「仮面ライダーフォーゼ」もキングの影響を!?
さて、今日も全ての事象はスティーヴン・キングの影響を受けている、と言うキングファンの妄想的エントリー。
今日、俎上に乗せるのは「仮面ライダーフォーゼ」。
天の川学園高校におかしな転校生がやってきた!
リーゼントに短ラン、まるで昭和の不良のようなスタイルで底抜けに明るい男。その名も如月弦太朗。
全校生徒と友達になってやる!
壮大な目標の第一のターゲットになったのが歌星賢吾。
その賢吾はある秘密を抱えており、学園の中で孤独な戦いの中にいた・・・・。
その戦いとは、そして恐るべき敵とは?
偶然再会した幼なじみの城島ユウキを介して毛嫌いされながらも賢吾に接近する弦太朗。
やがて弦太朗は賢吾の力を借りて、宇宙のパワーで仮面ライダーに変身する!
その名もフォーゼ。
スイッチオン!
3、2、1・・・・!
宇宙キターーーーーッ!
天の川学園高校を舞台に高校生ヒーローたちの戦いが今、幕を開ける!
(オフィシャル・サイトよりほぼ引用)
と言う訳で、話題の「仮面ライダーフォーゼ」(以下「フォーゼ」)だが、2011年9月25日に放送された第4話「変・幻・暗・躍」を観た。
実はわたし「フォーゼ」をオープニングからきちんと観たのは初めてだったのだが、そのオープニング・ナレーションを聞いて驚愕した。
宇宙
無限のコズミック・エナジーを秘めた神秘の世界
若者たちはアストロ・スイッチでさの扉を開き、未来を創る
スペース・オン・ユア・ハンド
その手で宇宙を掴め!
なぜ驚いたのかと言うと、オープニング・ナレーションの『スペース・オン・ユア・ハンド』と言う部分にわたしの中の何かが引っかかったのだ。
ところでわたしは少年時代から海外作品の原題を把握することを趣味としている。
少年時代から現在までに観た映画、読んだ小説のほとんどの原題を把握し、記憶している。
そんなこんなで、このナレーションの『スペース・オン・ユア・ハンド(Space on your hand)』は、フレドリック・ブラウンの短篇集「宇宙をぼくの手の上に」の原題「Space on my hands」への言及ではないのか、と思えたのだ。
しかも、「フォーゼ」と言う作品が、「仮面ライダー」シリーズ40周年記念作品であると同時に「フォーゼ」の放送年がガガーリンらによる人類初の有人宇宙飛行から50年後であることから、「宇宙」や「宇宙開発」をテーマにしている作品であることを知っていたので、作品のコンセプトとしては、先ほど紹介したフレドリック・ブラウンの「宇宙をぼくの手の上に」より「天の光はすべて星」に近いのではないか、と思えたのだ。
ツイッター上でその話をつぶやいた際、興味深いリプライをもらった。
@su_sa_noh
9月25日のツイート
中島かずき氏が脚本を書いた「グレンラガン」の最終話のタイトルは、まんま「天の光は全て星」だったので、間違いなくブラウンを意識していると思います。
アニメーション作品「天元突破グレンラガン」は毎週楽しみにしていた作品で最終話のサブタイトルが「天の光は全て星」だったので、これフレドリック・ブラウンじゃん、と思った記憶があったのだが、残念ながら「天元突破グレンラガン」と「フォーゼ」に中島かずきが関わっていたことには思い当たらなかった。
そんな状態で「仮面ライダーフォーゼ」第4話「変・幻・暗・躍」を観たのだ。
ところで「フォーゼ」の物語の舞台である、天の川学園高校には、所謂スクールカースト(ジョックを頂点とするヒエラルキー)が存在する高校として設定されている。
物語の中でも、ジョックスだとか、サイドキックスとか、ギークとかトラッシュだとかのセリフが脚本に含まれている。
また、第3話「女・王・選・挙 」と第4話「変・幻・暗・躍」は、前後編のエピソードで、文字通り、天の川学園高校のクイーンコンテストを描いている。
スクールカーストとクィーンコンテストと言えば「キャリー」だろ、と言うことで「キャリー」を念頭に置きながらわたしは「変・幻・暗・躍」を観た訳である。
如月弦太朗(福士蒼汰)は風城美羽(坂田梨香子)は、美羽がクィーンになれば弦太朗は転校し、クィーンになれなければ、美羽は弦太朗の友達になる、と言う賭けをする。 ※1
ファンからのプレゼントを捨てる美羽の盗撮映像により、美羽はクィーンフェスティバルの順位を下げてしまう。
一度はクィーンフェスティバル決勝戦の出場を諦める美羽だったが、「姑息な罠に負けずにクィーンを目指せ」と言う弦太朗の説得により出場を決意する。
暗躍していたのは美羽のサイドキックス(取り巻き)の珠恵(吉川まりあ)だった。 ※2
新クィーン候補の珠恵に近づく、ジョックスで学園のキング大文字隼(冨田ジャスティン)。
様々な人々の思惑が絡まる中、クィーンフェスティバル決勝戦が始まる。
さて、この後、美羽がステージに上り、体育館の屋根裏から豚の血が降ってきたら、「キャリー」確定だ、と言う状況ですね。
キングファンとしては期待で胸が高鳴ります。
そして、クィーンフェスティバル最終戦の最中、美羽が観客に語りかけながらステージへ向かう。
観客は、美羽のスピーチに魅了されていく。
美羽の登場に、ステージを後にする珠恵は正体を現し、美羽に襲いかかる。
体育館の屋根裏から落ちてきたのは豚の血ではなく、カメレオンの舌。
どうですか、皆さん、ステージ上の美羽の上に、屋根裏から赤いものが降りてきたので「キャリー」確定。
豚の血ではなかったですけどね。
カメレオン・ゾディアーツの美羽を盾に使った、まるでダンスのような殺陣は見事。
いかがでしょうか。
「仮面ライダーフォーゼ」がキングの「キャリー」の影響を受けている、と言う点についてはガッテンしていただけたでしょうか。
余談ですけど、この「仮面ライダーフォーゼ」ですが、紹介した画像にも何点かありましたが、所謂絶対領域を意識したカット割りが頻発しています。 ※参照。
因みに、本作「仮面ライダーフォーゼ」は非常に面白い作品になるのではないか、と思える。
前述の「宇宙」や「宇宙開発」をテーマにおいたコンセプトはロマンに溢れているし、スクールカーストを描いた学園ドラマとしても興味深い。
今日紹介しなかったキャラクターをも含めると、本作「仮面ライダーフォーゼ」には、ジョックス、クィーン・ビー、サイドキックス、プレップス、ギーク、ナード、バッドボーイ、不思議少女等のキャラクターが脇を固めている。
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