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2012年7月の15件の投稿

2012/07/31

キングとスチュアート・オナン共著の"A Face in the Crowd"は2012年8月出版

A Face in the Crowd 2012年7月24日にSTEPHEN KING.comが伝えるところによると、スティーヴン・キングとスチュアート・オナン共著の"A Face in the Crowd"が2012年8月21日にeBookで出版される模様。

A Face in the Crowd

"A Face in the Crowd"
著者:スティーヴン・キング、スチュアート・オナン
出版社:スクリブナー、サイモン&シュスター
発売日:2012年8月21日

2012年7月28日に公開された、"A Face in the Crowd"に関するスティーヴン・キングへのインタビュー記事記事を紹介します。

New Stephen King book hitting August 2012

因みに今回のキングとスチュアート・オナンとのコラボレーションは「Faithful: Two Diehard Boston Red Sox Fans Chronicle the Historic 2004 Season.」のようなノンフィクションではなく、ホラー小説みたいですね。

概要は次の通り。

Dean Evers, an elderly widower, sits in front of the television with nothing better to do than waste his leftover evenings watching baseball. It’s Rays/Mariners, and David Price is breezing through the line-up. Suddenly, in a seat a few rows up beyond the batter, Evers sees the face of someone from decades past, someone who shouldn’t be at the ballgame, shouldn’t be on the planet. And so begins a parade of people from Evers’s past, all of them occupying that seat behind home plate. Until one day Dean Evers sees someone even eerier...

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2012/07/30

WOWOWで「シャイニング」144分版を放送!

WOWOW〈夏休み特集2012 この夏、アナタに贅沢なひとときを味あわせてくれる映画は?〉
2012年8月5日からスタートするWOWOW〈夏休み特集2012 この夏、アナタに贅沢なひとときを味あわせてくれる映画は?〉〈あなた好みの絶叫ホラーは? 日米ホラー徹底比較!〉でスティーヴン・キング原作の「キャリー」「シャイニング」が放送される模様。

しかも「シャイニング」は144分版。

〈あなた好みの絶叫ホラーは? 日米ホラー徹底比較!〉

「キャリー」
WOWOWシネマ
2012年8月13日 23:00

「シャイニング」
WOWOWシネマ
2012年8月14日 22:45

ところで、スタンリー・キューブリック版「シャイニング」は、一般的に3種類のバージョンが存在する、と言われている。

それは、146分のオリジナル版、142分の決定版、119分の国際版(コンチネンタル・バージョン)である。(決定版は144分と表記されている場合もある)
その内、ソフト化されているバージョンは、144分表記の決定版と119分の国際版で、日本国内で現在販売されているのは、119分の国際版のみである。

因みに144分版(142分版/決定版)「シャイニング」との大きな違いはラスト。

ホテルを脱出したウェンディが病院で支配人アルマンに事情を説明するシーンが146分版には含まれている。(出典:「キューブリック」/イメージフォーラム1988/4月増刊p174)

本公開に先立つプレミア上映では146分の映画として公開されたが、現在は見ることが出来ない。これには逃げ延びたウェンディとダニーが病院でホテルの管理人アルマンと再会するエピソードがあった。管理人はダニーに黄色のボールを投げ、そのボールはダニーがホテルの廊下で遊んでいる時に、どこからともなく転がってきたボールと同じだったというエピソードである(黄色のボールはこの2つのシーンでしか使われていない)。このラストはすぐに削除され、143分と なった。さらに再編集した119分のコンチネンタル版と3バージョン存在する。(出典:フリー百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)/「シャイニング」)

なお、IMDbでも「シャイニング」のバージョン違いの詳細が紹介されている。

Alternate versions for Shining

関心がある方は、翻訳してみてください。

関連エントリー

『GYAOで「シャイニング」143分バージョンが!』 2007/09/25

『「シャイニング」143分バージョンDVD発売か!?』 2007/10/19

『「シャイニング」146分版放送か!?』 2008/12/31

『「シャイニング」143分版DVDがオークションに・・・・。』 2009/07/06

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2012/07/29

「真夏の読書探偵」作文コンクールの推薦書にキング作品が!?

「真夏の読書探偵」作文コンクール
翻訳ミステリー大賞シンジケートが主宰する〈「真夏の読書探偵」作文コンクール〉に対する出版社からの推薦書にスティーヴン・キング作品が含まれている模様。

なお、〈「真夏の読書探偵」作文コンクール〉については次のエントリーをご参照願います。

〈「真夏の読書探偵」作文コンクール〉の概要
第3回「"真夏の"読書探偵」作文コンクール開催! 2012/07/20

出版社からの推薦書一覧
真夏の読書探偵コンクール・出版社からの推薦書一覧 2012/07/20

配付用推薦リスト&フライヤー
「真夏の読書探偵」作文コンクール 配布用推薦リスト&フライヤー3種完成! 2012/07/28

さて、今日の本題、〈「真夏の読書探偵」作文コンクール〉に対する出版社からの推薦書に含まれているスティーヴン・キング作品はどれか、と言う話だが、その作品と作品を推薦した出版社のコメントは次の通り。

扶桑社の推薦書
【扶桑社】  
 若い皆さんへ。同世代の主人公が、絶望的な状況にのたうち回りながら立ち向かう物語を紹介します。読みやすい翻訳小説などありません。かじりつき、呑み下してください。若き日に摂取した毒は必ず薬になりますから。(書籍編集部 吉田淳さん)

(指定なし)『チョコレート・ウォー』
(指定なし)『死のロングウォーク』
(指定なし)『神と野獣の都』

文藝春秋の推薦書
【文藝春秋】
 いま僕が出版社で働いているのは、中学のときに出会った「むちゃくちゃ面白い物語たち」のおかげです。なので「とにかく面白い、理屈とか関係ないから!」という4冊を選びました。ページを開けば冒険や恋愛や恐怖を体験できるのが読書の強み。暇な午後に扇風機と冷たい飲み物を用意して楽しんでください。(翻訳出版部 永嶋俊一郎さん)

(指定なし)『ジーヴズの事件簿 才智縦横の巻』
(指定なし)『ボーン・コレクター』(上・下)
(指定なし)『ミザリー』
(指定なし)『WORLD WAR Z』

、言う訳で、出版社から推薦されているスティーヴン・キング作品は「死のロングウォーク」「ミザリー」でした。

募集は「小学生の部」と「中高生の部」に分かれているので、小学生、中学生、高校生の皆さんは是非応募を!

キング作品ではなくても、推薦作でなくても良いので是非。

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2012/07/26

リメイク版「キャリー」のメイキング映像にクロエ・グレース・モレッツの水着姿が!?

2012年7月26日 BLOODY DISGUSTINGで、リメイク版「キャリー」のメイキング映像が公開された。

しかも、キャリー役のクロエ・グレース・モレッツの水着姿付きだよ。

First Behind The Scenes Footage From The ‘Carrie’ Remake!!

リメイク版「キャリー」のメイキング映像より
カチンコでは、現在撮影されているのは、リメイク版「キャリー」のシーン:7C、テイク:2、監督:キンバリー・ピアース、撮影:スティーヴ・イェドリン、撮影日: 2012年6月25日と言う事が確認できる。

リメイク版「キャリー」のメイキング映像より
手前右が、キャリー役のクロエ・グレース・モレッツ。

リメイク版「キャリー」のメイキング映像より
左はスー・スネル役のガブリエラ・ワイルドといじめっ子ヘザー役のサマンサ・ワインスタイン。(おそらく)

リメイク版「キャリー」のメイキング映像より
トミー・ロス(Ansel Elgort)といちゃつくスー(左)といじめっ子ヘザー(サマンサ・ワインスタイン)に威嚇されるキャリー。

リメイク版「キャリー」のメイキング映像より
カット後、監督のキンバリー・ピアースの方をみるクロエ・グレース・モレッツ。

リメイク版「キャリー」のメイキング映像より
演出中のキンバリー・ピアース。

しかし、最初に公開されたリメイク版「キャリー」のメイキング映像が、プールサイドのシーンで、しかもクロエ・グレース・モレッツが水着を着ているシーンとは・・・・。

期待が膨らみますね。

「キャリー」
監督:キンバリー・ピアース
原作:スティーヴン・キング 「キャリー」(新潮文庫)
脚本:ロベルト・アギーレ・サカサ
出演:クロエ・グレース・モレッツ(キャリー・ホワイト)、ジュリアン・ムーア(マーガレット・ホワイト)、ジュディ・グリア(ミス・デジャルダン)、ガブリエラ・ワイルド(スー・スネル)、アレックス・ラッセル(ビリー・ノーラン)、ポーシャ・ダブルデイ(クリス・ハーゲンセン)、サマンサ・ワインスタイン(ヘザー)、Ansel Elgort(トミー・ロス)

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2012/07/24

テレビムービー「骨の袋」日本国内放送決定!

「骨の袋」
スティーヴン・キング原作、ミック・ギャリス監督のテレビムービー「骨の袋」の日本国内での放送が決定した模様。

スター・チャンネルにて、8月18日(土)より。

「骨の袋」
監督:ミック・ギャリス
原作:スティーヴン・キング 「骨の袋」(新潮文庫)
脚本:スティーヴン・キング、マット・ヴァン
出演:ピアース・ブロスナン(マイク・ヌーナン)、メリッサ・ジョージ(マッティー)、Caitlin Carmichael(カイラ)、アナベス・ギッシュ(ジョー・ヌーナン)、アニカ・ノニ・ローズ(セーラ・ティドウェル)、ジェイソン・プリーストリー(マーティ)、ウィリアム・シャラート(マックス・デヴォア)

スティーヴン・キング原作。妻を亡くした小説家が遭遇する亡霊と、血塗られた呪いの恐怖を描く超自然ホラー2部作の前編。

「モダン・ホラーの帝王」スティーヴン・キングのベストセラー「骨の袋」を映像化。日本初公開となる2話完結のミニ・シリーズ。怪奇現象によるホラー要素を散りばめつつも、次第に明かされる妻の死の真相と田舎町にまつわる謎の数々、そして妻との深い絆といったドラマ性など、単なるホラー映画では終わらせないキング作品の深い魅力が詰まった一作。5代目ボンドで知られるピアース・ブロスナンの円熟味溢れる演技も必見。

スティーヴン・キング 骨の袋[前編]
放送局:スター・チャンネル2
放送日:8月18日(土) 21:00〜
放送日:8月24日(金) 21:00〜
放送日:8月29日(水) 11:30〜

【ストーリー】最愛の妻ジョーに先立たれ、スランプに陥ったベストセラー作家のマイク・ヌーナン。深い悲しみから立ち直ることができず、夜毎 の悪夢に悩まされていた彼は、妻との思い出の地で人里離れた湖畔ダーク・スコア・レイクへ向かう。そこでしばしの療養をすることに決めたマイクは、偶然出 会ったうら若き未亡人母子と親しくなる。次第にその傷を癒していくマイクだったが、彼が滞在していた別荘で数々の怪奇現象が起こり始め…。

スティーヴン・キング 骨の袋[後編]
放送局:スター・チャンネル2
放送日:8月19日(日) 21:00〜
放送日:8月24日(金) 22:30〜
放送日:8月30日(木) 11:30〜

【ストーリー】妻の死から次第に立ち直り、見違えるように書く力を取り戻したマイクだったが、夜毎の悪夢はますます酷くなっていた。さらには、かつてこの地で不良グループに娘と共に惨殺された歌手セーラ・ティドウェルが、たびたび悪夢に登場するように。彼女の正体、過去を調べていくうちに、彼女の存在が、怪奇現象の数々と関連していることに気づいたマイクは、さらにこの事件と妻とを結ぶ意外な事実を知る…。

因みにこの「骨の袋」の放送は、スター・チャンネルの、〈1カ月まるごと 恐怖の31夜連続放送 真夏のホラー映画大特集〉の企画の一環。

キング関連では「ゴールデンボーイ」も放送される模様。

またスター・チャンネルではスティーヴン・キング原作のホラー作品や、「骨の袋」の見どころを紹介する「真夏のホラー・アカデミー/スティーヴン・キング編」と言う番組も放送される。

「真夏のホラー・アカデミー/スティーヴン・キング編」
出演は、有村昆と滝沢沙織。

こちらも楽しみですね。

「骨の袋」
著者:スティーヴン・キング
翻訳:白石朗
装画:藤田新策
出版社:新潮社(新潮文庫)

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2012/07/23

〈イーヴル・ニーヴル・コース〉をめぐる冒険

ロンドンで13台のバスを飛び越えるイーヴル・クニーヴル(Evel Knievel)/但し失敗/骨盤と背骨を骨折
さて、本日のエントリーは、ジョー・ヒルの「ホーンズ 角」に登場する〈イーヴル・ニーヴル・コース〉に関する余談。

「ホーンズ 角」
著者:ジョー・ヒル
翻訳:白石朗
装画:ヴィンセント・チョン
出版社:小学館(小学館文庫)

さて早速だが、「ホーンズ 角」に〈イーヴル・ニーヴル・コース〉が初めて登場するのは第一部《地獄》。イグが祖母の車椅子が坂を転がり落ちていくところを見て、かつて自分が〈イーヴル・ニーヴル・コース〉をショッピングカートに乗って下ったことを思い出すシーン。

祖母は肩から頭をもちあげ、すぐ肩にもどし、またもちあげて、弱々しく身をよじっていた。車椅子はきれいに刈りこまれた緑の芝生の上を転がっていく。片側の車輪が岩にぶつかり、大きく跳ねて岩を越え、さらに先へと進んでいく。イグは十五歳のときのことを〈イーヴル・ニーヴル・コース〉をショッピングカートでくだった日のことを思った。あれはまちがいなく、人生の転換点の一日だった。あのときも、これほどのスピードが出ていたのだろうか? (p111より引用)

これを読んだ時点で〈イーヴル・ニーヴル・コース〉と言う表現に違和感があった。これは〈イーヴル・クニーヴル・コース〉の間違いではないのか、と。

そして、同時に〈イーヴル・ニーヴル・コース〉とはどうやら坂のことで、以前イグがショッピングカートに乗って下ったことがあることがわかり、その出来事が彼の人生の中で大きな転換点となったこともわかる。

更に、おそらくだが、イグの少年時代、イグら少年たちが〈イーヴル・ニーヴル・コース〉と呼ぶならわす急な下り坂があり、当時の少年たちは、マウンテンバンクやスケートボードのような様々な乗物で坂を下ることにより、自らの度胸と力量を仲間たちに示していたことが推測できる。

そして、そう考えた場合、その坂の名前〈イーヴル・ニーヴル・コース〉は、どう考えても1970年代後半に活躍したアメリカの超有名なスタントライダーであるイーヴル・クニーヴル(Evel Knievel)の名前からとられているのではないか。とするとやはり正しくは〈イーヴル・クニーヴル・コース〉なのではないか、と。

1970年代後半には、日本国内でもイーヴル・クニーヴルが紹介され、ずらっと並べた自動車やトラックやバス、はたまた寝転んだ多くの人々の上や、橋がかかっていない峡谷をバイクで飛び越える様が水曜スペシャル等で放送されていたり、イーヴル・クニーヴルの名前がついたおもちゃが販売されたりしていた。

当時のイーヴル・クニーヴルは少年たちのヒーローだったのだ。

続く第二部《チェリーの木》に〈イーヴル・ニーヴル・コース〉の描写がある。イグがショッピングカートで〈イーヴル・ニーヴル・コース〉を下る直前の描写である。

ふたりはほっそりとした体格のブロンドの少年----名前はどうやらリー・トゥルノー----に近づいていき、〈イーヴル・ニーヴル・コース〉の出発点に近づくと、ふたたび歩調を落とした。その先で丘は急斜面の下り坂で、川にむかっている。その川が、松の木の黒々とした幹のあいだに濃紺のきらめきとなってのぞいていた。ここはかつて未舗装路だったが、車でここから川まで下る人間がいたとは想像できない。勾配が急で路面が抉れ、転覆事故を起こすにはうってつけの目のまわりそうな下り坂なのだ。この下り坂のコースには、錆ついて半分埋もれた二本の鉄パイプがのぞいていた。パイプにはさまれた部分は、人の往来で土が固くなめらかに突き固められた窪みになっていた。これまでに一千台ものマウンテンバイクや一万本もの裸足が通ったことで固められ、つるつるに磨きあげられた窪み。(p134より引用)

この〈イーヴル・ニーヴル・コース〉は、「ホーンズ 角」にとって非常に重要な舞台のひとつであり、本編中、何度もなんども登場する。

そんな中、2012年7月21日に「ホーンズ 角」の読書会、題して『「ホーンズ 角」円卓会議』が開催されることになった。

わたしは「ホーンズ 角」の原書を持っていなかったので、〈イーヴル・ニーヴル・コース〉が原書でどのように表現されているのかわからなかったのだが、『「ホーンズ 角」円卓会議』参加者の@yoshida222320さんが、きっと持って来てくれると信じていた。

読書会の度に膨大な関連資料を会場に持ち込む@yoshida222320さんは、『「ホーンズ 角」円卓会議』には、US普及版ハードカバーの「HORNS」と、UK版限定500部サイン入り箱入りハードカバー「HORNS」、そして検索し易いキンドル版「HORNS」を会場に持ち込んでいた。

わたしはすぐに@yoshida222320さんに原書を借りて、〈イーヴル・ニーヴル・コース〉を調べた。

その時点の可能性としては、1. ジョー・ヒルが間違っている可能性、2. ジョー・ヒルがわざと間違えている可能性、3. 翻訳の白石朗さんが間違えている可能性、4. わたしが勘違いをしている可能性が考えられた。

そして原書には、Evel Knievel と表記されていた。

おや、白石さん、間違えちゃったかな。

わたしは鬼の首を取ったような気分だった。

しかし、その数秒後、数秒後だよ、日本では以前はイーヴル・クニーヴルと呼ばれていたが、最近はイーヴル・ニーヴルと呼ばれている、と言う情報が!

そして、アメリカでは、KnievelのKがサイレントでニーヴルと呼ばれているのではないか、と言う情報も!

あわわわわ、白石さんごめんなさい。

どうやらわたしの勘違いだったようです。

でも、1970年代以降、わたしの中では、と言うか当時の少年たちの間では、彼はイーヴル・クニーヴルだったんです。

きっと、翻訳の際、〈イーヴル・ニーヴル・コース〉について、白石さんと編集の人との間で、いろんなやりとりがあったんだろうな、と想像します。

そうして、翻訳家と編集者の様々なやりとりの結果、より良い翻訳作品が生まれてくるんでしょうね。

※ 実際には、Evel Knievelはドイツ系の名前で、Kは実際は発音するようです。しかしアメリカではKを発音したりしなかったりしているようですが、日本ではイーヴル・クニーヴルと言う表記からイーヴル・ニーヴルと言う表記に変わっているようです。

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2012/07/22

キングとヒル共著の「In the Tall Grass」完結か!

先日のエントリー『エスクァイアのe-Bookレーベルでキングとヒルが新たな共著作品を!?』で紹介したスティーヴン・キングとジョー・ヒル共著の短篇小説「In the Tall Grass」の前・後編が米「エスクァイア」に掲載された模様。

米「エスクァイア」2012年7月号
スティーヴン・キングとジョー・ヒル共著の「In the Tall Grass」の前編が掲載された米「エスクァイア」2012年6/7月合併号。表紙はブルース・ウィリス。

左下に、FICTION FOR MEN NEW STORIES BY STEPHEN KING AND JOE HILLの文字が確認出来ますね。

米「エスクァイア」2012年8月号
こちらは、「In the Tall Grass」の後編が掲載された米「エスクァイア」2012年8月号。表紙はジェレミー・レナー。

右上に、"In the Tall Grass" By STEPHEN KING AND JOE HILLの文字が確認出来ます。

折角なので、ジェレミー・レナー主演の米「エスクァイア」2012年8月号のプロモーション映像を貼っておきます。

「007」もびっくりですよね。

なお、ジョー・ヒルは自身のブログ「JOE HILL FICTION」のエントリー「In Theaters/Coming Attractions」で、次のように語っています。

Part II of “In The Tall Grass,” a story I wrote with my pa, appears in the latest issue of Esquire magazine. Don’t let the grass grow under your feet. Go check it out.

わたしがパパと一緒に書いた「In the Tall Grass」第二部は「エスクァイア」最新号に掲載されています。あなたの足下の草があまり伸びないうちに読んでください。

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2012/07/16

トム・ハンクスは「ショーシャンクの空に」のオファーを断っていた!?

2012年7月15日にシネマトゥデイが伝えるところによると、トム・ハンクスはフランク・ダラボンの「ショーシャンクの空に」のオファーを断っていた模様。

ヒット作への出演を断り後悔…『ショーシャンクの空に』=トム・ハンクス、『フットルース』=トム・クルーズ、『フォレスト・ガンプ』=トラヴォルタ

関連部分を引用する。

[シネマトゥデイ映画ニュース] これまで多くのハリウッド俳優が、一本の出演作品の成功によって俳優人生が変わってしまったケースを我々は見てきたが、それとは逆にある作品を選択しなかったことで、ハリウッドの第一線から外れてしまったケースもある。もちろん、長い間ハリウッドのトップで活躍している俳優たちには多かれ少なかれ、ヒット作や駄作に出会うものだが、今回はYahoo Screenに基づいてハリウッドの有名俳優が、出演を断ったヒット作に焦点を当ててみたい。

続いて人気俳優トム・ハンクス。彼はトム・クルーズが出演した映画「ザ・エージェント」やティム・ロビンズ主演の映画「ショーシャンクの空に」への主演を断っていた。もっとも、「ザ・エージェント」でのキューバ・グッディング・Jrとトム・クルーズの絶妙なコンビを見れば納得の選択だったのかもしれない。ただ、「ショーシャンクの空に」を断ったのはトムも後悔したようで、「ショーシャンクの空に」の原作者スティーヴン・キングと監督を務めたフランク・ダラボンが再びタッグを組んだ映画「グリーンマイル」では主役を演じていた。

なるほどです。

これを信じると、トム・ハンクスはスティーヴン・キング原作、フランク・ダラボン監督作品「ショーシャンクの空に」でティム・ロビンズが演じたアンディ・デュフレーン役のオファーを断ったことを後悔し、その後悔を繰り返さないため、スティーヴン・キング原作、フランク・ダラボン監督作品である「グリーンマイル」のオファーを受けた、と言う事のようですね。

本当のことかどうかわかりませんが、興味深い話ですね。

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2012/07/14

荒木飛呂彦個人所有の「ミザリー」が!?

「ダ・ヴィンチ」2012年8月号

先日のエントリー『荒木飛呂彦「ミザリー」を語る』「ダ・ヴィンチ」2012年8月号(メディアファクトリー)の表紙を飾った漫画家の荒木飛呂彦が表紙撮影時に持参した書籍は、ロアルド・ダールの「チョコレート工場の秘密」とスティーヴン・キングの「ミザリー」だったことはお伝えしたが、「ダ・ヴィンチ」にキングファンとして興味深い点がいくつかあったので紹介する。

なお、「ダ・ヴィンチ」2012年8月号は、JOJO=JAPANと位置付け、「ジョジョの奇妙な冒険」連載25周年を記念した、「ジョジョの奇妙な冒険」と荒木飛呂彦の特集号。

表紙はロアルド・ダールの「チョコレート工場の秘密」を抱えた荒木飛呂彦と、「ジョジョの奇妙な冒険」に登場する岸辺露伴の等身大フィギュア。

先ずは、「ダ・ヴィンチ」p56に掲載されている荒木飛呂彦個人所有の「ミザリー」の写真。

荒木飛呂彦個人所有の「ミザリー」

"本にはブックカバーをつける派"の荒木さん。この習慣は荒木家の伝統だそう。「ミザリー」のブックカバーは、書店でもらったブックカバーに自作でタイトルを書いたという荒木オリジナル!

この「ミザリー」は、1990年に文藝春秋社から刊行されたハードカバー。
装画はもちろん、藤田新策氏の手によるものだが、それが見事に隠されてしまっているのはご愛嬌。

お手すきの方は是非写真を拡大して見て欲しいんですが、白で書かれたMISERYとSTEPHEN KINGのフォントが特に良いですよね。

また、「ミザリー」にかけられたカバーから、荒木飛呂彦氏が「ミザリー」を購入した書店は小田急ブックメイツだと言う事がわかる。

さて、次は荒木飛呂彦が「ミザリー」について語っている部分。

「僕が思うサスペンスの、完璧な形ですね。好きだからというより、勉強のために今でも読み返しています。作家が熱狂的なファンに監禁され、小説を書かされるという話なんですけど、主人公がどんどんどんどん追いつめられていく過程が本当に面白い。こういうパターンの場合、〝逃げればいいじゃん〟って読者に思わせちゃダメなんですよね。そう思わせないための演出というか手続きが、絶妙なんですよ。しかも作家というのは、追いつめられてこそ傑作を書くものなのだってストーリーがねぇ、勇気が湧いてきます(笑)。不思議と、癒される感覚もあるんですよ。人間の真実はここにある、この残酷さこそ人間なんだって思うと、どこか救われるんです」

「いったい何が起きているんだ?」「次は何が起きるんだ!?」と、JOJOは25年間、読者にスリルとサスペンスを提供し続けてきた。そのルーツは海外文学であり、それらを楽しみながら勉強し研究してきたマンガ家の向学心が、JOJOの原動力でもあったのだ。

荒木飛呂彦が「ミザリー」について語っている部分はもちろん、地の文、JOJOのルーツは海外文学であり、それらを研究してきたマンガ家の向学心の賜物である、と言う部分も興味深い。

荒木飛呂彦の作品は、「バオー来訪者」にしろ「ジョジョの奇妙な冒険」にしろ、様々な海外作品の影響を見ることができます。

特にスティーヴン・キング作品からの影響が多いと言われていますし。

「スティーヴン・キング研究序説 ココログ分室」でも、今後、本腰を入れて荒木飛呂彦作品に取組む必要があるかも知れませんね。

関連エントリー
『荒木飛呂彦「ミザリー」を語る』
『荒木飛呂彦スティーヴン・キングを語る』

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2012/07/12

「エクソシスト」で「ホーンズ 角」を読み解くヒント

さて、皆さん、ジョー・ヒルの「ホーンズ 角」はもう読み終わったかな、と言う訳で、今日はジョー・ヒルの「ホーンズ 角」に関する余談。

「ホーンズ 角」
著者:ジョー・ヒル
訳者:白石朗
出版社:小学館(小学館文庫)
内容:「ハートシェイプト・ボックス」「20世紀の幽霊たち」などで着実のその地位を確立してきたモダンホラーの貴公子、ジョー・ヒルの最高傑作が誕生した。フランツ・カフカの「変身」に匹敵するプロローグから、息も尽かせない地獄の描写が、壮絶のラストシーンまで続いている。長編ホラーの歴史を変える、著者渾身の一撃!

さて、今日の本題。
「エクソシスト」
「ホーンズ 角」を読み解くヒント

さて、「ホーンズ 角」のどの辺が「エクソシスト」なのか、と言う話なのだが、本書の巻末に掲載されている霜月蒼氏の解説「悪魔を憐れむ歌」でも「エクソシスト」からの引用が紹介されている。

ほかにも、メリン(Merrin)の名の綴りが「エクソシスト」に登場する神父メリン(Merrin)と同じだったり、クライマックスのある場面がアルフレッド・ベスターの名作SF「虎よ、虎よ!」を思わせたりと、意味ありげなモチーフはあちこちに見ることができる。読者それぞれの発見(それが邪推にすぎなくても)によって、本書の味わいはずっと豊穣となるはずだ。そういった多様な読みを刺激する種が、あちこちに仕掛けられているというわけである。

ここで、霜月蒼氏は、「ホーンズ 角」のメリンについての言及に触れているが、実は「エクソシスト」にとってもっと重要なキャラクターが「ホーンズ 角」で引用されている。

そのキャラクターとは「エクソシスト」で悪魔に取り憑かれる少女リーガン(Regan)。

一方「ホーンズ 角」に登場するリーガン(Regan)はメリンの姉で20歳で亡くなっている。

リーガンは進行の早い珍しい種類の乳癌をわずらって、二十歳で死んだとのことだった。発見から死去まで、わずか四ヵ月だった。(p242)

そしてそのリーガンは死期が近づくと、メリンに汚い言葉を吐きかけるようになった。

「あの子はすごく苦しんでいたよ」デイルはいった。その次に吐いた息は妙な具合に震えていた。「その苦しみのせいで、あることないことをしゃべっていてね。ほとんどは口先だけの言葉だったと思う。あの子は根っからの善人だった。わが子ながらきれいだった。だからそういった面を思い出そうと努めはするんだが、思い出されてくるのは死期が近づいたころのあの子のことばかりだ。体重はかろうじて三十五、六キロになっていて、そのうち三十キロは憎しみの念だった。とても許せない言葉を、メアリーに吐きかけていたよ」(p609〜)

ここで「エクソシスト」を思い出してみよう。

皆さんご存じのように悪魔に取り憑かれたリーガンは汚い言葉を吐き続ける。

事実、IMDb「エクソシスト」のMemorable quotes(記憶すべき引用/印象的なセリフ)の多くが四文字ワードで満ちている。

つまり、癌に冒されると、まるで悪魔に取り憑かれたかのように汚い言葉を吐き続ける、と言う事なのだ。

そう、「ホーンズ 角」では、癌を悪魔のメタファーとして使用している。

癌に冒されることは、悪魔に取り憑かれること。

そして、それを踏まえて「エクソシスト」のラストを基に「ホーンズ 角」の物語を考えると・・・・

ねっ、結構面白いでしょ。


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2012/07/10

荒木飛呂彦「ミザリー」を語る

「ダ・ヴィンチ」2012年8月号 2012年7月6日にダ・ヴィンチ電子ナビが伝えるところによると、「ダ・ヴィンチ」2012年8月号の表紙を飾る漫画家の荒木飛呂彦が選んだ2冊はロアルド・ダールの「チョコレート工場の秘密」とスティーヴン・キングの「ミザリー」

Cover Model荒木飛呂彦×岸辺露伴

スティーヴン・キングの「ミザリー」について荒木飛呂彦は次のように語っている。

「ミザリー」

コロラド州の片田舎で自動車事故にあい、半身不随になった流行作家のポール・シェルダン。元看護師の愛読者アニーに発見され自宅へと連れて行かれるが、そこで彼女に監禁される。ナンバーワンの愛読者である自分のために、「ミザリー・シリーズ」の新作を書け。シェルダンは不条理な暴力にさらされながら、筆を走らせる……。1990年、ロブ・ライナー監督により映画化。新装文庫版の巻末解説は、綿矢りさ。

「僕が思うサスペンスの、完璧な形ですね。主人公がどんどんどんどん追いつめられていく過程が本当に面白い。しかも作家というのは、追いつめられてこそ傑作を書くものなのだってストーリーがねぇ、勇気が湧いてきます(笑)。人間の真実はここにある、この残酷さこそ人間なんだって思うと、どこか救われるんです」
(荒木飛呂彦 談)

そんな「ダ・ヴィンチ」2012年8月号は、「JOJO=JAPAN」と題し、荒木飛呂彦「ジョジョの奇妙な冒険」の大特集。

表紙は前述のように荒木飛呂彦と岸辺露伴の等身大フィギュア。

聞くところによると、マンガ家がダ・ヴィンチの表紙に登場するのは、創刊以来初めてのことらしい。

荒木飛呂彦は、先ほど紹介した「チョコレート工場の秘密」「ミザリー」の2冊についてロングインタビューで語るとともに「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズを第1部から振り返っている模様。

荒木飛呂彦は聞くところによると、キングファンとして知られ、また「ジョジョの奇妙な冒険」もキングの影響を多々受けている、と言われている。

関心がある方は是非。

関連エントリー
『荒木飛呂彦スティーヴン・キングを語る』

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2012/07/07

「アルカード城の殺人」をめぐる冒険

「アルカード城の殺人」より
2012年6月30日に扶桑社ミステリー文庫から出版されたドナルド・ウェストレイク、アビー・ウェストレイク共著の「アルカード城の殺人」にスティーヴン・キングの序文「ウェストレイクの便箋の奇妙な事件」が掲載されていることについては以前のエントリー『「アルカード城の殺人」にキングの序文が!?』でお伝えしたが、本書には、「アルカード城の殺人」が執筆されるきっかけとなった、週末にホテルに宿泊する形で、宿泊客がホテルで起きる事件を探偵として推理するイベント〈モホンク・ミステリー・ウィークエンド〉で、狼男もどきのキャラクターであるバリー・タルムードを嬉々として演じるスティーヴン・キングの姿を見ることが出来る。

「クリープショー」のジョーディ・ヴェリルもびっくりだよ。

ところで、冒頭で紹介した写真のキャプションは役名だけなので、誰が演じているのが判然としない。折角なのでキャストを紹介しておく。

アルカード伯爵(ピーター・ストラウブ)
イーヨー(ディヴィッド・ダッフィールド)
ロロ・フランケンフィールド博士(ゲイアン・ウィルスン)
ジョゼフ・ゴーカー(バーン・フォーン)
リリー・ラングウイッシュ(ドレナ・ハート)
ミセス・モービット(イヴ・ブッキー)
ブリック・ニューボーン(チェット・デイヴィス)
ギディー・ニューボーン(ケイト・コーラー)
マダム・オペンスカヤ(グロリア・ホイ)
プリメヴァ(ケイト・ダッフィールド)
バリー・タルムード(スティーヴン・キング)
クララ・ホワイトワージー(スーザン・ローマン)

ついでにキングの写真をもう1枚。
「アルカード城の殺人」より
どうですか。
ジョーディ・ヴェリルもびっくりでしょ。

ところで、先日のブログエントリーの後、いくらキングが序文を書いているからと言っても、わずか199ページの文庫本に859円は高い、と言う話もありましたが、本書「アルカード城の殺人」は前述の通り、ホテルに宿泊する形で宿泊客が探偵としてホテルで起きる事件を推理する〈モホンク・ミステリー・ウィークエンド〉を小説化した小説としても興味深いと思います。

そんな中、この夏大阪、東京、福岡では、〈ミステリーナイト2012 綾辻行人殺人事件「主たちの館」〉と言う宿泊型の推理イベントが開催されます。

関心がある方は是非。

余談だけど、東京会場となるホテル・メトロポリタンには、オリエント急行の正式なライセンスを認可されたバー〈オリエントエクスプレス〉もあるので、ミステリー・ファンにはたまらない舞台なのかな、と。

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2012/07/05

映画「十時の人々」の主演はジャスティン・ロングか!?

ジャスティン・ロング 2012年6月29日にDeadline Hollywoodが伝えるところによると、トム・ホランドが映画化する「Ten O'clock People」の主演俳優としてジャスティン・ロングが出演交渉に入った模様。原作はスティーヴン・キングの短篇小説「十時の人々」(短篇集「メイプル・ストリートの家」に収録)。

Justin Long In Talks For Stephen King’s ‘The Ten O’Clock People’

「十時の人々」("Ten O'clock People")
監督・脚本:トム・ホランド
原作:スティーヴン・キング 「十時の人々」(短篇集「メイプル・ストリートの家」に収録)
制作:テン・オクロック・プロダクション、デッド・ラビット・フィルム
製作:Nathaniel Kramer、E.J. Meyers
出演:ジャスティン・ロング(?)

撮影は、2012年9月10日からニュー・ヨークでスタートする模様。

個人的には「ダイ・ハード4.0」のような巻き込まれ型のジャスティン・ロングのノリでやって欲しいな、と。

ところで、キングの短篇小説「十時の人々」は、文春文庫「メイブル・ストリートの家」と、文藝春秋「ヘッド・ダウン ナイトメアズ&ドリームスケープスII」に収録されてます。

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2012/07/03

「アルカード城の殺人」にキングの序文が!?

「アルカード城の殺人」 2012年6月30日に扶桑社ミステリー文庫から出版されたドナルド&アビー・ウェストレイクの「アルカード城の殺人」にはスティーヴン・キングの序文がついている模様。

「アルカード城の殺人」
著者:ドナルド・ウェストレイク、アビー・ウェストレイク
翻訳:矢口誠
出版社:扶桑社(扶桑社ミステリー文庫)
概要:時は一八九×年、トランシルヴァニアの森に建つアルカード伯爵の古城。

蔵書整理のため到着したばかりの司書が殺害される。容疑者は、夜にしか活動しない伯爵とその娘、うろんな博士と言動のおかしい助手、いわくありげな女占い師など怪しげな人物ばかり。

はたして真犯人は誰なのか? 容疑者たちの証言から真相を推理する探偵役は読者であるあなた。

キングやストラウブも出演したミステリーイベントを、主催者であるウェストレイク本人が小説化した犯人当てゲームの逸品! (序文 S・キング)

「Transylvania Station」 本書「アルカード城の殺人」は1987年に発表されたドナルド・ウェストレイクとアビー・ウェストレイク共著の「Transylvania Station」の翻訳で、なんと全199ページの作品。

原書にも、今回翻訳された「アルカード城の殺人」と同様にスティーヴン・キングの序文が掲載されている。

なんとなくですが、メアリー・シェリーやバイロン、ジョン・ポリドリの「ディオダディ荘の怪奇談義」の事を思い出しますね。

翻訳はわずか199ページの作品なので、あっと言う間に読めちゃますね。
関心がある方は是非。

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2012/07/01

キングに映画芸術科学アカデミーからのオファーが!?

オスカー像
2012年6月29日にDeadline Hollywoodが伝えるところによると、米・映画芸術科学アカデミーは、スティーヴン・キングら176名の映画人を新たな会員候補者のリストに追加し、それぞれの会員候補者に新会員としてオファー(招待)した模様。

OSCARS: 176 Invited To Join Academy

該当部分を一部引用する。

Also of note: Mathew McConaughey finally became a member (he’s not been a nominee yet, though); and in the writers branch, author Stephen King made the list even though his most recent actual screenwriting credits go back more than two decades for the likes of Pet Sematary and Creepshow – the two credits the Academy lists for him on its press release. Obviously his novels and short stories account for a lot of movies getting made.

なお、映画芸術科学アカデミー(Academy of Motion Picture Arts and Sciences / AMPAS)は、映画産業における芸術と科学の発展を図るため、アメリカ合衆国などの映画業界人たちによって結成されている団体であり、ロサンゼルスとビバリーヒルズに本拠を置き、アカデミー賞の選考・授与、映画文化・映画教育・映画技術の研究に対する助成などを行っている。

また、同映画芸術科学アカデミーの会員は、映画業界のプロフェッショナル6,000人以上からなっている。そのメンバーの大多数はアメリカに拠点を置いているが、会員にふさわしい業績をあげた映画人なら国籍・居住地に関係なく会員となれる。とのこと。(Wikipediaよりほぼ引用)

スティーヴン・キングの映画界に対する功績は、監督、出演、脚本、原作、原案と多岐にわたるが、今回の映画芸術科学アカデミーの新会員候補者リストへの追加は、キングの脚本家としての功績によるもの。

因みに、原作や原案は一般的に映画制作のスタッフとしては評価されないため、キングの80作以上に及ぶ映像作品の原作や原案の功績は、映画芸術科学アカデミーからは評価されない模様。

なお、キングの映画の脚本家としての功績は、「クリープショー」(1982)、「死霊の牙」(1985)、「キャッツ・アイ」(1985)、「地獄のデビル・トラック」(1986)、「ペット・セメタリー」(1989)の5作品程度。

これらの作品のうち、「ペット・セメタリー」「クリープショー」 の功績により、キングは映画芸術科学アカデミーからオファーされた模様。


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