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2010/01/31

「暁に消えた微笑み」をめぐる冒険

ルース・フランシスコの「暁に消えた微笑み」にスティーヴン・キングに関する表記がある。


「暁に消えた微笑み」
著者:ルース・フランシスコ
訳者:芹澤恵
出版社:ヴィレッジブックス
定価:987円(税込)

「運命の女(ファム・ファタール)」の素顔はかよわき乙女なのか、それとも計算高い悪女なのか? マイケル・コナリー絶賛の著者が描くサスペンス

朝焼けの浜辺に流れついた一本の腕。ダイヤの指輪をはめたその腕の主はいったい——。時同じくして、海辺の家に住む美しい女性、ローラが忽然と姿を消した。恋人スコットに別れを告げてからというもの、ストーカー行為に悩まされていた彼女。まさかスコットがローラに何か? 彼女から相談を受けていた LAPDの刑事レジーは、どうしても気になって、ローラの足取りを追いはじめる。すると、近寄ることもできないはずのスコットが彼女の持ち物を処分していたり、周辺で不審なことが色々と起こっていた! あの腕はやはりローラのものなのか、それとも……。スリルあふれるサスペンス。
(オフィシャル・サイトより引用)

さて、今日の本題、スティーヴン・キングに関する記載だが、p260にある。それは、ニューヨークで画廊を経営しているヴィヴィアンが個展の準備をしているシークエンスである。

ヴィヴィアンは脚立を引きずってくると、特に気に入っている作品の展示から取りかかった。Tシャツに白いソックス姿のがりがりに痩せたモデルを撮影したものだった。あぐらをかき、女性器を露出させて、頬を涙で濡らしている。周囲にマネキンのプラスティックの腕やら脚やら造りものの昆虫やらが散乱するなかに、あぐらをかいて坐り込み、頬を涙で濡らしながら、女性器を露出させている姿を。まさに純然たるスティーヴン・キングの世界。

その写真が何故--純然たるスティーヴン・キングの世界--なのか、わたしには理解できないのだが・・・・。

また、興味深いのは、何故だかわからないが、同様の表現が繰り返されている。不思議だ。

ところで、本作「暁に消えた微笑み」は、「翻訳ミステリー大賞シンジケート」が主催する「第1回読書会」の課題図書に選出されている。
参加申し込みは本日1月31日まで。
もっと早く紹介すべきでしたね。すいません。

趣向を削ぐので「暁に消えた微笑み」の内容については割愛しますが、作品自体は大変面白いので、是非読んでみて下さい。

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