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2009年10月の20件の投稿

2009/10/31

キンドルの衝撃――電子書籍は本の代替となりうるか

話題のキンドルに関する興味深いニュースを紹介する。

キンドルの衝撃――電子書籍は本の代替となりうるか
「インターネットは本を殺すのか」第四回/村瀬拓男

驚いたんだけど、キンドルって通信機能(3G)がついていて単体でアマゾンから電子書籍をダウンロードできるんですね。
しかも通信費用はアマゾン持ちで・・・・。

お金は払うとしても、キンドルは図書館を持ち歩いているような、ある意味、魔法のような本だと言えるのではないかと思いました。

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2009/10/30

ゴキブリ2,000匹を体に乗せて演技!「ソウ6」出演を勝ち取ったスクリーム・クイーンとは?

米リアリティ番組「スクリーム・クイーンズ」の過酷な試練を乗り越え、映画「ソウ6」に出演することになったタネドラ・ハワードは、どうやらキングファンだった模様。

ゴキブリ2,000匹を体に乗せて演技!「ソウ6」出演を勝ち取ったスクリーム・クイーンとは?

記録のため、全文を引用する。

[シネマトゥデイ映画ニュース] アメリカのリアリティー番組「スクリーム・クイーンズ」で過酷なサバイバル・ゲームを勝ち抜き、映画「ソウ6」の出演を勝ち取ったタネドラ・ハワードに話を聞くことができた。

女優経験ゼロのタネドラは、映画「ソウ6」の配役を勝ち取るために、リアリティー番組の過酷なサバイバル・ゲームに参加した。「サバイバル・ゲームの中で一番嫌だったのは、2,000匹のマダガスカルゴキブリを体中に乗せて演技をしたことね。それとグロテスクな血のりを頭から浴びたこともあったわね」と挑戦した恐ろしすぎるゲームについて回想する。

そんな過酷なゲームを勝ち抜いたタネドラは、無類のホラー好き。ホラーを好きになったきっかけは、モダンホラー小説界の巨匠スティーヴン・キングだという。「幼いころのわたしにとって、キングの本は、読み応えのある厚い本でしょ? それを集中して読んでいるうちに、いつの間にかホラー・ファンになってたの(笑)。もちろん映画化された作品もたくさん観たわ!」と楽しそうに話す。ちなみに一番好きなホラー映画は映画「チャイルド・プレイ」「エルム街の悪夢」とのこと。ちなみに「エルム街の悪夢」はジョニー・デップのデビュー作だ。それを指摘するとタネドラは「あら、本当!? それならもう一度観なきゃ!」と大興奮し、心からのホラー好きであることを感じさせた。

映画「ソウ」シリーズは世界中に熱狂的ファン持つ。そのため制作には万全を期して、撮影も極秘のうちに進められた。「わたしが渡された脚本には、わたしが演じるシーンしか書かれてなかった。だからほかのシーンやほかの俳優の演技もまったく不明。しかも渡された脚本には「Evolution III」というまったく別のタイトルが書かれていたわ。わたし以外の誰かが脚本を読んでしまった場合、それが「ソウ6」だとわからないようにするためにね」と制作の内幕を教えてくれた。

しかし「スクリーム・クイーンズ」を経て、出演が決まった際にはインターネットを通してさまざまな誘惑があったという。「わたしがこの作品に決まるとわかったときから、インターネットのコミュニティサービスを通して、お金や旅行のチケットをあげるから、映画の内容を教えてくれという問い合わせがたくさんあったの(笑)」と有名になったことで新たなる苦労も増えた様子。ホラー映画に適した甲高い声を持つタネドラは、「ソウ6」以降も女優として活躍していきたいと抱負を語った。(取材・文:細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

映画「ソウ6」は11月6日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほかにて全国公開

King ゴキブリを体に乗せて、と言えば、当然スティーヴン・キング脚本、ジョージ・A・ロメロ監督「クリープショー」の第5話「奴らは群がり寄ってくる」を思い出す、と言うか、「スクリーム・クイーンズ」「クリープショー」の影響を受けて、試練を企画した、と言うところだと思う。

写真は、「クリープショー」第2話「ジョディ・ベリルの孤独な死」に主演したスティーヴン・キングの雄姿。

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2009/10/26

余談ですけどローランドと銃撃戦しました。

今日はギリアドのローランドと銃撃戦をした話。

と言ってもこれはPS3のゲーム「アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団」のマルチプレイの話。

「アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団」と言うゲームは、「インディ・ジョーンズ」シリーズやクライブ・カッスラーの「ダーク・ピット」シリーズをそのままゲーム化したようなアクション・ゲームで、はっきり言って大変面白いゲームです。

「アンチャーテッド」と言うのは、"Uncharted"で、チャートに載っていない、つまり地図(海図)に載っていない、と言う意味で、登場人物の1人であるエレナが司会を勤めるテレビ・プログラムのタイトル、と言う設定です。
ディスカバリー・チャンネルの番組みたいな設定ですね。

詳細は「アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団」オフィシャル・サイトを見て下さい。
プレイムービーを見たら、ビビる(死語?)と思いますよ。
ただのCGIムービーに見えるかも知れませんが、ユーザーがちゃんとコントロールしているゲームのプレイ映像です。
ツッコミのセリフも良いですよね。

で、今回のゲームのひとつの「売り」として、「黄金刀と消えた船団」の世界中のユーザーと対戦マルチプレイや協力プレイが出来るのです。
ボイスチャット対応なので、英語、フランス語、ロシア語、韓国語、日本語でのボイスチャットも可能だったりします。

で、わたしは最近、「黄金刀と消えた船団」のマルチプレイを楽しんでいる訳です。

そんな中、わたしはギリアドのローランドと銃撃戦をしてしまった訳ですね。

それでは、スクリーンショットをご覧下さい。
ギリアドのローランド VS tkr
いかがでしょう。
わかりますか?

上部に白文字で"ROLANDofGILEAD33"と書いてあるのがわかるでしょうか。
このスクリーンショットは"ROLANDofGILEAD33"の主観映像で、中央で倒れかけているのはわたし"tkr2000"で、このスクリーンショットは、ローランドがわたしをアサルトライフルで倒した瞬間をとらえた貴重な画像です。

おそらく、"ROLANDofGILEAD33"ということですから、33回目の・・・・、と言うことでしょう。
「ダーク・タワー」シリーズのどこかの世界でローランドは、なんとわたしと対決してしまった、と言うことでしょうか。

まあ、完全な余談で恐縮ですが、なんとなく嬉しかったので、エントリーして見ました。

前作も面白いよ。

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2009/10/25

米Amazon、PC用電子ブックソフト「Kindle for PC」提供へ

Kindleforpc
先日のエントリー「あのKindleが日本国内で!」で、日本国内で米アマゾンのKindleが購入できるようになった話を紹介したが、今度はなんとパソコン用のKindle(ただしベータ版)の提供を決定した模様。

米Amazon、PC用電子ブックソフト「Kindle for PC」提供へ

記録のため、全文を引用する。

米Amazon.comは10月22日 (現地時間)、PC用のKindleソフト「Kindle for PC」を発表した。Amazon.com内のKindle Storeで購入した電子書籍 (以下Kindleブック)を、PCにダウンロードして読める。対応OSはWindows 7/ Vista/ XP SP2以降。11月にベータ版がリリースされる予定だ。

米Amazonは2007年11月、電子ブックリーダー「Kindle」の発売開始に合わせてKindleブックを販売するKindle Storeをオープンした。購入した書籍はAmazonのサーバに保管され、ユーザーは読みたい本をクラウドの本棚からKindleにダウンロードする。今年3月にiPhone/ iPod touch用のKindleリーダーがリリースされ、購入したKindleブックをKindle/Kindle DX、iPhone/ iPod touchなどで読めるようになった。だがKindleユーザーからは、より大きなカラーディスプレイでKindleブックを読めるパソコン用リーダーが求められていた。

Kindle for PCは同期テクノロジ「Whispersync」に対応しており、KindleやiPhone/ iPod touchなど他のKindleリーダーデバイスと連係する。たとえば自宅でKindle、通勤中はiPhoneで、職場ではPCというように、異なるデバイスを使って同じ本を少しずつ読み進めても、常に読み進めていたページが開き、Kindleで書き加えたメモやハイライトもすべてのデバイスに反映される。フォントサイズは10段階で変更可能。1行に表示するワード数も調整できる。またWindows 7のWindows Touchテクノロジに対応しているPCでは、タッチ操作でページをめくったり、ズームイン/ズームアウトを行える。

とは言うものの、パソコンでKindleと言うのはどうなんだろう、メリットがあるのだろうか。

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2009/10/24

米書店協会が司法省に調査要請-アマゾンの値引き、「略奪的」と主張

先日のエントリー「米、ネットで本の値下げ競争激化 ウォルマートとアマゾン」の続報です。

2009/10/23にブルームバーグが伝えるところによると、米書店協会が今回のウォルマートとアマゾンの販売手法は「略奪的」だと主張し、司法省に調査を要請した模様。

米書店協会が司法省に調査要請-アマゾンの値引き、「略奪的」と主張

記録のため、全文を引用する。

10月23日(ブルームバーグ):米国でオンライン販売最大手アマゾン・ドット・コムや小売り大手のウォルマート・ストアーズ、ターゲットによる新刊本の値引き販売をめぐり、米書店協会が「略奪的」な販売手法だと主張し、司法省に調査を要請した。

同協会の理事会メンバー9人はバーニー司法次官補(反トラスト担当)あての書簡で、「アマゾン、ウォルマート、ターゲットのやり方は違法な略奪的価格設定に相当し、出版業界に損害をもたらし、消費者にとっても有害だと確信している」と指摘。独立系の書店が加盟する同協会は22日付のこの書簡ウェブサイトで公表した。

3社は今月、スティーブン・キングなど人気作家のベストセラーを約9ドル(約830円)で販売する予定であることを明らかにした。同協会によれば、こうした書籍の小売価格は一般的に25-35ドル。キングの「アンダー・ザ・ドーム」の小売価格は少なくとも17.50ドルになるという。

ウォルマートの広報担当、ダフネ・デービス・ムーア氏は、「顧客に対しできる限り最良の価格を提供するよう取り組んでいる。われわれは常に法律に従って業務している」とのコメントを電子メールで寄せた。

アマゾンとターゲットの広報担当者からのコメントは得られていない。司法省のジーナ・タラモナ報道官はコメントを控えた。

先日のエントリーで、日本国内では再販制度があるので、書籍の割引販売は原則的に出来ない話をしたが、実際は、新古書籍やオークション等で新刊が安価に売買されている。

今後の成行きに興味津々津々浦々である。

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2009/10/22

「Ka is a Wheel」は「ディスコーディア」!?

「Ka is a Wheel」
以前、スティーヴン・キングのオフィシャル・サイトで公開されていた、2009年11月に何かがスタートすると思われる謎のバナー("Ka is a Wheel")が示す内容が若干見えて来た。

"Ka is a Wheel"とは、どうやら、「ダーク・タワー」シリーズに関するインタラクティブなWEBコンテンツのようで、2009年11月30日にキングのオフィシャル・サイトで公開される模様。

そんな中、2009/10/19 件のWEBコンテンツのオープニング・クレジットが公開された。

「ディスコーディア」
WEBコンテンツのタイトルはどうやら「ディスコーディア」で第一章のサブタイトルは「キャラハンに!(FOR CALLAHAN!)」である模様。

「ディスコーディア」
メトロDMAプロダクション作品
監督:ロビン・ファース
コンセプト・アート&3Dアート:ブライアン・スターク
製作:マーシャ・ディフィリッポ
オリジナル・ペインティング:マイケル・ウィーラン

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2009/10/21

今日は江戸川乱歩の誕生日だそうです。

全くの余談ですが、今日10月21日は、江戸川乱歩の誕生日だそうです。
因みに、スティーヴン・キングの誕生日は、9月21日でしたかね。

江戸川乱歩の誕生日
Googleでは、トップページで、こんなお祝いをしています。

「少年探偵団」
これ、と
「奇岩城の秘密」
これを元に描いているのではないでしょうか。

余談ですが、ポプラ社から1999年に出版された「新訂 少年探偵・江戸川乱歩」シリーズと2005年に出版された「文庫版 少年探偵・江戸川乱歩」シリーズの装画は、藤田新策が手掛けており、同氏のサイトでも装画が公開されています。

結構評判は良いので、是非のぞいて見て下さい。

「トミーノッカーズ」ならぬ「夜光人間」
「トミーノッカーズ」(嘘)

「図書館警察」ならぬ「妖怪博士」
「図書館警察」(嘘)

因みに、藤田新策氏は当時「新版 少年探偵・江戸川乱歩」シリーズ全26冊と「新版 怪盗ルパン」シリーズ全20冊全ての表紙を一時に描いたそうです。

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2009/10/20

「Under the Dome」の厚さは・・・・?

Amazon.comAmazon.co.jpで、スティーヴン・キングの新作長編「Under the Dome」の画像が紹介されているのだが、これがとんでもない位ぶ厚い。

因みにその画像はこれ。
「Under the Dome」

どうでしょう。
これ、ホントに小説かよ!
と言う位分厚いです。

ついでに、完全に自立してるし。

因みにこの「Under the Dome」のページ数は1088ページのようなのだが、キングの他の巨大な小説のページ数を紹介すると「IT」は1138ページまで、「スタンド」は、1153ページまでノンブルがふられている。

「IT」と「スタンド」と「悪霊の島」
参考に、先月、新潮社から出た「悪霊の島(上)」「IT」「スタンド」のハードカバーを並べて写真を撮ってみたので、厚さを比較して欲しい。

全くの余談だが、先日入院した際に村上春樹の「1Q84(上・下)」を読んだ直後に東野圭吾の「ガリレオの苦悩」を読んだのだが、驚いた事に紙の厚さが全く違っていた。

上下巻で1000ページ位の「1Q84」と比較して、「ガリレオの苦悩」の紙の厚いこと、厚いこと、ものの2秒で読み終わってしまった。

そんな中、ちょっと調べてみると、ここ最近、日本の出版業界では、内容が薄っぺらな本の見た目のボリュームを増やすために厚い紙を使った本が沢山出版されているらしいのだ。

全くばかげた話である。
日本の出版社は、読書好きにとっては、全く無駄な作業に見えることに腐心してしまっているのだ。



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2009/10/19

米、ネットで本の値下げ競争激化 ウォルマートとアマゾン

日本には再販制度と言うものがあり、原則的に書籍の割引販売が出来ないが、アメリカでは書籍の値下げ合戦が激化している模様。

米、ネットで本の値下げ競争激化 ウォルマートとアマゾン

記録のため、全文を引用する。

【ニューヨーク共同】米国の小売り最大手ウォルマート・ストアーズとネット小売り最大手アマゾン・コムが本の値下げ競争を繰り広げ、話題となっている。

ウォルマートが11月に発売予定の単行本10冊を、オンライン注文の場合、送料込みで1冊10ドル(約910円)で販売すると15日発表したのが発端。ネット小売り拡大に向けた“起爆剤”を期待して単行本の「価格破壊」を仕掛けた。

昨年共和党の副大統領候補として話題となったサラ・ペイリン氏や人気作家スティーブン・キング氏らのベストセラー入りが期待される話題作が対象となった。通常は20ドル以上で書店に並ぶ作品だ。アマゾンが電子書籍の新刊を10ドル前後で販売していたのを意識した価格設定とみられる。

それを受けて同日、アマゾンは同じ単行本を10ドルに対抗値下げ。ウォルマートがさらに1ドル安い9ドルに値下げすると、アマゾンも16日朝に9ドルと追随した。

9~10ドルといえば日本の文庫本に当たる「ペーパーバック」の価格帯で原価割れとみられる。

出版関係者からは「あり得ない値段。混乱を招かなければいいが」と一般書店の経営を圧迫しかねないと懸念する声が上がっている。

ウォルマート・ストアーズにおいては、スティーヴン・キングの"Under the Dome"は$8.99で販売されている。

それに対し、Amazon.comは、"Under the Dome"を$9.00に値下げした。

残念ながら、Amazon.co.jpでは、"Under the Dome"は、値下げされていない。

わたしは、おまけ付のコレクターズ・セットを注文しちゃっているので、高いまんまです。

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2009/10/16

「やがて哀しき外国語」をめぐる冒険

「やがて哀しき外国語」 わたしは、村上春樹を数十冊は読んでいる。

本当のところは村上春樹の「1Q84」が、スティーヴン・キングの影響をこんなにも受けているのか、と言うところをキングファンならではの妄想気味に語ろうと思っているのだが、「1Q84」自体があまりにも長大な物語なので、ちょっと尻込みしたりしている。三巻目も出るみたいだし・・・・。

そんな中、最近のわたしは村上春樹のエッセイを再読したりしているのだ。

思うのは、村上春樹のエッセイの根底にあるのは「理不尽な出来事に対する怒り」である、と言うこと。
例えば、2009年のエルサレム賞受賞の際のスピーチなんかを聞いても、根底に流れる怒りを感じる事が出来る。

閑話休題。

今日は「やがて哀しき外国語」(1994)に関する余談であった。

一応、村上春樹はスティーヴン・キングファンだと言う事になっている。

そして村上春樹の「やがて哀しき外国語」には、「スティーヴン・キングと郊外の悪夢」と題するエッセイが収録されていることから、キングファンの目に留まりやすいエッセイ集だと言える。

当の「スティーヴン・キングと郊外の悪夢」は、1991年にニュージャージー州プリンストン在住のアン・ヒルトナーと言う女性が、キングが自宅に侵入して自作原稿を盗んだ上、自分をモデルにして「ミザリー」を勝手に書いて発表した、としてキングを告訴した事件と、キングの自宅と事務所に侵入したエリック・キーンの事件を、当時プリンストンに居住していた村上春樹が、件の事件とアメリカの郊外にひそむ恐怖をエッセイにまとめたものである。

まあ、このエッセイはキングの名前がタイトルに入っているだけなので、----もちろんキングの話題が満載だが----、そんなに深く考える必要はないのだと思うのだが、興味深いのは、同書に収録されている「大学村スノビズムの興亡」と言うエッセイである。

同エッセイの概要は、「郷に入らずんば郷に従え」的なコンセプトをスノッブ的観点(環境)から俯瞰している非常に興味深いエッセイである。

そのエッセイにこんな一節がある。

でもこの国では(少なくても東部の有名大学ではということだが)、バドワイザーが好きで、レーガンのファンで、スティーヴン・キングは全部読んでいて、客が来るとケニー・ロジャースのレコードをかけるというような先生がいたら----実例がいないのであくまで想像するしかないわけだが----たぶんまわりの人間からあまり相手にされないのではないだろうか。相手にされないということは、つまり家に招いたり招かれたりという大学社会内交際からはみ出すということで、そうなると現実的に大学で生き残っていくことは、学者としてよほど優れた実績をあげていないかぎり、かなりむずかしくなるだろう。そういう見地からすると、アメリカという国は日本なんかよりもずっと階級的な身分的な社会なのだろうという気がする。

ここで村上春樹が言っているのは、キングを全部読んでいるような大学教授や講師たちは、大学社会内交際からはみ出してしまう、つまり、「あぁ、あの人は僕らと住む世界が違うのだ」と他の教授らに思われてしまう、のではないか、と言うことである。

そしてキングファンとして気になるのは、当時の村上春樹は自分の事を暗に、バドワイザーが好きで、レーガンのファンで、スティーヴン・キングは全部読んでいて、客が来るとケニー・ロジャースのレコードをかけるというような先生、ほのめかしている点である。

どうでしょう。
村上春樹はキングファンと言うことに合点していただけましたでしょうか。

村上春樹のエッセイは、小説以上に面白いこともあるので、機会があれば是非読んでいただきたいと思う。

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2009/10/15

「カイジ 人生逆転ゲーム」をめぐる冒険

1
2009/10/10 「カイジ 人生逆転ゲーム」が公開された。
地上波でも大々的なプロモーションが行われているのでご存知の方も多いと思う。

で、キングファンのわたしが妄想気味に思うのは、同作に登場するゲームのひとつである「電流鉄骨渡り」はスティーヴン・キングの「超高層ビルの恐怖」(「トウモロコシ畑の子供たち」に収録)の影響を受けているのではないか、と言うこと。

「カイジ 人生逆転ゲーム」オフィシャル・サイトから「鉄骨渡り」のゲーム内容を引用する。

「鉄骨渡り」
超高層ビルの屋上から、開業前の同じく超高層ホテル「スターサイド・ホテル」の最上階に向かって渡した細い鉄骨を渡るゲーム。鉄骨の一本橋を渡り切れれば勝ち。ただし鉄骨渡りの最中に、橋に手をつくと高圧電流が通電する仕組みになっていて、橋から落下し失格となる。つまりこのゲームでの失格は、そのまま即死を意味する。参加者はスタート前に、渡り切った場合のみ有効な1000万円の現金に換えられるチケットを手渡される。換金場所はゴールの「スターサイド・ホテル」5014号室。

ご存知の通り「カイジ 人生逆転ゲーム」のコンセプトは、大きな借金を抱えた登場人物たちが大金を得るため「人生の逆転を賭けた究極のゲーム」に挑戦する、と言うもの。

映画版で描かれる究極のゲームは、「限定ジャンケン」、「鉄骨渡り」、「Eカード」の3つのゲームなのだが、それらのゲームの中の1つである「鉄骨渡り」の設定がキングの
「超高層ビルの恐怖」で描かれるゲーム(賭け)と似ている、とわたしには思えるのだ。

ついでなので、「超高層ビルの恐怖」から、ゲームの内容が明らかになる部分を引用する。

舞台:43階ビルのペントハウス
登場人物:ノリス(プロテニス・ブレーヤー)、クレスナー(悪党)
背景:ノリスはクレスナーの妻と愛人関係にある

「私は君と賭けをするつもりなんだ。君が勝てば、金と女と自由を手にしてここから出て行ける。もし負ければ、命を失うことになる」
〜中略〜
「あんたの言う博打とは、どういうことだ?」
「賭けだよ、ノリス君。賭けと言ってもらいたいね。賭けは紳士のすること、博打は下司のやることだ」
〜中略〜
「私の提案というのはだね、このペントハウスの屋根のすぐ下に突き出ている縁を伝って、このビルを一回りするということだ。もしうまく一回りすれば、金は君のものだ」
「あんたは気違いだ」
「とんでもない。私はここに十二年間住んでいるが、これまで六人の男たちと六回、この賭けをしている」
〜後略〜

どうですか、なんだか似ていませんかね。

更に余談だけど「超高層ビルの恐怖」は、映画「キャッツ・アイ」で映像化されています。

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2009/10/14

今週の本棚:養老孟司・評 『悪霊の島 上・下』

2009/10/11 毎日新聞社の毎日jpが、キングファンを公言する養老孟司による「悪霊の島」の書評を公開した。

今週の本棚:養老孟司・評 『悪霊の島 上・下』=スティーヴン・キング著

記録のため、全文を引用する。

◇今回も主人公は得体の知れぬ敵と戦う
 ホラーといえば、いまではスティーヴン・キングである。キングの長編はほぼ毎年出ていて、量だけから見ても、驚くべき語り手というべきであろう。キングについて、いまさら書評するまでもないだろう。そう思う人もあるに違いない。しかし読んだことのない人もあるはずだから、最近作を紹介してみようと思った。とにかく読みやすく、ホラーが嫌いでなかったら、読了までしばらく楽しめることは請合う。

 キングの作品には、いくつかの型がある。まずは現代もののホラーで、今回の『悪霊の島』は典型的である。フロリダの小さな島が舞台になっている。交通事故で片手を失い、幻肢がたえず生じてしまう男が、この島に家を借りて住むことになる。他には大きなお屋敷が一軒あるだけといっていい。そこには高齢の女性と、その介護をしている、かつて自殺を図ったために頭痛に悩まされている弁護士が住んでいる。あとは買い物その他、一人暮らしの主人公の手伝いをしてくれるアルバイトの若者、主人公の別れた奥さんと娘二人が登場する。これで主要な登場人物は終わりである。

 こうした人里離れた舞台設定は、名作『シャイニング』(文春文庫)と同工である。あの場合には、雪に閉ざされた山のホテルだったが、今回は海に囲まれた家。しかも双子の姉妹が端役として登場する。『シャイニング』の映画を見た人は、廊下の端に現れる不気味な双子の姉妹を記憶しているかもしれない。現代を舞台にしたキングのホラーのもう一つの代表作は『ペット・セマタリー』(品切れ)だが、これは死者の生き返りが主題になっている。この作品の最後の光景の不気味さは、ホラーの極というしかない。今回の作品はそれほどは怖くないから、変な話だが、あれよりは安心して読める。キングは自分で作品を書いていて、怖くなって机の前から動けなくなるという作家なのである。

 こうした現代ものでは、一種の予知能力、超能力が使われる。これもキングの作品では定型的で、今回も同じである。主人公は島に住んでから、突然絵を描き出す。その絵がじつは予知や超能力の伏線になっている。章のはじめに、主人公の独白として、絵の描き方というメモが記されている。キングには絵に対する強い嗜好(しこう)があるらしく、絵画の世界に入り込んでしまう『ローズ・マダー』(品切れ)という作品もある。絵画はしばしば人を不思議な世界に誘う。その気分をキングはホラー化してしまう。『ローズ・マダー』は実世界と並行する世界、いわゆるパラレル・ワールドものの一つで、これもキングの得意なジャンルである。子どもが主人公になって、現代アメリカと、もう一つの仮想世界を行きつ戻りつする『タリスマン』(品切れ)がその典型である。

 今回の作品でも最後には悪霊と戦うことになるわけだが、このときにさまざまな武器が使われる。そこにはファンタジーでよく使われる約束事がある。吸血鬼ならニンニクと銀の弾丸がおなじみだが、今回も銀の銛(もり)が出てくる。こうした怪物もキングの世界にはいろいろあって、おそらく『IT』(文春文庫)がいちばんよく知られているはずである。今回もそうだが、怪物の正体はむろん最後まで明瞭(めいりょう)ではない。それで当然なので、正体が知れないから化け物なのである。おかげで何回でも復活してくるから、作品がいつまでも書かれることになる。

 ホラーや推理小説を私は楽しみによく読む。アメリカの作家の作品を読むときは、いつでも背後にアメリカ社会を見てしまう。キングの主人公は、ほとんどの場合、得体(えたい)の知れない悪と戦っている。怪物と戦う登場人物の行動を読んでいるうちに、世界中のあちこちで、わけのわからない敵とたえず戦っている米軍の兵士を思ってしまう。軍人は命令だから戦わなければならないが、それにしても相手はなんだかはっきりしない。ヴェトナムでもアフガンでも、それは同じであろう。そう思えば、たえず仮想敵を置かなければいられない現代アメリカ文明を、キングの作品が象徴しているというしかない。でもその背後に、すべてを統括している悪の親玉が本当にいるのだろうか。日本人である私は、そんなもの、いるわけないだろうが、と思ってしまうのだが。

 キングは短編を書こうとすると中編になり、中編を書こうとすると長編になってしまうという。だから文体はきわめて饒舌(じょうぜつ)で、これを好まない人もあると思う。こうした細部を理解するには、現代アメリカのテレビや流行に関する知識が必要なことがある。でも実際には読み飛ばせばいい。そうしたところで、全体の理解に大過はない。その意味では、丁寧に書かれた純文学とは違う。日本でキングのようなホラー作家がいないのは、マンガというジャンルがあるからではないかと、私は思っている。日本人なら、ホラーは楳図かずおで済ませてしまうのかも知れないのである。(白石朗・訳)

毎日新聞を読んでいないので、この書評の続きがあるのかどうかは知らないが、 キングの作品には、いくつかの型がある。まずは現代もののホラーで、 の後に続くいくつかの典型に関する評論を読んでみたいと思う。

余談だけど、「悪霊の島」の書評と言いながら、キングの他の作品の(特に品切れの)宣伝をしてしまうところに関心してしまう。と言うか、品切れになる前に、ボクはちゃんと読んでますよ、と言う主旨の表明なのかも知れないけどね。

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2009/10/09

ジョー・ヒルの新作「HORNS」出版決定!

「HORNS」 2010年2月 スティーヴン・キングの息子ジョー・ヒルの新作「HORNS」が出版される模様。

ジョー・ヒルの作品、「ハートシェイプト・ボックス」「20世紀の幽霊たち」は、小学館から出版されている。(小学館文庫)

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2009/10/08

あのKindleが日本国内で!

Kindle 全くの余談ですが、Amazon.comのワイヤレス電子ブックリーダーKindleが、アメリカ以外の国からも購入できるようになった模様。

因みにスティーヴン・キングの小説はとってもたくさんKindle bookになってます。

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2009/10/07

「Under the Dome」の最新画像公開!

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先日お伝えした「Under the Dome」オフィシャル・サイトで、新しい表紙画像(決定稿?)が公開された。

画像のコンセプトは、メイン州チェスターズ・ミルにドームが出来た瞬間を切り取った画像で、高解像度版では結構細かい描き込みが確認できるのが楽しい。

ドームの中では飛行機(女性が操縦する練習機?)が墜落し、猫か犬か狐(親がドームで分断された?)が泣いています。

               

余談だけど、「Under the Dome」オフィシャル・サイトのトップにある"PREPARE FOR DOME DAY!"と言うコピーは、"PREPARE FOR DOOMSDAY!"のもじりでしょうな。
と言うか、本書は「Under the Dome」と言うタイトルですが、「Under the Doomsday」を意識しているのでしょうね。

余談だけど、Amazon.co.jpでは、"Under the Dome Collector's Set"が販売されていますよ。

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2009/10/06

「Under the Dome」オフィシャル・サイトが面白い!

「Under the Dome」の舞台チェスターズ・ミル
2009年11月に出版されるスティーヴン・キングの最新長編「Under the Dome」のオフィシャル・サイトが面白い。

画像は「Under the Dome」の舞台となるチェスターズ・ミルの地図。

チェスターズ・ミルズのホームページもあるよ。

「Under the Dome」オフィシャル・サイト

まあ、いろいろあるので、是非のぞいてみて下さい。

余談だけど、ドームって結構小さいね。

Layer3

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2009/10/05

「Poe's Children」がペーパーバックに!

「Poe's Children」ペーパーバック 2009/10/06 ピーター・ストラウブが編纂したホラー・アンソロジー「Poe's Children」が発売される。本書は2008年に出版されたハードカバーのペーパーバック版。

本書にはスティーヴン・キングの「しなやかな銃弾のバラード」(「神々のワードプロセッサ」に収録)が収録されている。

余談だが、本書には同時にジョー・ヒルの「20世紀の幽霊たち」も収録されている。

なお、収録作品は次の通り。

「Poe's Children: The New Horror: An Anthology」
Dan Chaon “The Bees”
Elizabeth Hand “Cleopatra Brimstone”
Steve Rasnic Tem and Melanie Tem “The Man on the Ceiling”
M. John Harrison “The Great God Plan”
Ramsey Campbell “The Voice of the Beach”
Brian Evenson “Body”
Kelly Link “Louise’s Ghost”
Jonathan Carroll “The Sadness of Detail”
M. Rickert “Leda”
Thomas Tessier “In Praise of Folly”
Glen Hirshberg “The Two Sams”
Thomas Ligotti “Notes on the Writing of Horror: A Story”
Benjamin Percy “Unearthed”
Bradford Morrow "Gardener of Heart”
Peter Straub “Little Red’s Tango”
Stephen King “The Ballad of a Flexible Bullet”
Joe Hill “20th Century Ghost”
Ellen Klages “The Green Glass Sea”
Tia V. Travis “The Kiss”
Graham Joyce “Black Dust”
Neil Gaiman “October in the Chair”
John Crowley “Missolonghi 1824”
Rosalind Palermo Stevenson “Insect Dreams”

因みにハードカバーの表紙はこれ。
「Poe's Children」ハードカバー
こっちの方がキテるよね。

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2009/10/04

キングのエッセイがFangoriaに!

スティーヴン・キングのエッセイ"What's Scary"が米雑誌"Fangoria"に掲載される模様。
同エッセイは前後編で、2009年12月("FANGORIA #289")と2010年1月("FANGORIA #290")に掲載されるとのこと。

詳細は次のURLで。

Stephen King writes for FANGORIA!

記録のため、全文を引用する。

Stephen King, the world’s best-selling author of horror and dark fantasy, has submitted an exclusive, all-new article for publication in FANGORIA magazine. The 7,500-plus-word essay, entitled “What’s Scary,” will be published in two parts, beginning with FANGORIA #289, on sale in December, and concluding in FANGORIA #290, arriving in January 2010. “I’ve wanted to be a Fango contributor ever since I purchased my first issue,” King says. “For me, this is a nightmare come true.”

“What’s Scary” critiques the last decade of genre cinema, from 1999’s phenomenon THE BLAIR WITCH PROJECT to this past summer’s surprise smash DISTRICT 9. He also chooses his favorite films and touches on the recent flood of horror remakes and zombie flicks, making many surprising and enlightening observations.


“Stephen’s article not only arrives just in time for the holidays, but is also the perfect way for FANGORIA to wrap up 2009, the year we celebrated the magazine’s 30th anniversary,” says Fango editor Tony Timpone. “It has always been a dream of mine to have King listed as a contributor on our masthead, and the fact that he has written enough for two issues is just icing on the cake.”

The author promises to answer the following questions in his piece (excerpted from his introduction): “First,” King writes, “why do so many so-called horror movies, even those with big budgets (maybe especially those with big budgets) not work? Second, why do fans of the genre such as myself so often go in with high hopes and come out feeling unsatisfied…and, worse, unscared? Third, and most important, why is it that others—sometimes that most unheralded others, those with teensy budgets and unknown, untried actors—do work, surprising us with terror and amazement?”


King has been featured in FANGORIA’s pages since its earliest issues. For Fango’s 100th edition (pictured left), the Maine resident told interviewer Philip Nutman, “It’s one of the magazines that comes into the house that we all fight over. FANGORIA is always welcome in my house.” King is the author of over 60 novels, which have sold an estimated 350 million copies worldwide and spawned dozens of feature films and TV series, movies and miniseries. In 2003, the National Book Foundation awarded King the Medal for Distinguished Contribution to American Letters, one of many prestigious accolades he has garnered over the years. King’s latest novel, the gargantuan apocalyptic epic UNDER THE DOME, arrives November 10 from Scribner.

現代のようにインターネットで調べればなんでもわかる、と言う時代が来る前は、わたしたちにとって、洋雑誌は映画の最新情報を得る重要なチャネルであり、そんな中で「ファンゴリア・マガジン」は非常にコアな情報を得られる最重要な洋雑誌だったのを思い出す。

因みに、「日本版ファンゴリア」と言う雑誌が1994年〜1998年までの期間日本国内で出版されていました。

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2009/10/03

豪華俳優陣による"Nightmares & Dreamscapes"オーディオ・ブックリリースは続く

3
"Nightmares & Dreamscapes"
のオーディオ・ブックがなんとも豪華な俳優陣によって朗読される話は、「豪華俳優陣による"Nightmares & Dreamscapes"オーディオ・ブックリリース決定か!?」等でお伝えしているが、この企画は続いている模様。

と言うのも、2009/09/29に次のオーディオ・ブックがリリースされているのだ。
収録作品と朗読は次の通り。


"The End of the Whole Mess: And Other Stories"
「ワトスン博士の事件」
「争いが終るとき」
マシュー・ブロデリック
「動く指」
「自宅出産」

スティーヴン・キングマシュー・ブロデリック、ティム・カリー、Eve Beglarian

"Sorry, Right Number: And Other Stories"
「電話はどこから・・・・・・?」
「ポプシー」
「十時の人々」
「乞食とダイヤモンド」

ジョー・マンテーニャ、ジョー・モートン、Domenic Custer


"It Grows on You: And Other Stories"
「丘の上の屋敷」
スティーヴン・キング
「第五の男」
「いかしたバンドのいる街で」
「ナイト・フライヤー」

スティーヴン・キング、ゲイリー・シニーズ、Grace Slick、フランク・ミューラー

ところで、フランク・ミューラーの朗読はいつの録音なのだろうか。
以前フランク・ミューラー朗読版「ナイト・フライヤー」がリリースされているので、おそろくその際の録音なのだと思う。

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2009/10/01

「爆笑問題のニッポンの教養」にキング作品が!?

Bakumonit 2009/09/08にNHKで放送された「爆笑問題のニッポンの教養」FILE084:「21世紀 マンガノチカラ」にスティーヴン・キングの「IT(イット)」「ローズ・マダー」「ドロレス・クレイボーン」が登場しているのが確認できる。

FILE084:「21世紀 マンガノチカラ」
初回放送より90回近く、ひたすら大学や研究所の教授陣と知の格闘を繰り広げてきた「爆笑問題のニッポンの教養」が、大学や研究所を飛び出すシリーズの2回目。今回登場するのは、漫画家の浦沢直樹。

世界一面白いといわれる日本の漫画。その世界で最も勢いに乗る漫画家の一人が浦沢直樹だ。「YAWARA!」「20世紀少年」とメガヒットを連発、コミック総売上は1億冊を超す。
浦沢作品はなぜ大人気なのか。
爆笑問題はその秘訣を探るため制作スタジオに潜入、そこで明かされる
「20世紀少年」の制作秘話、永遠の師匠・手塚治虫氏への思い、はたして漫画は芸術なのか…。
爆笑問題×浦沢直樹の熱い表現者対談の結末やいかに!

以前のエントリー「浦沢直樹の本棚にキングの小説が!?」で紹介したように、浦沢直樹のスタジオナッツ本棚にスティーヴン・キング作品が多数並んでいるのだが、今回の「爆笑問題のニッポンの教養」は、爆笑問題の二人が浦沢直樹の工房スタジオナッツを訪問する、と言うのだから、キングファンとしては、キング作品が画面に登場するのかどうか、そこんとこに注目してしまったりする訳だ。

結果として、キング作品は結構画面に映り込んでいた。
因みに、冒頭の写真では、太田光の左手の先あたりに「IT(イット)」が確認できる。

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