サイト内にオープンした。

"The Gingerbread Girl"
By Stephen King
Read by Mare Winningham

因みに、上記のURLでは、サンプルを楽しむ事ができる。

なお、同作は2007/06/15に発売された米エスクァイア・マガジン7月号に掲載された短編小説。

朗読を担当しているのはメア・ウィニンガム。

彼女は、「セント・エルモス・ファイアー」(1985)でブレイクしたブラッド・パック女優の1人で、1995年には「ジョージア」でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされている。

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2008/04/18

「ダーク・タワー」オフィシャル・サイトオープン!

「ダーク・タワー」オフィシャル・サイト 2008/04/15 「ダーク・タワー」シリーズのオフィシャル・サイトがオープンした。

The Dark Tower Official Web Site

興味深いのは、コネクションのページ。

と言うのは、このコンテンツでは「ダーク・タワー」シリーズに関連性があるキングの他の作品について、具体的にどんな関連性があるのかを含めて紹介している。

更に興味深いのは、キングの他の作品と「ダーク・タワー」シリーズとの新たな関連性を見つけたらその場で投稿できるシステムになっているのが笑える。

また、グロッサリーのページでは、「カ」や「テット」、「ケフ」等々気になる用語の解説が公開されている。

以前、スティーヴン・キングのオフィシャル・サイトの模様替えのお話(キングオフィシャル・サイトが!?)を紹介しましたが、今回の「ダーク・タワー」シリーズのオフィシャル・サイトのオープンは、その一環だと思われますね。

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2008/04/17

「ルインズ 廃墟の奥へ」

スティーヴン・キング絶賛の「ルインズ 廃墟の奥へ」を読了した。

「ルインズ 廃墟の奥へ」
は、ご承知のように「シンプル・プラン」で世界中を驚愕させたスコット・スミスの長編第二作目の小説である。

待ちに待ったスコット・スミスの新作だぜ、と言う観点から、「ルインズ」を手に取った方も多いだろう。

しかしながら、本作「ルインズ 廃墟の奥へ」は、「シンプル・プラン」でスコット・スミスファンになった読者の皆さんの期待に応える作品ではなかったようだ。

と言うのも、多くの読者がスミスに期待するのは「ルインズ」のようなホラーではなく「シンプル・プラン」のようなサスペンスだと思われるからである。

だからと言って「ルインズ」がつまらない作品か、と言うとそうではなく、非常に面白いホラー作品に仕上がっている。

物語は、ある男女のグループが間違った場所に行ってしまい、とんでもない目にあってしまう、と言う「悪魔のいけにえ」をはじめとした多くの作品と同様のコンセプトが使用されている。

私見だが、本作「ルインズ」が優れていると思える第一の理由は、怪異の原因や理由が説明されていない点だと言える。
ホラーの物語の中で、怪異の原因や事由が解明されてしまった時点で、その物語はホラーから単なる勢力争いの物語へ矮小化されてしまう。

例えば吸血鬼の物語があり、その吸血鬼の正体が、なんらかのウィルスに感染したただの人間だった、と言う事由が物語の中で明らかになったとしたら、あとは人間と吸血鬼(ウィルスに感染した人間)との争いがあるだけで、その物語は最早ホラーだとは言えない物語になってしまう訳だ。

また、本作「ルインズ」は極限状態におかれた人々のシミュレーション小説、と言う見方もできる。
特に、多くの小説や映画が避けて通るような出来事を真っ向から描写する勇気も感じてしまう。

余談だが、1980年代以降に、登場人物が物語の中でセックスをすると、比較的早いタイミングで殺されてしまうシークエンスが含まれたホラー映画がたくさん製作されたのをご存知だと思うが、これは「セックスをしたら死んでしまう」と言う事からエイズのメタファーになっているのだが、本作「ルインズ」でもその伝統が踏襲されているのが興味深い。

さらに余談だが下巻の314ページにサディアス・フリーモントと言う人物(?)が登場するのだが、この名前、どこかで聞いた事があるなと思う方も多いのではないかと思う。
私見だが、「ダーク・ハーフ」に登場するサディアス・ボーモントから名前が取られているのではないか、と邪推してしまう。

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2008/04/16

「ジャンパー」にもキングの影響が!?

今日は、2008/03/07に日本公開された映画「ジャンパー」と、その原作の「ジャンパー」「ジャンパー グリフィンの物語」に関する余談。

先ずお断りだが、わたしは映画「ジャンパー」も観ていないし、その原作「ジャンパー」「ジャンパー グリフィンの物語」も読んでいない。

そんなわたしが言うのもなんだが、「ジャンパー」はスティーヴン・キングの「ファイアスターター」の影響を受けているようなのだ。

と言うのも、原作である「ジャンパー」の中でキングの「ファイアスターター」に関する言及があり、「ファイアスターター」同様に謎の組織パラディンにジャンプ能力者たちが追われる、と言う展開が描かれているらしいのだ。

余談だが、映画「ジャンパー」ではサミュエル・L・ジャクソンが演じたパラディンのリーダーの名前はローランドである。

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2008/04/15

「闇の展覧会 霧」に「ミスト」タイアップ版が!

「闇の展覧会 霧」2008/04/09 書店をふらふらしていたら、こんな本を発見した。

映画「ミスト」の原作「霧」が掲載されているアンソロジー「闇の展覧会 霧」「ミスト」タイアップ版である。

手元に旧版がないので、比較はできないが、表紙カバーが映画タイアップ、帯も映画タイアップで、巻末の解説は風間賢二(2005年9月)によるものである。

初版:2005/10/15
二刷:2008/04/15

なお、「闇の展覧会」の翻訳は1982年に全二冊で出版されたが、2005年に全三冊で新装版として出版され、今回(おそらく)表紙だけがタイアップ版として出版されたのではないか、と思われる。(版数が変わっていないので、おそらく同じものだと思われる。)

余談だけど、本のタイトル「闇の展覧会」よりも、映画化名「ミスト」の文字のフォントが大きいのはどうかと思うぞ。


「闇の展覧会—霧」

"Dark Forces"
カービー・マッコーリー(編)
広瀬順弘、真野明裕、矢野浩三郎(訳)
ISBN:978-4-15-041096-4 刊行日:2005/10/07

人は理性の許容範囲を越えた出来事に直面したとき、どのように行動するのか? 突如、身の毛もよだつ奇怪な生き物が跳梁をはじめたメイン州のある田舎町。住み慣れた町が異形の世界へと変化したとき人々は……本アンソロジー最大のボリュームで描くスティーヴン・キングをはじめ、デニス・エチスン、リサ・タトルらの名匠が築き上げる、おぞましくも魅惑的な異形のモニュメント。恐怖に痺れること必至の五篇の物語を収録

なお、「霧」の翻訳家の矢野浩三郎氏は、2006年3月26日に骨髄性白血病で亡くなっています。

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2008/04/14

The Kings of Fiction

11 2008/04/07 2008/04/04にワシントンD.C.のLutheran Church of the Reformationにおいて開催された、スティーヴン・キング、タビサ・キング、オーウェン・キングの3人のキングのイベントについての記事がwashingtonpost.comで公開された。

The Kings of Fiction

興味深い部分を一部だけ紹介する。

今回のイベントに登場しなかったもう1人の作家であるジョー・ヒルは、8年の間、自分の父親がスティーヴン・キングであることを自分の代理人にも言わない事を決めたとのこと。

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2008/04/13

「死のロングウォーク」映画化への長い道程

2008/03/25の「ミスト」北米版DVDの発売のプロモーション活動として、フランク・ダラボンのインタビューが各種メディアで報じられている。

そのあたりについては、「スティーヴン・キングの話」の2008/04/11のエントリー『ダラボン「死のロングウォーク」は5年以内に...』が詳しいのでそちらを参照願いたい。

同エントリーでも紹介されている、「死のロングウォーク」の映画化についてだが、ここに来てフランク・ダラボンが「死のロングウォーク」の映画化について語るのは、いささかタイミングが悪いのではないだろうか。

フランク・ダラボンのキャリアはご存知のように脚本家としてスタートしており、ホラー作品やスティーヴン・スピルバーグ関連作品の脚本で評価されている。

また監督としては「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」とスティーヴン・キング関連作品でヒットを飛ばしてはいるものの、最新作の「ミスト」は北米では興行的にふるわない結果となっている。

更に最近では、「華氏451」のプロジェクトではトム・ハンクスとのコラボレーションが幻と消えたり、「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」の脚本問題でスティーヴン・スピルバーグと決別したりと、不運な話題が続いている。

そのような状況の中での「死のロングウォーク」映画化の話は、いささかマユツバものに思えてならない。

と言うのも、「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」で隆盛を極めたフランク・ダラボンだったが、「ミスト」がコケ、「華氏451」プロジェクトからトム・ハンクスが去り、「インディ4」の脚本問題でスピルバーグと決別するなど、今後の映画製作に暗雲立ちこめる状況での「死のロングウォーク」の話題は、起死回生となるのか、ブラッフ的なものなのか、今後の動向に期待だったりする。

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2008/04/12

米国人が好きな本、1位は「聖書」!?

2008/04/09にロイターが興味深い調査結果を伝えている。

米国人が好きな本、1位は「聖書」=調査

[ニューヨーク 8日 ロイター]オンライン世論調査のハリス・ポールが米国の成人2513人を対象に実施した好きな本に関する調査で、大半の人が一番好きな本に「聖書」を挙げたことが分かった。

2番目に好きな本は、男性ではJ・R・R・トールキンの「指輪物語」、女性ではマーガレット・ミッチェルの「風と共に去りぬ」。18―31歳ではJ・K・ローリングの「ハリー・ポッター」シリーズ、32―43歳ではスティーブン・キングの「ザ・スタンド」とダン・ブラウンの「天使と悪魔」となった。

2番目の本に関しては、居住地域や人種でも異なる傾向が見られたという。

他の作品はともかく、スティーヴン・キングの「ザ・スタンド」はよく言われる通り、アメリカ人に愛されているようですね。

あと「風と共に去りぬ」がランクインしているのは驚きです。
「指輪物語」「ハリー・ポッター」シリーズ、「天使と悪魔」等の作品がランクインしている理由は、なんとなくわかりますが、「風と共に去りぬ」がランクインしているのは、なんとも解せないです。(2008年現在ランクインしている理由、投票の動機がわからない、と言う意味)

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2008/04/11

「HE IS LEGEND」完売!

先日始まったリチャード・マシスンに関するアンソロジー「HE IS LEGEND」の予約販売だが、2008/04/02の時点で、全バージョンが完売した模様。

He Is Legend:An Anthology Celebrating Richard Matheson

とは言うものの、

$25 Bonded leather slipcase (not beveled and without the cover art. This is not a different version of the book, just a slipcase)/革製の外箱

はまだ売り切れていない。

どうです、箱だけ買いますか?

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2008/04/10

Stephen King: Videogame Lunacy

ENTERTAYNMENT WEEKLY #986 2008/04/03 スティーヴン・キングの最新コラム「ポップ・オブ・キング」EW.comで公開された。

Stephen King: Videogame Lunacy

なお、このコラムは、2008/04/11に発売される"ENTERTAYNMENT WEEKLY" #986号に掲載される模様。
画像"ENTERTAYNMENT WEEKLY" #986号の表紙。

で、驚いた事に、こちらにその記事の要約が・・・・。

作家のスティーブン・キングがバイオレンスゲームの販売に関する法律に苦言

GameSparkの対応はなんともすばやいですな。

記録のため、GameSparkの記事を引用する。

マサチューセッツ州では現在、ESRBによるMまたはAOレイティング以外の暴力的なゲームについて州自身が選定を行い、その販売自体を禁止するHB1423という法案を成立させようとする動きがあります。この法案の選定原理がポルノのレイティングに似ていることから「ポルノとしてのゲーム」法案と呼ばれています。

このHB1423法案に対し、「シャイニング」「スタンド・バイ・ミー」「グリーンマイル」などの代表作品群や多くのホラー作品を通じて人間の素晴らしさ、そして恐怖はいつも人間そのものに内在するという事を痛烈に描いてきたアメリカの国民的作家スティーブン・キングが、"政治による代理の子育て"のような物で非民主的であるとEW.comの自身のコラムで批判しました。

キングは自身がテレビゲームのファンでは無い事を認め(どうもゲームが下手らしく負けるのが嫌な様です)、また政治的な背景を持つ発言でもないと宣言した上で自身の見解を述べています。

製品として手にする事が出来る暴力的なゲームが存在すれば、子供達は必ずそれを得るための方法を模索しはじめます。過去には乱暴な漫画に対しても同じような非難が集中しました。大事なのは彼らが何を見て何を読んでいるかではなく、彼らが何をしているかです。そして彼らと供にいる両親の目が大切です。子供達に何かを禁じる際にはそれが何故禁じられるべきであるか説明をする必要があり、また、現代の文化における子供達の生活をしっかり観察する必要があります。

HB1423 法案が可決された場合、それがそのまま法律として効力を持ち続けるかという問題については、同様の法律がいくつかの州で違憲であると宣言がされている状況から、非常に疑わしく、この立案者達は販売の禁止以外に、子供たちにとってより良い注意を促す方法を見つけられるでしょうか。現実的な問題として合衆国内にはバイオハザード4よりも豊富な暴力に満ち溢れています。


また、法案の立法者達は"居間のエレファント(象)"を無視して事を進めているとキングは述べています。

1頭目の象はどんどん深まるさまざまな格差の問題です。これらは長期的にそして間接的にこういった問題に影響を与えています。

2頭目の象にはアメリカの病的とも言える銃への愛を挙げています。バージニア工科大学で銃を乱射したチョ・スンヒはカウンターストライクのファンでした。32人の被害者に死をもたらしたのも銃です。彼がプラスチックで出来たテレビゲーム用の銃しか手に出来なければ、彼は自ら命を絶つ事すら出来なかったのです。


さて、私たちが住む日本においてもこれらの問題はまったく対岸の火事ではないのは明らかです。先日茨城県で起こった通り魔による8人におよぶ殺傷事件など、けして忘れてはならない悲しい事件が日本でも数多く起こっています。

近年の過激なゲームや漫画等のコンテンツがもたらす影響と事件との相関についてはきっちりと専門的な研究を進めるべき事象であると考えますが、犯人を1次元的にゲームだ!アニメだ!と断定を行い非日常的な事だと安心を得る事はキングの言うまさに"居間の象"だと言えます。

インターネットが普及した後の文化は情報が飽和し、これまでさまざまな分野でカウンターカルチャーとして存在していたマイノリティが市民権を得て、メインカルチャーとサブカルチャーの垣根はますます曖昧になっています。これはセクシャリティな問題においても児童ポルノ法の改正等、同様の事がまさに起こっていますね。

こういった多様性の功罪や実生活レベルでのリベラリズム、あるいは今回の話題となったHB1423法案や国内のメディア等への "義憤"とも言える間接的なヒステリック、そして私たちが動物として生きている事に必要な"家族"という機能の不全など、様々な問題が混じりあって大きなうねりを生んでいるのではないでしょうか。

個人的な意見になってしまいますが、ゲームに対してこのような形で関わり、そして心底好きだからこそ客観的な理解と冷静な分析を出来るように心がけて行きたいと改めて感じています。子供達からおじいちゃんおばあちゃん、そして自分の様なオタクとカテゴライズされる人間もそれぞれが等しく娯楽を楽しめる、平和な世の中になればいいのになぁと心から思います。(ソース: shacknews, via EW.com)

余談ですが、「ボウリング・フォー・コロンバイン」にも出演した、全米ライフル協会会長を務めていたチャールトン・ヘストンは2008/04/05に亡くなりました。
慎んでご冥福をお祈りします。

全米ライフル協会と「ボウリング・フォー・コロンバイン」、そしてスクール・シューティングと「ハイスクール・パニック」は今回のエントリーで紹介したキングのHB1423に関するコラムは、少なからず関連性がある、と思えるので付記しました。

関連エントリー
「ひぐらしのなく頃に」が殺人事件を引き起こしたのか?

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2008/04/09

"Dark Tower: Long Road Home #2"

2008/04/02 マーベル・コミック版「ダーク・タワー」シリーズ第二弾第二巻"Dark Tower: Long Road Home #2"が発売になった。

因みに、"Dark Tower: Long Road Home #2"表紙の種類は3種類。

Dark Tower: Long Road Home #2"Dark Tower: Long Road Home #2"
通常版

COVER BY: JAE LEE
WRITER: PETER DAVID
ROBIN FURTH
PENCILS: JAE LEE
COLORED BY: RICHARD ISANOVE
THE STORY:
Roland’s spirit is trapped inside Maerlyn's sinister Grapefruit and is taken on a terrifying journey to the outer reaches of End-World...to the harsh domain called Thunderclap! Back in Mid-World, Roland’s ka-tet is pursued by the Hambry posse which intends to kill them all before they are able to cross the Xay River on their journey home. Revenge will soon be at hand for Eldred Jonas and the Big Coffin Hunters.
Cardstock Cover/Parental Advisory…$3.99


PRICE: 3.99
IN STORES: April 2, 2008



SKETCH VARIANT "Dark Tower: Long Road Home #2"
SKETCH VARIANT

COVER BY: JAE LEE
WRITER: ROBIN FURTH
PETER DAVID
PENCILS: JAE LEE
COLORED BY: RICHARD ISANOVE
THE STORY:
Roland’s spirit is trapped inside Maerlyn's sinister Grapefruit and is taken on a terrifying journey to the outer reaches of End-World...to the harsh domain called Thunderclap! Back in Mid-World, Roland’s ka-tet is pursued by the Hambry posse which intends to kill them all before they are able to cross the Xay River on their journey home. Revenge will soon be at hand for Eldred Jonas and the Big Coffin Hunters.
Cardstock Cover/Parental Advisory…$3.99

PRICE: 3.99
IN STORES: April 2, 2008




JOE QUESADA VARIANT "Dark Tower: Long Road Home #2"
JOE QUESADA VARIANT

COVER BY: JOE QUESADA
WRITER: ROBIN FURTH
PETER DAVID
PENCILS: JAE LEE
COLORED BY: RICHARD ISANOVE
THE STORY:
Roland’s spirit is trapped inside Maerlyn's sinister Grapefruit and is taken on a terrifying journey to the outer reaches of End-World...to the harsh domain called Thunderclap! Back in Mid-World, Roland’s ka-tet is pursued by the Hambry posse which intends to kill them all before they are able to cross the Xay River on their journey home. Revenge will soon be at hand for Eldred Jonas and the Big Coffin Hunters.
Cardstock Cover/Parental Advisory…$3.99


PRICE: 3.99
IN STORES: April 2, 2008

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2008/04/08

英エンパイア誌の読者が選ぶ「ベストTVシリーズ50」発表!

THE 50 GREATEST TV SHOWS OF ALL TIME 2008/04/04 eiga.comが伝えるところによると、英映画雑誌エンパイアが、読者による「ベストTVシリーズ50」の投票結果を発表した模様。

英エンパイア誌の読者が選ぶ「ベストTVシリーズ50」。第1位は?

THE 50 GREATEST TV SHOWS OF ALL TIME

ベスト50だったら、もしかしたら間違って「デッド・ゾーン」でも入っていないかな、と言う淡い期待のもと、上記サイトを確認してみたが・・・・。

残念ながら「デッド・ゾーン」はランクインしていなかったのだが、IMDbリリース・デイトによると、UKでのリリース・デイトの記載が無いので、もしかしたら、UKでは「デッド・ゾーン」は放映されていないのかも知れない、否、きっとそうに違いない。

因みに、キングが選んだ2007年のベストテレビムービーは、次の通り。

テレビムービー
1.
「LOST」
2.
「 DAMAGES」
3.
「バトルスター・ギャラクティカ」
4.
「デクスター 〜警察官は殺人鬼」
5.
「FRIDAY NIGHT LIGHTS」

これらの作品は、それぞれ次の順位にランクインしている。

05.
「LOST」
13.
「バトルスター・ギャラクティカ」
30.
「デクスター 〜警察官は殺人鬼」

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2008/04/07

「デッド・ゾーン」シーズン1~5連続放送!?

2008年夏にAXNで放映が開始される予定の「デッド・ゾーン」シーズン6だが、AXNによると、5月14日から、「デッド・ゾーン」シーズン1からシーズン5までの全エピソード(字幕版)を連続放映する模様。

現在公開されている放映スケジュールは次の通り。

放送日   曜日 時間   サブタイトル
2008/05/14 水 02:00pm 第01話「運命の紡ぎ車」
2008/05/15 木 06:00am 第01話「運命の紡ぎ車」
2008/05/15 木 02:00pm 第02話「この目に映るもの」
2008/05/16 金 06:00am 第02話「この目に映るもの」
2008/05/16 金 02:00pm 第03話「小さな声」
2008/05/19 月 06:00am 第03話「小さな声」
2008/05/19 月 02:00pm 第04話「消えた女」
2008/05/20 火 06:00am 第04話「消えた女」
2008/05/20 火 02:00pm 第05話「12番目の陪審員」
2008/05/21 水 06:00am 第05話「12番目の陪審員」
2008/05/21 水 02:00pm 第06話「過去を宿す家」
2008/05/22 木 06:00am 第06話「過去を宿す家」
2008/05/22 木 02:00pm 第07話「不思議の国のジョニー」
2008/05/23 金 06:00am 第07話「不思議の国のジョニー」
2008/05/23 金 02:00pm 第08話「地獄の炎」
2008/05/26 月 06:00am 第08話「地獄の炎」
2008/05/26 月 02:00pm 第09話「ジグソー・パズル」
2008/05/27 火 06:00am 第09話「ジグソー・パズル」
2008/05/27 火 02:00pm 第10話「モンスターがいっぱい」
2008/05/28 水 06:00am 第10話「モンスターがいっぱい」
2008/05/28 水 02:00pm 第11話「デーナとの晩餐」
2008/05/29 木 06:00am 第11話「デーナとの晩餐」
2008/05/29 木 02:00pm 第12話「シャーマン」
2008/05/30 金 06:00am 第12話「シャーマン」
2008/05/30 金 02:00pm 第13話「宿命」

2週間で1シーズンを放映していくと言うことは、6月にシーズン2~3、7月にシーズン4~5、と言うことで、シーズン5は、連続放映で盛り上がったところで、8月スタートと言うところでしょうか。

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2008/04/06

「ミスト」新ポスターは・・・・

「ミスト」前売セット 2008/04/05に映画「ミスト」の新ポスター、チラシ、予告編が登場する、と言うお話を先日紹介させていただいたこともあり、折角なので4月5日に劇場(東京池袋「シネ・リーブル池袋」)に行ってみた。

案の定、「ミスト」の新しいポスターは、先日のエントリーで危惧した通り、写真をコラージュしたデザインのものだった。ついでに、チラシも同様のデザインで、個人的にはガッカリである。

何故ガッカリなのかと言うと、先ず前提として、映画のポスターと言うやつは、ひとつの作品として評価すべきモノであり、例えば、映画公開から数十年以上経ったとしても投資の対象となったり高値で取引される存在なのである。そして、多くのポスターの中で特に価値があると思うのはイラストのポスターなのである。

わかりやすい例で言うと、007シリーズの初期~中期のイラストのポスターと後期の写真のコラージュのポスターとの格の違いを見て欲しいと思う。

参考)「ジェームズ・ボンドの美しき世界」
こちらのサイトでは、作品毎に各国の様々なバージョンのポスターが紹介されています。
全部見るのは大変ですので、「アメリカ 1シート」と言うポスターを比較して見るとおもしろいと思います。

例えば、写真をコラージュして、言葉は悪いが適当にでっち上げたようなデザインのポスターと、画家やイラストレイター、デザイナーがひとつの作品として創作したポスターには雲泥の差があると言わざるを得ません。

今回の「ミスト」のポスターの一件については、ティザー・ポスターをあのドルー・ストラーザンが手がけている、にも関わらず、新ポスター(レギュラー・ポスター)として公開されたのが、件(くだん)の写真のコラージュ・ポスターなのである。

おそらく、このポスターのデザインには、日本の配給会社が、北米でコケた「ミスト」をなんとか日本国内ではヒットさせようとする苦肉の策なのでしょうが、所謂B級ホラー映画(?)を、親子の愛情を描いた感動大作として公開しようとする大きなミス・デレクションの存在を感じてしまう。

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2008/04/05

映画「ミスト」公式サイト更新 その2

Mistn 2008/04/01 映画「ミスト」の公式サイトが更新された。

映画「ミスト」公式サイト

今回の更新でコンテンツも充実し、ほぼ最終形態の公式サイトになったのだと思える。
情報の多くは、以前お話した「ミスト」のプレスシートの内容とほぼ同一だと思える。

また公式サイトによると、4月5日から、新しいポスター、チラシ、予告編が公開される模様。

4月5日付で、ティザー広告から本広告へと情報は移行し、公開が制限されていた様々な情報の公開が解禁されると言うことなのだろう。

わたしは、新しい「ミスト」のポスターをまだ見ていないが、公式サイトのデザインの変更を見ると、折角のドルー・ストラーザンのイラストポスターが公式サイトみたいな写真のコラージュのポスターになってしまうのではないか、と危惧してしまう。
例えば、新しいポスターが、今回のエントリーのトップ画像のような写真のコラージュ・ポスターだったらガッカリしてしまうのだ。

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