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2010年8月の10件の投稿

2010/08/26

キング作品の登場人物が執筆した小説のリスト!?

翻訳家の白石朗さん情報ですが、スティーヴン・キング作品に登場する人物が執筆した「非実在作品一覧」が米ウィキペディアで公開されていました。

List of fictional books in the works of Stephen King

リスト化されている登場人物は、次の通り。

1 Bobbie Anderson / ボビ・アンダーソン「トミーノッカーズ」
2 Thaddeus Beaumont (George Stark) / サディアス・ボーモント(ジョージ・スターク)「ダーク・ハーフ」
3 Bill Denbrough / ビル・デンブロウ「イット」
4 Mike Enslin / マイク・エンズリン「一四〇八号室」
5 Richard Kinnell / リチャード・キンネル「ロード・ウィルス
 は北へ向かう
6 Scott Landon / スコット・ランドン「リーシーの物語」
7 Samuel D. Landry / サミュエル・D・ランドン「アムニー最後の事件」
8 John Marinville / ジョン・マリンヴィル「レギュレイターズ」「デスペレーション」
9 Ben Mears / ベン・ミアーズ「呪われた町」
10 Mike Noonan / マイク・ヌーナン「骨の袋」「リーシーの物語」
11 Morton Rainey / モートン・レイニー
秘密の窓、秘密の庭
12 Paul Sheldon / ポール・シェルダン「ミザリー」
13 John Shooter / ジョン・シューター「秘密の窓、秘密の庭」
14 Edward Gray Seville / エドワード・グレイ・セビル「マンハッタンの奇譚クラブ」
15 Jack Torrance / ジャック・トランス「シャイニング」
16 Miscellaneous / その他

興味深いので、是非のぞいてみてください。

やっぱ、キング作品の登場人物には、作家が多いですよね。

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2010/08/25

スティーヴン・スピルバーグが、スティーヴン・キングの息子の漫画作品をテレビシリーズ化!

2010年8月25日にシネマトゥディが伝えるところによると、スティーヴン・スピルバーグがジョー・ヒル原作のコミックブック(グラフィック・ノベル)「ロック&キー / Locke & Key」をテレビシリーズ化する模様。

スティーヴン・スピルバーグが、スティーヴン・キングの息子の漫画作品をテレビシリーズ化!

記録のため、全文を引用する。

 [シネマトゥデイ映画ニュース] 映画だけでなくドリームワークスTVとして、テレビ作品もプロデュースしているスティーヴン・スピルバーグが、スティーヴン・キングの息子で漫画家兼小説家のジョー・ヒル(本名ジョセフ・ヒルストロム)の漫画作品「ロック&キー / Locke & Key」のテレビシリーズ化を計画していることがハリウッド・リポーター紙によって明らかになった。

 同作は、ニュー・イングランド州の3人の子どもが、不思議な場所に通じるドアを持つ館の番をしている話になるそうだ。

 今回スピルバーグは、映画『トランスフォーマー』シリーズの脚本家で、テレビシリーズ「Fringe / フリンジ」もプロデュースしているアレックス・カーツマン、ロベルト・オーチー、さらに映画『宇宙戦争』を執筆し、「ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ」の製作総指揮をするジョシュ・フリードマンと組んでこの作品を手掛けることになる。

 この「ロック&キー / Locke & Key」は、2008年にホラー作品などで有名な製作会社ディメンション・フィルムズが、TV/映画化権を獲得したようだが、現在はドリームワークスTV が、その権利を所有しているようだ。ただ現在、この番組をどこのチャンネルで放送するかはいまだ決まっていない。

ニュースソースは、おそらくここ。

Spielberg readying Joe Hill comic book show

Steven Spielberg is teaming with "Star Trek" producers Alex Kurtzman and Roberto Orci to adapt Joe Hill's supernatural comic book series "Locke & Key" into a TV series.

Novelist Hill -- aka Stephen King's son -- and producers have set up the project at 20th Century Fox TV.

locke and key joe hill 1"Locke & Key" chronicles Locke children as they attempt to recover from their father's murder by a deranged high school student. The family moves to a Maine island (named Lovecraft) where the youngest Locke discovers a doorway with supernatural qualities.

Spielberg, Kurtzman and Orci have several TV projects in the works and previously collaborated on the film "Eagle Eye.

Kurtzman and Orci are launching CBS' "Hawaii Five-0" this fall, in addition to working on Fox's "Fringe."

Spielberg has been increasingly invested in TV projects of late, executive producing Fox's upcoming prehistoric family drama "Terra Nova" (which is also with 20th Century Fox TV), TNT's alien invasion drama "Fallen Skies" and HBO's Emmy-winning "The Pacific."

因みに、ジョー・ヒルは漫画家兼小説家じゃないですよね。

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2010/08/22

「A Good Marriage」の一部が公開!?

2010年11月に出版が予定されているスティーヴン・キングの新作短篇集(中篇集)「FULL DARK, NO STARS」に収録される予定の「A Good Marriage」の一部がサイモン&シュースター社のサイトで公開された。

Full Dark, No Stars

画像参照してくださいね。
「FULL DARK, NO STARS」

 

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2010/08/18

芋洗坂係長もキングの影響を・・・・

さて、今日も全ての事象はスティーヴン・キングの影響を受けている、と言うキングファンの妄想的エントリー。

で、今日俎上にあげるのは、芋洗坂係長。

芋洗坂係長って一体誰よ、って方はこちらをどうぞ。

「ダメおやじでゴメ~ンね! 芋洗坂係長 秘密のブログ」

さて、芋洗坂係長の一体どの辺がキングかと言うと・・・・、なんと芋洗坂係長は、「マイケル・ジャクソン ゴースト」のメイヤーそっくりなのだ。

とりあえず、このビデオの3:20前後を見てください。

どう、マイケル・ジャクソン演じるメイヤーは芋洗坂係長そっくりでしょ。
て言うか逆だけど。芋洗坂係長はマイケル・ジャクソンのメイヤーを絶対意識してると思うよ。

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2010/08/17

「TOP 100 KILLER THRILLERS」

2010年8月4日に、NPR(ナショナル・パブリック・ラジオ)の聴取者投票で選ばれた「TOP 100 KILLER THRILLERS/スリラー小説ベスト100」が発表され、その中にスティーヴン・キングの作品が6作品含まれている模様。

「TOP 100 KILLER THRILLERS」

1. The Silence of the Lambs by Thomas Harris
2. The Girl with the Dragon Tattoo by Stieg Larsson
3. Kiss the Girls, by James Patterson
4. The Bourne Identity, by Robert Ludlum
5. In Cold Blood, by Truman Capote
6. The Da Vinci Code, by Dan Brown
7. The Shining, by Stephen King
8. And Then There Were None, by Agatha Christie
9. The Hunt tor Red October, by Tom Clancy
10. The Hound of the Baskervilles, by Sir Arthur Conan Doyle

11. Dracula, by Bram Stoker
12. The Stand, by Stephen King
13. The Bone Collector, by Jeffery Deaver
14. Jurassic Park, by Michael Crichton
15. Angels & Demons, by Dan Brown
16. A Time to Kill, by John Grisham
17. The Andromeda Strain, by Michael Crichton
18. Mystic River, by Dennis Lehane
19. The Day of the Jackal, by Frederick Forsyth
20. Rebecca, by Daphne du Maurier

21. Eye of the Needle, by Ken Follett
22. It, by Stephen King
23. The Count of Monte Cristo, by Alexandre Dumas
24. The Girl Who Played with Fire, by Stieg Larsson
25. Jaws, by Peter Benchley
26. The Alienist, by Caleb Carr
27. Red Dragon, by Thomas Harris
28. Presumed Innocent, by Scott Turow
29. The Maltese Falcon, by Dashiell Hammett
30. The Girl Who Kicked the Hornet's Nest, by Stieg Larsson

31. No Country For Old Men, by Cormac McCarthy
32. Gone Baby Gone, by Dennis Lehane
33. Gorky Park, by Martin Cruz Smith
34. Rosemary's Baby, by Ira Levin
35. Subterranean, by James Rollins
36. Clear and Present Danger, by Tom Clancy
37. Salem's Lot, by Stephen King
38. Shutter Island, by Dennis Lehane
39. The Spy Who Came in from the Cold, by John Le Carre
40. The Poet, by Michael Connelly

41. The Boys from Brazil, by Ira Levin
42. Cape Fear, by John MacDonald
43. The Bride Collector, by Ted Dekker
44. Pet Sematary, by Stephen King
45. Dead Zone, by Stephen King
46. The Manchurian Candidate, by Richard Condon
47. Tinker, Tailor, Soldier, Spy, by John Le Carre
48. The Talented Mr. Ripley, by Patricia Highsmith
49. Tell No One, by Harlan Coben
50. Consent to Kill, by Vince Flynn

51. The 39 Steps, by John Buchan
52. Blowback, by Brad Thor
53. The Children of Men, by P.D. James
54. 61 Hours, by Lee Child
55. Marathon Man, by William Goldman
56. The Woman in White, by Wilkie Collins
57. 206 Bones, by Kathy Reichs
58. Psycho, by Robert Bloch
59. The Killing Floor, by Lee Child
60. Rules of Prey, by John Sandford

61. The Hunger Games, by Suzanne Collins
62. In the Woods, by Tana French
63. Shogun, by James Clavell
64. The Relic, by Douglas Preston and Lincoln Child
65. Intensity, by Dean Koontz
66. Casino Royale, by Ian Fleming
67. Metzger's Dog, by Thomas Perry
68. Timeline, by Michael Crichton
69. Contact, by Carl Sagan
70. What the Dead Know, by Laura Lippman

71. The Shadow of the Wind, by Carlos Ruiz Zafon
72. The Cabinet of Curiosities, by Douglas Preston and Lincoln Child
73. Charm School, by Nelson DeMille
74. Feed, by Mira Grant
75. Gone Tomorrow, by Lee Child
76. Darkly Dreaming Dexter, by Jeff Lindsay
77. The Secret History, by Donna Tartt
78. The First Deadly Sin, by Lawrence Sanders
79. Cryptonomicon, by Neal Stephenson
80. The Brotherhood of the Rose, by David Morrell

81. Primal Fear, by William Diehl
82. The Templar Legacy, by Steve Berry
82. The Hard Way, by Lee Child [tie]
84. The Last of the Mohicans, by James Fenimore Cooper
85. Six Days of the Condor, by James Grady
86. Fail-Safe, by Eugene Burdick and Harvey Wheeler
87. Strangers on a Train, by Patricia Highsmith
88. The Eight, by Katherine Neville
89. The Lost Symbol, by Dan Brown
90. Goldfinger, by Ian Fleming

91. Bangkok 8, by John Burdett
92. The Kill Artist, by Daniel Silva
93. Hardball, by Sara Paretsky
94. The Club Dumas, by Arturo Perez-Reverte
95. The Deep Blue Good-by, by John MacDonald
96. The Monkey's Raincoat, by Robert Crais
96. Berlin Game, by Len Deighton [tie]
98. A Simple Plan, by Scott Smith
99. Child 44, by Tom Rob Smith
100. Heartsick, by Chelsea Cain

ランクインしているキング作品は次の通り。
7. The Shining, by Stephen King
12. The Stand, by Stephen King
22. It, by Stephen King
37. Salem's Lot, by Stephen King
44. Pet Sematary, by Stephen King
45. Dead Zone, by Stephen King

ベスト100ともなると、文学史に残る綺羅星のような作品ばかりである。
既読は、49冊位でした。

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2010/08/16

『映画監督:古厩智之 [第88回] 「100805 何かの奴隷」』

2010年8月5日に、ハリウッド・チャンネルで公開された映画監督:古厩智之の連載コラム「業界通信」にスティーヴン・キングに関する言及があるので紹介する。

映画監督:古厩智之 [第88回] 「100805 何かの奴隷」

記録のため、全文を引用する。

ひさしぶりに渋谷の街を歩いた。午後11時。
キャッチも、呼び込みも、マッサージのお姉さんも、ギャルたちもいちにち最後の元気を発散させている頃。

いやあ…そんなひとたちがみんな『キーチ!』とか『ワールドイズマイン』なんかのマンガ家、新井秀樹の描くその他大勢のキャラにそっくりでびっくりしました。
いやいや。普段、多摩地区ののんびりしたところに住んでいるからなのはわかってはいるのですが。
渋谷の彼らの「大切なのは今この瞬間だけ!」という感じにやられました。
すげーなあ。反感買うのを承知で叫びたくなってしまう。「バカ!」と。

えーと、えーと。そんな事を言いたいのではなくて、何かねえ、人間て環境の奴隷だなぁって凄く思うのです。

こないだ某刑務所の見学に行きました。秋からのドラマの参考のためです。
先月、拘置所(未決囚=基本的には裁判中で刑が確定してない人が入るところ)を見学には行ったのですが…まずはそこよりは刑務所はなごみましたね。

以前行った拘置所は超近代的な建物で庭などなく巨大なビルの中に舍房(いわゆる牢屋)があって、窓には全部覆いがされていて殆ど外が見えなかった。それが辛かった…。外の世界が全く見えないというのは、あれは大変苦しい物ですね。心を遠くに飛ばすゆとりやきっかけがない。何よりあれが大変だと思いました。

その点、今回の刑務所は建物自体は新しいのですが、昔からの敷地に建っているので池があったり花壇があったり、それよりなにより舍房から工場やら別棟への移動のときには空が見える! その日は小振りながらも入道雲が出ていて。あれを見られるだけでいろんなことに耐えられる…と思いました。

しかししかし。刑務所の見学を進めるうちに思ったのですが、人間というものはたくましそうに見えて弱い。服役囚のみなさんが刑務所内の工場で働いてるところを見たのですが…すごーく中身がない感じがしました。そう言うとまた誤解を招くな。容れ物だけになってる感じ…とでもいいましょうか…。弱く、イノセンスな感じがした。

廊下を歩くときは「1、2、1、2」と行進させられる。僕ら見学者が通ったらそちらを見ないように壁を向いて立たされる。発言するときは挙手をして許可を求める…。
そんなこんなのいろいろが体にしみついてそれだけになってる感じ。言うことを聞く体だけになってるような…。いや、“だけ”ではないのだけれど、そこが目立っている。

スティーブン・キングの小説、確か『グリーンマイル』に僕が大好きなシーンがあります。何十年も刑務所に服役していてやっと外に出た老人。彼がスーパーで言うんです。手を挙げて「トイレに行ってもいいでありますか!?」。勿論、誰も彼に許可なんて与えない。だから彼はどこにも行けなくなって身動きできなくなってしまう。そして願うのです。もう絶叫に近く。「塀の中に戻してくれ!」と…。

人間は簡単に何かの奴隷になってしまうと思うのです。刑務所の中にいなくてもそれは同じで…。
例えば凄く愛しいと思う女の人を前にして、彼女の言うことを何でも聞いてやらなきゃと思ってしまう。
自分がなくなってしまう。そんなんでも同じ。
勿論、夜の渋谷の街を闊歩している彼らも同じ。
それを横目で見ている(つもりになってる)僕も同じ…。

人間は簡単に何かの奴隷になる。体がそう出来ている。
そこに凄く共感します。そのことはずっと子供の頃からよく知ってる感覚な気がするのです。

秋からのドラマ。そんな感覚も少し織り交ぜていければいいなと考えてます。

映画監督:古厩智之
1968年長野県生まれ。大学在学中に撮った短編映画「灼熱のドッジボール」で92年ぴあフィルムフェスティバル・グランプリを受賞。94年に同賞スカラシップで初の長編「この窓は君のもの」を監督。「まぶだち」(01)でロッテルダム映画祭グランプリを受賞。他に「ロボコン」(03)、「さよならみどりちゃん」(05)、「奈緒子」(08)など。小池徹平主演「ホームレス中学生」(08)のヒットも記憶に新しい。

余計なお世話だが、古厩智之が言ってるのは、「グリーン・マイル」ではなく、「ショーシャンクの空に」ではないかな、と思っちゃう。

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2010/08/15

「瞳の奥の秘密」もキングの影響を・・・・

さて、今日も全ての事象はスティーヴン・キングの影響を受けている、と言うキングファンの妄想的エントリー。

で、今日俎上にあげるのは、2010年8月14日に公開された映画「瞳の奥の秘密」

「瞳の奥の秘密」
監督:フアン・ホセ・カンパネラ
原作:エドゥアルド・サチェリ   
脚本:エドゥアルド・サチェリ、フアン・ホセ・カンパネラ
出演:リカルド・ダリン(ベンハミン・エスポシト)、ソレダ・ビジャミル(イレーネ・メネンデス・ヘイスティングス)、パブロ・ラゴ(リカルド・モラレス)、ハビエル・ゴディーノ(イシドロ・ゴメス)、カルラ・ケベド(リリアナ・コロト)、ギレルモ・フランセーヤ(パブロ・サンドバル)

刑事裁判所を定年退職したベンハミン・エスポシト(リカルド・ダリン)は、仕事も家族もない孤独な時間と向き合っていた。彼は残りの人生で、25年前の殺人事件を題材に小説を書こうと決意し、久しぶりに当時の職場を訪ねる。彼の元上司でかつての判事補、イレーネ・ヘイスティングス(ソレダ・ビジャミル)が彼を迎える。相変わらず美しく聡明だが、今では検事にしょうかくし、二人の子供の母親だった。

それは、1974年にブエノスアイレスで起きた事件だ。銀行員の夫リカルド・モラレス(パブロ・ラゴ)と、幸せな新婚生活を送っていた23歳の女性教師リリアナ・コロト(カルラ・ケベド)が、自宅で暴行され殺害される。現場に向かったベンハミンは、無残な遺体を見て衝撃を受ける。

本作「瞳の奥の秘密」は最高にすばらしい作品に仕上がっている。
映画ファン必見と言うか、映画ファンの義務とも言えるすばらしい作品である。
是非劇場で「瞳の奥の秘密」のすばらしさを堪能していただきたい。

本ブログ「スティーヴン・キング研究序説/ココログ分室」としては、本作は8月14日に公開されたばかりでもあるし、本作自体がミステリーでもあるので、ネタバレは避けつつ、本作がスティーヴン・キングのどのような影響を受けているかを簡単に紹介したいと思う。

さて、本題だが、どのへんがキングか、と言うと、本作「瞳の奥の秘密」はキングの「ミザリー」の影響を受けている、と思えてならないのだ。

ネタバレにならないように、その根拠を示して行きたいと思う。

「ミザリー」には、Nの欠けたロイヤルのタイプライターが登場する。
ご存知のように、「ミザリー」で、ベストセラー作家ポール・シェルダンは、元看護士のアニー・ウィルクスに監禁され、そのタイプライターで「ミザリーの生還」を執筆するように強要されるのだが、「瞳の奥の秘密」では、Aの壊れたオリベッティのタイプライターが登場し、そのタイプライターで作成された資料は、「ミザリー」同様、手書きで修正されている場面が出てくる。

ネタバレになるので、これ以上書けないが、このAの壊れたタイプライターと手書きの修正のシークエンスが良い味を出している。そしてこれが非常にすばらしい伏線になっているので注目して欲しい。

そして、「瞳の奥の秘密」の主人公ベンハミン・エスポシトは25年前に起きた暴行殺人事件に文字通り囚われており、その事件の全容を小説化しようとしているのだ。
あたかもアニー・ウィルクスに強要されているかのように。
そしてもう一人、囚われている人物が・・・・。

ネタバレを避けるため、これ以上は書けないが、是非劇場で本作を堪能して欲しい。

本気で面白いよ。

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2010/08/08

Stephen King Guest-Stars on Sons of Anarchy

「サンズ・オブ・アナーキー」左からキム・コーツ、ケイティ・セイガル、スティーヴン・キング スティーヴン・キングの格好良い写真が公開された。

この写真は、スティーヴン・キングがゲスト出演するテレビ・ムービー「サンズ・オブ・アナーキー("Sons of Anarchy")」の撮影風景の模様。

写真は、左からキム・コーツ、ケイティ・セイガル、スティーヴン・キング。

Stephen King Guest-Stars on Sons of Anarchy

記録のため、全文を引用する。

Being a fan of FX's Sons of Anarchy can have a huge payoff — especially if you're a literary titan. Knowing that Stephen King loved the biker series, creator and executive producer Kurt Sutter reached out to the horror-meister (and regular EW columnist), giving him carte blanche to write, direct, or act in an episode. King (right) — pictured with stars Kim Coates (left) and Katey Sagal, whose characters he helps in the Sept. 21 episode — obviously chose the guest role. And he had at least one demand. ''He wanted to ride a Harley,'' says Sutter, so they hooked the author up with a big red hog (inset). ''His character's last name is an homage to King's [real-life] alias, Richard Bachman.'' —Lynette Rice

本シリーズ「サンズ・オブ・アナーキー("Sons of Anarchy")」の製作総指揮Kurt Sutterが語るところによると、「キングはハーレーに乗りたがった」「キングが演じた役名は、リチャード・バックマンへのオマージュになっている」模様。

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2010/08/04

「特攻野郎Aチーム」もキングの影響を!?

さて、今日も全ての事象はスティーヴン・キングの影響を受けている、と言うキングファンの妄想的エントリー。

で、今日俎上にあげるのは、「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」

先ずはこの写真を見て欲しい。
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お解りだろうか、そう、「特攻野郎Aチーム」のリーダー:ハンニバルの名前(本名なのか仮名なのかは不明)は、なんとジョン・スミスというのだ。

ジョン・スミスと言えばご存知のようにスティーヴン・キングの「デッド・ゾーン」の主人公の名前である。

因みにテレビ・シリーズ「特攻野郎Aチーム」が米NBCで放送されたのは1983年〜1987年。キングの「デッド・ゾーン」が北米で出版されたのは1979年。

これで「特攻野郎Aチーム」がキングの「デッド・ゾーン」の影響を受けている、と言う事にガッテンしていただけたでしょうか。

・・・・多分無理でしょうね。

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2010/08/03

ソニーデジタル一眼カメラ NEX-5のCMもキングの影響を!?

さて、今日は全ての事象はスティーヴン・キングの影響を受けている、と言うキングファンの妄想的エントリー。

で、今日俎上にあげるのは、ソニーのデジタル一眼カメラ"α"NEX-5 

なんだそりゃ、とお思いの方には、先ずこのCMを見て欲しい。

いかがだろうか。

懸命な読者の皆さんは既にお気づきだと思うが、このCMは「スタンド・バイ・ミー」の影響を受けている。と言うかパクってる。

野宿をした翌朝、一人で森を歩くゴードン・ラチャンスは素晴らしい経験をする。

新潮文庫版「スタンド・バイ・ミー」のp221〜p225を読んでいただきたい。
このシークエンスはキングファンにとって非常に重要で、非常に印象深く、非常に大切なシークエンスである。

と言うのも、このシークエンスは「スタンド・バイ・ミー」のテーマにも関連しているのだ。

どんなシークエンスだったのかを、ここに具体的に引用したいところだが、ゴーディでさえ、生涯誰にも語らなかった訳だから、その気持ちを汲んで引用しないでおく。

その大切な一瞬の神聖な出来事の表層を軽くパクってしまうCMにわたしは激怒してしまう訳だ。

ゴーディが大切に心にしまった大切な瞬間を簡単にカメラで、しかも動画で撮りやがって!

ソニー好きでNEX-5が欲しいと思っているわたしだが、やはり激怒してしまうのだ。

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