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2011/12/31

「第3回 AXNミステリー 闘うベストテン」で「アンダー・ザ・ドーム」が!?

「第3回 AXNミステリー 闘うベストテン」
2011年12月29日、AXNミステリーで、スティーヴン・キングの「アンダー・ザ・ドーム」がノミネート30作品に選出されている「第3回 AXNミステリー 闘うベストテン」が放送された。(再放送は2012年1月4日 10:00〜)

「第3回 AXNミステリー 闘うベストテン」

番組の概要は、オフィシャル・サイトによると次の通り。

イントロダクション
年末恒例のオリジナル番組「闘うベストテン」が今年も放送決定!
4名の"本の達人"が昨年11月から今年10月に刊行された、ミステリー書籍の年間ベスト10を決定すべく熱いバトルを繰り広げる!
投票や多数決ではなく出演者それぞれの熱い想いが順位を決める、まさに乱闘寸前の「闘うベストテン」お見逃しなく!

今年度ノミネートのベスト30作品はこちら!
『アンダー・ザ・ドーム』スティーヴン・キング
『アンダーワールドUSA』ジェイムズ・エルロイ
『11 eleven 』津原泰水
『エージェント6』トム・ロブ・スミス
『オーダーメイド殺人クラブ』辻村深月
『折れた竜骨』米澤穂信
『絆回廊 新宿鮫Ⅹ』大沢在昌
『桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活』奥泉光
『ジェノサイド』高野和明
『謝罪代行社』ゾラン・ドヴェンカー
『醜聞の作法』佐藤亜紀
『消失グラデーション』長沢樹
『装飾庭園殺人事件』ジェフ・ニコルスン
『ダークゾーン』貴志祐介
『探偵術マニュアル』ジェデダイア・ベリー
『月と陽炎』三咲光郎
『特捜部Q―檻の中の女―』ユッシ・エーズラ・オールスン
『なまづま』堀井拓馬
『二流小説家』デイヴィッド・ゴードン
『ねじまき少女』パオロ・パチガルピ
『ねじれた文字、ねじれた路』トム・フランクリン
『背後の足音』ヘニング・マンケル
『はいつくばって慈悲を乞え』ロジャー・スミス
『犯罪』フェルディナント・フォン・シーラッハ
『開かせていただき光栄です 』皆川博子
『ミステリウム』エリック・マコーマック
『水の柩』道尾秀介
『ユリゴコロ』沼田まほかる
『ローラ・フェイとの最後の会話』トマス・H・クック
『忘れられた花園』ケイト・モートン

キャスト&スタッフ
司会 豊﨑由美(フリーライター)
出演者 香山二三郎(コラムニスト)、大森望(翻訳家)、杉江松恋(書評家)、石井千湖(ライター)

スティーヴン・キングファンとしては、筆頭にノミネートされている「アンダー・ザ・ドーム」がどの辺にランクインするのか、に関心を置きながら2011年のミステリー業界の流れを思いつつ視聴したのだが、キングの名前すらほとんど出てこない結果になってしまった。ショック!

しかし、大森望が推す堀井拓馬の「なまづま」は、もしかしたらキングの「ペット・セマタリー」の影響を受けているのではないかな、と言う妄想的な印象を受けた。


激臭を放つ粘液に覆われた醜悪な生物ヌメリヒトモドキ。日本中に蔓延するその生物を研究している私は、それが人間の記憶や感情を習得する能力を持つことを知る。他人とうまく関われない私にとって、世界とつながる唯一の窓口は死んだ妻だった。私は最愛の妻を蘇らせるため、ヌメリヒトモドキの密かな飼育に熱中していく。悲劇的な結末に向かって…。選考委員絶賛、若き鬼才の誕生!第18回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作。

読んでみようかしら。

ところで、本編中、ちょっと印象に残ったセリフをいくつか紹介する。

10作品が出そろうも、トマス・H・クックの「ローラ・フェイとの最後の会話」をなんとかベストテンに入れたい場面。

香山二三郎イチオシの「月と陽炎」(三咲光郎)を落とそうとする豊﨑由美のセリフ

『じゃあさあ、じゃあさあ、香山さんさあ三咲さんの(「月と陽炎」)はずしてみたら』

大森望イチオシの「なまづま」(堀井拓馬)を落とそうとする豊﨑由美のセリフ

『新人作家(堀井拓馬)がさあ、もう大森望にあれだけ絶賛されたら、もうそれだけで一年食べていけるもの』

ベストテンの枠に対し候補作が多く、5位以下の作品の中から補欠にするべき作品があるのかどうか、と言う場面。

視聴者が支持した高野和明の「ジェノサイド」を補欠にしようとする豊﨑由美のセリフ

『そうだ、補欠じゃないの、別格。今年から別格枠というのを(つくって)ね、視聴者が一番支持した別格の小説が「ジェノサイド」


いやあ、豊﨑さん、大変面白いです。

さて、気になる「第3回 AXNミステリー 闘うベストテン」だが、結果は次の通り。

1.『忘れられた花園』ケイト・モートン
2.『11 eleven 』津原泰水
3.『ミステリウム』エリック・マコーマック
4.『ローラ・フェイとの最後の会話』トマス・H・クック
5.『なまづま』堀井拓馬
6.『ねじれた文字、ねじれた路』トム・フランクリン
7.『月と陽炎』三咲光郎
8.『謝罪代行社』ゾラン・ドヴェンカー
9.『装飾庭園殺人事件』ジェフ・ニコルスン
10.『はいつくばって慈悲を乞え』ロジャー・スミス

ともかく、どんなベストテンにしろ、その選出の過程を公にする、と言う趣向は大変面白い。
これからもどどんやっていただきたい。
と言うか、様々な文学賞の選考委員会にカメラを入れるとめちゃくちゃ面白い、と言うかカメラを意識して、文学賞自体がより良いものになるのではないか、と思えます。

ところで、前述のように「第3回 AXNミステリー 闘うベストテン」は、2012年1月4日 10:00から再放送されるので、関心がある方は是非。

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