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2009/12/10

「エグゼクティブ・デシジョン」にキャッスル・ロック!?

2009/12/09にテレビ東京「水曜シアター9」で放送された「エクゼクティブ・デシジョン」を見ていたら、キャッスル・ロックと言う音声が・・・・。

と言うのは、ホワイト国防長官率いる対テロリスト最高作戦室のコールサインが「キャッスル・ロック」だったのだ。

「エクゼクティブ・デシジョン」
監督:スチュアート・ベアード
脚本:ジム・トーマス、ジョン・C・トーマス
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
出演: カート・ラッセル(フィル・デイヴィッド・グラント)、ハリー・ベリー(ジェーン)、ジョン・レグイザモ(ラット)、オリヴァー・プラット(デニス・ケイヒル)、ジョー・モートン(キャピー)、デヴィッド・スーシェ(ナジ・ハッサン)、レン・キャリオー(ホワイト国防長官)、B・D・ウォン(ルイ)、J・T・ウォルシュ(マヴロス上院議員)、スティーヴン・セガール(オースティン・トラヴィス中佐)

ギリシャ・アテネ発ワシントンDC行きの旅客機がテロリスト集団によってハイジャックされた。犯人たちは、先に逮捕された彼らのリーダーの解放と機のアメリカ本土への着陸を要求する。
緊急対策会議の場で、米陸軍情報部顧問のグラント博士(カート・ラッセル)は旅客機に強力な化学兵器が持ち込まれている可能性が高く、犯人の真の目的は兵器のワシントン上空での爆破であると指摘した。その兵器がアメリカ領空内で爆発すればアメリカ東海岸は壊滅してしまう。タイムリミットは8時間しかない。

傑作である。

本作「エグゼクティブ・デシジョン」には、必要なものは全てあり、不要なものが一切ない、優れた脚本と素晴らしいキャストたち、スタッフたちが繰り広げる、神懸かり的な、言わば奇跡のような仕上がりを見せている作品のひとつである。

このような良質な作品は、凡百のくだらない娯楽大作なんかにプロモーション費用をかける位なら、きちんとプロモーションをしヒットさせ、その後もDVDリリースやテレビ放映時に出来るだけ多くの人々に見ていただくべく努力を行い後年に残す必要を切に感じるわたしだった。

さて、物語の中盤以降の舞台はほとんどジャンボジェット機内に限定されるのだが、その閉鎖された空間内で物語が進行しているのにも関わらず、多元的な舞台転換と構成、その上に圧倒的な緊張感を維持する素晴らしい脚本と演出が楽しめる。

脚本で特筆すべき点は、スティーヴン・セガールの使い方である。
拍手喝采雨あられの賛辞を、この英断を決断したスタッフに捧げたい。

機会があれば、是非見ていただきたいと思う。

個人的にはオリヴァー・プラット(ケイヒル)とジョー・モートン(キャピー)の爆弾処理コンビが最高だと思う。「ジャガーノート」もびっくりですわ。

J・T・ウォルシュのおばかな上院議員役もグッドですね。
調子に乗ったばかは逝って良しでございます。


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