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2010/01/13

ケッソクヒデキをめぐる冒険

「英雄の書」宮部みゆき
2009年2月に毎日新聞社から出版された宮部みゆき「英雄の書」の装画を見たわたしは驚いた。
てっきり装画のタッチから藤田新策の手によるものだと思ったのだが、「英雄の書」の装画を手掛けたのはなんとケッソクヒデキだった。

「レギュレイターズ」装画/藤田新策
ケッソクヒデキと言えば、書籍の装画や広告を手掛けるイラストレイターなのだが、スティーヴン・キング的には2000年11月に新潮社から出版された文庫判「デスペレーション」「レギュレイターズ」の装画のデジタルエフェクトを担当しているのだ。
当然ながら、「デスペレーション」「レギュレイターズ」の装画は藤田新策の手によって描かれている。

ここに、藤田新策とケッソクヒデキの接点が見えてくる。

そして、藤田新策とデジタルエフェクトと言えば、1998年から1999年にかけてポプラ社から出版された「新訂 少年探偵・江戸川乱歩」シリーズ及び「新訂 怪盗ルパン」シリーズの装画の制作過程において、両シリーズ向けに膨大な数の装画を描く必要にせまられた藤田新策は装画に必要なパーツをそれぞればらばらに描き、それらをパソコン上で複製・拡大・縮小・回転等を行いながらデジタル合成し、両シリーズの膨大な数の装画を仕上げた、と聞いている。

その際のパソコン上でのオペレーションは、藤田新策の指示の下、第三者が行っていたのだが、もしかするとその第三者がケッソクヒデキだったのではないか推測してしまう。(当サイト推測)

そんなケッソクヒデキだが、2010/01/12より、東京銀座「ガーディアン・ガーデン」で個展が開催されている。

ケッソクヒデキ展「Gradation」
会期:2010/01/12〜2010/01/28
時間:12:00〜19:00
会場:ガーディアン・ガーデン

折角なので、行ってみようかと思っている。



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