「スティーヴン・キングは殺せない!?」
2013年7月27日 東京渋谷ヒューマントラストシネマ渋谷で「スティーヴン・キングは殺せない!?」を観た。
「スティーヴン・キングは殺せない!?」
監督:モンロー・マン、ロニー・カリル、ホルヘ・バルデス=イガ
脚本:モンロー・マン、ロニー・カリル、ボブ・マディア
撮影:ホルヘ・バルデス=イガ
音楽:ブルース・キアネイジ
出演:モンロー・マン、ロニー・カリル、クリスタル・アーネット、カイル・ブログナ、ケイト・コステロ、ジャスティン・ブラウンあらすじ:メイン州の小さな田舎町フライバーグに、一台の車がヒップホップを爆音で轟かせながら現れる。避暑のため訪れた六人の若者が目指す先は、湖畔に建つ静かな別荘。
同じ湖畔には、世界的に有名なホラー作家のスティーヴン・キングの邸宅があるという。だが土地の人にキングのことを聞いても、返ってくる答えは「そんな人は住んでいない。騒ぐなら帰れ」というものだった。
やがて仲間の一人のバラバラ死体が発見され、一行の前に正体不明の殺人鬼が登場。若者たちは殺し の手口がキングの小説そっくりであることに気づくのだが…。
本作「スティーヴン・キングは殺せない!?」は基本的に間違ったところに行った若者が、命に関わる酷い目に遭う、と言うプロットを持つ作品である。
そして、その若者の中に、スティーヴン・キングマニアが含まれており、そのキングマニアは、スティーヴン・キングが住んでいると言う邸宅を見に行きたい、キングに会いたい、と言う目的を持っている訳。
因みに本作のテイストは、皆さんのご想像通り自主制作映画のそれだが、作品としてのクオリティは決して低い訳ではなく、物語はともかく、一般の観客が楽しめる演出やクオリティを持った作品だと言える。
残念ながら物語は前述のように比較的安易でお約束の展開が続く。
そのバランス感覚は残念な印象が強く、ホラーやコメディ、パロディについて物足りない印象を受ける。
もう少しは頑張れたはずだ、と思う。
しかし、作品としては面白くない作品ではなく、その辺のつまらない作品よりは全然面白い作品に仕上がっている。
とは言うものの、やはり作品としては、ビデオストレート(DVDストレート)レベルだと言わざるを得ない。
そして、好意的に言うと物語は複数の解釈を許す寛容さを持っており、ある種の含みのある物語が楽しめるし、私的な解釈も楽しい。
また、前述のように個人的には足りないと思うのだが、本作はキング作品のパロディにも満ちており、キングファンには楽しめる構造を持っている。
何故か、本作で言及されている作品は、長編より短編の方が多いような印象を受ける。
何か権利的な大人の事情があるのだろうか。
まぁ、キングファンとしては本作「スティーヴン・キングは殺せない!?」の作品としての評価がどうこうよりは、劇場で公開されたことを喜びたい。
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コメント
One of the stars is actually named Kayle Blogna, not "Kyle Buroguna"
投稿: Kayle | 2013/08/19 21:03
Thank you for your comment.
I think you have translated by the translation site.
Error of the name of my article is a mistake of translation site.
Because I can not specify a preferred spelling of the English name in Japanese language.
Thank you.
投稿: tkr | 2013/08/20 20:17