「死のロングウォーク」映画化への長い道程
2008/03/25の「ミスト」北米版DVDの発売のプロモーション活動として、フランク・ダラボンのインタビューが各種メディアで報じられている。
そのあたりについては、「スティーヴン・キングの話」の2008/04/11のエントリー『ダラボン「死のロングウォーク」は5年以内に...』が詳しいのでそちらを参照願いたい。
同エントリーでも紹介されている、「死のロングウォーク」の映画化についてだが、ここに来てフランク・ダラボンが「死のロングウォーク」の映画化について語るのは、いささかタイミングが悪いのではないだろうか。
フランク・ダラボンのキャリアはご存知のように脚本家としてスタートしており、ホラー作品やスティーヴン・スピルバーグ関連作品の脚本で評価されている。
また監督としては「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」とスティーヴン・キング関連作品でヒットを飛ばしてはいるものの、最新作の「ミスト」は北米では興行的にふるわない結果となっている。
更に最近では、「華氏451」のプロジェクトではトム・ハンクスとのコラボレーションが幻と消えたり、「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」の脚本問題でスティーヴン・スピルバーグと決別したりと、不運な話題が続いている。
そのような状況の中での「死のロングウォーク」映画化の話は、いささかマユツバものに思えてならない。
と言うのも、「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」で隆盛を極めたフランク・ダラボンだったが、「ミスト」がコケ、「華氏451」プロジェクトからトム・ハンクスが去り、「インディ4」の脚本問題でスピルバーグと決別するなど、今後の映画製作に暗雲立ちこめる状況での「死のロングウォーク」の話題は、起死回生となるのか、ブラッフ的なものなのか、今後の動向に期待だったりする。
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