吾妻ひでおの「虚空のモナー」に「ドリームキャッチャー」が!?
2011年4月に河出書房新社から刊行された「文藝別冊 総特集 吾妻ひでお 美少女・SF・不条理ギャグ、そして失踪」に収録されているマンガ「虚空のモナー」にスティーヴン・キングの「ドリームキャッチャー」に関する言及がある。
「文藝別冊 総特集 吾妻ひでお 美少女・SF・不条理ギャグ、そして失踪」
現代日本的美意識「かわいいエロ」の創造者、漫画家・吾妻ひでおを大特集。諸星大二郎、萩尾望都、髙橋留美子ほか、貴重なマンガ9本を一挙掲載。カリスマ的人気を誇るその魅力を徹底解剖!
(河出書房新社のサイトの紹介文より引用)
さて、吾妻ひでおと言えば、ご承知の方に取っては当然の事なのだが、大変な読書家としても有名で、特にSF作品に関する造詣が深い。
従って、自信のマンガにSF作品のネタが登場する事もしばしば。
例えば、以前キングの「ジョウント」(「神々のワード・プロセッサ」に収録)に影響を与えているアルフレッド・ベスターの「虎よ、虎よ!」が復刊された際のエントリー『「ジョウント」をめぐる冒険』でも紹介したように、吾妻ひでおは自身の作品「不条理日記」において、青ジョウントで青色申告に行ったりもしている。
そんな訳で、吾妻ひでお作品にSF作品が登場するのは日常茶飯事なのだが、キングの作品も時々ネタとして登場している。
ところで、今回紹介する「虚空のモナー」は、コアマガジンのムック「2ちゃんねるぷらす」に掲載されていたマンガである。
同書「文藝別冊 総特集 吾妻ひでお 美少女・SF・不条理ギャグ、そして失踪」によると「虚空のモナー」は、
2ちゃんねるの公式ガイドムックに、10回にわたって連載された作品。モナーとは、2ちゃんねるなどでよく用いられるアスキーアートキャラクターであり、ななこがパートナーを務める。サブカル系のネタは、かなりディープである。
とのこと。
それでは、その「虚空のモナー」に登場するキングの「ドリームキャッチャー」に関する言及を見てみよう。
つまり、吾妻ひでおによると「キングは陳腐だけど面白い」と言う評価らしい。
まあ、このマンガで描かれているシーンは、「ドリームキャッチャー」においても非常に印象的なシーンですよね。
ところで、余談だが、わたしは大昔からの吾妻ひでおファンで、実家の広大なアーカイブには吾妻ひでおに関する貴重なコレクションを沢山収蔵している訳だが、先日たまたま池袋のリブロ池袋本店で吾妻ひでお氏のサイン会があったので勇んで行ってきた。
そのサイン会とは、今回紹介した「文藝別冊 総特集 吾妻ひでお 美少女・SF・不条理ギャグ、そして失踪」の発売記念のサイン会で、当初は限定100名を対象としたサイン会だったのだが、50名の追加が行われ、合計150名に対してサイン会が行われた。
対象人数が150名と多いので、サインだけで画は描いてはもらえないのではないか、と思っていたのだが、サイン会冒頭の吾妻ひでお氏の挨拶によると「女の子の画1点と自画像1点とサインをしますが、人数が多いので画の指定はできません」と言う事だった。
で、もらったサインがこれ。(為書きの部分、わたしの実名の部分は消してあります)
と言う訳で、また家宝が増えました。
嬉しいでございます。
| 固定リンク | 0
コメント