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2009/07/04

「エンドレスエイト」をめぐる冒険

今日はアニメーション作品「涼宮ハルヒの憂鬱」「エンドレスエイト」に関する余談。

以前のエントリー(「此よりは荒野」をめぐる冒険)でお話ししたようにわたしはライトノベルと言うジャンルの小説は全くと言って良い程読まないのだが、読書好きを自負している関係で、売れている作品のタイトル位は知識として知っている。

「涼宮ハルヒの憂鬱」シリーズのタイトルは、多分2006年くらいだったと思うのだが、Amazon.co.jpのベストセラーのTOP10に何冊も入っているのを見て、なんだなんだ読書好きのわたしが知らない本(シリーズ)が爆発的に売れているぞ、と驚いたことをおぼえている。
まあ、ライトノベルと言うジャンルを意識したのは、その時期だったのだと思う。

「涼宮ハルヒの憂鬱」シリーズは一切読んでいないわたしだが、2009年の4月から「涼宮ハルヒの憂鬱」アニメーションの放映がはじまり、ライトノベル好きの姪のため、わたしは全話DVDに録画している。

そんな背景の中、わたしは「エンドレスエイト」を見ている訳だ。
見ている訳だ、と言うのは、「エンドレスエイト」と言うエピソードは、現在まで30分枠を3話分費やしており、おそらく来週も「エンドレスエイト」のエピソードが語られると思われるのだ。

これは、テレビアニメーション史上初の快挙ではないかと思う。

ところで、「エンドレスエイト」と言うエピソードは、涼宮ハルヒ等SOS団の高校1年生の夏休みの最後の2週間を永遠に繰り返す状況下において、その無限ループからの脱出を描いている、と思われる。

「エンドレスエイト」は、学園祭の前日を永遠に繰り返す、と言うコンセプトを描いた押井守の「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」(1984)にその前身とも言えるコンセプトが感じられる。

しかしながら「エンドレスエイト」の、無限ループからの脱出をはかると言うプロットは、「新スタートレック」のエピソード「恐怖の宇宙時間連続体」("Cause and Effect"/1992)に酷似していると言える。余談だが、その原題"Cause and Effect"も含みがあって素晴らしい。
参考)「恐怖の宇宙時間連続体」のあらすじ

余談だけど、「エンドレスエイト」における長門有希のキャラクターは「恐怖の宇宙時間連続体」においてはデータが担当している。と言うか逆かな。

当の「エンドレスエイト」だが、現在までは次のようなエピソードが語られている。
第15話は当サイト予測。

第12話
「エンドレスエイト」
夏休み最後の2週間を楽しむ涼宮ハルヒ等SOS団。

第13話
「エンドレスエイト」
夏休み最後の2週間を楽しむ涼宮ハルヒ等SOS団。
涼宮ハルヒを除くSOS団は、既視感を感じ無限ループに気付くが無限ループからの脱出は果たせない。

第14話
「エンドレスエイト」
夏休み最後の2週間を楽しむ涼宮ハルヒ等SOS団。
涼宮ハルヒを除くSOS団は、既視感を感じ無限ループに気付くが無限ループからの脱出は果たせない。

第15話
「(おそらく)エンドレスエイト」2009年7月9日放映予定
夏休み最後の2週間を楽しむ涼宮ハルヒ等SOS団。
涼宮ハルヒを除くSOS団は、既視感を感じ無限ループに気付く。
最終的に無限ループからの脱出を果たす。(のではないかと思う)

ところで、いかにして無限ループから脱出するか、と言う話だが、前述のようにわたしは原作を読んでいないのだが、年間300本以上映画を観ている関係で、伏線と言うか製作者からの目配せには敏感に反応することが出来る、と自負している。

ここでその方法を明確に書くことはネタバレになるのでやめておくが、わたしが思うその脱出の方法は、多くの高校生が夏休み中にやらねばならぬ"あること"をすることだと思う。
おそらくキョンくんが。

もちろん、真鍮の角笛じゃないよ。

なお、「エンドレスエイト」(初出:2003年12月)は「涼宮ハルヒの暴走」(初版:2004年10月)に収録されている模様。
また、「恐怖の宇宙時間連続体」(初放映:1992年3月)は、「スター・トレック タイム・トラベル・ボックス」に収録されています。

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