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2010年2月の24件の投稿

2010/02/28

『刑務所のリタ・ヘイワース』あるいは映画『ショーシャの空に』のネタバレ注意。/とっぽい。

toppoiさんのブログ「とっぽい。」で、スティーヴン・キングの「刑務所のリタ・ヘイワース」「ショーシャンクの空に」の研究がはじまった。
どんな方向に進むのかとっても楽しみ。

因みに、「とっぽい。」は、SFマガジン2008年6月号「アーサー・C・クラーク追悼特集I」に掲載された第3回日本SF評論賞・選考委員特別賞を受賞した「消失点。暗黒の塔」(藤田直哉)で引用されているブログ。

その辺の経緯は次のエントリーが詳しい。
キングの日本国内のサブカルチャー(エロゲー含む)への影響をまとめている部分も興味深い。

SFマガジンにウチの記事が載った(^0^)/スティーヴン・キングを読もうの巻

さて、今日の本題だが、実は「とっぽい。」では、過去7回にわたり、「刑務所のリタ・ヘイワース スティーヴン・キング」と言うエントリーで、原書と翻訳の比較をやっており、それが一段落したので、今回のお題のエントリーがはじまったのではないか、と思う。

『刑務所のリタ・ヘイワース』あるいは映画『ショーシャンクの空に』のネタバレ注意。

今後の展開に期待である。
過去のエントリーは次の通り。

「刑務所のリタ・ヘイワース スティーヴン・キング その1」
「刑務所のリタ・ヘイワース スティーヴン・キング その2」
「刑務所のリタ・ヘイワース スティーヴン・キング その3」
「刑務所のリタ・ヘイワース スティーヴン・キング その4」
「刑務所のリタ・ヘイワース スティーヴン・キング その5」
「刑務所のリタ・ヘイワース スティーヴン・キング その6」
「刑務所のリタ・ヘイワース スティーヴン・キング その7」

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2010/02/27

ジョニー・デップ、実在の猟奇的殺人犯、3人の8歳児殺害事件の再審を訴える

2010年2月26日にシネマトゥデイが伝えるところによると、俳優のジョニー・デップが、米CBSのテレビ番組に出演し、アメリカ最大の冤罪事件ともいわれているウェスト・メンフィス・スリー事件で逮捕された当時ティーンエイジャーだった少年を弁護した模様。

なお、ウェスト・メンフィス・スリー事件で逮捕された少年たちは、メタリカなどのへヴィメタルやスティーヴン・キングの小説を好んでいたことが殺害の動機とされている模様。

ジョニー・デップ、実在の猟奇的殺人犯、3人の8歳児殺害事件の再審を訴える

記録のため全文を引用する。

 [シネマトゥデイ映画ニュース] ジョニー・デップが米CBSのテレビ番組「48 HOURS MYSTERY」に出演し、アメリカ最大のえん罪事件ともいわれているウェスト・メンフィス・スリー事件で逮捕された当時ティーンエイジャーだった少年を弁護することがわかった。

 ウェスト・メンフィス・スリー事件とは1993年にアーカンソー州で3人の8歳の男の子が猟奇的な方法で殺害され、ずさんな捜査を行った警察が近辺に住んでいたティーンエイジャーの少年3人を逮捕したという事件だ。この3人はメタリカなどのへヴィメタルやスティーヴン・キングの小説を好んでいたことが殺害の動機とされ、警察に自白を強要されたということが徐々に明らかになり、アメリカではこの3人の再審を要求する運動や署名活動などが起きている。というのもこの3人を犯人に結びつける物的証拠は何一つ見つかっていないからだ。3人のうち一人は死刑、一人は終身刑の判決を受けている。(もう一人は懲役40年)

 ジョニーは「48 HOURS MYSTERY」の番組内でこの事件について語り、この事件の再審を強く訴えかけるが、新作の公開を控えたハリウッド俳優としては大きな賭けでもある。

 ジョニーは事前のインタビューで「3人の無実を心から信じているよ。そして、彼らに対する社会の怒りは間違ったものだっていうことを知らしめなきゃいけないんだ」と語り被疑者であるティーンエイジャー(だった)のうちの一人が死刑を宣告されたことについて問われると悲しそうな顔を見せた。

 大事件で犯人と目されている人物の弁護をすることは俳優としてのイメージダウンにもつながりかねない。アメリカの中には保守的な人々もいて、誰もが彼らのえん罪を信じているわけではないからだ。それでもあえて事件に立ち向かうジョニーの思いは届くのか。



スティーヴン・キングの作品の影響や、J.D.サリンジャーの作品の影響だとか、猟奇的なホラー映画の影響だとかで殺人事件を起こしたりしてしまう、と言うマスコミの短絡的な思考には辟易としてしまう。

とは言うものの、スティーヴン・キングは、コロンバイン高校銃乱射事件等、所謂スクール・シューティングを引き起こす原因となる可能性があるのなら、という理由から、自身の作品「ハイスクール・パニック」("Rage")を絶版扱いとし、自身の出版リストからはずしている。

キング曰く、「もし、万が一、ほんのわずかでもこの作品がスクール・シューティングに影響を与えた 可能性があるのであれば、私はこの作品を世に出したままにはしておきたくない」

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2010/02/26

「News from the Dead Zone」に日本のニュースが!?

「News from the Dead Zone」
Bev Vincentが発信しているスティーヴン・キングに関するニュースレター「News from the Dead Zone」があるのだが、そのニュースレターに日本国内のニュースが掲載された。
ツイッター上では、既にお伝えしているのだが、折角なのでこちらでも。

News from the Dead Zone #128

関連部分を引用する。

He is Legend, the Richard Matheson tribute anthology Christopher Conlon edited in 2009 for Gauntlet Press, will be reprinted by Tor in trade hardcover this fall, with the paperback appearing sometime after that. The book contains the King/Joe Hill collaboration “Throttle.” There will also be a Japanese reprint.

リチャード・マシスンのトリビュート・アンソロジー「He is Legend」の翻訳については、いろいろお話を聞いていますが、現在までに公開が許可されている情報は次のエントリーを参照願います。

「He is Legend」邦訳出版決定か!?

「The Stephen King Illustrated Companion」
現在、Bev Vincentの「The Stephen King Illustrated Companion」が結構評価されていて、いろいろ賞を取ったりしてします。
ブラム・ストーカー賞2009のノンフィクション部門にもノミネートされています。

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2010/02/24

LEGOでミザリー

3 先日、LEGOをパソコン制御で動かしてルービック・キューブを解かせるビデオを見つけたので、キング堂ブログ支店にお知らせしようとしたら、キング堂ブログ支店でこんなエントリーを見つけたので紹介する。

LEGOでミザリー

Misery [loves Vignettes]

「ミザリー」はともかく、

次のビデオは最高に興奮する。

CubeStormer

ARM Powered LEGO/Nokia 4x4x4 Rubik's Cube Solver



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2010/02/23

冲方丁もキングファン!?

WEB本の雑誌のコンテンツである「作家の読書道」「第99回:冲方丁さん」によると、冲方丁(うぶかた とう)はスティーヴン・キングにはまっていた模様。

今回のインタビュー記事は、全7回にわたる長大なインタビュー記事だが、小説家:冲方丁のルーツにも触れる興味深いインタビューなので、是非読んでいただきたい。

因みに、キングに触れるのは「その3」「その5」

作家の読書道 第99回:冲方丁さん

当ブログ「スティーヴン・キング研究序説 ココログ分室」的に重要な部分を引用する。

「その3 リレー小説、読書会」より引用

冲方:僕自身は、だんだん小説以外に、思想書みたいなものを読むようになりました。ヘーゲルの『哲学史講義』とか。キェルケゴールの『死に至る病』は何を言っているのか分からないので、全部書き写しました。「何が言いたいんだお前は!」とムカつきながら(笑)。ニーチェの『ツァラトゥスラはかく語りき』は読んだのかな、写したのかな...。本屋に行って何か教えてくれそうな本を選んでは読んでいましたね。

――書き写すんですか。ノートに、ですか。

冲方:大学ノートにボールペンで。縦書きを横書きに写すんです。縦書きを縦書きで写すのだと、だんだん作業をこなすだけになってしまってちゃんと読まないんですよね。縦書きを横書きに写すのでないと頭を使わない。あとはスティーブン・キングはハマりました。『クリスティーン』『ダーク・ハーフ』は写したんですよ。自分の場合、ハマる=模写なんですね(笑)。ついついやってしまうんですが、『トミー・ノッカーズ』は死ぬほど写しても終わらなくて、『IT』も1巻の途中まで写した時に残りが3巻あると聞いてやめました。僕の高校時代はこれで終わってしまうと思って。

「その5 4つの媒体を体験」より引用

――意外ですねえ(笑)。そういえば、書き写す作業は、その後は...。

冲方: キングの『幸運の25セント硬貨』はたまに写します。執筆に疲れると写したくなるんですよね。野球選手が疲れてくると素振りをするみたいに(笑)。読むということは吸収して肉体にするという感覚なので、いいなと思ったものは写したくなる。『幸運の25セント硬貨』に入っている短編はどれも好きなんです。噛んでも噛んでも味わいがある。「一四〇八号室」はその部屋に入るとみんな大変なことになる、という話でこれはサミュエル・L・ジャクソンたちが出演して映画化していますよね。「道路ウィルスは北に向かう」も映像化されている。映像のイメージと自分が書き写した時のイメージを総合していく感じです。この本は『神話の力』と同じくらい何度も読んで、いじくり倒していますね。そういう性格なので、自分で小説を書く時も、軽いシリーズものというのができない(笑)。今回はバロットのこんな事件、ということができなくて、次はこの人がどんな成長をするのか、その人生全部を書いてしまうんです。だから渋川春海シリーズなんていうのは書けない(笑)。読み方からくる書き方なのかもしれませんね。読書体験と執筆体験って裏表なんだと、今気づきました。



小説をノートに書き写すとは驚きです。
原書を翻訳して大学ノートに書き写す、と言うのであれば、結構多くの人々がやっていると思うのですが、邦訳を日本語でノートに書き写す、と言うのは驚きの手法ですね。

しかも、縦書きを横書きで書き写す事に意味がある、と言うのにも驚きですね。
なんとなくわかりましがね。

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2010/02/22

三津田信三もキングファン!?

「翻訳ミステリー大賞シンジケート」の2010年最初の「週末招待席【インタビュー】」のゲストは小説家:三津田信三だったのだが、そのインタビューによるとどうやら三津田信三もスティーヴン・キングファンだった模様。

全6回にわたる長大なインタビュー記事だが、小説家:三津田信三のルーツにも触れる興味深いインタビューなので、是非読んでいただきたい。

因みに、キングに触れるのは第3回目。

ミステリーとホラーの狭間で・三津田信三さんの巻 第1回(構成・杉江松恋)
ミステリーとホラーの狭間で・三津田信三さんの巻 第2回(構成・杉江松恋)
ミステリーとホラーの狭間で・三津田信三さんの巻 第3回(構成・杉江松恋)
ミステリーとホラーの狭間で・三津田信三さんの巻 第4回(構成・杉江松恋)
ミステリーとホラーの狭間で・三津田信三さんの巻 第5回(構成・杉江松恋)
ミステリーとホラーの狭間で・三津田信三さんの巻 第6回(構成・杉江松恋)

第3回目から、当ブログ「スティーヴン・キング研究序説 ココログ分室」的に重要な部分を引用する。

三津田 実はこの時期に、そんな僕の鼻っ柱をたたき折った新進作家が、泡坂妻夫さんであり、連城三紀彦さんだったんです。が! そのとき僕が感じたのは、「ああ、これからの本格ミステリは、このお二人くらいのレベルでないと無理なんだ」という絶望ですね。もちろんお二人の作品には狂喜したわけですが、「本格ミステリは一部の天才しか書けない」と結論を出してしまったんですよ。いやぁ〜、若いというか、青いというか(笑)。

——そのお二人と自身を比較するのは、おそるべき自意識だと思います(笑)。でも、そう思って絶望した人は少なくなかったんじゃないでしょうか。

三津田 あっ、そのとき作家になろうとか、なりたいとか、そんな大それた妄想を抱いていたわけではないんです。要は「本格ミステリの未来」に対する絶望と言いますか……。まぁ昔から言われている問題ですけど。

——それで一気に冷めてしまったわけではないですよね。

三津田 そうですね。とはいえ、しばらくはミステリがまだ中心だったはずです。一気にホラーにのめりこみ出したのは、ジャンルに関係なくスティーヴン・キングを面白いと思ったときだと思います。

——入り口がキングだったというのは、よく判ります。あの当時のキングは、特別でした。そこがきっかけでしたか。

三津田 かつてお勉強のために読んで、つまらないと感じたM・R・ジェイムズ、H・P・ラヴクラフト、アーサー・マッケン、アルジャーノン・ブラックウッドといった古典から、キング、ピーター・ストラウブ、ジェームズ・ハーバート、ディーン・R・クーンツ、ジョン・ソール、ロバート・マキャモン、ダン・シモンズなどのモダン・ホラーまで、とにかく新旧のホラーを読みまくりました。ミステリも完全にやめたわけではなく、近親憎悪の念を持ちつつも、相変わらず読んではいました。

——でもずるずるとそっちに……。キング訳者の白石朗さんなんかも、同じ体験をしたのではないかな、と勝手に私は思っています。

三津田 へぇ、そうなんですか。元々はミステリがお好きだったんですね。

——ワセダミステリクラブのご出身ですしね。今度聞いてみよう。

三津田 この体験から、まず小・中・高まではミステリに親しんで、大学生から大人になるあたりでホラーへと進むのが、正しいミステリとホラーの読み方ではないかと思っとります(笑)。ミステリが持つ遊戯性のある要素(密室殺人や名探偵や意外な犯人など)が受けるのは、やっぱり若い世代ですからね。一方、ホラー特有の雰囲気(特に古典が持つ)を楽しむためには、ある程度の読書経験があったほうが良い、と感じたわけです。



余談ですが、わたしは一応スティーヴン・キングファンと言う事になっていますが、わたしの読書人生を振り返って見ると、根底にはSFがあり、その後にミステリー、その後ホラーと若干遅れてファンタジーと言うような人生を歩んで来ています。

最近はSF回帰の気分だったりしています。

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2010/02/21

ジョー・ヒルの「HORNS」めぐる冒険

ジョー・ヒルの新作長編「HORNS」については、以前(「ジョー・ヒルの新作「HORNS」のプロモーション・ツアー」)からいろいろお知らせしているが、最近気になった事を紹介する。

先ずは、ビデオを再生して見て欲しい。

「HORNS」 ジョー・ヒルのサイトの「HORNS」のページ。

どうでしょう?
ジョー・ヒルの声と言うかイントネーションはスティーヴン・キングのそれとそっくりですよね。
ヒルの声をちよっとくぐもらせるとキングの声になる感じ。
逆に言うとキングの鼻のつまりを改善したらヒルの声になる感じ。

ところで、「HORNS」のプロモーションについてですが、ジョー・ヒルのブログで、プロモーション・ツアーのレポートのエントリーが毎日更新されています。
関心がある方は是非。

また、PSPのデジタル・コミックで、「LOCKE & KEY: Head Games #2」がリリースされました。


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2010/02/20

ジャック・ニコルソン、死んだら遺体をハゲワシに!? モーガン・フリーマン左手まひ!?

あまりキングに関係ないのだけど、あまりにも印象深い記事なので紹介する。
スティーヴン・キング原作の映画化作品が代表作と考えられる俳優のニュースと言うことでよろしく。

ジャック・ニコルソン 「シャイニング」
モーガン・フリーマン 「ショーシャンクの空に」「ドリームキャッチャー」


72歳のジャック・ニコルソン、死んだら遺体をハゲワシに食べてもらいたい?

記録のため全文を引用する。

 [シネマトゥデイ映画ニュース] 72歳のジャック・ニコルソンがアメリカン・インディアンの伝統的な鳥葬に魅了され、自分が死んだら遺体を木に吊るしてハゲワシに食べてもらうことを考えていると語った。

「死んだ後のアイデアはいくつかあるんだ。10メートル以上の高さがある大きな像の下に埋葬してもらうことをまず考えた。次に、アメリカン・インディアンのように遺体を木に吊るして鳥に食べさせるという方法もいいと思ったんだ」と、ドイツのテレビ、チャンネルTele5に語った。

極端な方法も含め、埋葬についてはいろいろと考えているジャックは、棺おけに入れるのだけはやめてほしいと思っているらしい。「たぶん火葬だろうな。閉所恐怖症だから棺おけはいやだな」と言っている。

ジャックは、人生で手に入れたいものはすべて手に入れたため、死ぬことを怖いとは思ってはいないという。「俳優友達のジョン・ギールグッドと話をしたときに、彼は死ぬ前にしたいことを書き出して、いろいろとやったと言っていた。世界中を旅したり、料理を習ったりね。でも、俳優ほど心を動かされるものはないという結論に達したと言うんだ。僕も同意見だよ」と、満足そうに語っている。(BANG Media International)

余談だけど、映画「最高の人生の見つけ方」と矛盾がある考え方のような気がした。

モーガン・フリーマン、左手がまひで動かないことを告白…交通事故から1年半

記録のため全文を引用する。 

[シネマトゥデイ映画ニュース] 2008年8月に交通事故を起こしたモーガン・フリーマンが、事故でケガをした左手が現在もまひ状態であることを明かした。

 「神経を痛めたため、回復はしていない。今も動かせないんだ」と、モーガンはクリント・イーストウッドのドキュメンタリー映画『ザ・イーストウッド・ファクター』(原題)のプレミアで語った。「手は動かさないと腫れていくんだ。人間は一日に手を100万回も動かしているって知っていたかい?」とモーガンは衝撃の事実をコメントしている。

 事故を起こした車に同乗していた女性は、モーガンの飲酒運転が事故の原因だったと訴えを起こしたが、昨年11月に二人は示談。モーガンは事故後に、結婚して24年の妻と離婚をしている。(BANG Media International)

事故から随分経ちますが、左手まひとは・・・・。
わたしも昨年怪我で入院をして現在リハビリ中だが、お大事にしていただきたいところである。

なお、モーガン・フリーマンの事故については次のエントリーを参照願います。

自動車事故で負傷の米俳優モーガン・フリーマンが退院

交通事故で重体だったモーガン・フリーマン、順調な回復!

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2010/02/19

『翻訳ミステリー大賞シンジケート「第一回読書会」』をめぐる冒険

2010年2月10日に東京で開催された『翻訳ミステリー大賞シンジケート第一回読書会」』に参加してみた。

先ず、読書会とは一体何ぞや、と言う話なのだが、皆さんご想像の通りのイベントで、所定の課題作を事前に読んでおいて、会場でその課題作の感想を語り合い、課題作に対する理解を深める、と言う本好きにはたまらない楽しいイベントなのだ。
しかも、その課題作の翻訳家や編集者、書評家の皆さんとそんな読書会が出来るとしたら・・・・

そんな第1回読書会の課題作はルース・フランシスコ著、芹澤恵訳、ヴィレッジ・ブックス「暁に消えた微笑み」
司会は書評家:杉江松恋さん、会場は東京新宿三丁目。

「運命の女(ファム・ファタール)」の素顔はかよわき乙女なのか、それとも計算高い悪女なのか? マイケル・コナリー絶賛の著者が描くサスペンス

朝焼けの浜辺に流れついた一本の腕。ダイヤの指輪をはめたその腕の主はいったい——。時同じくして、海辺の家に住む美しい女性、ローラが忽然と姿を消した。恋人スコットに別れを告げてからというもの、ストーカー行為に悩まされていた彼女。まさかスコットがローラに何か? 彼女から相談を受けていた LAPDの刑事レジーは、どうしても気になって、ローラの足取りを追いはじめる。すると、近寄ることもできないはずのスコットが彼女の持ち物を処分していたり、周辺で不審なことが色々と起こっていた! あの腕はやはりローラのものなのか、それとも……。スリルあふれるサスペンス。
(ヴィレッジ・ブックス社オフィシャル・サイトより引用)

ところで、先ず読書会についてだが、「翻訳ミステリー大賞シンジケート」によると今回の読書会の企画の元には、「翻訳ミステリーについて情報交換する場所がほしい」「周囲にはなかなか同じ趣味の人がいない」「ネット上だけではなくて、実際に会って話をしてみたい」と言う一般読者の要望を満たす事を目的とし、そのひとつの施策として同シンジケートが企画し、実施することになったイベントである。

会場には、「暁に消えた微笑み」の翻訳者:芹澤恵さんと、同作編集者は勿論、「翻訳ミステリー大賞シンジケート」側の出席者として、翻訳家の田口俊樹さん、白石朗さん、横山啓明さん、そして書評家の北上次郎さん等が顔がそろえていた。
そしてわたし達一般読者と、大学の推理小説同好会のメンバー、各出版社の方々が参加し、総勢30余名の賑やかな読書会となった。

ちょっとした余談なのだが、驚いたのは、「暁に消えた微笑み」の編集者の方は、以前文藝春秋社で「ザ・スタンド」を担当していた編集者で、「ザ・スタンド」刊行時はいろいろとお世話になった方だった。その辺の話は、以前の記事『「ザ・スタンド」への長い道』をご参照いただきたい。

19:00
「第1回読書会」

先ずは、全出席者の「暁に消えた微笑み」に対する感想が順番に語られた。

普段の生活の中で、一つの作品について多くの人々のそれぞれの感想を一度に聞く、と言う経験があまりない事もあり、いろいろな人の様々な感想を聞いていくのは非常に興味深く、刺激的な体験だった。

気が付かなかった観点、想像もしなかった視点、同じような感想もあれば、全く異なった感想もあり、それを聞くだけでも楽しかった。

続いて、同書の訳者である芹澤恵さんと同書編集者による「暁に消えた微笑み」に関する裏話が少々。

そしてついに、本読書会の目玉、作品の内容に関する意見交換や議論が始まった。

書評家や翻訳家、出版関係者と一般の読者がフランクに課題作について話し合うのは非常に楽しく有意義な経験だった。

読書会の詳細については、後日「翻訳ミステリー大賞シンジケート」で公開されると思うので、そちらにゆずっておく。

22:00
「懇親会」

会場を近くの居酒屋に移し、懇親会がはじまった。
比較的狭い座敷に30名余りの本好きが密集している訳である。
まるで学生の飲み会のような雰囲気で、文字通り立錐の余地のない座敷での大宴会であった。

わたしは、最初は翻訳家の横山啓明さんや若手の翻訳家の皆さんや学生さん達と近くの席で、翻訳ミステリーの現在そして将来について語り合った。
やはり、本が売れない事により、翻訳ミステリー業界、ひいては出版業界を憂いている出版関係者が沢山いるようである。

また、たまたま席を立つと、映画関係のライターさんに呼び止められ、近くの席の芹澤恵さんや一般の出席者たちと映画関係の話でひとしきり盛り上がった。
読書会の際にわたしが映画と課題作を絡めて話をしたのが気になったようである。

2:00
「懇親会二次会」

会場を移し懇親会二次会が始まった。
二次会に向かったのは20名程度だったろうか、本好きの酔っぱらいたちは、またもや議論に文字通り明け暮れる訳だ。

わたしの席は、出版社の皆さんや大学生のみなさん、そして横山啓明さん芹澤恵さんらと一緒の席で、いろいろな話をした。隣の席からは白石朗さんがこちらを気にしてくれており、最早酔っぱらい状態のわたしたちは大声で翻訳ミステリーについて語り合っていた。

4:00
「懇親会三次会」

一応懇親会は二次会でお開きとなり、大半の皆さんはタクシーで帰途についた。
この時点で既に4:00を回っていたので、横山啓明さんをはじめとする始発待ち組は新宿を練り歩き、夜を明かせる場所を探した。

そんな中、24時間営業のマクドナルドを見つけたわたしたちは、驚愕の事実に接する。
なんと一軒目のマクドナルドは24時間営業にも関わらず、2:00〜5:00の間はテイクアウトのみの店舗だったのだ。

また二軒目のマクドナルドでは、4:30に一旦客を全員店の外に出し、5:00に客を店内に入れるシステムだった。
わたしたちは、誰も知らないマクドナルドの24時間営業の秘密を垣間見てしまった。

そんなわたしたちだったが、酔っぱらいながらも論理的な類推により、あぁこれはネットカフェ難民に対するマクドナルドのひとつの回答だったのだな、と言う結論に達した。

仕方がないので、4:30にマクドナルドを出た始発待ち組は新宿駅に向かい今度は本当におひらきとなった。

因みにわたしが家に着いたのは5:45。
確か前日家を出たのが18:00頃だったので、約12時間の読書をめぐる冒険だった。

そんなわたしも朝まで徹夜で飲んでいた訳だが、飲んでいる間は全く眠気が襲って来なかったのがなんとも不思議だった。
おそらく、それだけ楽しかった、と言うことなのだろう。

因みに、「翻訳ミステリー大賞シンジケート」の次回のイベントは、3月20日に実施される「第1回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンション」である。

当然メインイベントは「第1回翻訳ミステリー大賞授賞式」なのだが、次のような企画も計画されている模様である。
「逢坂剛×小鷹信光 翻訳ミステリー対談」
「田口俊樹×白石朗×越前敏弥 翻訳者座談会」

因みに当日は、翌朝までイベント盛り沢山と言うことである。

また、読書会では、田口俊樹さんが、一般読者が企画する読書会にも翻訳ミステリー大賞シンジケートが協力し、参加する、と言う話をしてくれた。

どう? 読書会やってみる?
キングとヒルの「スロットル」あたりで・・・・

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2010/02/18

キングの新作「FULL DARK, NO STARS」2010年11月発売か!?

スティーヴン・キングオフィシャルサイトの中の人によると、スティーヴン・キングの新しい書籍のタイトルは「FULL DARK, NO STARS」らしい。同書は未発表の中篇が4作品収録された短編集。同書は2010年11月、もしかしたら11月9日に出版されるかも。とのこと。

Next book release

I have been given permission to announce that Steve's next book titled "FULL DARK, NO STARS", is a collection of 4 previously unpublished novellas and is expected to be released in November (possibly 9th, but that is subject to change). We will announce more details as they become available.

余談だけど、タイトル「FULL DARK, NO STARS」、なんとも格好良いね。

思い出すのは、「2001年宇宙の旅」の映画史に残るセリフ。

"My GOD, It's full of stars!"

あとはフレドリック・ブラウンの「天の光は全て星」("The Lights in the Sky are Stars")かな。

そんな感じの素敵な短篇が入っていると良いな、と思ってしまう。

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2010/02/17

シャイニング・セーター!?

coco_nさん発信のツイッター情報だが、なんとスティーヴン・キング原作、スタンリー・キューブリック監督作品「シャイニング」でジャック・ニコルソンが演じたジャック・トランスをモチーフにしたセーターを編んだ人が居るので紹介する。

「シャイニング・セーター」 ブログ「とは云ふものヽお前ではなし」より

で、そのセーターをバレンタインデーのプレゼントとして、もらった人が居るので紹介する。

「バレンタイン・デーに『シャイニング』のあの人がやってきたッ!?」 ブログ「メモリの藻屑、記憶領域のゴミ」より

超驚きです。
こんな風に、こんな素敵に模様編みが出来てしまう事に驚きを禁じ得ません。

お二人のブログもネタ(と言っては失礼ですが)として非常におもしろいエントリーになっています。是非ご覧になってください。

シャイニング・セーター すいません、画像を無断転載してしまいます。

2010年2月17日未明に画像転載許可がおりました。
私見ですが、ジャック・トランスもなんとなく喜んでいるように見えます。

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2010/02/16

訃報:翻訳家 浅倉久志さん

2010年2月16日夕刻 JRで移動中、ツイッター上を流れるつぶやきで浅倉久志氏の訃報に接した。
あまりの驚きで、息を飲み座席から飛び上がったわたしに電車内の視線が集まった。

昨日2月15日、出版、翻訳関係で、何だかひっかかるつぶやきが多く、あぁ、また誰かが亡くなったんだな、と思っていた。それはなんと浅倉久志さんの訃報だった訳だ。

電車内、わたしのツイッター上のタイムラインは浅倉久志氏の訃報でいっぱいになった。
全く面識のない、赤の他人の死だと言うのに、電車の中にいるのに、涙がこぼれ落ちてしまう。
携帯を握りしめ、涙を流すわたしは、電車内の無遠慮な視線にさらされた。

わたしの読書人生はSFから始まった。
ホラーより、ミステリーより、SFだったのだ。

大人になったわたしは、SFファンだと公言する事にいささか躊躇するようになってしまったが、今でもSFを読んでいる。

最近も、たまたまなのだが、「タイタンの妖女」(浅倉久志訳)「たったひとつの冴えたやり方」(浅倉久志訳)や「夏への扉」「渚にて」なんかを再読したりしている。

そんなわたしの当時の本棚には、ご多分に漏れず、浅倉久志や伊藤典夫が翻訳したSFがたくさん並んでいた。

大学時代だろうか、映画研究会に属していたわたしたちに取っては、P・K・ディックやマイケル・クライトンの翻訳を担当していたことにより浅倉久志の名前はポピュラーであり、そのペンネームが、SF界の大御所アーサー・C・クラークの名前から取られていることを知った際、じゃあ、何でクラークの翻訳は伊藤典夫なの(「2001年宇宙の旅」等)、と大人の事情を知らない無邪気な会話をしていたのを思い出す。

クラークと言えば、前述の通り翻訳は(映画研究会的には)伊藤典夫なのだが、知らない間にクラークの翻訳を浅倉久志が翻訳していたような記憶が刷り込まれてしまい、伊藤典夫と浅倉久志はわたしの中で同一の存在になってしまっていた。

従って、クラークの作品、例えば「2001年宇宙の旅」なんかを、浅倉久志の翻訳で読んだような記憶が偽造されてしまったりしているのだ。

ところで、SFとは何か、と言われたら、それは少年の夢に他ならない。

少年の夢を、そして少年の心を僕らは翻訳のSF小説から学んできた訳である。

そんな中で思うのは、アーサー・C・クラークが好きだから、ペンネームを浅倉久志にしてしまう、と言うのは、正に少年の感性である。

だってクラークが好きなんだもん。

しかし、その大好きなクラークの翻訳を行っていない(当サイト推測)浅倉久志、しかも親交が深かった伊藤典夫がクラークの翻訳の多くを担当しているのを見るのはきっと悲しいものがあったのではないか、と思ったりしてしまう。

多分冒頭、ツイッターに流れる浅倉久志氏の訃報を見て泣けてしまったのは、氏がクラークを、そしてSFを愛していたからだと思う。

ところで、わたしが読んだ最新で最後の浅倉久志の文章は、おそらく「SFマガジン2008年6月号/アーサー・C・クラーク追悼特集I」のクラークへの追悼エッセイ「わが筆名の祖」だと思う。

そのエッセイの中で浅倉久志は、

クラークさん、こんどは霊魂の身で思いのままに大宇宙を飛び回って下さい。

と言う一文でエッセイをしめくくっている。その言葉を借りるならば、

浅倉さん、こんどは霊魂の身で思いのままクラークの新作を翻訳して下さい。

と言いたいところである。

慎んでご冥福をお祈りします。

当ブログはご承知のようにスティーヴン・キングに関するブログである。
浅倉久志氏が翻訳したスティーヴン・キング作品を最後に紹介しておく。

「刑務所のリタ・ヘイワース」(「ゴールデンボーイ」新潮文庫に収録/映画「ショーシャンクの空に」原作)
「ゴールデンボーイ」(「ゴールデンボーイ」新潮文庫に収録)
「なにもかもが究極的」(「幸運の25セント硬貨」新潮文庫に収録)
「ナイト・フライヤー」(「ドランのキャデラック」文春文庫に収録)

2010年2月17日追記。
浅倉久志氏のアーサー・C・クラーク作品の翻訳作品。

「第二の夜明け」「歴史のひとこま」「コマーレのライオン」
余談ですが、「前哨」持ってました。

東京創元社のサイトで公開された浅倉久志さんの訃報を一部引用する。

SF翻訳家・浅倉久志先生 逝去

SF翻訳家・浅倉久志先生が、2月14日(日)午後7時、心不全で逝去されました。1930年3月29日生まれ。79歳でした。

カート・ヴォネガットやP・K・ディック、ウィリアム・ギブスンの翻訳者として知られ、著名な訳書は数限りなく挙げられます。浅倉先生単独で、また伊藤典夫先生との共編で多くのSFアンソロジーを編纂されましたが、特にユーモア小説・ユーモアSFがお好きで「ユーモア・スケッチ傑作展」(早川書房)や「世界ユーモアSF傑作選」(講談社文庫)といったアンソロジーも編まれています。評論書でもジュディス・メリル「SFに何ができるか」(晶文社)、オールディス&ウィングローヴ「一兆年の宴」(東京創元社)といった名著の翻訳を手がけられました。また、海外SFの紹介エッセイや博識なあとがき・解説にもファンが多く、それらの業績は2006年にエッセイ集「ぼくがカンガルーに出会ったころ」(国書刊行会)にまとめられています。

創元SF文庫では1970年にエリック・フランク・ラッセル「自動洗脳装置」の翻訳(大谷圭二名義)で初めて翻訳をお願いし、メリル編「年刊SF傑作選」(第5集、第7集。大谷名義)、また現在は浅倉名義に変更しているJ・G・バラード「溺れた巨人」、フリッツ・ライバーの「魔の都の二剣士」に始まる《ファファード&グレイ・マウザー》シリーズ等々をお訳しいただきました。また創元推理文庫でも、リチャード・ティモシー・コンロイの「スミソン氏の遺骨」にはじまるユーモア・ミステリ3部作をお訳しいただきました。そういえば70年代には「浅倉さんが訳すとミステリも冒険小説もSFになる」とファンのあいだで語られたものでした。

創元SF文庫での最大のヒット作は、ポール・アンダースン「タウ・ゼロ」(星雲賞受賞)ですが、その後98年に来日したアンダースン氏が、宴席をご一緒された浅倉先生ご自身に向かって「素晴らしい翻訳だった」と絶賛したことが思い出されます。もっとも御本人はそれをまったく聞いていらっしゃらず、のちのちそのことを話題にすると、「へえ、そんなこと言ってたんだ? ほんとに? いつ会ったの?」とおっしゃたものでした。

ご冥福をお祈りいたします。

●YOMIURI ONLINE の訃報
http://www.yomiuri.co.jp/national/obit/news/20100216-OYT1T00788.htm

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2010/02/14

ゾンビアンソロジー「The New Dead: A Zombie Anthology」出版情報

「The New Dead: A Zombie Anthology」 2010年2月16日 クリストファー・ゴールデン編ゾンビアンソロジー「The New Dead: A Zombie Anthology」がリリースされる。本アンソロジーには、スティーヴン・キングの息子ジョー・ヒルの作品"Twittering from the Circus of the Dead"が収録される模様。

「The New Dead: A Zombie Anthology」
編者:クリストファー・ゴールデン
収録作品、著者:
"Lazarus"
by John Connolly
"What Maisie Knew" by David Liss
"Copper" by Stephen R. Bissette
"In the Dust" by Tim Lebbon
"Life Sentence" by Kelley Armstrong
"Delice" by Holly Newstein
"Closure, LTD" by Max Brooks
"The Wind Cries Mary" by Brian Keene
"Family Business" by Jonathan Maberry
"The Zombie Who Fell From the Sky" by M.B. Homler
"My Dolly" by Derek Nikitas
"Second Wind" by Mike Carey
"Among Us" by Aimee Bender
"Ghost Trap" by Rick Hautala
"The Storm Door" by Tad Williams
"Kids and Their Toys" by James A. Moore
"Shooting Pool" by Joe R. Lansdale
"Weaponized" by David Wellington
"Twittering from the Circus of the Dead" by Joe Hill

ジョー・ヒルの作品のタイトルは"Twittering from the Circus of the Dead"
ヒルは、本作について自身のブログ「joe hill fiction」のエントリー「Drop Dead」で次のように語っている。

I’ve got a story in here called “Twittering from the Circus of the Dead,” about a teenage girl with a bad internet habit and a crunchy-granola mother who doesn’t approve. Over the course of a weekend long road trip, they hash out their differences, opening up to one another, venting their frustrations, dealing with their feelings, and working slowly, painfully, towards emotional catharsis and mutual understanding. It’s just like one of those traveling pants stories.

Then they get to the circus of the dead and zombies start eating people.

余談だけど、興味深いのはキングはキンドルを題材に「UR」を書き、ヒルはツイッターを題材に「Twittering from the Circus of the Dead」を書いたと思われる点である。

更に余談だけど、ヒルは長編「ハートシェイプト・ボックス」でインターネット・オークションを題材にしている。キングは2000年に「ライディング・ザ・ブレット」「THE PLANT」で書籍のダウンロード販売にも挑戦している。

そう考えると、キングとヒルは、親子そろって新しい技術や流行を小説に取り込むのが上手いのではないか、と言う印象を受ける。

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2010/02/13

「ドランのキャデラック」BDとDVDのおすすめメールが来た。

「ドランのキャデラック」のBDとDVDのおすすめメール 2010年2月10日 Amazon.comからスティーヴン・キング原作の「ドランのキャデラック」("Dolan's Cadillac")のBDとDVDのおすすめメールが来た。

「ドランのキャデラック」("Dolan's Cadillac")
監督:ジェフ・ビーズリー
脚本:リチャード・ドーリング
原作:スティーヴン・キング 「ドランのキャデラック」
出演:クリスチャン・スレイター(ドラン)、エマニュエル・ヴォージエ(エリザベス)、ウェス・ベントリー(ロビンソン)
発売日:2010年4月6日

AN EIGHT-CYLINDER
FUEL-INJECTED COFFIN

と言うキャッチが笑える。

「ドランのキャデラック」("Dolan's Cadillac")DVD

「ドランのキャデラック」("Dolan's Cadillac")BD

当初「ドランのキャデラック」は映画として制作されたが、未公開のまま、所謂ビデオ・ストレート作品、--実際はDVDストレートだけど、--になってしまった残念な作品。

同作「ドランのキャデラック」の国内版DVDやBDの発売予定は不明。
因みに本作品はビデオストレート作品だが、テレビムービーではなく、映画扱いなので、Amazon.co.jpでは取り扱いが出来ない商品だと思われる。
余談だが、権利の関係で映画は日本国内で発売してはいけない事になっているのだ。

ジャケットはこっちの画像の方が個人的には好きだな。
Dolans_cadillac_poster
多分、これじゃあ売れないと思うけど。

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2010/02/10

「丘の上の屋敷に魅了された人々のゴーストストーリー・ショーケース」恩田陸ホラーを語る

スティーヴン・キングファンだと言われている恩田陸が、2010年1月にメディアファクトリーから出版された「わたしの家では何も起こらない」を中心に、スティーヴン・キング(ちょっとだけ)、そしてホラーについて、Book Japanのインタビューに答えている。インタビュアーは杉江松恋。

「丘の上の屋敷に魅了された人々のゴーストストーリー・ショーケース」『私の家では何も起こらない』 【恩田陸】

「丘の上の屋敷に魅了された人々のゴーストストーリー・ショーケース」
非常に興味深いインタビューです。ちょっと長いですが、是非読んでいただきたいと思います。

キング関連のところだけ、記録のため、ちよっとだけ引用する。

――(以下、杉江松恋)ゴーストストーリーは第一義として恐いものということですか。

恩田 なんていうんでしょうねえ。でもゴーストストーリーはゴーストストーリーとしか言いようがないもので、モダンホラーはゴーストストーリーではないなっていう。ピーター・ストラウブの『ゴースト・ストーリー』なんかは好きでしたけど。ゴーストストーリーとしか呼びようがないものはやっぱりそれ以前に書かれた作品なんじゃないかなあと思います。

――境目は、やはりスティーヴン・キングの『シャイニング』くらいですか。

恩田 ですよね。あの作品が本当に分かれ目だったんじゃないかと思います。モダンホラーになってからホラーは本当に細分化しちゃって、サイコものというような分類もできました。でも『シャイニング』までの作品は未分化で、大括りのゴーストストーリーで通じるジャンルがあると思うんです。

――もっと未分化で、得体の知れないようなものを扱った小説が、恩田さんの言われるゴーストストーリーなんですね。ちなみに今からゴーストストーリーを読む方にお薦めするとしたら、どんな作品がいいでしょう。少し題名を挙げていただけますか。

恩田 デュ=モーリア『レベッカ』とアガサ・クリスティー『スリーピング・マーダー』は絶対ですね。あとは、今は『丘の屋敷』という題名になってしまっているシャーリイ・ジャクスン『山荘綺談』ですね。もう一作いれるとしたら、今題名が出たスティーヴン・キング『シャイニング』でどうでしょう。

と言うことなので、ちょっと考えてみる。

キングの作品を出版順に並べてみると、次の通りである。

「キャリー」(1974)
「呪われた町」(1975)
「シャイニング」(1977)
「ザ・スタンド」(1978)
「デッド・ゾーン」(1979)
「ファイアスターター」(1980)
「クージョ」(1981)
「ガンスリンガー」(1982)
「クリスティーン」(1983)
「ペット・セメタリー」(1984)
「タリスマン」(1984)
「人狼の四季」(1984)
「イット」(1986)
・・・・・・・

「キャリー」は恩田陸の言うところのゴーストストーリーかどうか、と言うと多分違うと思うのだが、「呪われた町」「シャイニング」はゴーストストーリーに見事に当てはまると思う。

以降キング作品のほとんどは、恩田陸が言うところのゴーストストーリーではなく、所謂モダンホラーと言う分類に当てはまるようであるが、例外もあるようだ。
例えば、シャイニング」以後のキング作品でゴーストストーリーに分類されそうなのは、賛否はあると思うが、「トミー・ノッカーズ」「ニードフル・シングス」「ローズ・マダー」「骨の袋」「回想のビュイック8」「悪霊の島」等があげられる。

ところで、ゴーストストーリーとして成立する作品の重要なファクターは、ホラーやテラーやチラーの対象が不明確であり、定義出来ない、と言うことだろう。

ホラーやテラーやチラーの対象が明確になってしまうと、そこからはその物語はただの勢力争いの物語になってしまうのだ。

そこには既に恐怖はない。

例えば、吸血鬼やゾンビに科学的な解釈を入れる事により、格調高いホラー作品はただの戦いの物語に成り下がってしまうのだ。

そんなことを考える毎日である。

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2010/02/09

「He is Legend」邦訳出版決定か!?

どうやら、リチャード・マシスンのトリビュート・アンソロジー「He is Legend」の邦訳出版が決定した模様。

これは、白石朗氏のツイッター情報によるもの。

ツイッター「He is Legend」邦訳出版情報/白石朗

曰く、

C・コンロン編マシスン・トリビュート アンソロジー"He is Legend"の邦訳は、小学館文庫より四月刊行の模様。キング&ヒル「激突!」トリビュート他、M・ギャリス、F・P・ウィルスン、モンテル オーニ、R・C・マシスン、J・シャーリー、ランズデール、N・コリンズ収録。

とのこと。

因みに、キングの「夜がはじまるとき」「サンセット・ノート」「ニューヨーク・タイムズを特別割引価格で」のところに、キングが2007年にオーストラリアを訪問した際、ハーレーダヴィッドソンでオーストラリアの荒野を旅した話が出てくるのだが、おそらくその経験が今回のスティーヴン・キングとジョー・ヒル共著である「激突!」のトリビュート作品「Throttle」執筆のネタになっているのだと思われる。

なお、「Throttle」は、同じツーリングチームに所属するバイク乗りの親子が、巨大トラックに追い回されるという話。

Heislegend 「He is Legend」
編者:クリストファー・コンロン
著者:スティーヴン・キング、ジョー・ヒル、ミック・ギャリス、F・ポール・ウィルソン、トマス・F・モンテルオーニ、リチャード・クリスチャン・マシスン、J・シャーリー、ジョー・R・ランズデール、N・コリンズ
訳者:白石朗、風間賢二、田中一江、幹遙子
出版時期:2010年4月(予定)
出版元:小学館(小学館文庫)

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2010/02/08

「隣の家の少女」のプロモーションにキングのコメントが!?

先日紹介したジャック・ケッチャム原作の映画「隣の家の少女」のプロモーションにスティーヴン・キングのコメントが使用されている。

「隣の家の少女」
監督:グレゴリー・M・ウィルソン
原作:ジャック・ケッチャム 「隣の家の少女」(扶桑社刊)
出演:ブライス・オーファース、ダニエル・マンチ、ブランチ・ベイカー、グレアム・パトリック・マーティン、ウィリアム・アザートン、ベンジャミン・ロス・カプラン、マデリン・テイラー、オースティン・ウィリアムズ、グラント・ショウ、キャサリン・メアリー・スチュワート
公開:2010年3月13日〜4月9日
劇場:シアターN渋谷(DLP上映)

ジャック・ケッチャム原作 映画『隣の家の少女』予告編

気になるキングのコメントは次の通り。

少なくともこの20年間で最も本質的で恐ろしい、ショッキングなアメリカ映画だ。
まさに「スタンド・バイ・ミー」と表裏一体をなす作品と言えるだろう。

上段のコピーは、従来からアナウンスされていたが、下段のコピーは本当にキングが言ったのだろうか。誘導尋問的に間接的に語ってしまったのではないか、と勘ぐってしまう。

また、本作の紹介文の中にこんな1文もある。

ホラーの巨匠スティーヴン・キングをして『ダークサイド版「スタンド・バイ・ミー」』と称させた傑作小説〜

余談だが、気になるのは、本作の日本国内の配給はキングレコード+iaeが行っているのだが、プロモーションの手法に、若干だが品性が乏しいような気がするのだが、皆さんどうお感じだろうか。

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2010/02/07

「ショーシャンクの空に」にSSDDが!?

2010年2月6日 先日紹介した「午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本」が始まった。

同映画祭が開催されている25館の劇場の中で、わたしの最寄りの劇場はTOHOシネマズ六本木ヒルズなのだが、同劇場の第一週目の上映作品はスティーヴン・キング原作の「ショーシャンクの空に」であった。

映画「ショーシャンクの空に」は、以前から言うように、何故か過大に評価されている作品で、いろいろな映画ベストテンで上位に食い込む作品である。
わたし個人は、同作品は普通の佳作である、と思っているのだが、もしかしたら、みんなが言うような映画史に残る素晴らしい作品かも知れないので、それを確認するため、劇場に足を運ぶことにした。

しかしながら、チケットがなかなか取れない。
これも「ショーシャンクの空に」効果か。勿論、1,000円で映画史に残る50本もの作品が観られる、と言う「午前十時の映画祭」全体のチケットが取りずらいのかも知れないが・・・・。

どうにかこうにか、2月7日第2回目の回、前から3列目のチケットをゲット。なんとか「ショーシャンクの空に」を観ることが出来た。

まぁ、感想は従来通り、「ショーシャンクの空に」は普通の佳作でした。

で、今日の本題ですが、びっくりすることに、「ショーシャンクの空に」の作品中にSSDDが登場していたのです。

SSDDって一体何のことよ、と言う方もいらっしゃると思いますが、そんな方には是非「ドリームキャッチャー」全4巻をお読みいただきたいと思います。または、SSDDを軽くググっていただくとか。
また、先日文藝春秋社より出版された「夜がはじまるとき」に収録されている『「今日の早川さん」特別出張版』にもSSDDが登場していますので、ご確認を。

で、ここからが本当に今日の本題。

「ショーシャンクの空に」にSSDDが登場するのは、レッドの1回目(終身刑20年目)の仮釈放の審問の後、囚人仲間に仮釈放の審問の首尾を尋ねられた際である。レッドは囚人仲間の問いに対しこう答えている。

Same old Shit, Different Day
Same old Shit, Different Day.

写真はDVDから。家に帰って未開封だった「ショーシャンクの空に」のDVDで確認してみたら、やっぱり言ってた。

わたしは、スティーヴン・キングの作品にSSDDが初めて登場したのは「ドリームキャッチャー」だったと思っていたのだが、なんと映画「ショーシャンクの空に」にも登場していたのだ。

今日の時点では、原作「刑務所のリタ・ヘイワース」にSSDDが登場しているかどうかは未確認だが、「ショーシャンクの空に」の脚本を書いているのはフランク・ダラボンなので、原作にSSDDが登場しなかった場合、「ドリームキヤッチャー」のSSDDは、ダラボンが書いた「ショーシャンクの空に」の脚本の影響を受けている、と言う事になる。

こんなことを妄想する今日この頃である。

て言うか、もっと早く気付けよ!
と言う話だが、「ショーシャンクの空に」を観たのが1995年で、「ドリームキャッチャー」を読んだのが2003年だからさぁ、「ドリームキャッチャー」を読みながら、あれっレッドが昔、同じ事言ってたな、とかリファレンスするのは、結構大変な事だと思うよ。

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2010/02/06

なんと「バトルランナー」がBDに!?

「バトルランナー」北米版BD 2010/02/09 みんな大好き「バトルランナー」の北米版BDがリリースされる。

「バトルランナー」(1987)
監督:ポール・マイケル・グレイザー
原作:リチャード・バックマン(スティーヴン・キング)
脚本:スティーヴン・E・デ・スーザ
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー(ベン・リチャーズ)、マリア・コンチータ・アロンゾ(アンバー・メンデス)、ヤフェット・コットー(ウィリアム・ローリン)、リチャード・ドーソン(デイモン・キリアン)、ジム・ブラウン(ファイヤーボール)、ジェシー・ヴェンチュラ(キャプテン・フリーダム)、アーランド・ヴァン・リドス(ダイナモ)、マーヴィン・J・マッキンタイア(ハロルド・ワイス)、プロフェッサー・トオル・ タナカ(サブゼロ)、バーナード・ガス・レスウィッシュ(バズソー)、ミック・フリートウッド(ミック)、カレン・リー・ホプキンス(ブレンダ)、スヴェン・トールセン(スヴェン)、エディ・バンカー(レニー)

特典:Audio Commentary By Director Paul Michael Glaser And Producer Tim Zinnermann、Audio Commentary By Executive Producer Rob Cohen
Game Theory Featurette
Lockdown On Main Street
Theatrical Trailer

原作は面白いし、映画も愛すべき作品に仕上がってます。
機会があれば、是非。

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2010/02/05

映画雑誌「エンパイア」が選ぶ最低映画にあの映画が!?

「史上最悪の映画」第1位『バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲』
映画誌「エンパイア」の読者投票による「史上最悪の映画」が発表された。

The 50 Worst Movies Ever

「史上最悪の映画」はジョージ・クルーニー主演のバットマン映画-映画誌エンパイア

[シネマトゥデイ映画ニュース] 映画誌「エンパイア」の読者が投票する「史上最悪の映画」で、不名誉な第1位にジョージ・クルーニーが主演した1997 年の映画『バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲』が選ばれた。アメリカの人気コミックを映画化したシリーズに、大スターのジョージやクリス・オドネルら人気俳優を起用した本作だが、今回の投票では第2位に3倍の得票差をつけてぶっちぎりの第1位。第2位には2000年にジョン・トラヴォルタ主演の『バトルフィールド・アース』、第3位にはマイク・マイヤーズが主演した2008年のコメディー『ザ・ラブ・グル』(原題)が選ばれている。
 投票を主催したエンパイア誌では、これらの上位作品について「ヒット映画から抜き出したシーンを作り直してつなげた手抜き映画」と痛烈な批評をしている。

「史上最悪の映画」第18位『ドリームキャッチャー』
さて、気になるスティーヴン・キング関連作品の結果はどうかと言うと、第18位に「ドリームキャッチャー」がランクインしている。
喜ぶべきか、悲しむべきか・・・・

まあ、「ドリームキャッチャー」は良い映画なので、機会があれば挑戦して見てはいかがだろうか。原作も良いよ。

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2010/02/04

実話を基にした少女監禁事件の映画化「この20年で最も恐ろしい作品」とスティーヴン・キングも警告!

「隣の家の少女」 2010/02/03 シネマトゥディがスティーヴン・キングのコメント付で映画「隣の家の少女」についての記事を公開した。

『実話を基にした少女監禁事件の映画化「この20年で最も恐ろしい作品」とスティーヴン・キングも警告!』

記録のため、全文を引用する。

 [シネマトゥデイ映画ニュース] ホラー小説家スティーヴン・キングに「この20年で最も恐ろしい作品」と言わしめた映画『隣の家の少女』の予告編がオフィシャルサイトで解禁された。

 本作は、キングが称賛する小説家ジャック・ケッチャムによる同名小説を映画化したバイオレンス・スリラー。1960年代のアメリカ・インディアナ州で実際に起こった少女監禁陵辱事件をモチーフにケッチャムが執筆した原作は、1989年の刊行以来、アメリカ文学史上最も悪趣味で読む者すべてを落ち込ませる1冊として有名なカルト小説。その後ケッチャムが生み出した「オンリー・チャイルド」「ロード・キル」「黒い夏」などの内容も過激で、その作風はキングも激賞していることで知られている。

 中でも今回映画化された「隣の家の少女」はレベルが高く、これまで多くの監督、プロデューサーが映画化に試みるも倫理的問題からかすべて頓挫。そのためこの原作小説は、映画化は絶対に不可能な禁断の書としてその名をとどろかせていた。そんな本作の映画化に成功したのは、長編2作目となるグレゴリー・M・ウィルソン監督。キングは「少なくともこの20年間で最も本質的に恐ろしい、ショッキングなアメリカ映画」と絶賛しつつ、「不安な人は観ない方がいい」と警告を発している。

 スタッフ・キャストは無名で、製作もインディペンデントだが、だからこそできる表現もある。そして無名キャストであることがより一層の恐怖感を与えることも。人間の残酷さと闇をあぶりだした本作は、原作小説以上の力を持っているのかもしれない。

映画『隣の家の少女』は3月13日よりシアターN渋谷ほかにて全国公開

恐いです。見るか見ないか考え中。
ホラーもスプラッタも全然大丈夫ですが、個人的には結構きついと思っています。
実は、ジャック・ケッチャムの原作「隣の家の少女」も未読です。
恐そうなんで・・・・。

因みに個人的に一番嫌な映画は「海と毒薬」
本気で倒れそうになる。

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2010/02/03

「コロラド・キッド」オークション情報!

こりゃ、大変だ。

「☆超貴重抽プレ本☆ コロラドキッド 著:S・キング 送料込」

60,000円スタートで、即決価格はなんと70,000円!

非売品☆コロラドキッド☆スティーヴン・キング/未開封 非売品☆コロラドキッド☆スティーヴン・キング/未開封

128,000円スタートで、即決価格はなんと148,000円!!

未開封なんで、もしかしたら、違う本が入っているかも・・・・

価格的に常規を逸してますよね。これは。

世の中、どうなっちゃってるの。デフレなのに・・・・

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2010/02/02

「死の舞踏(洋書)」にキングの新しいエッセイが・・・・

「死の舞踏(Dance Macabre)」 2010年2月に出版されるペーパーバック版「死の舞踏("Dance Macabre")」にスティーヴン・キングの新しいエッセイ"What's Scary"が収録される模様。

「死の舞踏("Dance Macabre")」
(2010 Reprint Edition)
著者:スティーヴン・キング
収録エッセイ:"What's Scary"
出版社:Pocket Books
価格:$17.00

表紙、結構格好良いよね。

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2010/02/01

オーブィオブック版「UR」の発売予定

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キンドル版のみがリリースされていたスティーヴン・キングの「UR」のオーディオブックが2010年2月16日にリリースされる模様。

「UR」 (リンク先でオーディオブックの一部を聞くことができます)
著者:スティーヴン・キング
朗読:ホルター・グラハム
出版元:サイモン&シュースター

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