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2010/02/19

『翻訳ミステリー大賞シンジケート「第一回読書会」』をめぐる冒険

2010年2月10日に東京で開催された『翻訳ミステリー大賞シンジケート第一回読書会」』に参加してみた。

先ず、読書会とは一体何ぞや、と言う話なのだが、皆さんご想像の通りのイベントで、所定の課題作を事前に読んでおいて、会場でその課題作の感想を語り合い、課題作に対する理解を深める、と言う本好きにはたまらない楽しいイベントなのだ。
しかも、その課題作の翻訳家や編集者、書評家の皆さんとそんな読書会が出来るとしたら・・・・

そんな第1回読書会の課題作はルース・フランシスコ著、芹澤恵訳、ヴィレッジ・ブックス「暁に消えた微笑み」
司会は書評家:杉江松恋さん、会場は東京新宿三丁目。

「運命の女(ファム・ファタール)」の素顔はかよわき乙女なのか、それとも計算高い悪女なのか? マイケル・コナリー絶賛の著者が描くサスペンス

朝焼けの浜辺に流れついた一本の腕。ダイヤの指輪をはめたその腕の主はいったい——。時同じくして、海辺の家に住む美しい女性、ローラが忽然と姿を消した。恋人スコットに別れを告げてからというもの、ストーカー行為に悩まされていた彼女。まさかスコットがローラに何か? 彼女から相談を受けていた LAPDの刑事レジーは、どうしても気になって、ローラの足取りを追いはじめる。すると、近寄ることもできないはずのスコットが彼女の持ち物を処分していたり、周辺で不審なことが色々と起こっていた! あの腕はやはりローラのものなのか、それとも……。スリルあふれるサスペンス。
(ヴィレッジ・ブックス社オフィシャル・サイトより引用)

ところで、先ず読書会についてだが、「翻訳ミステリー大賞シンジケート」によると今回の読書会の企画の元には、「翻訳ミステリーについて情報交換する場所がほしい」「周囲にはなかなか同じ趣味の人がいない」「ネット上だけではなくて、実際に会って話をしてみたい」と言う一般読者の要望を満たす事を目的とし、そのひとつの施策として同シンジケートが企画し、実施することになったイベントである。

会場には、「暁に消えた微笑み」の翻訳者:芹澤恵さんと、同作編集者は勿論、「翻訳ミステリー大賞シンジケート」側の出席者として、翻訳家の田口俊樹さん、白石朗さん、横山啓明さん、そして書評家の北上次郎さん等が顔がそろえていた。
そしてわたし達一般読者と、大学の推理小説同好会のメンバー、各出版社の方々が参加し、総勢30余名の賑やかな読書会となった。

ちょっとした余談なのだが、驚いたのは、「暁に消えた微笑み」の編集者の方は、以前文藝春秋社で「ザ・スタンド」を担当していた編集者で、「ザ・スタンド」刊行時はいろいろとお世話になった方だった。その辺の話は、以前の記事『「ザ・スタンド」への長い道』をご参照いただきたい。

19:00
「第1回読書会」

先ずは、全出席者の「暁に消えた微笑み」に対する感想が順番に語られた。

普段の生活の中で、一つの作品について多くの人々のそれぞれの感想を一度に聞く、と言う経験があまりない事もあり、いろいろな人の様々な感想を聞いていくのは非常に興味深く、刺激的な体験だった。

気が付かなかった観点、想像もしなかった視点、同じような感想もあれば、全く異なった感想もあり、それを聞くだけでも楽しかった。

続いて、同書の訳者である芹澤恵さんと同書編集者による「暁に消えた微笑み」に関する裏話が少々。

そしてついに、本読書会の目玉、作品の内容に関する意見交換や議論が始まった。

書評家や翻訳家、出版関係者と一般の読者がフランクに課題作について話し合うのは非常に楽しく有意義な経験だった。

読書会の詳細については、後日「翻訳ミステリー大賞シンジケート」で公開されると思うので、そちらにゆずっておく。

22:00
「懇親会」

会場を近くの居酒屋に移し、懇親会がはじまった。
比較的狭い座敷に30名余りの本好きが密集している訳である。
まるで学生の飲み会のような雰囲気で、文字通り立錐の余地のない座敷での大宴会であった。

わたしは、最初は翻訳家の横山啓明さんや若手の翻訳家の皆さんや学生さん達と近くの席で、翻訳ミステリーの現在そして将来について語り合った。
やはり、本が売れない事により、翻訳ミステリー業界、ひいては出版業界を憂いている出版関係者が沢山いるようである。

また、たまたま席を立つと、映画関係のライターさんに呼び止められ、近くの席の芹澤恵さんや一般の出席者たちと映画関係の話でひとしきり盛り上がった。
読書会の際にわたしが映画と課題作を絡めて話をしたのが気になったようである。

2:00
「懇親会二次会」

会場を移し懇親会二次会が始まった。
二次会に向かったのは20名程度だったろうか、本好きの酔っぱらいたちは、またもや議論に文字通り明け暮れる訳だ。

わたしの席は、出版社の皆さんや大学生のみなさん、そして横山啓明さん芹澤恵さんらと一緒の席で、いろいろな話をした。隣の席からは白石朗さんがこちらを気にしてくれており、最早酔っぱらい状態のわたしたちは大声で翻訳ミステリーについて語り合っていた。

4:00
「懇親会三次会」

一応懇親会は二次会でお開きとなり、大半の皆さんはタクシーで帰途についた。
この時点で既に4:00を回っていたので、横山啓明さんをはじめとする始発待ち組は新宿を練り歩き、夜を明かせる場所を探した。

そんな中、24時間営業のマクドナルドを見つけたわたしたちは、驚愕の事実に接する。
なんと一軒目のマクドナルドは24時間営業にも関わらず、2:00〜5:00の間はテイクアウトのみの店舗だったのだ。

また二軒目のマクドナルドでは、4:30に一旦客を全員店の外に出し、5:00に客を店内に入れるシステムだった。
わたしたちは、誰も知らないマクドナルドの24時間営業の秘密を垣間見てしまった。

そんなわたしたちだったが、酔っぱらいながらも論理的な類推により、あぁこれはネットカフェ難民に対するマクドナルドのひとつの回答だったのだな、と言う結論に達した。

仕方がないので、4:30にマクドナルドを出た始発待ち組は新宿駅に向かい今度は本当におひらきとなった。

因みにわたしが家に着いたのは5:45。
確か前日家を出たのが18:00頃だったので、約12時間の読書をめぐる冒険だった。

そんなわたしも朝まで徹夜で飲んでいた訳だが、飲んでいる間は全く眠気が襲って来なかったのがなんとも不思議だった。
おそらく、それだけ楽しかった、と言うことなのだろう。

因みに、「翻訳ミステリー大賞シンジケート」の次回のイベントは、3月20日に実施される「第1回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンション」である。

当然メインイベントは「第1回翻訳ミステリー大賞授賞式」なのだが、次のような企画も計画されている模様である。
「逢坂剛×小鷹信光 翻訳ミステリー対談」
「田口俊樹×白石朗×越前敏弥 翻訳者座談会」

因みに当日は、翌朝までイベント盛り沢山と言うことである。

また、読書会では、田口俊樹さんが、一般読者が企画する読書会にも翻訳ミステリー大賞シンジケートが協力し、参加する、と言う話をしてくれた。

どう? 読書会やってみる?
キングとヒルの「スロットル」あたりで・・・・

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