ウェイストランドをゆく(「FALLOUT 3」をめぐる冒険)
最近PLAYSTATION 3で、ビデオゲーム「FALLOUT 3」をやっている。
「FALLOUT 3」
ゲーム概要
「Fallout」の舞台は、第二次世界大戦後に枝分かれした、もう一つの世界を表現しています。化学文明は発達していますが、一方で1950年代の、古き良きアメリカ社会が色濃く残っています。それは、この舞台が「1950年代の人たちが想像した未来」という、非常に斬新な設定を元に描かれているからです。
50年代のアメリカというと、何を連想しますか?ロックンロールの誕生、人気を博したアメリカ車や最新型電化製品。経済は世界で最も潤い、平和で明るく、表面的には非常に先鋭的で豊かな国として映っていました。
しかし、同時にソ連とは冷戦状態にあり、国民の間では緊迫した空気が流れていました。相次ぐ両国での核実験の競争…この時代の人々は、常に核戦争の恐怖と不安を感じていたのです。
彼らが、彼らの常識の範疇で未来を想像したら…?それが貴方の冒険の舞台となるのです。(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)
さて、今日の本題です、
本作「FALLOUT 3」は、前述の世界感の中で繰り広げられる、非常に自由度の高いロールプレイングゲームです。
秀逸なのはその世界感で、本作の世界感は1950年代の古き良きアメリカのテイストを残しつつも、核戦争後の荒廃した世界を堪能させてくれています。
この世界感は、キング的に言うと「ダーク・タワー」シリーズに登場するラドのそれに非常に近しい印象を受けます。
まるで、ガッシャーやチクタク・マンが普通に登場しそうな雰囲気が楽しめますし、敵が待ち伏せする橋をわたる雰囲気や、原子爆弾を崇拝する人々、ラジオでは常に大統領がいかれた演説をしている様子、等々、キングファンならより一層楽しめる仕掛けが満載のゲームに仕上がっています。
また、「FALLOUT 3」の舞台は「キャピタル・ウェイストランド」と言うのですが、キングの「荒地/ダーク・タワーIII」の原題はご存知の通り、"The Waste Lands"と言うのも、嬉しい偶然かも知れませんね。
ただ、残酷描写が過剰なので、プレイヤーを選ぶゲームかも知れません。
ところで、「ダーク・タワー」シリーズの舞台のひとつである"ラド"ですが、"L"と"R"の区別がつかない日本人的には、ラド="rad"=放射能の単位だと想像していると思うのですが、実際は"lud"です。意味はよくわかりませんが・・・・。
本作「FALLOUT 3」のウェイストランドを彷徨って、ローランドらの気持ちを想像するのも一興かと。
| 固定リンク | 0
コメント
ご無沙汰しています。
私もこのゲームは大好きです。
そう、おっしゃる通りにキング的ですよね!
「キャピタル・ウェイストランド」と聞いて、即座にダーク・タワーの世界を思い浮かべました。
狂った世界もキング的ですしね。
特にXbox 360版だと、ダウンロード・コンテンツもありますし、まだまだ楽しめそうです。
かく言う私は、勿体無くてクリア直前で止めています。
DLC第3弾は本編クリア後でないと出来ないようなので、そろそろクリアしておこうかという気になってきました。
投稿: Horka | 2009/05/06 22:23