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2010/02/22

三津田信三もキングファン!?

「翻訳ミステリー大賞シンジケート」の2010年最初の「週末招待席【インタビュー】」のゲストは小説家:三津田信三だったのだが、そのインタビューによるとどうやら三津田信三もスティーヴン・キングファンだった模様。

全6回にわたる長大なインタビュー記事だが、小説家:三津田信三のルーツにも触れる興味深いインタビューなので、是非読んでいただきたい。

因みに、キングに触れるのは第3回目。

ミステリーとホラーの狭間で・三津田信三さんの巻 第1回(構成・杉江松恋)
ミステリーとホラーの狭間で・三津田信三さんの巻 第2回(構成・杉江松恋)
ミステリーとホラーの狭間で・三津田信三さんの巻 第3回(構成・杉江松恋)
ミステリーとホラーの狭間で・三津田信三さんの巻 第4回(構成・杉江松恋)
ミステリーとホラーの狭間で・三津田信三さんの巻 第5回(構成・杉江松恋)
ミステリーとホラーの狭間で・三津田信三さんの巻 第6回(構成・杉江松恋)

第3回目から、当ブログ「スティーヴン・キング研究序説 ココログ分室」的に重要な部分を引用する。

三津田 実はこの時期に、そんな僕の鼻っ柱をたたき折った新進作家が、泡坂妻夫さんであり、連城三紀彦さんだったんです。が! そのとき僕が感じたのは、「ああ、これからの本格ミステリは、このお二人くらいのレベルでないと無理なんだ」という絶望ですね。もちろんお二人の作品には狂喜したわけですが、「本格ミステリは一部の天才しか書けない」と結論を出してしまったんですよ。いやぁ〜、若いというか、青いというか(笑)。

——そのお二人と自身を比較するのは、おそるべき自意識だと思います(笑)。でも、そう思って絶望した人は少なくなかったんじゃないでしょうか。

三津田 あっ、そのとき作家になろうとか、なりたいとか、そんな大それた妄想を抱いていたわけではないんです。要は「本格ミステリの未来」に対する絶望と言いますか……。まぁ昔から言われている問題ですけど。

——それで一気に冷めてしまったわけではないですよね。

三津田 そうですね。とはいえ、しばらくはミステリがまだ中心だったはずです。一気にホラーにのめりこみ出したのは、ジャンルに関係なくスティーヴン・キングを面白いと思ったときだと思います。

——入り口がキングだったというのは、よく判ります。あの当時のキングは、特別でした。そこがきっかけでしたか。

三津田 かつてお勉強のために読んで、つまらないと感じたM・R・ジェイムズ、H・P・ラヴクラフト、アーサー・マッケン、アルジャーノン・ブラックウッドといった古典から、キング、ピーター・ストラウブ、ジェームズ・ハーバート、ディーン・R・クーンツ、ジョン・ソール、ロバート・マキャモン、ダン・シモンズなどのモダン・ホラーまで、とにかく新旧のホラーを読みまくりました。ミステリも完全にやめたわけではなく、近親憎悪の念を持ちつつも、相変わらず読んではいました。

——でもずるずるとそっちに……。キング訳者の白石朗さんなんかも、同じ体験をしたのではないかな、と勝手に私は思っています。

三津田 へぇ、そうなんですか。元々はミステリがお好きだったんですね。

——ワセダミステリクラブのご出身ですしね。今度聞いてみよう。

三津田 この体験から、まず小・中・高まではミステリに親しんで、大学生から大人になるあたりでホラーへと進むのが、正しいミステリとホラーの読み方ではないかと思っとります(笑)。ミステリが持つ遊戯性のある要素(密室殺人や名探偵や意外な犯人など)が受けるのは、やっぱり若い世代ですからね。一方、ホラー特有の雰囲気(特に古典が持つ)を楽しむためには、ある程度の読書経験があったほうが良い、と感じたわけです。



余談ですが、わたしは一応スティーヴン・キングファンと言う事になっていますが、わたしの読書人生を振り返って見ると、根底にはSFがあり、その後にミステリー、その後ホラーと若干遅れてファンタジーと言うような人生を歩んで来ています。

最近はSF回帰の気分だったりしています。

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