ティム・バートンの「フランケンウィニー」もキングの影響を!?
2013年1月13日 ユナイテッド・シネマとしまえんで「フランケンウィニー3D」を観た。
「フランケンウィニー」
監督・原案・脚本:ティム・バートン
音楽:ダニー・エルフマン
声の出演: キャサリン・オハラ(スーザン・フランケンシュタイン/体育の先生/フシギちゃん)、マーティン・ショート(トシアキ/ブルゲマイスター町長/ボブ)、マーティン・ランドー(ジクルスキ先生)、チャーリー・ターハン(ヴィクター・フランケンシュタイン)、アッティカス・シェイファー (エドガー)、ウィノナ・ライダー(エルザ・ヴァン・ヘルシング)あらすじ:小さな街に暮らす、科学が大好きな少年ヴィクター。彼の隣にはいつも、最高の相棒──愛犬のスパーキーがいました。ある日、不幸な事故がスパーキーの命を奪ってしまいます。その死を受け入れられないヴィクターは、科学の授業で習った“電気の実験”を応用して、家族にも内緒でスパーキーを生きかえらせることに…。
なぜ、こんな話をしているか、と言うとティム・バートンの「フランケンフィニー」は、スティーヴン・キングの影響を受けている、と思えてならないから。
さて、それでは「フランケンフィニー」のどのあたりがスティーヴン・キングの影響を受けているか、と言うところなのだが、端的に言うと「ペット・セメタリー」(「ペット・セマタリー」)と「ドリームキャッチャー」の影響を受けている、と思われる。
先ずは「ペット・セマタリー」だか、ヴィクターは交通事故で亡くなった愛犬スパーキーをペットの墓地(「ペット・セメタリー」)から掘り起して、生き返らせようとする。
まあ、「ペット・セマタリー」そのままですね。
次々に蘇生するヴィクターの友人のペットたち。
その中には、トシアキが飼っていたカメもいた。
何故か巨大化して、街を闊歩する巨大ガメ。
その巨大ガメは、人間を襲い始め、あるキャラクターは、「デッド・ゾーン」に出てきたような移動式遊園地の「どんづまりの窮地」に登場するような仮設トイレに逃げ込みます。
おいおい「ジュラシック・パーク」かよ! と思ったのもつかの間、なんとそれは「ドリームキャッチャー」への言及だったのです。
おそらくは「フランケンウィニー」はクラシックなホラー映画のパロディに満ちているとは想像していたのですが、近代の映画のパロディが入っていたのには驚きました。
いくつか紹介しましょう。
クラシック作品
「フランケンシュタイン」
「フランケンシュタインの花嫁」
「吸血鬼ドラキュラ」
「空の大怪獣 ラドン」
「キング・コング」
近代の作品
「ペット・セメタリー」
「ドリームキャッチャー」
「ジュラシック・パーク」
「グレムリン」
「1941」
「バットマン」
あと興味深かったのは、スパーキーの墓の隣にはキティと言う名のネコの墓があるのだが、その墓石には《HELLO KITTY》ならぬ《GOOD BYE KITTY》と彫ってあった。これは1984年のオリジナル版でも同様。
1984年のオリジナル版の「フランケンウィニー」でヴィクターのお母さんを演じているのは「シャイニング」のシェリー・デュヴァル。声だけ聞いていると「シャイニング」かと思えるよ。
ところで「フランケンウィニー」は作品としては、幸せな気持ちで劇場を出る事が出来る素晴しい作品。
ダニー・エルフマンのスコアが素晴しいし、様々な映画に対する愛情にも満ちている。
まあ機会があれば是非劇場へ!
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