「夜がはじまるとき」をめぐる冒険
スティーヴン・キングの5冊目の短篇集「Just After Sunset」の翻訳2分冊目「夜がはじまるとき」が発売になった。
「夜がはじまるとき」
著者:スティーヴン・キング
装画:唐仁原教久
デザイン:大嶋貴子(HBカンパニー)
出版元:文藝春秋/文春文庫刊
第1刷:2010年1月10日
ISBN:978-4-16-770582-4
定価:本体638円+税
収録作品(原題、担当訳者)
「N」("N"、安野玲)
「魔性の猫」("The Cat from Hell"、白石朗)
「ニューヨーク・タイムズを特別割引価格で」("The New York Times at Special Bargain Rates"、(大森望)
「聾唖者」("Mute"、風間賢二)
「アヤーナ」("Ayana"、安野玲)
「どんづまりの窮地」("A Very Tight Place"、白石朗)
「サンセット・ノート」("Sunset Notes"、白石朗)
解説 coco(『「今日の早川さん」特別出張版』併録)
cocoさんの『「今日の早川さん」特別出張版』が「夜がはじまるとき」に掲載される、と言う話を聞いて思ったのは、まさか解説だけカラーになるんじゃねえよな、と言うこと。
例えば、キングで言うと新潮社の「ダーク・タワー」シリーズにオリジナル版のイラストがカラーで収録されていたり、東京創元社ではバローズ(ERB)の一連のシリーズの武部本一郎のイラストがカラー見開き、と言うか折り込み、で収録されていたりする中、文藝春秋社に対するカラー版解説掲載への期待は否応もなく高まるわたしであった。
しかしながら、いざ蓋を開けてみると『「今日の早川さん」特別出張版』は当然と言えば当然だったのだが、モノクロだった。ちと残念!
まあ、仕方がない事なんだろう。
ところで、余談だけど、「今日の早川さん」の作者cocoさんは、先日帝都襲撃を見事に果たし、白石朗さんより、ジャック・トランスの小説をお土産にいただいた模様。
更に余談だが、cocoさんの解説で引用されているラヴクラフト(HPL)の言葉「人間の最も古く強烈な感情は恐怖であり、・・・・」を聞くと「ホラー狂日記」を思い出す。
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コメント
以前の記事も含め、御紹介ありがとうございました。
モノクロは確かに残念ではありますが、主役を差し置いて目立つのもアレですので(笑)。
楽しんでいただければ幸いです。
投稿: coco | 2010/01/09 14:00
coco さま
こちらこそありがとうございます。
つぶやきも、楽しみにしています。
ところで、わたしの読書人生は、ご多分にもれずSFから入っているので、早川さんたちの言動に、いつもいつも笑わされたり、苦笑したり、勿論自嘲したりしています。
これからも楽しい作品を期待しています。
ところで、虫の写真ですが、動物カメラマンもびっくりの凄いタイミングの写真がありますね。
どんなカメラで撮っているんですか。
1枚1枚シャッターを押しているとしたら驚きですよね。
投稿: tkr | 2010/01/09 17:10
ツイッターの方は「tkr2000」さんでしょうか。だとしたら、気づきませんでした。申し訳ございません。フォローいたしますので、カメラの話などそちらでいたしましょう。
投稿: coco | 2010/01/09 18:16