訃報:永井淳/翻訳家
2009/06/04 翻訳家の永井淳さんが亡くなりました。
つつしんでご冥福をお祈りします。
翻訳家の永井淳さん死去
(asahi.com)
記録のため、全文を引用する。
永井 淳さん(ながい・じゅん=翻訳家、本名須藤隆〈すどう・たかし〉)が4日、間質性肺炎で死去、74歳。通夜は9日午後6時、葬儀は10日午前10時30分から、さいたま市北区大成町4の881のサイカンホールプリエ宮原で。喪主は妻淑子(よしこ)さん。
ジェフリー・アーチャー「ケインとアベル」やスティーブン・キング「キャリー」など、小説を始め翻訳多数。
翻訳家永井淳は、わたし達読書好き、特に翻訳もの好きが、彼の翻訳を避けて通れないほど多くの作品を翻訳している。
スティーヴン・キングはさて置き、特に世界的な大ベストセラー作家であるアーサー・ヘイリーやジェフリー・アーチャーと言う二大巨匠の多くの作品を翻訳していることもあり、永井淳の翻訳に触れたことがない読書好きはほとんどいないのではないか、と思える。
わたし達は、永井淳をはじめとした数多くの翻訳家の努力のおかけで海外の文学に触れる事ができるのである。
わたしは、多分「ケインとアベル」のテレビ・ミニ・シリーズを見て以降ジェフリー・アーチャーの溺れ、アーサー・ヘイリーは多分映画「大空港」(1970)の原作者として名前を知り、「ホテル」とか「自動車」とか、端的な名詞タイトル時代から読み続けている。
つまり、わたしの小学生~中学生~高校生時代の本棚を飾った多くの作品を訳してくれていた永井淳が亡くなってしまった、と言うことである。
良い訳もあれば、当然悪い訳もあるだろう。
永井淳の訃報に接し、いわば小・中学生時代から、良いところも悪いところも知り尽くした大切な友人を失ったように悲しい思いがする。
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