「ちいさなまち」と絵本論?
スティーヴン・キング、宮部みゆき、クーンツ、マキャモン、小野不由美、ポプラ社の「少年探偵・江戸川乱歩」シリーズ「怪盗ルパン」シリーズ等の作品の装画でおなじみの藤田新策氏の書き下ろしの絵本「ちいさなまち」がそうえん社から出版されたのは、以前のエントリー(『藤田新策の書き下ろし絵本が!?』、『「ちいさなまち」はキング的!?』)でお伝えした通りであり、その後、同氏はブログ「Shinsaku Fujita Private
View」で、絵本論の連載を開始したのも以前のエントリー(『藤田新策の絵本論?』)でお伝えした通りである。
2010年1月にスタートした藤田新策氏の「絵本論?」は、4月2日の時点でなんと連載28回目をむかえ、俄然面白くなってきている。
なお、品薄でなかなか入手しづらかった「ちいさなまち」だが、3月中旬の時点で増刷が決まった模様である。
「ちいさなまち」 /そうえん社
初版発行:2010年01月
ISBN:978-4-88264-246-6
サイズ:24.5cm x 18.7cm
ページ数:31ページ
グレード:小学校低学年~
ジャンル:えほん
定価:1,260円 (本体: 1,200円)
はじめての さんぽは ちいさな ぼうけん。
めにうつる すべてのものが かがやいて、
世界でいちばん うつくしいまちの ちいさな物語。
人気イラストレーター・ふじたしんさくのはじめての書き下ろし絵本。
水辺の ちいさな まちで、ちいさな きょうだいの はじめての さんぽ。
きょうは、世界で いちばん うつくしい日。
さて、「ちいさなまち」についてだが、こどもの目から見ると違うのかも知れないが、大人の目から見ると、そこはかとない恐怖を感じてしまう。
因みに、藤田新策は、同書について、次のように語っている。
キングファンの皆様にも是非手に取って頂きたく思います。どこがキング的かってそれは見て感じ取って頂いて、感想など頂けると嬉しいです。
キング的と言えば、男性が女性を危険な所に連れていく、と言う所が一番印象的だと思う。
当ブログ「スティーヴン・キング研究序説ココログ分室」を購読している方々はおそらくキングファンの方が多いと思うので、例えば「ちいさなまち」はキングのなんとかと言う作品の影響を受けている、とか書いてしまうとネタバレになってしまうと思う。また、当然ながら物語の内容については、未読の方の趣向をそぐので割愛する。
最後にひとつ。
最後のページまで読んで、表紙に戻り、タイトルをながめると、ぞくぞくしてしまいます。
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