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2011年3月の12件の投稿

2011/03/29

「本の話」に「アンダー・ザ・ドーム」の「今日の早川さん出張版」が!?

2011年4月に文藝春秋社から出版が予定されているスティーヴン・キングの「アンダー・ザ・ドーム」だが、4月20日頃に書店に並び始める文藝春秋社のPR誌「本の話」に、cocoさん「今日の早川さん」『「アンダー・ザ・ドーム」出張版』として掲載される模様。

それでは、その辺に状況について、cocoさんのつぶやきから引用しつつ考察していきたいと思う。
なお、引用は斜体(イタリック)。

3月10日
恐ろしいボリュームのゲラが来たー!スティーヴン・キングの新作「アンダー・ザ・ドーム」なのだ!!

というわけで、日本全国のキングファンのみなさまにはすみません。一足お先に読ませていただきぐふふふふふ

「アンダー・ザ・ドーム」のゲラ

この時点では、何故cocoさんのところに「アンダー・ザ・ドーム」のゲラが届いたのかは不明だったのだが、次のツイートでその理由が一部明らかになる。

で、読み終えたらとある場所に書評を書かせていただきます。単行本巻末ではありませんが、イラストも合わせてけっこうなボリュームとなる予定です。でも書評とイラストの作業時間よりも、これを読む時間のほうがずっと長くなるはず…。

とある場所、とはどこ? しかも書評とイラストが!? 妄想が膨らむ。

直後、速攻ゲラを読み始めるcocoさん。

キングの「アンダー・ザ・ドーム」読み始めた。幕開けにAces Highを持ってくるアイアン・メイデンのライヴさながらのフルスロットル。一気に30ページ読んだところで自分がにやにやしてることに気がつき、ほぅっと息を吐いたところ。熱いぞー。

これが1500ページも続くわけか。相当な体力が必要だな。なんとか時間を遣り繰りして、早めに読みきってしまいたい。

明日から車とバイクに乗るのがとてつもなく恐ろしくなるであろう「アンダー・ザ・ドーム」はただいま100ページを越えたところ。興醒めとならないよう、今後はあまりつぶやかないようにしますのでご安心を。

ツイートにはネタバレはしない、と言う事なので、引用を続けて行きます。

3月11日
「アンダー・ザ・ドーム」200ページ。まだ序盤も序盤だけど、近年のキング作品ではもっともワクワクさせられる。いやすぎる凄惨な場面の中にも黒い笑い を欠かさず、眉間に皺を寄せながらも口元がヒクヒクと攣りあがるというなんとも複雑な感情渦巻く朝の通勤電車。傍目にはさぞ気持ち悪いだろうw

200ページを序盤の序盤といいきれることがキング好きにとっては至福なんだなあ。セイラムズ・ロットで住民の日常描写や、雪に閉ざされたホテルでの管理仕事のみをさらに1000ページ増量した完全版とか出してくれても、キング好きは喜んで読むだろう

まあそういうファンは、キングを拉致監禁して自分だけのために新作を書かせることも厭わない人種だろうけど。「実際そういう状況を実現できたら、キングに どんなものを書かせる?」という問いを投げかけてみるのは面白いかもしれない。本人には面白くもなんともないかもしれないが。

あ、キングだけでなく、ジョー・ヒルもいっしょに拉致してくればいいじゃん!(危ない)

スティーヴン・キングとジョー・ヒルを拉致!?
正に最強のコンビ、キングジョーですな。

因みに、cocoさんは名古屋近辺に在住されているのですが、3.11の地震についてもツイートしています。

地震…

長い…怖い…

うわわわわ

また揺れきた…名古屋なのに…

余談ですが、わたしは当時、東京でビルの9Fで来客中でした。
震度5強の地震が5分以上続きました。
体感的には10〜15分位続いたような印象でした。

シャレにならない揺れだったので、来客を放っておいて、ドアのフレームが曲がってドアが開閉出来なくならないよう、ドアを開け避難経路を確保したりしました。

揺れがおさまった後、わたしの仕事場の机に行ってみると、背中の本棚が倒れ、辺りの書類や書籍が散乱していました。

3月14日
cocoさんは、余震が続く地震についてこんなイラストを描いています。

2011032902

3月15日
さてと、そろそろ帰ろう。今日も電車ではキングのゲラを読む。ただいま下巻に入ったところ。

電車でA3サイズのバラバラのゲラを読む猛者でございます。

この辺りで、翻訳家の山岸真氏が既に「アンダー・ザ・ドーム」のゲラを読んでいるのが判明する。

3月18日
さて、キング新刊のゲラ持って布団に入る時間だ。この週末に読みきって、絵と文を書き始める予定。ところでこの仕事、雑誌に載るのは刊行前なのか後なのか訊くの忘れてたw

ここで、cocoさんの書評とイラストが雑誌に載る事が判明する。
おっぱい話の中で、有益な情報が。

いやおっぱいじゃなくて、早く寝床に行かなければ…。少しだけ有益なこともつぶやいておくと、キングの新刊「アンダー・ザ・ドーム」は文藝春秋から4月発売。いつものように安心して読める超ボリューム。私はこれからクライマックスに突入。ここから相当盛り上がるそうです。

3月20日
スティーヴン・キング「アンダー・ザ・ドーム」いよいよクライマックス。つみあげられたあらゆるものが雪崩のようにこちらに襲いかかってくる。しかもそれは1200ページ分ものボリュームがあるのだから最早人間の手に負えるものではない。これから潰されてきます。

しかし解説をどんな風に書こうか、挿絵をどう描こうか、まだなーんにも考えていないのであったw まあキングの話なら徹夜で一人語りくらいできそうなもんだし、なんとかなるじゃろうて。

か、解説!? 挿絵!?
書評とイラストじゃないのか!?
謎でございます。

一ヶ月の辛抱だよw 今回はかなりギリギリと締め付けられるようなテンションがえらく長いこと持続するタイプ。表面的にはホラー要素薄いけど、人間ドラマがすごく濃ゆいよ。

とのこと。

3月21日
さてと、夕飯の支度。食べたら、読み終えたキングの新刊についてのあれこれを描き始める。今現在揺れに揺れている現実とあまりに多くのものがリンクするこの作品を読み続けるのはものすごい重労働だったが、最後の〆となる数行の言葉によって全て報われた気がした。

読了報告。
3月10日に読み始めて、3月20日に読了した模様。
う〜ん。cocoさんの読書の速度は、結構なスピードだと思う。

うー…ドームに覆われたチェスターズ・ミルの町をどう描こう。俯瞰でいけるかと思ってたけど、規模が大きすぎてこりゃだめだ。

「アンダー・ザ・ドーム」の原書が出版された頃、WEB上で、例えば小説の舞台となるチェスターズ・ミルズのサイト等、いろんなサイトが出来たり、プロモーションでいろんな情報が出ていたのをcocoさんに知らせたら、

それはすでに検索して入手してたw ゲラにもモノクロであったしね。 ただ、町の境界に沿って出来るドームとか、俯瞰の場合ドームの材質感とかどう描けばいいか難しいのと、そもそも形状がドームといいつつも…おっと、ここまでだw

って言われた。
と言う事は、ゲラにチェスターズ・ミルズの地図がモノクロで収録されている模様。

しかもその形は・・・・

その後、cocoさんは「アンダー・ザ・ドーム」の内容についてツイートし始める。

さて、肝心の本の方はというと…。とりあえずキングファンは安心してOKな出来。長けりゃ長いほどいいというキング好きは恍惚となるはず。初めてキングの本に接する人は……いやその場合どのキング作品を薦めようが、長さがネックになるだろうというw

この作品はTVシリーズで見たいね。1時間×12話くらいのもので。これまでも町の住民を詳細に描いた群像劇はいくつかあったけど、今回はそれら以上にTV向きじゃないかな。

3月22日

白石朗氏が、

文藝春秋PR誌〈本の話〉4月号「担当編集者からひとこと」欄にNS氏によるスティーヴン・キング「アンダー・ザ・ドーム」の紹介が掲載されました。

「アンダー・ザ・ドーム」紹介文「本の話」2011年4月号より

とツイートし、それを受けてcocoさんが、

というわけで、キングの新刊「アンダー・ザ・ドーム」の解説を下記にある「本の話」に書かせていただきます。早川さん出張版つきだぜ。

とツイートし、cocoさんの解説が「本の話」に掲載される、しかも「今日の早川さん出張版」つき、と言う情報が公開された。

続くツイートでは、

しかしこの本の殺人的ゲラを目にしてまず考えたのは……昨年翻訳者の白石さんにお会いしたとき、「アンダー・ザ・ドーム」早く出してよ!とあまりにも気軽 にお願いしてしまったこと。すみませんすみません、長大とは聞いてましたが、正直舐めてました。だから次はヒルのHorns期待してますw

なんとジョー・ヒルの「HORNS」の翻訳情報のリークが!?

そのあたりは軽くスルーされ、「アンダー・ザ・ドーム」の解説の状況がツイートされていきます。

こうやって書評とイラストをセットで依頼されるのは大変やりがいがあって楽しいのだけれど、自分の中では絵と文章どっちも同じだけの労力をかけることにな るので、どっちかだけの仕事よりも2倍の重圧。作業時に使う脳の部位も違うようなので、一連の作業という意識ではないんだよね。完全分離。

気合入りすぎて文章がよそ行きのものになってることが大きいのかもしれない。キングの「夜がはじまるとき」の解説を書かせていただいたときなんて典型的だ もの。早川さんになりきって文章を書いてみれば少しは距離が縮まって作業がらくになるかもしれないが、どっちかっていうとおいら帆掛さんだしなw

余談ですけど、わたしはcocoさんは早川さんだと思っています。
因みに、わたしが個人的に一番感情移入してしまうのも早川さんです。
たがら例の2巻の・・・・

3月23日
さて、「アンダー・ザ・ドーム」の解説を書こう。この新作、これまでのキング作品とは大きく異なる部分がけっこうある。もちろん健在を示す、あるいは変わらぬ、はたまたますますもって盛んな部分も数多くある。つまり、また新たな傑作が生まれたということで。

書きはじめたら最初意図していたものと全然違ってどんどん変なほうに進んでしまうのもいつものことだなあ。舵取りできないというのはこういうこと。まあばっさり切って書き直してもいいんだけど、勢いだけは初稿のほうがある気はする。

この本の解説、20ページくらいいただけないかしらん…w

どうやら解説を書き始めたら、収拾がつかなくなってしまっている模様。

3月24日
今日は1ページの半分くらいペン入れできた。モノクロなので週末中には全部終わるはず。週末は…冷え込みがあったから、まだコハナバチはほとんど見られそうにないな。仕事に集中できていいや(負け惜しみ)。

ここで、「本の話」について文藝春秋社の「アンダー・ザ・ドーム」担当編集者よりツイートが入る。

「本の話」は大きな書店さんのレジわきなどに置いてあろうかと思います。新潮さんの「波」なんかと同じたぐいのPR誌です。cocoさんの原稿を掲載した号は4月20日頃から店頭に並ぶと思います。

これは、「本の話」が定期購読オンリーだと言う情報の訂正にあたる。
因みにわたしも「本の話」は定期購読オンリーで、書店では入手できないと思っていました。
以前紹介した「ザ・スタンド」の座談会が掲載されている「本の話」は、「ザ・スタンド」の編集者にいただきました。

ここで、「本の話」は4月20日頃に書店に並ぶ予定だと言う情報が公開された。

3月26日
今日もドームの早川さんを描いている。掲載誌「本の話」を入手できない方もいるかと思いますが、文藝春秋サイトに後ほどweb版も掲載されるそうですのでご安心を。

「本の話」WEB版に「今日の早川さん出張版」が掲載される、と言う情報。
皆さん、一安心ですね。

3月27日
さて、絵が一段落したので解説の方を書こう。けっこうな分量になるが、原稿は今夜中になんとかする予定。

ドームの原稿できたー。画はまだ。とりあえずテキストだけ送っておこう。

なんか求められていた、あるいは最初自分が思い描いていたものとは全然違うものになった気がする…。まあいいか。とりあえず第一稿ということで。

3月28日

そして、総括。

キングの「呪われた町」下巻冒頭の「町は闇を知っていた」から始まる章はとりわけ印象に残っているが、新刊「アンダー・ザ・ドーム」にもそれに似た章があり、大変嬉しく読んだ。「ドーム」は4月発売予定。

そろそろ「呪われた町」再読してもいいな。これとストラウブの「ゴースト・ストーリイ」は定期的に読み返してる。ただストラウブのほうは何か大切なものが 抜け落ちている気がしてならず、それがほんとにないのかそれとも読み落としているだけなのかが気になって、読み返したい欲求に駆られるのだけど。

そういう意味では「エンジンの詰まれていないキャデラック」とキングに評されたキューブリックの「シャイニング」に近いものを感じる。頭だけで書かれたって印象なんだよね。

逆に新刊「アンダー・ザ・ドーム」でのキングは、いつものようにアクセルベタ踏みしっぱなし。ブレーキなんかあっても踏まない。ただし耐久レースでもあるので、こちらにもそれ相応の体力を要求させられるが。

ゲラに朱書き(赤くはないが)が入って戻ってきた。実に的確に間違いと未整理な部分を指摘していただいて頼もしい限り。絵のほうが完成したらじっくり見直そう。

3月29日
「アンダー・ザ・ドーム」への「早川さん出張版」描き終ったー。文藝春秋のPR誌「本の話」5月号に掲載予定です。

あ、ついでにご報告。このマンガと共に解説も載せていただきます。普通に本の巻末にある後書きや解説に近いくらいのボリュームはあります。以前キングの短編集「夜がはじまるとき」に書かせていただいた解説と同じように、わりといいたい放題ですw

大変お疲れさまでした。
以降も校正が続いているようですが・・・・
「アンダー・ザ・ドーム」は勿論、cocoさんの解説や「今日の早川さん出張版」にも期待しています。

cocoさん、勝手に引用してすいませんでした。

蛇足。

coco_n
原稿が終わったいま、「アンダー・ザ・ドーム」の1500ページ近いゲラをどうしてくれようか途方に暮れている。

tkr2000
リサイクル引き受けますよ。3月31日までならエコポイントつきます。

coco_n
わははは、それはさすがに無理っすよw Schunagさんにドーム原書のハードカバーで撲殺されちゃう。

お後がよろしいようで。

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2011/03/28

『こんな本を読んで、こんな本を訳してきた(その3)』翻訳家:白石朗、ドームを語る

先日、第1回(『こんな本を読んで、こんな本を訳してきた(その1)』翻訳家:白石朗、キングとの出会いを語る)を紹介した白石朗のインタビュー企画『こんな本を読んで、こんな本を訳してきた』だけど、3月28日、第3回(最終回)が翻訳ミステリー大賞シンジケートのサイトで公開された。

『こんな本を読んで、こんな本を訳してきた(その3)』

相変わらずインタビュアーは高飛車だけど、キングファンにとって、--勿論そうではない人にとっても--、非常に興味深いインタビューの目白押しです。

因みに、ドームを語る、と言っても「アンダー・ザ・ドーム」のネタバレは限りなく少ないので、是非読んでみて下さい。

折角なので、全3回のリンクをはっておきます。

『こんな本を読んで、こんな本を訳してきた(その1)』

『こんな本を読んで、こんな本を訳してきた(その2)』

『こんな本を読んで、こんな本を訳してきた(その3)』

余談ですが、先日紹介した『第2回「翻訳ミステリー大賞」授賞式およびコンベンション』ですが、中止が決定したので、件の「キングと『アンダー・ザ・ドーム』部屋」も中止になりました。

白石朗氏はこの件について、『ご期待に添えず申し訳ありません。断腸の思いですが、代替企画の可能性を探っておりますので、なにとぞご海容のほどを。』とツイートしています。

白石朗氏のツイート

またまた余談ですけど、とうとう、と言うかやっとですが、「アンダー・ザ・ドーム」の発売まで1ヶ月を切りましたね。
期待はどんどん高まります。

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2011/03/27

スティーブン・キング作品を原作とした映画のベスト5&ワースト5

2011年3月25日にニュースサイトGigazine「スティーブン・キング作品を原作とした映画のベスト5&ワースト5」と言う記事が公開された。

「スティーブン・キング作品を原作とした映画のベスト5&ワースト5」

これは、TOPLESS ROBOTと言う米ニュースサイトの記事の翻訳なのだが、この記事を書いたVinny Orsilloとは、ゲーム関係のライターをしているらしい。

The 5 Best and 5 Worst Stephen King Films

気になるベスト5&ワースト5は次の通り。

ベスト5
1.「ショーシャンクの空に」
2.「シャイニング」
3.「スタンド・バイ・ミー」
4.「ミザリー」
5.「キャリー」

ワースト5
1.「地獄のデビルトラック」
2.「マングラー」
3.「地下室の悪夢」
4.「死霊の牙」
5.「スリープウォーカーズ」

前述のように、このベスト5&ワースト5は、海外のニュースサイトにゲームのライターが書いた記事なので、ソースとしては微妙だが、日本国内ではGigazineが報じてしまっているので、ニュース自体に若干権威が付随してしまい、結果が一人歩きしてしまっている印象が否定出来ない。

しかし、折角なので紹介しておこうと思う。

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2011/03/23

キングが「ウォーキング・デッド」の脚本を!?

「ショーン・オブ・ザ・デッド」のTシャツを着たスティーヴン・キング 2〜3日前、ツイッター上で、テレビムービー「ウォーキング・デッド」の脚本をスティーヴン・キングとジョー・ヒルが手がけるらしい、と言う噂が飛び交っていたが、3月22日になって日本のメディアもそれを伝え始めた。

ホラーの王様、S・キングがゾンビドラマ「ウォーキング・デッド」の脚本執筆か

 空前のゾンビブームに乗ってスタートした異色の米ホラーTVシリーズ「ウォーキング・デッド」。その脚本を人気ホラー小説家、スティーヴン・キングが手がけるようだ。

 「ウォーキング・デッド」は同名のアメコミを原作としたサバイバル・ホラー。監督を「ショーシャンクの空に」(95)や「グリーンマイル」(00)のフランク・ダラボンが務め、話題を呼んだ。ダラボンは前述の2作品のほか、「スティーブン・キングの ナイトシフト・コレクション」(未・83)、「ミスト」(08)など、キング原作の映画を多く手がけていて、キングファンにはお馴染みでもある。

 EW.comではキングがシリーズの第何話かのエピソードを手がけることを報じているが、今はまだ交渉の初期段階にあり、仮に確定した場合も息子で同じくホラー作家のジョー・ヒルと共同執筆するものとみられている。

で、ニュースソースはおそらくここ。

The Walking Dead': Stephen King in talks to write an episode of AMC's zombie series

AMC’s zombie sensation The Walking Dead might be getting a serious scare injection on its writing staff for next season. Iconic horror novelist (and former EW columnist) Stephen King has confirmed with EW that he’s currently in talks to write an episode of the post-apocalyptic series. Dead is executive-produced by Frank Darabont, who has directed three films based on King’s work — four, if you count his 1983 short film The Woman in the Room — and King tells EW exclusively that Darabont “has expressed enthusiastic interest for season 2 or possibly 3.” Although the author is still early in negotiations, the current plan would be for King to co-write an episode with his son, Joe Hill, the author of horror novels Heart-Shaped Box and Horns.

余談だけど、EW.comの記事のラストに出てくる、ジョー・ヒルの「Horns」も映画化がささやかれている。
その話は後日。

写真は「ショーン・オブ・ザ・デッド」のTシャツを着たスティーヴン・キング。

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2011/03/22

「アンダー・ザ・ドーム」のお値段は?

「アンダー・ザ・ドーム」の広告 2011年4月に文藝春秋社から刊行されるスティーヴン・キングの「Under the Dome」の翻訳「アンダー・ザ・ドーム」の広告が文藝春秋社のPR誌「本の話」に掲載された模様。

この広告に掲載されている情報をまとめてみよう。

・邦題は「アンダー・ザ・ドーム」

・スティーヴン・キング著/白石朗訳

・2011年4月27日発売

・上下巻の2分冊(各712p)

・定価各2,900円

・四六判/並製カバー装

とのこと。

乞うご期待でございます。

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2011/03/13

2011.3.11

40

東北地方太平洋沖地震に被災された皆さん、そしてそのご家族の皆さんに、心よりお見舞い申し上げます。

また、警察官、消防隊員、自衛隊員をはじめとした、被災地で救援活動を行い、また避難施設の運営を行っている皆さんに、心からの敬意を表します。

そして、被災された皆さんのために様々な形で支援を行っている企業、そして個々人の皆さんに、心からの敬意を表します。

一人でも多くの命が救われるよう祈っています。

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2011/03/08

『こんな本を読んで、こんな本を訳してきた(その1)』翻訳家:白石朗、キングとの出会いを語る

今日もまた「翻訳ミステリー大賞シンジケート」のお話。

2011年3月7日 スティーヴン・キングやジョン・グリシャムをはじめとして様々な作家の作品の翻訳家として知られている白石朗氏の『こんな本を読んで、こんな本を訳してきた(その1)』と言うインタビュー記事が「翻訳ミステリー大賞シンジケート」のサイトで公開された。

『こんな本を読んで、こんな本を訳してきた(その1)』

興味深いインタビュー記事なので、是非読んでみて下さい。

印象に残った部分を記しておきます。

・白石朗氏の訳書は「デクスター 夜の観察者」で100冊になった模様。
なお、今回のインタビュー記事では、白石朗氏の翻訳書リストは公開されていません。

・キング作品は大学時代から読んでいた。

・出版社に勤めていた頃、なんと風間賢二氏からキングについて教わっていた。

・アーサー・ヘイリーが好きだった。

・キング作品では「シャイニング」が一番好き。

・借り物読書人生。

「キャリー」「呪われた町」「シャイニング」の後は原書で読んでいる。

『こんな本を読んで、こんな本を訳してきた(その2)』が楽しみですね。

で、このインタビュー記事を読んだ人々がキングの思い出を語り始めました。

おあとがよろしいようで。

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2011/03/06

「アンダー・ザ・ドーム」bk1で予約開始

オンライン書店ビーケーワン(bk1)で、スティーヴン・キングの「アンダー・ザ・ドーム」の予約が始まった。

「アンダー・ザ・ドーム(上)」
http://www.bk1.jp/product/03386967
著者:スティーヴン・キング
翻訳:白石朗
出版社:文藝春秋
予価:3,105円(税込)
ISBN:978-4-16-380470-5
発行年月:2011年4月

「アンダー・ザ・ドーム(下)」
http://www.bk1.jp/product/03386968
著者:スティーヴン・キング
翻訳:白石朗
出版社:文藝春秋
予価:3,000円(税込)
ISBN:978-4-16-380480-4
発行年月:2011年4月

どうやら、翻訳のタイトルは「アンダー・ザ・ドーム」に決定した模様ですね。

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2011/03/05

「ヒア アフター」もキングの影響を!?

「ヒア アフター」 さて、今日も全ての事象はスティーヴン・キングの影響を受けている、と言うキングファンの妄想的エントリー。

今日、俎上に乗せるのは、2011年2月19日に、日本公開された映画「ヒア アフター」

「ヒア アフター」
監督:クリント・イーストウッド
脚本:ピーター・モーガン
出演:マット・デイモン(ジョージ)、セシル・ドゥ・フランス(マリー・ルレ)、フランキー・マクラレン(マーカス/ジェイソン)、ジョージ・マクラレン(マーカス/ジェイソン)、ジェイ・モーア(ビリー)、ブライス・ダラス・ハワード(メラニー)、マルト・ケラー(ルソー博士)、ティエリー・ヌーヴィック(ディディエ)、デレク・ジャコビ(本人)

パリで活躍するジャーナリストのマリー(セシル・ドゥ・フランス)は、恋人ディディエ(ティエリー・ヌーヴィック)との休暇を楽しんでいた東南アジアで、津波にのまれて死にかける。無地に帰国してからも、呼吸が停止した時に見た不思議な光景《ビジョン》が忘れられず、仕事も手につかず、自分が見たものが何かを突き止めようと調査を開始する。

かつて霊能者として活躍していたサンフランシスコのジョージ(マット・デイモン)は、死者との対話に疲れ、今は工場で働いている。人生を変えようと通い始めた料理教室で知り合ったメラニー(ブライス・ダラス・ハワード)に好意を寄せている。

ロンドンで母と双子の兄ジェイソン(フランキー・マクラレン/ジョージ・マクラレン)と暮らすマーカス(フランキー・マクラレン/ジョージ・マクラレン)は、突然の交通事故で兄を亡くす。母と引き離され里親に預けられたマーカスは、もう一度兄と話したいと霊能者を訪ね歩く。(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)

さて、今日の本題だが、本作「ヒア アフター」のどの辺がキングの影響を受けているのか、と言う話なのだが、次の点がとっても気になる。

ジョージ・ロネガンはジョン・スミスなのか

予告編を見た時点で気になっていたのだが、本作「ヒア アフター」の主人公である引退した霊能者ジョージ・ロネガンは、「デッド・ゾーン」のジョン・スミスの影響を受けているキャラクターに思えてならないのだ。

件の元霊能者ジョージ・ロネガン(マット・デイモン)の霊能力は、死者のビジョンを見ること、つまり手を触れた人の亡くなった近親者のビジョンを得ることにより、死者とその手を触れた近親者とのコミュニケーションの仲立ちをする、というものである。

手を触れてビジョンを得る、と言う点と、そもそもその現象を《ビジョン》と呼んでいることも興味深い。

兄を亡くした弟

交通事故で双子の兄ジェイソンを亡くした弟マーカス。

ジェイソンは活発で行動的な正確で、マーカスはおとなしく思索的な性格として描かれている。

そして、彼らの関係を印象づけるアイテムとして兄ジェイソンのキャップ(野球帽)が効果的な役割を担っている。

この時点で既にお気付きだと思うのだが、兄を亡くした弟と兄が残したキャップと言えば、どうしても「スタンド・バイ・ミー」のゴードン・ラチャンスとその兄デニーが想起される。

また、兄ジェイソンは変な笑いをするキャラクターとして描かれているのだが、これもまた「スタンド・バイ・ミー」のテディ・デュシャンの笑いを想起させる。

ロンドンブックフェア

本作「ヒア アフター」では、ロンドンブックフェアが重要なシークエンスの舞台背景として描かれている。

そこで印象的なのは、キングの版元であるサイモン&シュスター社のブースが何度も画面に登場するのだ。

そして、ジョージとマーカスが話をする場面では背景に、ウィリアム・ゴールディング「蠅の王」("Lord of the Flies")の書影が登場する。これは多分、普通の人は全然気付かないと思うので、写真をはっておく。

「ヒア アフター」のジョージとマーカス
お分かりだろうか、ジョージとマーカスの間の背景の左上の赤い表紙が「蠅の王」である。

「蠅の王」と言えばキングのお気に入りの小説であり、キングが創造したキャッスルロックの語源の元ネタとも言われている。

また、ジョージ・ロネガンはチャールズ・ディケンズファンとして描かれており、ジョージは毎晩、デレク・ジャコビによるディケンズ作品のオーディブックを聴くキャラクターとして描かれている。

ディケンズとキングと言えば、「グリーン・マイル」の分冊形式の出版形態はディケンズの前例にならったものだとキングは明言している。

また、オーディオブックのナレーターとして著名なフランク・ミューラーの件もあるように、キングはオーディオブックの普及にも貢献している。

若干妄想気味だと思うが、このあたりもキングファンに対する目配せではないのかな、と思ってしまう。

まあ、本作「ヒア アフター」と、キングの「デッド・ゾーン」「スタンド・バイ・ミー」との共通点が多いのは、おそらくわたしの妄想のせいではないと思う。

実際、幾つかのプロットにキング作品が影響を与えているのではないか、と思える。

作品自体は、公開直後なので内容については割愛するが、非常に良い作品に仕上がっている。
何故、イーストウッドが本作のメガホンを取ったのか、と言う疑問は残るものの、最近のイーストウッドのカラーに仕上がっているので、イーストウッドも前向きに本作に取り組んだのだと思う。

音楽は例によって、簡単な単音のメロディの繰り返しなので、個人的にはいただけないと思うが、それ以外は非常によく出来てると思う。

特に、東南アジア、パリ、ロンドン、サンフランシスコを舞台にしたグローバルな物語の語り方は大胆でしかも周到に考えられていると思う。

伏線も見事だし、枝葉の部分、例えば料理教室やオーディオブック等のプロットも素晴らしい。

関心がある方は是非劇場で「ヒア アフター」を堪能していただきたいと思う。

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2011/03/04

キングの新作「11/22/63」の概要は!?

スティーヴン・キングの新作「11/22/63」 スティーヴン・キングの1000ページにも及ぶ新作長編「11/22/63」の概要が、オフィシャル・サイトで公開された。

なお、今日のエントリーでは、キングの新作「11/22/63」の内容に触れています。

また、ページ数については960ページだ、と言う情報もあります。

http://www.stephenking.com/promo/11-22-63/announcement/

「11/22/63」
On November 22, 1963, three shots rang out in Dallas, 
President Kennedy died, and the world changed.

If you had the chance to change history, would you?
 Would the consequences be worth it?

Jake Epping is a thirty-five-year-old high school English teacher in Lisbon Falls, Maine, who makes extra money teaching adults in the GED program. He receives an essay from one of the students—a gruesome, harrowing first person story about the night 50 years ago when Harry Dunning’s father came home and killed his mother, his sister, and his brother with a hammer. Harry escaped with a smashed leg, as evidenced by his crooked walk.

Not much later, Jake’s friend Al, who runs the local diner, divulges a secret: his storeroom is a portal to 1958. He enlists Jake on an insane—and insanely possible—mission to try to prevent the Kennedy assassination. So begins Jake’s new life as George Amberson and his new world of Elvis and JFK, of big American cars and sock hops, of a troubled loner named Lee Harvey Oswald and a beautiful high school librarian named Sadie Dunhill, who becomes the love of Jake’s life—a life that transgresses all the normal rules of time.

概要を紹介すると、

・主人公ジェイク・エッピング(Jake Epping)は35歳の高校教師でメイン州リスボンフォールに住んでいる。

・ダイナーを経営しているジェイクの友人アル(Al)は、1958年に繋がるポータルが自分の物置に開いている事と、ジョン・F・ケネディの暗殺を食い止めようとしている、と言う気違いじみた計画をジェイクに打ち明けます。

・そして、ジェイクのジョージ・アンバーソン(George Amberson)としての新しい人生が始まります。エルビスとJFKとでかいアメ車のソックホップで満ちた新世界での。

さて、ここで考えなければならないのは、キングの「デッド・ゾーン」に登場する疑問でしょう。

「もしタイム・マシーンに飛び乗って1932年に戻ることができたら、おまえはヒトラーを殺すか?」

その疑問を発展的に昇華したのが本作「11/22/63」と言えるのではないでしょうか。

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2011/03/03

キングの新作「11/22/63」予約開始!

スティーヴン・キングの新作「11/22/63」
2011年11月に出版されると言われていたスティーヴン・キングの新作長編に関する情報が公開された。

タイトル:「11/22/63」
発売日:2011年11月8日
コピー:
11/22/63
THE DAY JFK WAS SHOT
THE DAT THAT CHANGED THE WORLD
WHAT IF YOU COULD CHANGE IT BACK?

余談だけど、11月8日の11と8を足すと19になるよ。 11+8=19

因みにオフィシャルサイト( http://112263book.com/ )から予約がはじまったAmazon.com及び、BARNS & NOBLEへのリンクがはられている。

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2011/03/02

「キングと『アンダー・ザ・ドーム』部屋」って!?

2011年3月1日 「翻訳ミステリー大賞シンジケート」のサイトで、2011年4月2日〜3日の日程で、東京都文京区で開催される「第2回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンション」の詳細情報が公開された。

件の「翻訳ミステリー大賞シンジケート」については、今までも何度か紹介しているので既にご承知の方も多いと思うが、気になる方はこちらの「巻頭言」をご参照いただいた上で、次のエントリーを見ていただきたい。

第2回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンションのお知らせ その1

さて、皆さんお気付きになりましたか。
多分、と言うか絶対お気付きだと思うのですが、「第2回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンション」の企画で『キングと「アンダー・ザ・ドーム」部屋』と言う企画が実施されるのだ。

それでは、その『キングと「アンダー・ザ・ドーム」部屋』とは何ぞやと言うところだが、同サイトによると、

『キングと「アンダー・ザ・ドーム」部屋』

キング翻訳者の白石朗と担当編集・永嶋俊一郎(文藝春秋)が、世界的ベストセラー作家、スティーヴン・キングと最新刊「アンダー・ザ・ドーム」の魅力を掘り下げていきます。

とのこと。

因みに永嶋さんのお話によると、「アンザー・ザ・ドーム」の翻訳の出版時期は、4月末頃を予定されているようですので、4月2日の時点では、「アンダー・ザ・ドーム」のネタバレはあまりないのではないかな、と想像しています。

北は北極から南は南極までのキングファンの皆さん、またはキングの「アンダー・ザ・ドーム」に関心がある方は是非参加してみましょう。

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