「ウォンテッド」をめぐる冒険
2009/02/25に国内版BD/DVDがリリースされた映画「ウォンテッド」の特典映像に興味深いインタビューが収録されている。
「ウォンテッド」
冴えない毎日を送る平凡な青年ウェスリーは、ある日突然、正体不明の殺し屋に命を狙われる。危機一髪のところで、彼を救ったのは謎の美女フォックス。彼女は太古の昔から暗躍する暗殺組織"フラタニティ"のメンバーだった。アジトへ連れていかれたウェスリーは・・・・。
監督:ティムール・ベクマンベトフ
原作:マーク・ミラー、J・G・ジョーンズ
脚本:マイケル・ブラント、デレク・ハース、クリス・モーガン
撮影:ミッチェル・アムンドセン
プロダクションデザイン:ジョン・マイヤー
音楽:ダニー・エルフマン
出演:アンジェリーナ・ジョリー(フォックス)、ジェームズ・マカヴォイ(ウェスリー・ギブソン)、モーガン・フリーマン(スローン)、テレンス・スタンプ(ペクワースキー)、トーマス・クレッチマン(クロス)
興味深い映像特典は「キャスト&キャラクター」。
登場人物が少しずつ「ウォンテッド」の根本的なコンセプトについて語る部分である。
該当部分の字幕を引用する。
モーガン・フリーマン談
組織はスローンの指示で動くが、スローンが指令を受けるのは、"運命の織機"だ。
その機械には暗号がある。
ジェームズ・マカヴォイ談
世界のバランスを保つための暗殺すべき人物の名前だ。
その暗殺をメンバーが実行する。
アンジェリーナ・ジョリー談
もし殺人犯を事前に知っていたら?
ヒトラーが何をするか知っていたら?
事件が起こる前にその人物を消せば、大勢を救えるわ。
印象的なのはアンジェリーナ・ジョリーの言葉である。
これはキングの「デッド・ゾーン」のコンセプトと合致している。
また、"運命の織機"と言う存在も「デッド・ゾーン」に登場する"運命の車"("運命の紡ぎ車")と符合する。
もしかすると「ウォンテッド」は本当に「デッド・ゾーン」の影響下にある作品なのかも知れない。
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