ゾディアック事件の容疑者の名前をめぐる冒険
今日はゾディアック事件とスティーヴン・キングの「シャイニング」に関する余談。
ゾディアック事件は、1968年から1974年の間にアメリカ、サンフランシスコで起きた連続殺人事件で、現在まで犯人不明のまま解決にいたってはいないが、現在もFBIの捜査は続いている。
ゾディアック事件を元にした映画(有名なところでは1971年の「ダーティハリー」)が制作されたり、事件自体が映画(有名なところでは2006年の「ゾディアック」)にされたり、ゾディアックがマスコミ等に送りつけた暗号が含まれた手紙を解読したり、事件自体を解説したりと、様々な関連書籍(有名なところではロバート・グレイスミスの「ゾディアック」)が出ている事件である。
そんな中、父や親族がゾディアック事件の真犯人である、と名乗り出るケースが散見されている。
その中の1人の容疑者は、なんとジャック・トーランス(Jack Tarrance)と言う名前なのである。
ところで、スティーヴン・キングの「シャイニング」(1977)にはご存知の通り、ジャック・トランス(Jack Torrance)と言うキャラクターが登場する。
これは偶然の一致なのだろうか。
なお、ジャック・トーランスは2006年、78歳で亡くなっているが、2008年に息子のデニス・カウフマンが自分の継父ジャック・トーランスがゾディアック事件の犯人だと警察に申し出、様々な物的証拠を提出しているらしい。
ゾディアック事件当時の捜査の手がジャック・トーランスに達していたかどうか、わたしは知らないが、おそらく、ジャック・トーランスの名前が取沙汰されはじめたのは、2000年以降だと思う。
従って、「シャイニング」執筆時のスティーヴン・キングの耳に、ゾディアック事件の容疑者の名前としてジャック・トーランスの名前が聞こえていたのかどうかはわからないが、偶然にしては、ジャック・トーランス(Jack Tarrance)とジャック・トランス(Jack Torrance)の名前が似すぎているような気がする。
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コメント
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投稿: WALLERRobyn | 2010/03/19 18:43