« 2009年2月 | トップページ | 2009年4月 »

2009年3月の17件の投稿

2009/03/30

キングがレッドソックスvsカージナルスのオープン戦始球式に登場!

キングの始球式 2009/03/27 既に「スティーヴン・キングの話」で伝えられているように、スティーヴン・キングがボストン・レッドソックスとセントルイス・カージナルスのオープン戦始球式に登場した模様。

ボストン・レッドソックスvsセントルイス・カージナルス

Author Stephen King throws out the ceremonial first pitch prior to the Boston Red Sox vs St. Louis Cardinals spring training baseball game in Fort Myers, Fla., Friday March 27, 2009.(AP Photo/Charles Krupa)

日本で言うところのオープン戦って spring training baseball game って言うんですね。勉強になりました。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/03/25

「死ぬ前に見たい映画100」にあの映画が・・・・

2009/03/25にeiga.comが伝えるところによると米Yahoo!が「死ぬ前に見たい映画100」を発表した模様。

米Yahoo!が「死ぬ前に見たい映画100」をリストアップ

記録のため、全文を引用する。

[eiga.com 映画ニュース] 米Yahoo!が3月22日、「死ぬ前に見たい映画100」という映画史上の名作リストを発表した。

同サイトの編集スタッフが熱い議論の末に選りすぐった順不同のリストとのことだが、アメリカ映画偏重ではなく、世界的な名作が適度にちりばめられて いる。日本映画からは「羅生門」「七人の侍」「もののけ姫」の3本が入り、監督別の最多はスティーブン・スピルバーグ監督作の5本だった。2000年以降 の作品が「花様年華」「ロード・オブ・ザ・リング」3部作のみと、クラシックな名作がズラリと並んだ。

「エイリアン2」は? 「タクシードライバー」は? 「ファイト・クラブ」は? 「千と千尋の神隠し」は? と思われる向きも多いだろうが、映画ファンを自認するなら当然見ておくべき名作映画ベスト100になっている。

Yahoo!選出「死ぬ前に見たい映画100」(英語題のABC順、カッコ内は製作年&監督名)は以下の通り。

「十二人の怒れる男」(1957、シドニー・ルメット)
「2001年宇宙の旅」(1968、スタンリー・キューブリック)
「大人は判ってくれない」(1959、フランソワ・トリュフォー)
「8 1/2」(1963、フェデリコ・フェリーニ)
「アフリカの女王」(1952、ジョン・ヒューストン)
「エイリアン」(1979、リドリー・スコット)
「イヴの総て」(1950、ジョセフ・L・マンキウィッツ)
「アニー・ホール」(1977、ウッディ・アレン)
「地獄の黙示録」(1979、フランシス・フォード・コッポラ)
「アルジェの戦い」(1967、ジッロ・ポンテコルボ)
「自転車泥棒」(1948、ビットリオ・デ・シーカ)
「ブレードランナー」(1982、リドリー・スコット)
「ブレージングサドル」(1974、メル・ブルックス)
「欲望」(1966、ミケランジェロ・アントニオーニ)
「ブルーベルベット」(1986、デビッド・リンチ)
「俺たちに明日はない」(1967、アーサー・ペン)
「勝手にしやがれ」(1959、ジャン=リュック・ゴダール)
「戦場にかける橋」(1957、デビッド・リーン)
「赤ちゃん教育」(1938、ハワード・ホークス)
「明日に向って撃て!」(1969、ジョージ・ロイ・ヒル)
「カサブランカ」(1942、マイケル・カーティス)
「チャイナタウン」(1974、ロマン・ポランスキー)
「市民ケーン」(1941、オーソン・ウェルズ)
「グリーン・デスディニー」(2000、アン・リー)
「ダイ・ハード」(1988、ジョン・マクティアナン)
「ドゥ・ザ・ライト・シング」(1989、スパイク・リー)
「深夜の告白」(1944、ビリー・ワイルダー)
「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」(1964、スタンリー・キューブリック)
「我輩はカモである」(1933、レオ・マッケリー)
「E.T.」(1982、スティーブン・スピルバーグ)
「燃えよドラゴン」(1973、ロバート・クローズ)
「エクソシスト」(1973、ウィリアム・フリードキン)
「初体験/リッジモンド・ハイ」(1982、エイミー・ヘッカリング)
「フレンチ・コネクション」(1971、ウィリアム・フリードキン)
「ゴッドファーザー」(1972、フランシス・フォード・コッポラ)
「ゴッドファーザー PARTII」(1974、フランシス・フォード・コッポラ)
「007/ゴールドフィンガー」(1964、ガイ・ハミルトン)
「続・夕陽のガンマン/地獄の決斗」(1966、セルジオ・レオーネ)
「グッドフェローズ」(1990、マーティン・スコセッシ)
「卒業」(1967、マイク・ニコルズ)
「大いなる幻影」(1938、ジャン・ルノワール)
「恋はデジャ・ヴ」(1993、ハロルド・レイミス)
「ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!」(1963、リチャード・レスター)
「花様年華」(2000、ウォン・カーウァイ)
「或る夜の出来事」(1934、フランク・キャプラ)
「素晴らしき哉、人生!」(1946、フランク・キャプラ)
「ジョーズ」(1975、スティーブン・スピルバーグ)
「キング・コング」(1933、メリアン・C・クーパー&アーネスト・B・シュードサック)
「レディ・イヴ」(1941、プレストン・スタージェス)
「アラビアのロレンス」(1962、デビッド・リーン)
「ロード・オブ・ザ・リング」3部作(2001、2002、2003、ピーター・ジャクソン)
「M」(1931、フリッツ・ラング)
「M★A★S★H マッシュ」(1970、ロバート・アルトマン)
「マルタの鷹」(1941、ジョン・ヒューストン)
「マトリックス」(1999、アンディ&ラリー・ウォシャウスキー)
「モダン・タイムス」(1936、チャールズ・チャップリン)
「モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル」(1975、テリー・ギリアム&テリー・ジョーンズ)
「アニマル・ハウス」(1978、ジョン・ランディス)
「ネットワーク」(1976、シドニー・ルメット)
「吸血鬼ノスフェラトゥ」(1922、F・W・ムルナウ)
「波止場」(1954、エリア・カザン)
「カッコーの巣の上で」(1975、ミロシュ・フォアマン)
「突撃」(1957、スタンリー・キューブリック)
「もののけ姫」(1999、宮崎駿)
「サイコ」(1960、アルフレッド・ヒッチコック)
「パルプ・フィクション」(1994、クエンティン・タランティーノ)
「レイジング・ブル」(1980、マーティン・スコセッシ)
「レイダース/失われた聖櫃《アーク》」(1981、スティーブン・スピルバーグ)
「紅夢」(1991、チャン・イーモウ)
「羅生門」(1951、黒澤明)
「裏窓」(1954、アルフレッド・ヒッチコック)
「理由なき反抗」(1955、ニコラス・レイ)
「ロッキー」(1976、ジョン・アビルドセン)
「ローマの休日」(1953、ウィリアム・ワイラー)
「プライベート・ライアン」(1998、スティーブン・スピルバーグ)
「シンドラーのリスト」(1993、スティーブン・スピルバーグ)
「捜索者」(1956、ジョン・フォード)
「七人の侍」(1954、黒澤明)
「ショーシャンクの空に」(1994、フランク・ダラボン)
「羊たちの沈黙」(1991、ジョナサン・デミ)
「雨に唄えば」(1952、スタンリー・ドーネン&ジーン・ケリー)
「白雪姫」(1937、デビット・ハンド)
「お熱いのがお好き」(1959、ビリー・ワイルダー)
「サウンド・オブ・ミュージック」(1965、ロバート・ワイズ)
「スター・ウォーズ」(1977、ジョージ・ルーカス)
「サンセット大通り」(1950、ビリー・ワイルダー)
「ターミネーター2」(1991、ジェームズ・キャメロン)
「第三の男」(1949、キャロル・リード)
「スパイナル・タップ」(1984、ロブ・ライナー)
「タイタニック」(1997、ジェームズ・キャメロン)
「アラバマ物語」(1962、ロバート・マリガン)
「トイ・ストーリー」(1995、ジョン・ラセター)
「ユージュアル・サスペクツ」(1995、ブライアン・シンガー)
「めまい」(1958、アルフレッド・ヒッチコック)
「恋人たちの予感」(1989、ロブ・ライナー)
「野いちご」(1957、イングマル・ベルイマン)
「ベルリン・天使の詩」(1987、ビム・ベンダース)
「オズの魔法使」(1939、ビクター・フレミング)
「神経衰弱ぎりぎりの女たち」(1987、ペドロ・アルモドバル)
「大樹のうた」(1959、サタジット・レイ)

想像通り「ショーシャンクの空に」がランクインしてしまっている。
余談だが、本文中には、2000年以降の作品は、「花様年華」「ロード・オブ・ザ・リング」3部作のみとのことだが、「グリーン・デスディニー」もランクインしている。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/03/23

キングのサイン本がオークションに・・・・

5skbooks Cemetery Dance Publicationsで、キングのサイン本等がオークションに出品されていた模様。
オークション終了は、2009/03/23 24:00

詳細は次の通り。(ミニマム・ビッド)

1) "He Is Legend" signed and numbered Limited Edition signed by Stephen King and many others! Features Stephen King's first published collaboration with his son Joe Hill, the novella "THROTTLE". ($399)

2) "He Is Legend" signed and numbered Limited Edition with a special deluxe slipcase. Same as above with a cool protective slipcase! Less than half of the customers ordered the slipcase, making this edition even more valuable! ($499)

3) "The Secretary of Dreams (Volume One)" Deluxe and Traycased Signed Limited Edition, signed by Stephen King and artist Glenn Chadbourne, brand new and unread. ($399)

Skuae 4) "The Stephen King Universe Artist Edition", one of only 12 copies in the world, signed by the editors and featuring deluxe features never seen on any other edition. Originally sold for $1000 each to a private group of collectors. This is by far the most rare state of this special book.  ($999)



Devilswineae3 5) "The Devil's Wine Artist Edition", one of just 40 copies, signed by the editor and the artist and featuring deluxe features never seen on any other edition, including a privately printed art portfolio and the unique traycase inside a deluxe slipcase. Features some of Stephen King's very early, very rare poetry. This is by far the most rare state of this special book. Originally sold for $750.  ($699)

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/03/22

「Screamplays」ハードカバー化

「Screamplays」 1997年にDel Rayから出版されたアンソロジー「Screamplays」が、2009/08/31にCemetery Dance Publicationsからハードカバーとして出版される模様。

このアンソロジーのコンセプトはホラー映画やテレピムービーに映像化された作品の原作もしくはシナリオ。
因みに、"Screamplay"は、台本の"Screenplay"から来ている。

「Screamplays」
Editor: Richard Chizmar and Martin H. Greenberg
Artist: Les Edwards
Pub. Date: 2009
ISBN: 978-1-58767-209-5

"INTRODUCTION" by Dean Koontz
"GENERAL" by Stephen King
"THE LEGEND OF HELL HOUSE" by Richard Matheson
"MOONLIGHTING" by Harlan Ellison
"KILLING BERNSTEIN" by Harlan Ellison
"DEAD IN THE WEST" by Joe R. Lansdale
"TRACK DOWN" by Ed Gorman
"THE HUNTED" by Richard Laymon

把握できた映像化作品名は次の通り。
「キャッツ・アイ」(1985)/"GENERAL" スティーヴン・キング
「ヘルハウス」(1973)/"THE LEGEND OF HELL HOUSE" リチャード・マシスン

キングの"GENERAL"とは、「キャッツ・アイ」の小鬼が出てくるエピソードの事。

因みに、「Screamplays」は、次の二種類のハードカバーが出版される模様。

・Trade Hardcover Edition bound in cloth ($40)
・Traycased Lettered Edition of 52 copies signed (by the editor and artists) and lettered hardcover copies bound in leather with a satin ribbon page marker and additional full-color artwork ($300)

現在のところ、$300の52部限定の箱付き、サイン付きレタード・エディションは購入可能です。

Amazon.comでは、ハードカバーの予約販売と、1997年のペーパーバックが購入できます。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/03/20

「1408号室」BD/DVD本日発売

本日(2009/03/20)映画「1408号室」の国内版BDと国内版DVDがリリースされた。

個人的に気になるのは、特典映像として収録されている、3種類の別バージョンのエンディング。


| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/03/18

ジャック・トランスのシャツに関する冒険

今日はスタンリー・キューブリック版「シャイニング」のジャック・トランスのシャツに関する余談。

2 先ずはこの写真をよく見て下さい。

皆さんご承知の通りスタンリー・キューブリック版「シャイニング」(1980)からのスチールです。

ジャック・ニコルソン演じるジャック・トランスが着ているシャツに注目して下さい。





3 次の写真はこれ。

CRM TOYSの「ミスター・トランス」のフィギュアです。

以前お伝えしたように、このフィギュアは、基本的に版権をクリアしていないので、キューブリック版「シャイニング」のジャック・トランスを演じたジャック・ニコルソンにそっくりなフィギュアで、商品名は「ミスター・トランス(Mr. TORRANCE)」といいます。

ミスター・トランスのシャツに注目です。
やっぱ、そっくりですよね。

因みにこの「ミスター・トランス」、現在ヤフオクに2点出品されています。
なんと、出品者は前回の出品者と同じ人です。

従って、少なくともこの人は「ミスター・トランス」フィギュアを2体以上持っているようですね。

出品1

出品2

 

4 そして、次の写真はこれ。

2005年7月に映画「ライディング・ザ・ブレット」のプロモーションのために来日したスティーヴン・キングの写真です。(嘘)

手元に資料がなかったので、写真は倉林さんのところから無断借用しました。

で、キングが着ているシャツですけど、これよく見ると「シャイニング」でニコルソンが着ていたシャツとそっくりなんですね。
申し訳ない話ですが、今気付きました。

と言うのも、実は2005年7月の「ライディング・ザ・ブレット」日本公開の際に、配給会社の日活さんに頼まれてプロモーションを少し手伝ったのですが、その際にキングの等身大フィギュアの写真とかいろいろもらったのですが、写真等の資料は2005年当時使っていたPCの中にあるので、多分いろいろと情報があったはずだからです。

確か、キングの等身大フィギュアは映画のプロップ等を作っている人に頼んで作ったんじゃないかな、と記憶しています。資料が出て来たら、またお知らせします。

まあ、今日はそんなところです。

参考サイト 「続・倉林のはらわた」

| | | コメント (2) | トラックバック (0)

2009/03/17

「ハートシェイプト・ボックス」の表紙が・・・・

「ハートシェイプト・ボックス」 小学館文庫より刊行されているジョー・ヒルの「ハートシェイプト・ボックス」の表紙デザインが変更になった模様。

目が塗りつぶされていてとっても恐いです。
本屋で手に取るのもはばかられるような感じですね。
と言う事は、販売に悪影響が出ちゃうんじゃないの、と言う位の恐ろしさを感じます。

「ハートシェイプト・ボックス」
ジョー・ヒル/著
白石朗/訳
2007/12/06/発売
2007/12/11/初版発行日
小学館文庫(ヒ−1−1)
860円/定価(税込)
ISBN:9784094081305


| | | コメント (2) | トラックバック (0)

2009/03/16

「パッセンジャーズ」をめぐる冒険

2009/03/15 東京新宿「新宿武蔵野館」で「パッセンジャーズ」を観た。
本作「パッセンジャーズ」はキングファンに取って、興味深い部分があるので、今日はその辺のお話をしてみたいと思う。

「パッセンジャーズ」
監督:ロドリゴ・ガルシア
脚本:ロニー・クリステンセン
出演:アン・ハサウェイ(クレア・サマーズ)、パトリック・ウィルソン(エリック・クラーク)、デヴィッド・モース(アーキン)、アンドレ・ブラウアー(ペリー)、クレア・デュヴァル(シャノン)、ダイアン・ウィースト(トニ)

若きセラピストのクレア(アン・ハサウェイ)は、飛行機事故で奇跡的に生き残った5人の乗客のセラピーを担当することに。しかし他の生存者とまるで様子の違うエリック(パトリック・ウィルソン)はグループ・カウセリングを拒否して個別カウンセリングを要求した上、薄気味悪い言動でクレアを困惑させる。
そんな中、事故の状況を巡って生存者たちの証言と航空会社の公式説明との食い違いが表面化し、さらに生存者たちが次々と謎の失踪を遂げる事態に。航空会社への不審を強めたクレアは、懸命に事故の核心に迫ろうとするのだが・・・・。

本作を観て、先ず印象的だったのはデヴィッド・モースのキャスティングである。
デヴィッド・モースと言えば、キングファン的には、「アトランティスのこころ」(2001)、「グリーンマイル」(1999)、「ランゴリアーズ」(1995)でお馴染みの俳優だが、非常に興味深いのは、本作「パッセンジャーズ」でデヴィッド・モースは「ランゴリアーズ」と同様に旅客機のパイロットを演じているのだ。

ところで、「ランゴリアーズ」と言う作品についてだが、その根本には、一般的なある出来事のひとつの解釈が描かれている、と言える。
そして、物語のキーの1つとなるパイロットを演じているのがデヴィッド・モースなのだが、彼は「パッセンジャーズ」でも同様に物語の1つのキーとなるパイロットを演じている。

「パッセンジャーズ」と言う作品で、デヴイッド・モースが「ランゴリアーズ」同様に、物語のキーとなるパイロットを演じている、と言うことは、製作者サイドは、「パッセンジャーズ」を観る上で「ランゴリアーズ」を参照しろ、と言っているに他ならないのだ。
と言うのも、本作「パッセンジャーズ」では、「ランゴリアーズ」で提示されたような、ある一般的な出来事に対する1つの解釈を描いているのだ。

もう一点はアンドレ・ブラウアーの起用である。
アンドレ・ブラウアーと言えば、「ミスト」(2007)のブレント・ノートン役で強烈な印象を与えてくれた俳優だが、リメイク版の「死霊伝説」(2004)でマット・バークを演じてもいる。
アンドレ・ブラウアーを起用することにより「パッセンジャーズ」では何をどう表現しようとしていのかは、デヴイッド・モースほど顕著ではないが興味深い共通点がある。
アンドレ・ブラウアー演じるキャラクターは、主人公をある方向へ導こうとする存在として描かれているのだ。

あと余談だが、本作「パッセンジャーズ」では、アラン・パーカーの傑作「バーディ」(1984)の映画史に残るシークエンスをそのまま再演しているのだ。

これも上記同様に「パッセンジャーズ」を理解する上では「バーディ」を参照しろ、と言うことである。

「バーディ」では、ベトナム戦争のショックで心を閉ざしてしまった青年バーディ(マシュー・モディーン)と彼を立ち直らせようとするベトナム帰還兵アル(ニコラス・ケイジ)を描いているのだが、「パッセンジャーズ」では、飛行機事故で躁状態になってしまったエリック(パトリック・ウィルソン)と彼を理解し癒そうとするセラピストのクレア(アン・ハサウェイ)が描かれている。
「バーディ」「パッセンジャーズ」の対比は非常に興味深いものがある。

「バーディ」で言うところのベトナム戦争のメタファーとして、「パッセンジャーズ」では飛行機事故が出てくる訳だが、ここで言う飛行機事故は言わずもがなだが、アメリカ同時多発テロ事件のメタファーに他ならない。

これ以上書くとネタバレになってしまうので、この辺にしておくが、「パッセンジャーズ」は結構おもしろい作品に仕上がっている。
特に日本の文化に合致するある出来事の描き方は非常に興味深い。

機会があれば、是非劇場で確認していただきたい。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/03/15

『S・キングの「イット」米ワーナーが映画化』/バラエティ・ジャパン

2009/03/14 バラエティ・ジャパンでも「IT/イット」映画化に関するニュースが公開された。

S・キングの「イット」米ワーナーが映画化

記録のため、全文を引用する。

 米ワーナー・ブラザースが、スティーヴン・キング原作の“It”「イット」)を映画化する。「ザ・リング」のロイ・リーがプロデュースする。

 メイン州の小さな町で連続殺人事件が起こり、ティーンエイジャー7人は恐怖におののくが、事件は未解決のままとなる。そして27年後、平和に暮らす彼らの周りで、もう1度同じような事件が起こるというストーリー。1987年に出版され、90年には米テレビのミニシリーズ「イット」として放映された。

 映画化にあたり、デイビッド・カジャニックが脚色を担当。Kajganichは本作のほか、ニューラインの“Escape From New Yourk”やブラッド・ピットの製作会社Plan Bの“True Story”などの脚本を手がけている。


ここで言う、“Escape From New Yourk”って"Eacape From New York"の間違いだと思うのだが、それにしても“Escape From New York”が正しいとしても、これジョン・カーペンターの「ニューヨーク1997」(1981)の原題なのだ。
因みに、「ニューヨーク1997」の脚本は、ジョン・カーペンターとニック・キャッスルなので、デイビッド・カジャニックが担当するのは、リメイク版の"Eacape From New York"(2011公開予定)なのだろう。

ところで、リメイク版のスネークは一体誰が・・・・。

「ニューヨーク1997」(1981)のスネークの衣装を「エスケープ・フロム・L.A.」(1996)の際に着て、サイズが一切変わっていなかったカート・ラッセルに再登板して欲しいと思うところである。

大傑作「デスプルーフinグラインドハウス」(2007)を見る限り、カート・ラッセルはまだまだアクションも大丈夫だと思うぞ。

噂では、スネークはジェラルド・バトラーが演じる模様。

余談だけどビデオゲーム「メタルギアソリッド」シリーズのスネークは「ニューヨーク1997」「エスケープ・フロム・L.A.」のスネーク・プリスキンが元ネタと言われている。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/03/13

「IT」映画化か!?

2009/03/13にallcinemaonlineが伝えるところによるとスティーヴン・キング原作の「IT」の映画化の噂がある模様。

ワーナー、スティーヴン・キングの「IT」を映画化か

記録のため全文を引用する。

ワーナー・ブラザーズがスティーヴン・キングの傑作ホラー「IT」の映画化を計画中で、脚本家として「インベージョン」のデヴィッド・カイガニックが起用されたことが明らかとなった模様。同原作の映像化では90年にABCで製作されたミニ・シリーズ「IT/イット」がある。

また、マイコミジャーナルは次のように伝えている。

スティーヴン・キングの「IT」がついに映画化

記録のため全文を引用する。

米ワーナー・ブラザースはスティーヴン・キングの小説「IT」の映画化プロジェクトを進めていることを明らかにした。

原作となる小説「IT」の舞台は米・メイン州の小さな町。殺人ピエロ・ペニーワイズと7人の主人公たちとの邂逅、戦いを幼少時代、大人時代と分けて描く。

1990年にトミー・リー・ウォーレスの監督で一度テレビ映画化されている。この時のペニーワイズ役は「チャーリーズ・エンジェル」などに出演しているティム・カリーが務めた。今回立ち上がったプロジェクトでは、「インベージョン」のデヴィッド・カイガニックが脚本に携わるという。

キャスト及び脚本以外のスタッフは未定。続報が出次第お伝えする。

ニュースソースはココかな。

Stephen King's 'It' heads to theaters

先日お伝えした、『マドンナに大量の「It」が!?』は、もしかしたらワーナーがやったんじゃないの、と思えたりしますね。

デヴイッド・カイガニックですけど、ほぼ唯一のキャリアである「インベージョン」が最悪だったんで脚本に不安が多々あります。

テレビミニシリーズの「IT」は、ファンが結構多く、またトラウマ指数も高いので、オススメと言えばオススメですが、先ずは原作読んで欲しいですね。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/03/11

AXN「スティーヴン・キング 8つの悪夢<ナイトメアズ>」放送開始

チェックしていなかったのですが、2009/03/08よりAXN「スティーヴン・キング 8つの悪夢<ナイトメアズ>」の放送が開始されました。

「スティーヴン・キング 8つの悪夢<ナイトメアズ>」

初回放送のスケジュールは次の通り。

第1話
「バトルグラウンド」
  3月8日(日)   午後10:00
第2話「クラウチ・エンド」
  3月15日(日)   午後10:00
第3話「アムニー最後の事件」
  3月22日(日)   午後10:00
第4話「争いが終るとき」
  3月29日(日)   午後10:00
第5話「ロード・ウイルスは北にむかう」
  4月5日(日)   午後10:00
第6話「第五の男」
  4月12日(日)   午後10:00
第7話「解剖室4」
  4月19日(日)   午後10:00
第8話「いかしたバンドのいる街で」
  4月26日(日)   午後10:00

なお、本作「スティーヴン・キング 8つの悪夢」は、2007年9月にWOWOWで国内初放送され、2007/10/12に国内版DVD-BOXが発売されています。


| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/03/10

映画「ドランのキャデラック」オフィシャル・サイト更新

6 映画「ドランのキャデラック」オフィシャル・サイトが更新された。

「ドランのキャデラック」オフィシャル・サイト

まあ、たいした情報は掲載されていないので、ご参考まで、と言うところである。

余談だけど、ここでは「バタフライ・エフェクト」シリーズ(?)の新作「Butterfly Effect:revelation」の製作が行われているようですね。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/03/09

"It's good to be the King"(「キャリー」出版から35周年記念コラム)

090308cover 2009/03/08 USA Weekend.comで、2009年4月で、「キャリー」出版から35周年を迎えるスティーヴン・キングに関する"It's good to be the King"と言うコラムが公開された。

特に目新しい情報はないのだが、インタビュー部分を記録のため、引用する。

Years ago, you said you were the literary equivalent of a Big Mac and fries. Do you still see yourself as that?
To a degree, yeah, I do. I want people to wolf everything down. It's a good thing when you're driving along, you have your Quarter Pounder or your Big Mac, and then you're fishing around in the bottom of the bag for the last two or three french fries because, damn, those french fries are good! It might not be cordon bleu, but it can be pretty good stuff.

Did you ever want to be cordon bleu, though?
Yes. And I still do. That's the idea of every book, to write a great book -- never to just phone it in, but to write a book that should not just be nominated for the National Book Award but win it.

You've had both short stories and novels adapted into movies, but can Hollywood types wrap their brains around a short story better?
Most of the time they do. The thing is, when it comes to movies and books, it can be very difficult for Hollywood people to take a novel and turn it into a two-hour movie. They've had a lot of trouble with my stuff because they see the basic idea and they get excited by the visual aspects of it. But with some of the shorter things, like "Shawshank Redemption" or "The Body," which became "Stand by Me," if you give filmmakers something that's smaller, sometimes when they add their own stuff, it's better.

I have always heard that you never really liked Stanley Kubrick's version of "The Shining."
My problem with "The Shining" was never the adaptation. I certainly didn't mind the idea that it was more psychological than supernatural. What I didn't like was that I thought it was cold, and I always resented that. I'm an emotional writer. I think that's why I've written so many things that people term "scary" or "horror." I'm not that interested in what you think all the time, but I am interested in what you feel.

April marks the 35th anniversary of your first published novel, "Carrie." Legend has it your wife rescued the manuscript you had thrown in the trash.
It was four pages, but they were, like, single-spaced. We didn't waste paper in those days. Now I'm apt to end up at the end of a week with a whole wastepaper basket full of balls of paper. Back then, you wrote on the back of milk receipts and everything else. But yeah, she pulled it out of the trash.

What did she say to you about those four pages that made you reconsider?
One of the reasons that I've probably been successful is that I really want to please people. And, of course, one of the reasons that made me such a good alcoholic for so many years is that I'm a people-pleaser: I want people to be happy with what I do. Tabby fished them out of the trash and said, "This is good; you should go on." If somebody says, basically, "You're entertaining me; I would like more of this," then I'm very happy to do that.

How much has that happened with your books over the course of 35 years?
All of them. She reads everything. When somebody will write me a letter and say, "I'm your No. 1 fan," I always laugh a little bit. They'll say, "I've read everything you've written," but the only two people in the universe who have read everything I've written are me and my wife. She's sharp and opinionated. She's not a bit afraid of me. I don't take all of the advice she gives me, and I usually get the sharp side of her tongue when I don't, but most of it I do, because it makes sense.

Do you feel everybody has a Stephen King retirement watch going?
I do think there is a little bit. And in some ways, it's not such a bad thing. People look on writers that they like as an irreplaceable resource. I do. Elmore Leonard, every day I wake up and -- not to be morbid or anything, although morbid is my life to a degree -- don't see his obituary in the paper, I think to myself, "Great! He's probably working somewhere. He's gonna produce another book, and I'll have another book to read." Because when he's gone, there's nobody else. I think there's a positive side to it. Maybe I have to. But I don't think people are out there saying, "Holy [cow], pretty soon he's going to retire, and we won't have to worry about him anymore."

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/03/08

マドンナに大量の「It」が!?

「It」とマドンナ CinemaCafe.netが伝えるところによると、マドンナ宅にキングの「イット」のDVDが100本、原作が50冊送りつけられた模様。

【ハリウッドより愛をこめて】『トワイライト』ファンに吉報! 特製ボードゲームが発売に

該当部分を記録のため引用する。

また、マドンナにまつわる面白いニュースも。最近、彼女は都市から都市を、23歳の坊や・ジーザスと腕を組んで回っています。ロンドン滞在の折には、ある有名なゲイ・クラブに出向き、群衆を興奮の渦に巻き込んだそうですよ。彼らが誰に興奮したのは確かではありませんが…、なんてったってジーザスはピチピチの23歳ですからね! 一方、元夫のガイ・リッチーは最近、結婚生活の最後の方について明かしています。彼は、マドンナのことを指すとき、“アレ(It)を怒らせてはいけない”とか“今日のアレ(It)は不機嫌だよ”と、まるで彼女をモノのように話していたとか…。とにかく、これが公になったことがきっかけで、これを面白がった誰かから、マドンナ宛にスティーヴン・キングのホラー映画「It」が大量に届いたそうです。うわさでは映画「It」100本、原作小説を50冊も…。しかも各地にある彼女の家に送りつけられたそうですよ。

ニュース・ソースはここかな?
Madonna reportedly sent 100 DVD copies of horror movie It

誰が何のためにやったのかは不詳だが、少なくともキングの印税収入には結構貢献したのではないか、と思う。

もし、ご希望があるのなら、日本からも是非送ってあげて下さい。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/03/07

出た!「ミスター・トランス」フィギュア

「ミスター・トランス」 2007年8月にYahoo!オークションに「ミスター・トランス」が出品された話は以前のエントリー「ジャック・トランスのフィギュアが・・・・」で紹介したが、今回また「ミスター・トランス」がヤフオクに出品されている。

1/6 The Screaming「シャイニング」ジャックニコルソン、12inch

因みにこのフィギュア、版権をクリアしていないので「シャイニング」だとか「ジャック・ニコルソン」とか「ジャック・トランス」とか「スティーヴン・キング」とか「スタンリー・キューブリック」とかの表記は一切ない。
ただの「トランスさん」のフィギュアと言う取り扱いである。

「ミスター・トランス」ボックスアート/金子ナンペイ 因みにこのフィギュアのボックス・アートは、金子ナンペイ

余談だけど、このフィギュアの製作・販売は、CRM TOYS。
おそらくCRMは、スタンリー・キューブリックの「博士の異常な愛情」に出てくる、暗号通信装置CRM114から取られていると思われます。

さらに余談だけど、スパムフィルターCRM114もここから名前が取られていますね。

キューブリックが何故CRM114にこだわるのか分かりませんが、「現金に体を張れ」(1956)、「博士の異常な愛情」(1964)、「2001年宇宙の旅」(1968)、「時計じかけのオレンジ」(1971)、「アイズ ワイド シャット」(1999)に、"CRM114"、または"Wing C, Room 114"、と言うような表記が現れています。

 

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/03/06

オークション情報「スティーヴン・キングの文庫本なんと87冊!」

5 なんとびっくりのオークション情報を紹介する。

中古◇ダーク・タワー全巻などスティーヴン・キングの文庫本87冊 中古◇ダーク・タワー全巻などスティーヴン・キングの文庫本87冊

スティーヴン・キング関連書籍のまとめて出品はいろいろあったが、多くてもせいぜい20冊位だったのではないかと思う。
そんな中、なんと87冊もまとめて出品と言うのは驚きです。

キングの文庫本は全部で何冊出ているのか知らないが、おそらく大半を網羅しているのではないか、と思う。

記録のため、出品された書籍を引用する。

[新潮文庫]
「ダーク・タワーⅠ ガンスリンガー」
「ダーク・タワーⅡ 運命の三人」 上下巻
「ダーク・タワーⅢ 荒地」 上下巻
「ダーク・タワーⅣ 魔道師と水晶球」 上下巻
「ダーク・タワーⅤ カーラの狼」 上中下巻
「ダーク・タワーⅥ スザンナの歌」 上中下巻
「ダーク・タワーⅦ 暗黒の塔」 上中下巻
「グリーンマイル」 全6巻
「ドリームキャッチャー」 全4巻
「タリスマン」(ピーター・ストラウブと共著) 上下巻
「ローズ・マダー」 上下巻
「アトランティスのこころ」 上下巻
「デスペレーション」 上下巻
「クリスティーン」 上下巻
「回想のビュイック8」 上下巻
「ブラックハウス」(ピーター・ストラウブと共著)  上下巻
「ファイアスターター」 上下巻
「デッド・ゾーン」 上下巻
「幸運の25セント硬貨」
「ナイト・ソウルズ」
「クージョ」
「ゴールデンボーイ」
「キャリー」
「第四解剖室」
「スタンド・バイ・ミー」

[文春文庫]
「ザ・スタンド」 全5巻
「IT」 全4巻
「ペット・セメタリー」 上下巻
「シャイニング」 上下巻
「トミーノッカーズ」 上下巻
「ダーク・ハーフ」 上下巻
「ニードフル・シングス」 上下巻
「Four Past MidnightⅠ ランゴリアーズ」
「Four Past MidnightⅡ 図書館警察」
「ミザリー」
「ジェラルドのゲーム」
「ドロレス・クレイボーン」
「痩せゆく男」
「レベッカ・ポールソンのお告げ 13の恐怖とエロスの物語」

[扶桑社ミステリー文庫]
「バックマン・ブックス1 バトルランナー」
「バックマン・ブックス2 ハイスクール・パニック」
「バックマン・ブックス3 ロードワーク」
「バックマン・ブックス4 死のロングウォーク」
「スケルトン・クルー1 骸骨乗組員」
「スケルトン・クルー2 神々のワードプロセッサ」
「スケルトン・クルー3 ミルクマン」
「ナイト・シフト1 深夜勤務」
「ナイト・シフト2 トウモロコシ畑の子供たち」

「スモール・ワールド」(タビサ・キング著)

いやはや驚きである。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/03/05

「十の罪業 BLACK」をめぐる冒険

今日は「十の罪業 BLACK」に関する余談。

「永遠」
ジェフリー・ディーヴァー著
土屋晃訳

本作「永遠」は、数学者にして、金融犯罪/統計担当の刑事タルボット・シムズと、巨漢を誇る絵に描いたような直情型の殺人課刑事グレッグ・ラトゥーアのバディ・ミステリーであり、タルとラトゥーアの凸凹コンビの登場篇といったようなエピソード。

ジェフリー・ディーヴァーと言えば日本では「ボーン・コレクター」をはじめとしたリンカーン・ライムシリーズで有名だが、本作「永遠」では新たなコンビの誕生が楽しめる。

物語は、数学と統計を愛するタルボット・シムズが、連続する不可解な自殺の真相に迫る、と言う物語で、中盤に若干問題はあるものの、非常に面白い物語が展開する。

感覚的に、ジャック・ケッチャムの「ロード・キル」に似ているような印象を受けた。

個人的にはこんな感じの小説は大好きである。

「彼らが残したもの」
スティーヴン・キング著
白石朗訳

中編が大前提の「十の罪業」の中で、ある意味異色の短編である。
物語は、アメリカ同時多発テロ事件における「生存者の罪悪感」をコンセプトとしたファンタジックな物語である。

本作「彼らが残したもの」で興味深いのは、映画に関する言及が多い事。
特にスタンリー・キューブリックの「ロリータ」に関する言及が多い。

ジョー・ヒルの「20世紀の幽霊たち」を読んだ今としては、キングはジョー・ヒルの影響を受けている、とも思えてしまう。

感覚としては、「アトランティスのこころ」の一遍のような印象を受ける。
「生存者の罪悪感」の贖罪の物語としては非常に面白く感動的なのだが、このようなアメリカ同時多発テロ事件から派生する物語を面白い、と言うことに罪悪感を感じてしまう。

例えば近年の日本人が、横山秀夫の「クライマーズ・ハイ」を手放しに面白い、と言うのがはばかれる、のと同様である。

アメリカ同時多発テロ事件や、日本航空123便墜落事故が実際の出来事ではなく、フィクションであったら、どんなに良いだろう、と思えてならない。

今日はここまで。

「十の罪業 RED」

 「憎悪」エド・マクベイン〈87分署〉
 「金は金なり」ドナルド・E・ウェストレイク〈ドートマンダー〉
 「ランサムの女たち」ジョン・ファリス
 「復活」シャーリン・マクラム
 「ケラーの適応能力」ローレンス・ブロック〈殺し屋ケラー〉


「十の罪業 BLACK」

 「永遠」ジェフリー・ディーヴァー
 「彼らが残したもの」スティーヴン・キング
 「玉蜀黍の乙女(コーンメイデン)——ある愛の物語」ジョイス・キャロル・オーツ
 「アーチボルド——線上を歩く者」ウォルター・モズリイ
 「人質」アン・ペリー

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2009年2月 | トップページ | 2009年4月 »