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2011年5月の23件の投稿

2011/05/31

米雑誌「Entertainment Weekly」#1157-1158にキングの記事が!?

「Entertainment Weekly」#1157-1158号 米雑誌「Entertainment Weekly」2011年6月3日発売の#1157-1158号にスティーヴン・キングの記事が掲載される模様。

「A READING LIST from STEPHEN KING」

記事の内容はよくわからないのだが、おそらく、キングがこの夏オススメする小説の記事だと思われる。

因みに、つい最近、スティーヴン・キングが夏に読むべき、Little, Brown and Companyの小説を4冊紹介しているので、もしかしたら、それを含んだ記事になっているのかも知れない。

因みに、LBの4冊とは次の通り。

"THE FIFTH WITNESS" マイクル・コナリー著

"THE CYPRESS HOUSE" マイクル・コリータ著


"CASE HISTORIES" ケイト・アトキンソン著

"THE TERROR OF LIVING" アーバン・ウェイト著

どうでしょう。
翻訳の状況はどうなっているんでしょうかね。
ちょっと気になりますよね。

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2011/05/30

「アンダー・ザ・ドーム」こぼれ話 その1 クエンティン・タランティーノをめぐる冒険

さて皆さん、どうでしょう。
そろそろ「アンダー・ザ・ドーム」を読了されましたでしょうか。

今日のエントリーは「アンダー・ザ・ドーム」を読んでて、個人的にちょっと気になった点を紹介してみたいと思う。
今日はその第1回。

さて、「アンダー・ザ・ドーム」を読んでいて気になったのは、様々な映画や小説、テレビムービーへの言及が非常に多い事。

そして、そのほとんどは、タイトルや登場人物の名前が明言されているので、どの作品について言及しているのかが非常に分かりやすい。

しかし、何故かタイトル等が明言されていない作品もある訳です。
今日はそのタイトルが明言されていない作品について考えて行きたいと思います。

1.「キル・ビル」

「アンダー・ザ・ドーム」上巻 p101 下段 13行目

対処するのはあとのこと・・・・・・しかし、時間を置いて対処したほうがよい。復讐の旨味がいちだんと増すからだ。

Usually at some later date . . . but sometimes later was better.
Sweeter.

ここは名訳ですよね。

この部分を読んで思い出したのは、言い回しは異なるものの、クエンティン・タランティーノの「キル・ビル」(欧米公開版)冒頭のタイトル・カード。

"Revenge is a dish best served cold" - Old Klingon proverb.

"復讐は冷製仕立てに限る" - クリンゴンの古いことわざ

※ 意訳はtkr。

これは、「スタートレック」好きのタランティーノが「スタートレック2/カーンの逆襲」から引用したものだと思われるのだが、このことわざは聞くところによると元々はシチリアのことわざらしいので、もしかするとマフィアのことわざなのかも知れません。

まあ「キル・ビル」では、ザ・ブライドが復讐を始めるまで、4年間昏睡していた訳ですから、このことわざは正にぴったりですよね。

ところで、4年間の昏睡と言えば、「デッド・ゾーン」のジョン・スミスを思い出しちゃいますよね。

で、キングはタランティーノの「キル・ビル」を暗に引用しているのではないかな、と思った訳。

それにより、ビッグ・シム・レニーが執念深いキャラクターだよ、と言ってる訳ですね。

2.「デス・プルーフ in グラインドハウス」

「アンダー・ザ・ドーム」下巻 p407 下段 19行目

「・・・・みんなでお弁当を食べおわったころ、わたしは写真を撮りたいといいだした。友だちはみんなふざけまわったり、いちゃついたりしてて、わたしは全員を写真におさめようと、どんどんあとずさっていったの。そのうち女の子のひとりが、(中略)大声で『だめ! リンダ、とまって!』って叫んできたの。わたしは足をとめて、あたりを見まわした。なにが見えたと思う?」
ジャッキーはかぶりをふった。
「大西洋。わたしは、いつのまにかピクニックエリアのいちばん端、断崖絶壁のすぐ近くまであとずさっていたのね。注意をうながす標識はあったけど、フェンスもガードレールもなかった。あと一歩さがってたら、わたしは崖からまっさかさまに落ちていたはずよ。(後略)」

これも、まさしくタランティーノ節。

と言うのも、このリンダが語るエピソードは、「デス・プルーフ in グラインド・ハウス」のゾーイ・ベルのエピソードとほとんど同じなのだ。

もっとも、ゾーイはスタントウーマンと言う設定なので、--実際、彼女はスタントウーマンなんですが--、崖から落っこちても元気で崖を上ってくるキャラクターとして描かれている。
そしてこのエピソードがクライマックスの素晴らしいアクションシークエンスの伏線となっている訳ですね。

「デス・プルーフ in グラインド・ハウス」そう考えた場合、おそらく、キングはリンダ・エヴェレットのキャラクターをゾーイ・ベルをイメージして構築したのではないか、と思った訳。

ところで、「デス・プルーフ in グラインド・ハウス」で、ゾーイ・ベル等が最終的に対峙するキャラクターはスタントマン・マイク。

自分の車のボンネットに「コンボイ」のラバーダックのメタル製のオーナメントを付けている男。(写真参照)

このマッチョなあひるの格好をしたオーナメントがわたしには、ビッグ・ジム・レニーに見えている訳です。

なぜ、タランティーノ作品が2本も、しかも他の作品への言及のようにタイトル等を明言するのではなく、暗に仄めかしているのか。

謎は深まる。

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2011/05/29

「アジャストメント」もキングの影響を!?

「アジャストメント」 さて、今日も全ての事象はスティーヴン・キングの影響を受けている、と言うキングファンの妄想的エントリー。

今日、俎上に乗せるのは、2011年5月27日に、日本公開された映画「アジャストメント」

「アジャストメント」
監督・脚本:ジョージ・ノルフィ
原作:フィリップ・K・ディック 「アジャストメント」(「アジャストメント--ディック傑作短篇選」に収録)
出演:マット・デイモン(デヴィッド・ノリス)、エミリー・ブラント(エリース・セラス)、アンソニー・マッキー(ハリー)、ジョン・スラッテリー(リチャードソン)、マイケル・ケリー(チャーリー)、テレンス・スタンプ(トンプソン)

将来有望な若手政治家デヴィッド(マット・デイモン)は、ある日エリース(エミリー・ブラント)という美しいバレリーナと《運命的》に出逢い、一目惚れする。
しかし次の瞬間、突如現れた《アジャストメント・ビューロー(運命調整局)》と呼ばれる男たちによって、彼は拉致されてしまう。

彼らの目的は、本来《恋に落ちる予定ではなかった》デヴィッドとエリースを引き離し、《運命の書》に記述された運命に従わせること。混乱するデヴィッドに突き付けられたのは、「この世のすべての運命は、ビューローがすでに決めた運命から逸脱しないよう常にモニターされ、操作されている」という、信じがたい現実の《裏側》だった。

超人的な能力で運命を操作する彼らに対し、愛する女性と再会すべく必死の抵抗を試みるデヴィッド。
彼はやがて、ビューローの真の目的と、その背後に潜む更に巨大な力の存在に気付き始めるが・・・・。

(オフィシャル・サイトより引用)

さて、今日の本題だが、本作「アジャストメント」のどの辺がキングの影響を受けているのか、と言う話なのだが、わたしには本作「アジャストメント」がスティーヴン・キングの「デッド・ゾーン」の影響を受けている、と思えてならないのだ。

と言う訳で、本日のエントリーでは、必然的に「アジャストメント」「デッド・ゾーン」の内容や結末に触れることをお断りしておく。

映画「アジャストメント」に登場するデヴィッド・ノリス(マット・デイモン)は、ブルックリンのスラム街出身で、早くに家族を亡くしたが、24歳で下院議員となったやり手政治家として描かれており、映画の冒頭でノリスはニューヨーク州の上院議員選挙に出馬している。

当初は当選確実だと言われていたノリスだったが、自らが飲酒の末に起こしたスキャンダルによりニューヨーク州上院議員選挙に敗北する。

デヴィッドがその敗北宣言の草稿を独りで練っている際、エリース(エミリー・ブラント)と運命的に出逢い恋に落ちる。
そして、デヴィッドはエリースからの影響を受けた草稿による上院議員選敗北宣言で会見を行い、政治家生命を生き存えることになる。

その後、デヴィッドとエリースは運命上、再会してはならないはずだったのだが、アジャストメント・ビューローのハリー(アンソニー・マッキー)のミスにより再会してしまう。
その影響で、デヴィッドはアジャストメント・ビューローがデヴィッドの事務所で行っていた工作現場を目撃してしまうことになる。
アジャストメント・ビューローの異常な工作を目の当たりにしたデヴィッドは事務所から逃亡する、追うアジャストメント・ビューロー。

一時はその場から離脱する事に成功するデヴィッドだったが、最終的には超人的な方法でデヴィッドを追いつめるアジャストメント・ビューローに拉致されてしまう。
その結果、アジャストメント・ビューローの秘密の一部を知ったデヴィッドは、その秘密を口外しない事、そしてエリースと2度と会わない事を約束させられ、彼女の連絡先を破棄された上、解放される。

しかし、エリースを忘れられないデヴィッドはエリースとの偶然の再会を期待し、3年間同じバスに乗り続けていた。

3年後。
デヴィッドは偶然エリースを発見することになる。
このままでは運命が、デヴィッドとエリースの将来が変わってしまう。

アジャストメント・ビューローのデヴィッドとエリースに対する、彼らの運命に対する介入が再び始まる・・・・。

そんなアジャストメント・ビューローの目的は、デヴィッドとエリースを引き離し、デヴィッドを上院議員に、そして最終的には合衆国大統領に就任させようとしているのだ。

そう、アジャストメント・ビューローは、太古の昔から人類の滅亡を防ぐため、キーとなる人類に対し様々な介入を行っていたのだった。

この辺まで話を進めると、賢明な読者諸氏は今日のエントリーの方向性に薄々勘付いていらっしゃるのではないかと思う。

それでは「アジャストメント」に影響を与えているとわたしが考える「デッド・ゾーン」はどのような物語だったのかと言うと、次期大統領候補であるグレッグ・スティルソン上院議員が、大統領就任後、世界中を巻き込む全面核戦争の口火を切る核ミサイルの発射ボタンを押すことを知ったジョン・スミスが、グレッグ・スティルソンの大統領就任を阻もうとする物語である。

一方、「アジャストメント」は、人類を滅亡から少しでも遠ざけるためにデヴィッド・ノリスがを将来的に大統領に就任させるため、アジャストメント・ビューローがデヴィッドの運命の微調整を行おうとする物語である。

ある人物を大統領にさせないために誰かが極秘裏に運命に介入する物語と、ある人物を大統領にするために誰かが極秘裏に運命に介入する物語。

どうでしょう。
「アジャストメント」「デッド・ゾーン」の類似性って、なんだか高いと思いませんか。

ところで、もし、本作の原作であるフィリップ・K・ディックの「アジャストメント」が映画同様に大統領候補者へのアジャストメント・ビューローの介入を描いているとしたら、キングはディックの原作の影響を受けて「デッド・ゾーン」を書いたのかも知れない。と思われる。

劇場を出たわたしはその足で書店に向かった。
ディックの原作を確認する必要があるのだ。

書店で原作をゲットしたわたしは自宅に帰る地下鉄の中、原作「アジャストメント」を読了した。

ディックの原作「アジャストメント」では、主人公は不動産業者であり、アジャストメント・チームは、その不動産業者に介入することにより、カナダ西部の未開発森林地域を開発させ、そこにある人類学的遺跡の研究に世界中の科学者を巻き込み、最終的には世界から戦争を一掃する一助となる事を目的としていた。

つまり、映画「アジャストメント」で、次期大統領候補となる上院議員に対するアジャストメント・ビューローの介入を描いているのは映画のオリジナルのプロットである、と言える。

そう考えた場合、映画「アジャストメント」「デッド・ゾーン」の影響下にあり、「デッド・ゾーン」の裏返し的な構造を持っている作品である、と言う事が確信される。

果たしてこれはわたしの妄想だろうか。

余談だけど「アジャストメント」のドアの使い方も興味深いですよ、「ダーク・タワー」シリーズ的にですが。

ところで、映画「アジャストメント」のデヴィッドは、自らの運命を変えるために、《運命の書》を書いた存在に迫ろうとする。
つまり、デヴィッドは《運命の書》を書いた存在に自らの《運命の書》の書き換えを迫るのである。

この辺りのプロットについてはフレドリック・ブラウンの「ミミズ天使」(「天使と宇宙船」に収録)のそれに酷似している。

因みに、ディックの「アジャストメント」の発表は1954年。
ブラウンの「ミミズ天使」の発表はなんと1943年。

そう考えると、ディックの「アジャストメント」はブラウンの「ミミズ天使」の影響を受けているのかも知れない。

関心がある方は、是非チェックしていただきたいと思う。
「ミミズ天使」は素晴らしい作品だよ。

勿論映画「アジャストメント」も興味深い作品ではあるので、劇場で確認していただきたいと思う。

テレンス・スタンプが最高ですよ。

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2011/05/28

吾妻ひでおの「虚空のモナー」に「ドリームキャッチャー」が!?

「文藝別冊 総特集 吾妻ひでお 美少女・SF・不条理ギャグ、そして失踪」 2011年4月に河出書房新社から刊行された「文藝別冊 総特集 吾妻ひでお 美少女・SF・不条理ギャグ、そして失踪」に収録されているマンガ「虚空のモナー」にスティーヴン・キングの「ドリームキャッチャー」に関する言及がある。

「文藝別冊 総特集 吾妻ひでお 美少女・SF・不条理ギャグ、そして失踪」

現代日本的美意識「かわいいエロ」の創造者、漫画家・吾妻ひでおを大特集。諸星大二郎、萩尾望都、髙橋留美子ほか、貴重なマンガ9本を一挙掲載。カリスマ的人気を誇るその魅力を徹底解剖!
(河出書房新社のサイトの紹介文より引用)

さて、吾妻ひでおと言えば、ご承知の方に取っては当然の事なのだが、大変な読書家としても有名で、特にSF作品に関する造詣が深い。
従って、自信のマンガにSF作品のネタが登場する事もしばしば。

例えば、以前キングの「ジョウント」(「神々のワード・プロセッサ」に収録)に影響を与えているアルフレッド・ベスターの「虎よ、虎よ!」が復刊された際のエントリー『「ジョウント」をめぐる冒険』でも紹介したように、吾妻ひでおは自身の作品「不条理日記」において、青ジョウントで青色申告に行ったりもしている。

そんな訳で、吾妻ひでお作品にSF作品が登場するのは日常茶飯事なのだが、キングの作品も時々ネタとして登場している。

ところで、今回紹介する「虚空のモナー」は、コアマガジンのムック「2ちゃんねるぷらす」に掲載されていたマンガである。

同書「文藝別冊 総特集 吾妻ひでお 美少女・SF・不条理ギャグ、そして失踪」によると「虚空のモナー」は、

2ちゃんねるの公式ガイドムックに、10回にわたって連載された作品。モナーとは、2ちゃんねるなどでよく用いられるアスキーアートキャラクターであり、ななこがパートナーを務める。サブカル系のネタは、かなりディープである。

とのこと。

それでは、その「虚空のモナー」に登場するキングの「ドリームキャッチャー」に関する言及を見てみよう。

「虚空のモナー」に登場するキングの「ドリームキャッチャー」
いかがだろうか。

つまり、吾妻ひでおによると「キングは陳腐だけど面白い」と言う評価らしい。
まあ、このマンガで描かれているシーンは、「ドリームキャッチャー」においても非常に印象的なシーンですよね。

ところで、余談だが、わたしは大昔からの吾妻ひでおファンで、実家の広大なアーカイブには吾妻ひでおに関する貴重なコレクションを沢山収蔵している訳だが、先日たまたま池袋のリブロ池袋本店で吾妻ひでお氏のサイン会があったので勇んで行ってきた。

そのサイン会とは、今回紹介した「文藝別冊 総特集 吾妻ひでお 美少女・SF・不条理ギャグ、そして失踪」の発売記念のサイン会で、当初は限定100名を対象としたサイン会だったのだが、50名の追加が行われ、合計150名に対してサイン会が行われた。

対象人数が150名と多いので、サインだけで画は描いてはもらえないのではないか、と思っていたのだが、サイン会冒頭の吾妻ひでお氏の挨拶によると「女の子の画1点と自画像1点とサインをしますが、人数が多いので画の指定はできません」と言う事だった。

で、もらったサインがこれ。(為書きの部分、わたしの実名の部分は消してあります)
「文藝別冊 総特集 吾妻ひでお 美少女・SF・不条理ギャグ、そして失踪」の発売記念のサイン会でもらったサイン
と言う訳で、また家宝が増えました。
嬉しいでございます。

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2011/05/25

「IT」の25周年スペシャル・エディションが!?

「IT」25周年スペシャル・エディション 2011年中に、北米でスティーヴン・キングの「IT」の25周年スペシャル・エディションが刊行される模様。

It: The 25th Anniversary Special Limited Edition

Author: Stephen King
Artist: Glen Orbik, Alan M. Clark, Erin Wells
Page Count: More than 1,000 oversized pages!
Pub. Date: 2011
Status: In Production

因みにこの「IT」、例によって複数のバージョンが出るよ。

1.Slipcased Oversized Hardcover Gift Edition of only 2,750  illustrated copies printed in two colors with two color hot foil stamping, a fine binding, and embossed endpapers ($125)

2,750部限定の箱入りハードカバー($125)

2.Traycased Oversized Hardcover Signed Limited Edition of only 750    illustrated copies printed in two colors and bound in leather with two color hot foil stamping, a satin ribbon page marker and different embossed endpapers, signed by Stephen King and all of the artists ($475)

750部限定サイン入り箱入りハードカバー ($475)

3.Oversized Signed Hardcover Lettered Edition of only 52   illustrated copies printed in two colors and bound in two different fine materials with gilded page edges, imported endpapers, a satin ribbon page marker, and protected in a custom deluxe box, signed by Stephen King and all of the artists ($2,000)

52部限定サイン入りレタード・エディション ($2,000)

なお、今なら、750部限定のサイン入りバージョンがまだ買えますよ。
いかがですか。
38,900円位だけど。

因みに、収録されるアートワークも公開されています。

先ほど紹介したページのアートワークのタブをクリックしてみてください。

「IT」25周年記念スペシャル・エディションの表紙の原画
これは、「IT」25周年記念スペシャル・エディションの表紙の装画の原画です。

ペニーワイズは生きている!
アイ♡デリー

ときたもんだ。

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2011/05/24

ほむらはガンスリンガーなのか!? 「魔法少女まどか☆マギカ」をめぐる冒険

さて、本日も全ての事象はスティーヴン・キングの影響を受けている、と言うキングファンの妄想的エントリー。

本日、俎上に乗せるのは、アニメーション作品「魔法少女まどか☆マギカ」

「魔法少女まどか☆マギカ」

と言う訳で、わたしも遅ればせながら各界で話題のアニメーション作品「魔法少女まどか☆マギカ」全12話を拝見させていただいた。
と言うのも、本作「魔法少女まどか☆マギカ」が、放送開始直後の第3話あたりから強烈に話題に上っていたのを知っていたので、本放送の途中から録画していたのだが、どうせなら最初からきちんと観ようと思い、3日間位かけて全12話をまとめて観た訳である。

本作「魔法少女まどか☆マギカ」の物語のコンセプトは、現代社会に魔法少女が本当に存在していたらどうなるのかをきちんとシミュレーションした作品でもあるし、所謂魔法少女アニメのアンチテーゼとしても機能する素晴らしい作品だった。

そのアンチテーゼ振りは凄まじく、過去の魔法少女アニメ作品全てが霞んで見える程の有様である。
と言うよりは、全ての魔法少女アニメ作品を破壊しつくす勢いすら感じてしまう。

ところで、魔法少女アニメのアンチテーゼと言えば「時をかける少女」「サマーウォーズ」の細田守が演出した「おジャ魔女どれみドッカ〜ン!」第40話「どれみと魔女をやめた魔女」が想起される。

この作品では、永遠の命を持つ魔女と言う存在を、愛する者たちと別れ続ける、つまり愛する者たちがどんどん死んでいく存在として描いている。

更に、同作ではその観点を一歩すすめて、永遠の命を持つ存在が現代社会で生きていくための戸籍の問題や財産の問題まで踏み込んでいるのだ。

このあたりはアン・ライスの小説「ヴァンパイア・クロニクルズ」シリーズが非常に詳しい。
関心がある方にはご一読をお勧めする。

「魔法少女まどか☆マギカ」に登場する三叉路
余談だが「魔法少女まどか☆マギカ」にも、細田守が好んで使用するモチーフである三叉路(五叉路)が何度も登場する。これは登場人物の運命の選択のメタファーとなっているのだが「魔法少女まどか☆マギカ」では、時間遡行におけるルート選択のメタファーとして機能している。細田守の「時をかける少女」とも同様。

 さて、前置きが長くなったが、ここからが今日の本題。

「魔法少女まどか☆マギカ」のどの辺がスティーヴン・キングの影響を受けているか、と言うと、本エントリーのタイトル『ほむらはガンスリンガーなのか!?』でお分かりのように、本日は「魔法少女まどか☆マギカ」「ダーク・タワー」シリーズの影響を受けている、と言う方向性で論を進めていきたいと考えている。

従って、本日のエントリーでは、必然的に「魔法少女まどか☆マギカ」「ダーク・タワー」シリーズの内容や結末に触れることをお断りしておく。

さて、それでは早速本題に入っていくが、そもそも「魔法少女まどか☆マギカ」と言う物語はどのような物語だったのかと言うと、謎の生命体キュゥべえと、見返りにひとつの望みを叶える契約を交わすことにより、魔法少女になることができる世界において、魔法少女鹿目まどかに命を救われた暁美ほむらがまどかの死に直面し、キュゥべえと契約し魔法少女となり、その契約の見返りとして得た能力で時間軸を遡り、まどかを救うため、何度も何度も同じ時間を繰り返し続ける、と言う物語である。

そして、最終的にまどかは、全宇宙、全時間軸に存在する全ての魔女を消し去ることを望み魔法少女となり、宇宙はまどかの望みにより新たな因果のもとに再構成される。

そして、まどかは時間と空間の中心に存在し、また逆説的にはいつでもどこにでもあらゆる場所に同時に遍在する存在となる。

一方「ダーク・タワー」シリーズとはどのような物語だったかと言うと、最後のガンスリンガーであるローランドとその旅の仲間(カ・テット)が変転する中間世界において、存在する全ての世界と宇宙を中心でつなぎとめている、と言われている暗黒の塔(ダーク・タワー)を見つけ出し、塔の崩壊を止め修復することにより、世界を救おうとする探索の旅の物語である。

しかし、ローランドは最終的に暗黒の塔に辿り着くが、その瞬間、過去の時間軸に飛ばされてしまう。

そして、ローランドの旅はふたたび始まるのだ。

「魔法少女まどか☆マギカ」12本のビームに縛り付けられているまどか
暗黒の塔同様に12本のビームの中央に縛り付けられているまどかのイメージ。

ここで考えられるのは、「魔法少女まどか☆マギカ」における、時間遡行者でかつ銃器を武器として扱う魔法少女ほむらは「ダーク・タワー」シリーズにおけるガンスリンガーローランドであり、「魔法少女まどか☆マギカ」における、世界と時間の中心に存在し、かつあらゆる世界あらゆる時間軸に遍在するまどかは、「ダーク・タワー」シリーズにおける暗黒の塔(ダーク・タワー)そのものだと言える。

「魔法少女まどか☆マギカ」まどかのモチーフはバラ
魔法少女まどかはバラをモチーフにしている。これは暗黒の塔も同様である。

「魔法少女まどか☆マギカ」の魔獣
おまけ。頭に付いているアンテナ状の物体から推測すると、これらの魔獣は、暗黒の塔のビームの守護神シャーディックのメタファーだと考えられる。12体いるかどうかは不詳。

どうですか、ついて来てますか。
冒頭では、このエントリーはキングファンの妄想エントリーだと断っているのだが、個人的には妄想ではなく、正しいのではないか、と思っている。

と言うのも、物語の構造やプロットだけではなく、「魔法少女まどか☆マギカ」のビジュアル・イメージも「ダーク・タワー」シリーズを指し示しているように思えてならないのだ。

ただ単純に、銃器を使っているからほむらはガンスリンガー。時間を遡行し何度も同じ時間をループしているから、ほむらはローランド。

世界のそして時間の中心に、またはあらゆる時間軸そしてあらゆる世界に遍在しているからまどかは暗黒の塔(ダーク・タワー)。バラをモチーフにしているからまどかは暗黒の塔。

と言う単純な共通点だけではないような気がする。

また、巴マミの「円環の理」のセリフは「ダーク・タワー」シリーズを指し示すと同時に「スター・ウォーズ」シリーズをも指し示している。

更に、第12話における鹿目タツヤのイマジナリーフレンドまどかの存在は「シャイニング」をも彷彿とさせる。

まあ、キュゥべえとオイとは無関係だと思うけどね。

まあ、機会があれば、両作品を比較検証していただきたいと思う。

なお、このエントリーは、書いている途中の段階で、間違えて数時間公開されてしまった。
その後一旦削除したのだが、削除した後も、結構検索されていたりしてた模様である。
「tkr2000 まどか」で検索していた人が多かった模様である。
ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。

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2011/05/23

「スティーヴン・キング酒場」こぼれ話 その3

さあ、今日は『「スティーヴン・キング酒場」こぼれ話 その3』だよ。
先ず最初に、先日のエントリー『「スティーヴン・キング酒場」こぼれ話 その1』、ついでに、『その2』も参照してね。

で、今日のお話は、三次会のお話が中心になるので、キングにあんまり関係ないかも知れませんし、酔っぱらいの記憶によるものなので、誤りや記憶違いがあると思いますが、その辺はご容赦願います。

(承前)

4.三次会

「スティーヴン・キング酒場」の会場を後にした、藤田新策氏、白石朗氏、永嶋俊一郎氏、その他4名の計7名は、三次会に行く事になった。

因みに、三次会の首謀者は藤田新策氏。

さて、ここからは、わたしの広大な記憶倉庫からこぼれ落ちた記憶の羅列。
こんな話をしながら、だらだら飲んでいた、と言うことである。
誰が何を言ったのかは、想像してみてね。

1)音楽の話

三次会に参加したのは、音楽に造詣が深いメンバーだったので、音楽に関する話題が続いた。

「schola 坂本龍一 音楽の学校」最高。
特に「ドラムズ&ベース」が最高。

そう言えば、あのアーティストのあのアルバムのあの曲のベースは細野さんですよ。
で、こっちのアーティストのこの曲のレコーディングにも参加しているはずですよ。
どうりで、ところで、あの曲のベースは誰? 小原

とか言う、どの楽曲に誰々がサポートメンバーとして参加しているとかいないとか言う話が続く。

ビートルズのリンゴはあまり評価されてないけど、天才だよね。
リンゴのドラムを再現するユキヒロも天才。
リムショットにもいろいろ違いがあるんだよね。
そう言えば、エルレガーデンのドラムも印象的ですよ。スネアのチューニングを高めにして乾いた音が。
あと、リズムパターンで随分遊んでるよね。

もみあげを切ってる人の音楽が好き。
クラフトワーク最高。
ぼく、クラフトワークを聞いた事ないんですけど、何を聞けば良いんですか。
全部。
1991年に「The Mix」って言うリミックスのベスト盤が出てますよ。

♪「ワンダーホゲル、ヨロレイ・・・・」
それはゲルニカ

「サウンドストリート」のデモテープ特集。
「意図的にやっているとしたら天才です」

2)映画の話

三次会に参加したのは、映画に造詣が深いメンバーだったので、映画に関する話題が続いた。

「ブレードランナー」のロイ・バッティの最後のセリフって元々の脚本にはなかったんだって。って言う話をしたら、宮部みゆきがそのセリフを暗唱し始めた。
小説家って凄いよね、全部そのまま覚えるんだから。

ちょっとやってみてよ。
ロイ・バッティのセリフはダメだけど、これなら出来ますよ。

昔の映画ファンは、数人いれば、映画のセリフ、音楽、SEを手分けして、宴会芸みたいな感じで映画を再現出来たよね。
「帝国の逆襲」とか「カリオストロの城」とか。

中島敦の「山月記」の暗記合戦は子どもの頃やりましたよね。

3)メイリングリストの話

2000年にgo_madさんが開設したスティーヴン・キングの関するメイリングリスト KING OF HORROR と、読書好きのメイリング・リストBook Worm's MLに白石朗さんが参加していた。と言う話が出た。

2000年前後に、キングの話とか翻訳物の話とかを好き勝手に語っていたメイリング・リストである。

ログは全部とってる。
だから、みんなの恥ずかしい過去はみんな知ってるぞ、おまえら好き勝手な事言ってただろう。

4)「アンダー・ザ・ドーム」の話

キングの作品と思えない位面白かった。
娯楽だけにシフトした作品。
タイプとしては「セル」に似てるかも。

「アンダー・ザ・ドーム」「IT」のマーク出てたでしょ。
カメオって、28年振りに「IT」くんが出てきたのかと思ってた。

サバービアとスモールタウンの話が続く。
村上春樹もそんなこと言ってますよね。
どこで。
村上春樹のエッセイ「スティーヴン・キングと郊外の悪夢」(「やがて哀しき外国語」に収録)で。

5)イラストの話

本を読んでいてイラストレーターを意識したのは、生頼範義が最初だった。
一連の平井和正の装画で。
生頼の原画はでかい。
ポスター位でかい。
藤田さんの原画のサイズは小さい。
Size Matters Not.

6)ワセダミステリクラブの話

ワセダミステリクラブの話がいろいろとでました。

いろんな業界でいろんな仕事をしているOB・OGの皆さんの話。

そうこうしているうちに、午前3:00を回り、三次会はお開きに。

タクシーで帰る人は近い人同士で相乗りで、ホテルに泊まる人はホテルへ。

そんな感じでお疲れさまでした。

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2011/05/22

5月23日発売の「週刊現代」に風間賢二の「アンダー・ザ・ドーム」のレビューが!?

2011年5月23日に発売される講談社「週刊現代」に風間賢二氏の「アンダー・ザ・ドーム」の書評が掲載される模様。

@k_kazama 5月18日のツイート
Under the domeって、Under the doomのシャレなんじゃないの? つまり、悲運、破壊、そして最後の審判。つまり、アメリカ社会の縮図のスモールタウンで現代の黙示録をやってるんだ。なんてことを、今日、週刊現代(来週 月曜発売)に書評を寄せました。

ところで、「Under the Dome」「Under the Doom」のシャレなのではないかと言う点については、当ブログでも2009年4月のエントリー『「Under the Dome」をめぐる冒険』で紹介しているので、そちらも参照していただきながら、「週刊現代」の記事を読んでいただきたいと思う。

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2011/05/21

『「アンダー・ザ・ドーム」刊行記念イベント「スティーヴン・キング酒場」が大にぎわい』だって!?

2011年5月20日 エキサイトニュースエキサイトレビューで5月13日に新宿で開催された「スティーヴン・キング酒場」に関する記事が掲載された。

「アンダー・ザ・ドーム」刊行記念イベント「スティーヴン・キング酒場」が大にぎわい

こりゃ凄い、「スティーヴン・キング酒場」は勿論キングの「アンダー・ザ・ドーム」の認知度が高まっているな、と大喜びするところなのだが、実際のところはこの記事、今回の「スティーヴン・キング酒場」の総合司会者の書評家:杉江松恋氏の手によるものだった。

ちと残念。

とは言うものの、天下のエキサイトニュースで「スティーヴン・キング酒場」に関する記事が公開されていることを喜ぼうではないか。

で、ちよっと気になるところを引用する。

この「キング酒場」は、Club EXITを主戦場として開催されているトークイベント「Live Wire」の一環として開催された。会場に来られなかった人、中継を見逃した人はアーカイブでイベントの模様を観ることができるので(無料!)、ご覧いただきたい。トークの内容を充実させることはもちろん、一つの題材を肴にしてファンが集い、盛り 上がる拠点にしようという意図もあり、ミステリ・ホラー好きな人が集う拠点「ミステリ酒場」としてシリーズ化される。とりあえず次は夏。納涼にふさわしく 「ゾンビ酒場」、さらに新刊発売に合わせて「ジェイムズ・エルロイ酒場」などの企画が予定されている。今後の展開にも注目いただけるとありがたい。

とのことである。

シリーズ化かよ!

既にツイッター上では、「納涼ゾンビ祭り」の企画が着々と進んでいるのかな・・・・

風雲!ミステリ酒場(納涼ゾンビ祭りへの道編)

乞うご期待でございます。


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2011/05/19

超高層ビル屋上のへりを歩いて1周!?

2011年5月13日にCNN.co.jpが伝えるところによると、超高層ビルの屋上のへりを歩いて一周するアトラクションがカナダでオープンする模様。

超高層ビル屋上のへりを歩いて1周 カナダの新アトラクション
超高層ビル屋上のへりを歩いて1周 カナダの新アトラクション

記録のため、全文を引用する。

(CNN) カナダのトロントにある超高層ビルが6月1日から、屋上に新設した幅わずか1.5メートルの張り出しの上を歩いて1周できる「エッジウォーク」の入場券を売り出す。

スリル満点のアトラクションを提供するのは116階建てのCNタワー。「エッジウォーク」は8月1日から開始予定で料金は1人175ドル。6~8人ずつのグループに分かれ、専門の訓練を受けたガイドの案内で、屋上部分のへりを歩いて1周する。勇気があれば、10センチほど身を乗り出すこともできるという。

計画には3年をかけ、安全対策だけで丸1年を費やしたという。「ありとあらゆる健康および安全検査はすべてパスした」とCNタワー幹部は胸を張る。

参加者には身長と体重の制限があり、まず酒気検査や心身などに異常がないかどうかの検査を受ける。ここで問題があるとされれば参加できない。検査にパスすると特製の装具と靴を身につけ、めがねなどは身体に固定する。

装具と通路上部の安全レールを命綱でつないで歩き始めると、眼下にトロントの街やオンタリオ湖が一望できる。

1周にかかる時間は約30分。準備も含めると所要時間は1時間~1時間半になる。


何故、こんなニュースを紹介しているかと言うと、まぁ、お分かりの方はお分かりだと思うのですが、スティーヴン・キングの短篇に、超高層ビルの屋上にあるペントハウスの屋根の下に突き出ている縁(へり)を一周する作品があるのだ。

この作品は短篇集「トウモロコシ畑の子供たち」に収録されている「超高層ビルの恐怖」
非常に良く出来た素晴らしい短篇なので、機会があったら是非読んでいただきたい。

因みにこの作品は、「スティーブン・キングのキャッツ・アイ」と言う短編オムニバス映画のひとつのエピソードとして映画化もされている。

こちらも結構良く出来た作品だと思うので、チェックしていただきたいと思う。

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2011/05/18

「スティーヴン・キング酒場」こぼれ話 その2

「スティーヴン・キング酒場」
さあ、今日は『「スティーヴン・キング酒場」こぼれ話 その2』だよ。
先日のエントリー『「スティーヴン・キング酒場」こぼれ話 その1』も参照してね。

(承前)

3.二次会

3)風間賢二氏との邂逅

皆さんご承知のように、様々な業界に様々なエヴァンジェリストがいる。

例えば、スタンリー・キューブリック業界に内山一樹氏がいるように、「スタートレック」業界に岸川靖氏がいるように、ハードボイルド業界に小鷹信光氏がいるように、モダンホラー業界には風間賢二氏がいる訳だ。

そして、風間賢二氏は当然ながら、モダンホラー業界のエヴァンジェリストだけに留まらず、皆さんご存知の通り日本におけるスティーヴン・キング業界においても、No.1エヴァンジェリストなのだ。

そんなわたしは「スティーヴン・キング酒場」の第一部で風間賢二氏が会場にいることを知ることになる。

あぁ、あの風間賢二がここにいる。

そんな訳で、わたしとしては風間賢二氏に是非ともご挨拶させていただきたいと思っていた。

とは言っても、自分で風間さんの前にしゃしゃり出るのはなかなか難しい。

例えば、二次会で翻訳家の横山啓明さんと話をしている際も、わたしの「風間さんとご挨拶したんですか」と言う問いかけに対して横山さんは「いやぁ(風間さんは)、雲の上の人なので、なかなか挨拶できないよね」とか言うような状況であった。

そんな中、白石朗さんが近づいて来た。

「tkrさん風間さんと挨拶してないでしょ、紹介するからおいでよ」

あぁ、白石さんは、なんて良い人なんだ。

でも、わたしの腰は思いっきりひけていた。

嬉しいような、恐ろしいような気持ちでわたしは風間賢二さんの前に立ったわたしに、風間さんは優しく対応してくれました。

で、驚いた事に風間賢二さんは、なんとわたしの事を知ってました。
継続は力ですね。

そんな訳で、しばらくの間、わたしは風間さんとお話をさせていただきました。
と言うお話です。

また、風間賢二さんと一緒に会場入りしたのは、新潮社の北本壮さん。

北本さんには、新潮社から出版されたスティーヴン・キング作品、特に「ダーク・タワー」シリーズと「コロラド・キッド」のプレゼント企画の際にいろいろとお世話になりました。

メールでは何度となくやりとりをさせていただいていたのですが、今回初めてお会いすることができました。

北本さんからも、初めて会ったのですが、以前から会っていたような気がしました。的なお話もいただきました。

4)白石朗さんのお宝コーナー

先日のエントリー『「スティーヴン・キング酒場」こぼれ話 その1』で紹介したように、白石さんはご自身の広大なアーカイブから、じゃんけん大会の商品としてキングに関するレアアイテムを提供していたのだが、実はそれ以外にもいろいろなレアアイテムを会場に持ち込んでいた。

・限定版「SIX STORIES」

1997年に限定出版されたスティーヴン・キングの短篇集。
1,100部限定のスティーヴン・キングのサイン入り、ナンバード・エディション。
Wikipedia参照

「DREAMCATCHER」複製直筆原稿

「ドリームキャッチャー」のプロモーションのために製作されたキングの直筆原稿を複製した冊子。

・VHSビデオ「Rock Bottom Remainders」

スティーヴン・キング、エイミ・タン、レスリー・ゴア等をメンバーとする伝説のロックバンドのVHSビデオテープ。

このビデオは、Amazon.co.jpでも中古品が販売されていますね。

なお、このビデオは二次会で上映されました。

「アンダー・ザ・ドーム」キャラクターカード

「Under the Dome Collector's Set」に付録として付いてきたカード。
表にはキャラクターのイラストが、裏にはキャラクターの説明が印刷されているもの。

それを見た皆さんからは、マッチョなイラストのジュニアに非難が集中してました。

あとは、ただのコックのおじさん的なバーバラのイラストの話や、イメージ通りのスケアクロウ・ジョーとか。

・ジャック・トランスの処女小説「All Work and No Play Makes Jack a Dull Boy」

映画「シャイニング」に登場するジャック・トランスがタイプライターで書いた原稿が出版されたら多分こんな感じの本になるのでは、と言うコンセプトのジョーク・ブック。

以前cocoさんが東京にいらした際、白石さんからcocoさんへプレゼントされた小説としても有名。

5)藤田直哉さんともご挨拶したかったです。

評論家:藤田直哉さんも会場にいらしていたので、折角なのでご挨拶をさせていただこうと思い、いろいろと探したのですが、結局ご挨拶できませんでした。
ちょっと残念でした。

因みに、藤田直哉さんは、以前のエントリー『「消失点、暗黒の塔 『暗黒の塔』5部、6部、7部を検討する」』2008年の「消失点、暗黒の塔――『暗黒の塔』第5部、6部、7部を検討する」で第3回日本SF評論賞選考委員特別賞を受賞した評論家。

6)わたしも有名人でした。

風間賢二さんがわたしを知っていたことについては、先ほどお話ししましたが、今回の「スティーヴン・キング酒場」の会場には、当「スティーヴン・キング研究序説ココログ分室」の読者の皆さんや、その前身である「スティーヴン・キング研究序説」時代からの読者の皆さんがたくさんいらっしゃっていたようで、多くの人からご挨拶をいただきました。

繰り返しになりますが、継続は力ですね。

さて、今日のエントリーはここまで。

次回のエントリーは、翌14日(土)のAM3:00頃まで続いた三次会の模様になると思います。

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2011/05/17

折原一骸骨絵コレクション展「メメント・モリ-死を想え-」開幕!

折原一骸骨絵コレクション展「メメント・モリ-死を想え-」
2011年5月16日(月) 東京銀座文藝春秋地下画廊「ザ・セラー」で、折原一骸骨絵コレクション展「メメント・モリ-死を想え-」が開幕した。

折原一骸骨絵コレクション展「メメント・モリ-死を想え-」
会場:文藝春秋地下画廊「ザ・セラー」
   (東京都中央区銀座)
会期:2011年5月16日(月)〜5月21日(土)
   11:00〜18:30(最終日のみ17:00まで) 

「メメント・モリ-死を想え-」展は、作家:折原一氏が永年かけて収集した古今東西の骸骨絵コレクションを展示する展示会。

今回の展示は、骸骨絵コレクションと言う事もあり、不気味なのかな、とか、怖いのかな、と不安を感じながら会場入りしたわたしだったが、展示されている多くの作品を観ていくうちに、骸骨と言うモチーフが非常に魅力的に感じられるようになってきた。

折原一骸骨絵コレクション展「メメント・モリ-死を想え-」 しかしながら、今回の展示は、骸骨絵コレクションとは言うものの、絵画ばかりではなく、立体的な造型物の展示もあり、変化に富んだ内容が楽しい。

例えば、石塚公昭の江戸川乱歩先生も居ましたし、実際の頭蓋骨を銀で装飾した装飾髑髏や、頭蓋骨の頭頂部を盃にした髑髏杯の展示もあった。

また、ホラー小説等の表紙を飾った作品等、誰しもが書店で見た事があるであろう、言わば読書好きの皆さんが親近感を感じるような作品の展示も嬉しい。

折原一骸骨絵コレクション展「メメント・モリ-死を想え-」 勿論、スティーヴン・キングファンとしては、先日のエントリー『折原一骸骨絵コレクション展「メメント・モリ-死を想え-」にキング関係の展示が!?』で紹介したように、スティーヴン・キングのサイン入り「イット」のポスター(原画:藤田新策/製作:文藝春秋)の展示もあった。
因みにこのポスター、丁度良いくらいに褪色しているのが素敵です。

また、冒頭の写真でもおわかりのように、「イット」に登場するペニー・ワイズのモデルにもなった、ピエロのポゴことジョン・ウェイン・ゲイシーの絵画がなんと3点も展示されており、またそのジョン・ウェイン・ゲイシーの関連展示も充実している。

45 ところで、「メメント・モリ-死を想え-」展は会期こそ、5月16日(月)〜5月21日(土)と非常に短いが、趣のある素晴らしい展示会だと思う。

機会があれば、と言うか、是非機会をつくって、会場に足を運んでいただきたいと思う。

個人的には、山本タカト「永劫回帰の扉」が良かったですが、それ以外にも欲しくなってしまう作品が沢山ありました。

骸骨絵に惹かれる、と言うか多分取り憑かれる気持ちもわかる位の素敵な展示会です。できれば、図録があれば、図録が欲しい位でした。

なお、折原一氏は基本的に画廊にいらっしゃるようなので、手が空いていればサインしてもらえる、かもよ。

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2011/05/16

「ダーク・タワー」映像化プロジェクト予算問題で遅延か!?

2011年5月13日にハリウッド・リポーターが伝えるところによると、スティーヴン・キングの「ダーク・タワー」シリーズの映像化プロジェクトが予算の問題で遅延する可能性が出てきた模様。

'Dark Tower' to Stay at Universal with Lower Budget

記録のため、全文を引用する。

The massive Universal-Imagine-NBC adaptation of Stephen King¹s mystical Western opus hit snags last week with some reports claiming that project was in turnaround.

Dark Tower is staying at Universal.

At least for now.

The massive Universal-Imagine-NBC adaptation of Stephen King's mystical Western opus hit snags last week with some reports claiming that project was in turnaround.

The project did hit budgetary snags and the fall start date was shelved. But Ron Howard, Brian Grazer and Akiva Goldsman have regrouped to try to bring the budget down.

Insiders say the end result is that Goldsman is now rewriting the script to reflect a lower price point. No start date has been given although it will certainly not be the fall.

What that does to the involvement of Javier Bardem, who was attached to star in the first movie and the first TV arc, is unclear.

 

Dark Tower is to be a film trilogy with a TV component in between the movies. Howard has committed to direct the movie and the first episode of the show, with Goldsman writing all three movies.

現状の「ダーク・タワー」映像化プロジェクトには、次のような問題点や危惧が考えられている模様。

膨大なプロジェクトを賄う予算を捻出できない。

プロジェクトの再構築、脚本のリライト。

プロジェクトの遅延。

スケジュールの都合によるハビエル・バルデムの降板。

これは、「ダーク・タワー」の映像化プロジェクトに関して、当初から想定されていた問題点と、あまり変わらないですよね。

今後もフォローしていきたいと思います。

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2011/05/15

「スティーヴン・キング酒場」こぼれ話 その1

「スティーヴン・キング酒場」
2011年5月13日(金) 東京新宿「Club EXIT」でトーク・イベント「スティーヴン・キング酒場」が開催された。

13日の金曜日 恐怖の帝王スティーブン・キング降臨
最新刊“アンダー・ザ・ドーム”刊行記念
「スティーブン・キング酒場」


出演:白石朗(訳者)、
藤田新策(装丁)、
永嶋俊一郎(編集者/文藝春秋)、
杉江松恋(書評家 /司会)

飛び入りゲスト:風間賢二(翻訳家/ホラー研究家)、滝本誠(美術・映画評論家)、北本壮(新潮文庫・キング担当編集者)

さて、今日のエントリーだが、トークイベント本編についてはアーカイブを見ていただくとして、アーカイブに残っていない部分を紹介したいと思う。

とは言うものの、何しろ「スティーヴン・キング酒場」である。酔っぱらっている状況での記憶であることを最初にお詫びしておく。

1.開演前

わたしが会場の「Club EXIT」についたのは18:50分過ぎ。
正直、会場がわかりにくかったため少し迷ってしまった。

そんなわたしが到着した時点で、既に「EXIT」前には15名程度のお客さんが並んでいた。

本を読んだり、--勿論「アンダー・ザ・ドーム」を読んでいる人もいた--、会場の写真を撮ったり、携帯をいじったりしているキングファンの群である。

開場が遅れているようで、19:00になっても会場サイドからは何のアナウンスもなく、不安になったところで、ホスト役の杉江松恋氏が到着、会場に入って行った。

そうこうしているうちに開場である。

「Club EXIT」フロア・マップ
わたしは、前売券を購入していたのだが、イベントのシステム上、最低でも500円のワンドリンクチケットを購入する必要があったのだが、ビール飲み放題(1,000円)だと、他の飲み物を飲まずにビールばかり飲むのも嫌なので、取りあえずワンドリンクチケットを購入し、会場入りした。

今回の「スティーヴン・キング酒場」は、ステージとメイン・フロアが会場として使用され、ラウンジ・フロアは出演者の控え室になっていた。

因みに、バー・カウンターの脇では物販コーナーがあり、「アンダー・ザ・ドーム」「ちいさなまち」が販売されていた。

お客さんが気付いたかどうかはわからないが、物販コーナーを担当していたのは、「ダ・ヴィチ・コード」御殿を建てたとか言う噂がある翻訳家の越前敏弥さん。
(すいません、多分ただの噂だと思います)

わたしは、バー・カウンターでドリンクを注文し、席を眺め、ステージに向かって左側の最前列付近のソファーに陣取った。ソファーはテーブル付きであった。

イベント中に写真を撮るつもりだったので、「EXIT」のスタッフに写真撮影の許可を得ていると、聞いた事のある携帯電話の着信音が聞こえて来た。
その着信音は「んがー、んがー、んがー」と言う、まるで宇宙船かなにかの警報音のような音である。

つまり、藤田新策氏の携帯が鳴っていたのだ。

奥の控え室を見ると白石朗氏と永嶋俊一郎氏が談笑しているのが見えた。

期待が高まる。

2.開演(開宴)

アーカイブ PART 1
         
Video streaming by Ustream

因みに、途中で会場入りした滝本誠氏はわたしの隣に席を取った。 遅れて来た誰かがわたしの隣に座ろうとしているな、と思い、ふっと見上げたら、それはなんと滝本誠氏だった、と言う訳。

アーカイブ PART 2
         
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3.二次会

さて、ここからは、順不同、箇条書きの嵐になると思います。

1)じゃんけん大会

白石朗氏の広大なアーカイブから提供された商品を争奪するじゃんけん大会。
因みに提供された商品は次の6点。

・ハードカバー「アトランティスのこころ(上・下)」
・箱入り「IT(1・2・3・4)」(藤田新策氏描き下ろしの収納ボックス付き)
・箱入り「グリーン・マイル(1・2・3・4・5・6)」
・非売品「コロラド・キッド」(「ダーク・タワー」購入者プレゼント)
・非売品私家版「coffey」(「グリーン・マイル」の挿画を手がけた唐仁原教久氏の個展でプリント購入者に限定頒布された「グリーン・マイル」画集)
・非売品プルーフ「グリーン・マイル(1)」(出版前に書評家等に限定配付されたプルーフ)

非売品私家版「coffey」 わたしは個人的に『非売品私家版「coffey」』か、『非売品プルーフ「グリーン・マイル(1)」』を狙っていた。
強運を自覚しているわたしは、絶対にどちらかのお宝をゲット出来ると確信していた。

しかし、皆さんの想像通り、わたしは何もゲットできなかったのだ。

これは本当に欲しかったですね。

その後、『非売品私家版「coffey」』をゲットした @ripple73 さんには多くのカメラ小僧たちが群がってました。勿論、わたしも・・・・

2)ワイン「キャッスル・ロック」

ワイン「キャッスル・ロック」 白石朗氏が持ち込んだワイン。

先日、藤田新策氏が偶然にワイン「キャッスル・ロック」を飲み、写真をアップしたものを見て、白石朗氏がどこかで入手してきたワイン。

因みに藤田新策氏が飲んだワインは2008年物(モントレー・ワインカントリー産)でしたが、白石朗氏が持ち込んだのは2007年物(ソノマ・ワインカントリー産)。

と言う事は、「キャッスル・ロック」のブドウ農園はモントレーとソノマにあるのかな。

余談だけど、「キャッスル・ロック」とはキングの小説に出てくるメイン州の架空の街の名称。

で、この「キャッスル・ロック」は、今回のイベントでも話題に出たウィリアム・ゴールディングの「蠅の王」に出てくる場所の名称 Castle Rock から来ていると一般的には言われている。

どうですかね、ついてきてます?
こんな調子で続けてたら、めちゃくちゃ長いエントリーになりそうなので、この辺で一旦締めておきますね。

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2011/05/14

注目若手女優クロエ・モレッツ 最新作の予告映像、ついに日本解禁!

スティーヴン・キング絶賛の映画「モールス」の国内版予告編が公開された模様。

注目若手女優クロエ・モレッツ 最新作! 最も切なくて最も怖ろしい予告映像、ついに日本解禁!!

記録のため全文を引用する。

ホラー小説の巨匠スティーヴン・キングが「2010年のNO.1映画であり、この20年でNO.1のスリラー!」と大絶賛した映画「モールス」の、“最も切なくて最も怖ろしい予告映像”がついに解禁となった。

世界中の映画ファンを虜にした「クローバーフィールド/HAKAISHA」(08)のマット・リーヴス監督が、「キック・アス」(10)で一躍注目度 No.1の新人女優となったクロエ・モレッツ(14)を主演に迎え、全世界で60もの賞を受賞したスウェーデン映画「ぼくのエリ 200歳の少女」(08)をハリウッド版として映画化した「モールス」

物語は、身の毛もよだつ残酷な連続猟奇殺人と、幼い二人のピュアな初恋の行方を描きながら衝撃のラストへと疾走していくが、映画のタイトルでもある二人の秘密の合図“モールス信号”に焦点を当てた“最も切なくて最も怖ろしい予告映像”がついに日本に上陸した。

ハリウッドならではの迫力と映像マジックで、恐怖とスリルを倍増させた映画「モールス」は、8月5日(金)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショー。

「モールス」公式サイト

因みに、ヨン・アイヴィデ リンドクヴィストの原作「モールス」も、オリジナル版の「ぼくのエリ 200歳の少女」も傑作です。

おそらくハリウッド・リメイク版の「モールス」も傑作の予感がします。
是非、観てみて下さい。

余談ですが、原作「モールス」も、オリジナルの「ぼくのエリ 200歳の少女」もスティーヴン・キングへの言及があります。
なお、原作の方が言及が多かった、と記憶しています。

こちらも興味深いと思いますよ。



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2011/05/12

明日、13日の金曜日は「スティーヴン・キング酒場」の日です。

明日、2011年5月13日の金曜日は「スティーヴン・キング酒場」の日です。

お忘れなきように。

         
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「スティーヴン・キング酒場」

13日の金曜日 恐怖の帝王スティーブン・キング降臨
最新刊“アンダー・ザ・ドーム”刊行記念
「スティーブン・キング酒場」

白石朗(訳者)
藤田新策(装丁)
永嶋俊一郎(編集者/文藝春秋)
杉江松恋(書評家/司会)

刊行されるたびに読書界の話題をさらうスティーブン・キングの最新作にして、最大の長編「アンダー・ザ・ドーム」がついに邦訳される。4月27日の発売を記念して、上下二巻、「IT」「ザ・スタンド」に匹敵するこの恐るべき超大作の読みどころ、この作品にまつわる様々な裏エピソードを、キング通たちが様々な角度から説き明かす“地獄の一夜”。

スペシャルゲストは、1989年以来大半のキング作品の装画を手がけているイラストレーター藤田新策さん。悪夢の中をたゆとうようなあの不思議な世界観を作品とともに語ってくださいます。また、この人が居なければ始まらない! キング訳者にして大のキング通である翻訳家・白石朗さんも参戦。加えて、ナビゲーターを務めるのは11歳のときに「シャイニング」を読んで以来、キング・ファン歴30年にしてキング担当編集者である文藝春秋の永嶋俊一郎氏、総合司会はおなじみ杉江松恋@なんか怖い外見の人が今回も務めます。

GW中に「アンダー・ザ・ドーム」を読みきった方は是非その興奮を、そしてこれから手に取るという方も、キングの畢生の大作はどんなモノなのか、ここで情報収集してください。訳者と編集者と書評家が揃うのだから、どんな質問もドンと受けてたちます。そして、身近にキングについて語れる相手がいない!とか、キングってスゴいらしいけど実際どうなの?とか、なんかおもしろそうだ、おもしろいやつがいるかもしれない、などなど動機は何でもOK。
参加条件は、楽しむこと、これだけです。

《スティーヴン・キング酒場》と題するのは、キングを肴にゲストと来場者がお酒を飲みつつ、同じ地平に立って話をし、楽しむ場だからです。もちろん下戸のかたも歓迎!

会場:Club EXIT(非常口) 新宿三丁目 徒歩30秒
開場:5月13日(金) 19:00
開演:5月13日(金) 19:30
前売:1,500円 購入はこちら
当日:2,000円

なお、このイベント「スティーヴン・キング酒場」LIVE WIRE を通じて、USTREAMで生放送される予定です。

わたしも当日は会場で参加する予定です。

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2011/05/10

『「ダーク・タワー」シリーズの製作が中断』だって!?

2011年5月10日に映画.comが伝えるところによると、スティーヴン・キングの「ダーク・タワー」シリーズの映像化プロジェクトが頓挫の危機にある模様。

「ダーク・タワー」シリーズの製作が中断

記録のため、全文を引用する。

[映画.com ニュース] スティーブン・キングの大長編小説「ダーク・タワー」を、映画3部作とテレビシリーズで完全映像化するというビッグプロジェクトが、とん挫の危機にあると噂が流れている。

ハリウッド・レポーター紙によれば、ユニバーサルと同社の新たな親会社となったコムキャストは、同企画の高額な製作費を問題視。最近ヒット作に恵まれないユニバーサルは、野心的な大作を嫌う傾向があり、トム・クルーズ主演、ギレルモ・デル・トロ監督、ジェームズ・キャメロン製作で企画されたH・P・ラブクラフトの名作「狂気の山脈にて」の映画化をボツにしたばかりだ。

「ダーク・タワー」の製作にゴーサインを出すか否か、近日中に決定が下されることになっており、ユニバーサルが同企画を放棄する場合、製作のイマジン・エンタテインメントは別のスタジオを探すことになる。現状では、キングの別の大長編小説「ザ・スタンド」の映画化を進めるワーナーや、「天使と悪魔」や「ダ・ヴィンチ・コード」などのイマジン作品を手がけるソニーなどが候補となりそうだ。

とのこと。

まあ、プロジェクト自体が長大過ぎますからね。

多分、ピーター・ジャクソンの「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ以上のプロジェクト規模ですよね。
しかも、「ロード・オブ・ザ・リング」より知名度も低いし、客も入らないだろうし。

因みに、ニュースソースは、ここ。

Imagine Denies 'Dark Tower' Trilogy in Turnaround As Questions Mount

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2011/05/08

折原一骸骨絵コレクション展「メメント・モリ-死を想え-」にキング関係の展示が!?

「メメント・モリ-死を想え-」 2011年5月16日から開催される、折原一骸骨絵コレクション展「メメント・モリ-死を想え-」にスティーヴン・キング関連の展示がある模様。

折原一骸骨絵コレクション展「メメント・モリ-死を想え-」
会場:文藝春秋地下画廊「ザ・セラー」
   (東京都中央区銀座)
会期:2011年4月16日(月)〜5月21日(土)
   11:00〜18:30(最終日のみ17:00まで) 

さて、気になるスティーヴン・キング関係の展示だが、先ずは、今回の折原一骸骨絵コレクション展「メメント・モリ-死を想え-」のフライヤー(ちらし/冒頭の写真の左下参照)に写真が掲載されているように、スティーヴン・キングの「イット」に登場するペニー・ワイズのモデルにもなったピエロのポゴことジョン・ウェイン・ゲイシーの絵画が展示される予定である模様。

そして、ジョン・ウェイン・ゲイシーの絵画の関連展示としてスティーヴン・キングのサイン入り「イット」のポスターが展示される模様である。

ところで、この「イット」のポスターは、藤田新策氏が「イット」の装画のために描いた装画を元に文藝春秋社が制作し、キングのサインを入れた上で読者にプレゼントしたものである。

そんな訳で、皆さんの自宅にある「イット」のポスターにもサインが入っているのかもよ。

ジョン・ウェイン・ゲイシーについては、こちら(Wiki)を参照願います。

関連エントリー
『「ジョン・ウェイン・ゲイシーの絵画」ヤフオクに出品!』
『オークション情報「殺人ピエロゲイシーの手紙」』

「赤い森」の装画と折原一氏 「イット」のポスターの展示については、折原一氏の日記でも触れられていますので、その辺りについては、折原一氏の日記を参照いただきたい。

特に5月5日の日記が重要かも知れないよ。

余談ですが、4月26日の日記に出てくる、【スティーヴン・キングのナンバー1マニア氏】とは、(おそらく)、わたしのことだと思われる。

写真は、藤田新策氏の個展【藤田新策 “Illustrated by Shinsaku Fujita”】でお会いした際に、ご自身の「赤い森」の装画と折原一氏のツーショット写真。

因みに、折原一氏のお気に入りのキング作品は、「キャリー」「呪われた町」「シャイニング」の初期3作だそうです。

また、展示されるポスターの図柄は文春文庫版の「イット(4)」とハードカバーの「イット(下)」


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2011/05/07

なんと「シャイニング」のポスターが、こんなにたくさん!?

KUBRICK ET LE WEB
KUBRICK ET LE WEBで、スタンリー・キューブリック監督作品の様々なアーティストによる大量のポスターが公開された。

当然ながら、スティーヴン・キング原作の「シャイニング」のポスターも多数あるよ。

KUBRICK ET LE WEB

大量のポスターの中から「シャイニング」のポスターを探すのは大変だと思うので、「シャイニング」のポスターをわかりやすく検索出来るページを紹介する。

「シャイニング」

どうですか。お気に入りのポスターはありましたか。

わたし的に印象に残ったポスターを何点か紹介します。

Carlos Ramos 「The Shining」
Carlos Ramos 「The Shining」

Kevin Tong 「The Shining」
Kevin Tong 「The Shining」

Zero Anixter 「The Shining」
Zero Anixter 「The Shining」


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2011/05/06

日本推理作家協会の会報に白石朗さんのエッセイが!?

日本推理作家協会の会報「日本推理作家協会会報」2011年4月号の『リレー・エッセイ「翻訳の行間から」』に白石朗さんのエッセイ「ベランダの亀と翻訳と」が掲載され、日本推理作家協会のサイトでも公開されています。

「ベランダの亀と翻訳と」 白石 朗

内容は、白石さんが飼育している亀(シッピ)の成長日記的なエッセイなのですが、文藝春秋社から刊行されたスティーヴン・キングの「アンダー・ザ・ドーム」の翻訳秘話が含まれています。

記録のため、「アンダー・ザ・ドーム」の翻訳に関する部分を引用しますが、亀のシッピの飼育の部分も、亀への愛情溢れる愛すべきエッセイになっていますので、是非ご一読を。 

 亀は脱皮しても、亀の世話のあいまに進めていた仕事の脱稿はもう少し先でした。スティーヴン・キング史上でも三番めに長く、邦訳で三千枚を越す大長篇「ア ンダー・ザ・ドーム」。正体不明の透明かつ破壊不能な〈ドーム〉に高空から地中深くまで覆われ、文字どおり周囲から完全に隔絶された小さな町を舞台にした 本作の翻訳では珍しい経験をしました。訳了が近づくと、ふだんの解放感ではなく、町やその住民たちと離れるのが心なしか寂しくなったのです。翻訳で長いあいだ接したがゆえの感傷でしょうか。

    いまは、本にする前の訳者校正のまっさい中。凄絶なクライマックスを訳しているころに毎日旺盛な食欲を発揮していた亀はのんきに冬眠中ですが、こちらは 赤ペン片手に鋭意作業中。これを書きおえたら、ふたたびゲラをひらきます。いざ本になって発売されるころには、亀も冬眠から覚め、また餌をほしがりだすことでしょう。

因みに、白石さんの亀シッピは、白石さん( @R_SRIS )のツイートにも時々登場しますし、亀や甲羅の写真も公開されていたりしています。

さて、それでは一体その日本推理作家協会とは何ぞや、と言う話なのだが、同サイトの「巻頭言」によると、

日本推理作家協会は、広い意味でミステリーと関わりのある作家、評論家、翻訳家、漫画家など、さまざまなエンタテインメントのプロの集まりです。ミステリーそのものの定義も、いわゆる本格的な探偵小説、推理小説からハードボイルド、冒険、サスペンス、SF、ホラーと、際限もなく広がりつつあります。当協会は、そうしたエンタテインメントの担い手が結集した、もっとも活気のある文芸団体といえましょう。

とのことである。

今後の活動が気になる団体ではありますね。

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2011/05/04

映画「モールス」のプロモーションにキングのコメントが!?

「モールス」 スウェーデン映画「ぼくのエリ 200歳の少女」のハリウッドリメイク「モールス」の国内プロモーションにスティーヴン・キングの絶賛コメントが使用されることになった模様。

「モールス」公式サイト

2011年4月26日のWalker plusの記事を記録のため引用する。

「ぼくのエリ 200歳の少女」ハリウッドリメイク版「モールス」のポスタービジュアルが公開!

「クローバーフィールド HAKAISHA」(08)のマット・リーヴス監督が「ぼくのエリ 200歳の少女」(10)をハリウッドリメイクした「モールス」(8月5日公開)のポスタービジュアルが公開された。

本作は、ホラー小説の巨匠スティーヴン・キングの“2010年のお気に入り映画No.1”にも選ばれ、「この20年で最高」と言わしめた、怖ろしくも切ないイノセントスリラーだ。

各界からは本作を絶賛するコメントが到着しており、「長い間、怖いと思う映画がなかったけど、これは震えた」(リドリー・スコット監督)、「この 20年のアメリカでNo.1のスリラー。とにかく劇場に駆け込め。見終わった後にお礼を言ってもらえればいい」(スティーヴン・キング)と、見る者を恐怖へ巻き込む作品だということが感じられる。

また、ニューヨーク・タイムズが本作に向けた「人の心を乱し、不気味に魅了する作品。クロエ・グレース・モレッツとコディスミット=マクフィーのふ たりの演技が頭から離れない」というコメントのように、昨年7月に公開された「ぼくのエリ 200歳の少女」は日本でも高い評価を受け、エリを演じたリーナ・レアンデションが素晴らしかっただけに、「キック・アス」(10)のヒットガールとはほ ぼ正反対に位置する本作でのクロエ・グレース・モレッツの演技にも注目が集まる。

さて、記事の本分中に既に出てきているが、キングのコメントを再度紹介する。

「この 20年のアメリカでNo.1のスリラー。とにかく劇場に駆け込め。見終わった後にお礼を言ってもらえればいい」(スティーヴン・キング)

とのこと。

因みに、今日のエントリーの冒頭で紹介している「モールス」のポスターの上部にも、キングのコメントが紹介されている。

また、公式サイトでもトップにキングのコメントが表示されている。

ところで、気になるのは、「モールス」のアートワークと「ぼくのエリ 200歳の少女」のアートワークがそっくりなこと。
イメージを踏襲しているのでしょうか。

因みに、「モールス」の原作「モールス」も、そのオリジナルの映画化作品「ぼくのエリ 200歳の少女」もスティーヴン・キングの影響を受けている作品です。

原作と映画との比較をしながら、キングの影響をまとめようと思っていたのですが、すっかり忘れていました。

参考
スティーヴン・キング選定2010年映画ベストテン発表



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2011/05/02

ハビエル・バルデム、キング原作の大型プロジェクト「ダーク・タワー」シリーズのローランド役に決定!?

2011年4月28日にシネマトゥディが伝えるところによると、スティーヴン・キング原作、ロン・ハワード監督の「ダーク・タワー」シリーズのローランド役にハビエル・バルデムが決定した模様。

ハビエル・バルデム、スティーヴン・キング原作の大型プロジェクト「ダーク・タワー」シリーズの主演に決定

記録のため、全文を引用する。

[シネマトゥデイ映画ニュース] 米ホラー小説の大家スティーヴン・キングが壮大なスケールで執筆した「ダーク・タワー」シリーズの映像化プロジェクトである、3本の映画とテレビシリーズの主演にハビエル・バルデムが決定したとNew York Postが報じた。バルデムはすでに契約したという。

 原作の「ダーク・タワー」シリーズはキングが自身のライフワークだと称して取り組んだ、全7巻にわたる長編小説で、荒廃した世界を舞台に「最後のガンスリンガー」ローランドとその仲間たちが暗黒の塔を目指し旅する姿を描いたダークファンタジー。ハビエルが演じる主人公のローランドは、強靭な体力と精神力を持ったすご腕の拳銃使い。暗黒の塔を目指すためならどのような犠牲もいとわない冷酷な性格だったが、旅の仲間たちと過ごすうちに人 間的な感情を取り戻していくというキャラクターだ。

 映像化プロジェクトの「ダーク・タワー」シリーズは、まず1本目の映画「ザ・ダーク・タワー(原題) / The Dark Tower」を公開し、続けてテレビシリーズのファースト・シーズンを放映。その後、2、3本目の映画とテレビのセカンド・シーズン、サード・シーズンと 展開していく予定の大型プロジェクト。そのため主演の責務は重大であり、製作陣にとってハビエルは第一候補であったようだ。それゆえ、この度、無事契約が 済んだことに安堵しているという。同作の撮影はロン・ハワード監督によって、本年9月にスタートする予定だ。(南 樹里)

ニュースソースはおそらくここ。

Bardem nails 'Tower' saga

こちらも記録のため引用する。

Javier Bardem has officially signed an epic deal to star in the movie and TV adaptations of Stephen King's "Dark Tower" book series. The Oscar-winning actor will play Roland Deschain in the eagerly awaited Ron Howard and Brian Grazer adaptation of King's beloved seven-novel saga. It's a momentous deal because each of the three movies in the series is to be followed by a TV miniseries. A well-placed source confirmed to Page Six, "Bardem has signed on to the first movie and the miniseries, but the intention is that he will star in all three movies and each of the TV series. It's an enormous deal for any actor, but Bardem was always the first choice." The story follows "Gunslinger" Deschain as he travels through an Old West-like landscape in search of the mythical Dark Tower to save civilization. The first movie is expected to go into production in September with Howard directing.

「ダーク・タワー」シリーズの映像化について、特にローランド役については何度となくお知らせして来たが、今度は本当に本当らしい。

「ダーク・タワー」シリーズの映像化はどう考えても長大なプロジェクトになると思われるので、慌てず騒がず、静観していきたいと思う。

とにかく、映像化プロジェクト自体が少しずつでも動いているのはめでたいですね。

過去のエントリーのURLを参考のために貼っておく。

2010/12/21
‘The Dark Tower’: Ron Howard’s plans (and passion) for Stephen King epic

2011/01/27
ローランド役はクリスチャン・ベールなのか!?

2011/02/02

ローランド役はハビエル・バルデムに決定だと!?

2011/04/08
「ダーク・タワー」シリーズのローランド役はハビエル・バルデムか!?

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2011/05/01

キングの短篇「Herman Wouk is Still Alive」が「The Atlantic」に掲載!

「The Atlantic」2011年5月号 当ブログは、1日に1エントリーしか更新しないことにしているので、なかなか紹介出来なかった情報を、既に旧聞にあたりますが紹介させていただきたいと思います。

スティーヴン・キングの新作短篇小説「Herman Wouk is Still Alive」が、2011年4月19日発売の米雑誌「The Atlantic」2011年5月号に掲載されました。

同時に、スティーヴン・キングの創作に関するインタビュー記事「Stephen King on the Creative Process, the State of Fiction, and More」(インタビュアー:ジェイムズ・パーカー)と同短篇「Herman Wouk is Still Alive」全文が「The Atlantic」のサイトで公開された。

「Herman Wouk is Still Alive」全文

インタビュー記事「Stephen King on the Creative Process, the State of Fiction, and More」

一応、同雑誌「The Atlantic」2011年5月号は、Amazon.co.jpでも取り扱いがあるようですが、現在は取り扱い出来ないようです。

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