「ミスト」コレクターズ・エディション映像特典に「ダーク・タワー」が!?
今日は映画「ミスト」コレクターズ・エディションの国内版DVDに収録されている映像特典に関する余談。
映画「ミスト」公開時から、本編冒頭に登場するデヴィッドが仕上げているポスターは「ダーク・タワー」シリーズのポスターであると言われているが、本作「ミスト」コレクターズ・エディションDVDの映像特典のコンテンツ「ポスターアーティスト」において、そのポスターの製作過程の映像が収録されている。
当然の事ながら、このポスターを描いているのはドルー・ストルーザン(Drew Struzan/ドゥルー・ストルゥーザン)。
ドルー・ストラーザンをフィーチャーした映像が作られる、と言う事は大変嬉しいものがある。
ストルーザンが動いて喋っているのをはじめて見たような気がする。
さて、わたしがストラーザンの名前を認識したのは「ジェダイの復讐」(1982)の頃だったのではないかと記憶している。「新たなる希望」(1977)はヒルデブランド兄弟が、「帝国の逆襲」(1980)は生頼範義がアートワークを担当していたと思うのだが、「ジェダイの復讐」以降、スピルバーグ関連の多くの作品からキング原作作品まで、非常に多くの作品を手掛けている。
順不同で紹介してみると「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズ、「アメリカ物語」、「ゴースト・ハンターズ」、「ハリー・ポッター」シリーズ、「ヘル・ボーイ」シリーズ、「フック」、「グーニーズ」、「パンズ・ラビリンス」、「ポリス・アカデミー」シリーズ、「スクワーム」!、「ザスーラ」、「遊星からの物体X」、「ミスト」、「ショーシャンクの空に」10周年記念版。余談だけどバート・レイノルズの作品も結構担当しているみたいです。
「スター・ウォーズ/特別篇」(1997)公開時は、国内の代理店が日本国内の画廊やデパートのイベント会場でストラーザンの原画やリトグラフを手広く販売していたのを記憶している。
「ミスト」本編でデヴィッドは、「映画のポスターなんてフォトショップ(Adobe Photoshopのこと)で簡単にできる」と語っているが、写真のコラージュで制作されたようなポスターを見るとわたしは激怒してしまう。
「スター・ウォーズ」のDVDなんかを見ると、ストラーザンのイラストがちゃんとあるのにもかかわらず、ストラーザン風に写真をコラージュしたアートワークでDVDなんか出しやがって、バカじゃねえのルーカス! と本気で思ってしまう。
元々わたしは生頼範義のイラストが大好きで、「帝国の逆襲」の幻魔テイスト溢れるポスターで大興奮したのをおぼえている。
参考に「帝国の逆襲」のアートワークの画像を貼っておくけど、これどうよ! これで興奮しない奴(映画ファン)はいないと思うぞ。
そんな訳で、わたし的にはストルーザンは生頼のパクリじゃねえの、とも思ってしまっている訳だ。
「帝国の逆襲」のアートワークのレイアウトが生頼によるものだったら、以来ストルーザンのレイアウトの大半は生頼子の影響を受けていると言っても良いんじゃないか、と思う。
余談だけど最近の生頼は、ご存知の通り「ゴジラ」シリーズのポスターで圧倒的な筆致を楽しませてくれている。
さらに余談だけど、わたしの記憶が正しければ、わたしが一番最初に買った画集は生頼かフランク・フラゼッタだったような気がする。
そう言えば、キングの短篇「ジョウント」の元ネタの「虎よ!虎よ!」の旧版の表紙も生頼だな。
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