「アンダー・ザ・ドーム」第1話
2013年9月25日 都内某所でテレビムービー「アンダー・ザ・ドーム」EP1「閉ざされた町」の試写を観た。
「アンダー・ザ・ドーム」
監督:ジャック・ベンダー、カリ・スコグラント、他
原作:スティーヴン・キング 「アンダー・ザ・ドーム」(文藝春秋)
脚本:ブライアン・K・ヴォーン、スティーヴン・キング、他
出演:マイク・ヴォーゲル(デイル・バーバラ)、レイチェル・レフィブレ(ジュリア・シャムウェイ)、ディーン・ノリス(ジェイムズ・レニー)、ナタリー・マルティネス(リンダ・エスキヴェル)、ブリット・ロバートソン(アンジー・マカリスター)、アレクサンダー・コッホ(ジェイムズ・レニー・ジュニア)、コリン・フォード(ジョー・マカリスター)、マッケンジー・リンツ(ノリー・カルバート=ヒル)、サマンサ・マシス(アリス・カルヴァート)、アイシャ・ハインズ(キャロリン・ヒル)、ニコラス・ストロング(フィル・ブッシー)、ジョリーン・パーディ(ドディートルツメ・ウィーバー)、ベス・ブロデリック(ローズ・トゥイッチェル)、ジェフ・フェイヒー(デューク・パーキンス)あらすじ:小さな田舎町チェスターズミル。ある事情により殺害してしまった男を森に埋めたバービーは、車で逃走中運転を誤り牧場に柵を突き破って急停車する。するとその直後・・・。
さて、「アンダー・ザ・ドーム」EP1「閉ざされた町」だが、テレビシリーズの第1話と言う事で、見事にハッタリが利いた非常にキャッチーなエピソードに仕上がっていた。
特に印象的だったのは、原作を知っている人も知らない人も楽しめる構造になっていること。
特に原作を知っている人に対しては、非常に興味深いミスデレクションが仕掛けられている。そのミスデレクションの説明は避けるが、これは素晴らしい手法だと思える。
例えるならば、「ターミネーター2」(1991)の冒頭のシークエンスでジェームズ・キャメロンが「ターミネーター」(1984)を観ている人に対して仕掛けたことに近いだろう。
もう少し異なったベクトルで言うと、最近の作品では「イントゥ・ダークネス」(2013)がやろうとした事に近いとも思える。つまり原作とテレビシリーズはパラレルワールドでの出来事のように思えるのだ。同じような人物が異なった行動をとる、そんなイメージ。
つまりスティーヴン・キング的には「レギュレーターズ」と「デスペレーション」の関係に近いのではないか、と思える。
因みにこの「アンダー・ザ・ドーム」は、BS258 Dlifeで2013年10月18日(金)より放送が開始される。また、それに先駆けて9月28日(土)と29日(日)に先行放送される予定なので、詳細については割愛するが、いくつか気になった事を紹介する。
先ずは冒頭のカット。
これは見事なミスデレクションになっているのだが、これはスティーヴン・スピルバーグの「クリスタル・スカルの王国」(2008)のファーストカットへの言及だと考えられる。
もしかしたら、「インディ・ジョーンズ」シリーズ同様の趣向で、パラマウント・ピクチャーズならぬCBSのロゴから「アンダー・ザ・ドーム」のファーストカットにオーバーラップしていたのではないか、と想像してしまう。(試写ではCBS等のカンパニーのロゴはなし、本編からの試写だった)
米CBSのロゴ
次に製作総指揮(executive producer)にクレジットされている人の多さに驚かされた。
と言うのも、スティーヴン・スピルバーグ、スティーヴン・キング、ジャック・ベンター、ブライアン・K・ヴォーンら、10人近くはクレジットされていたのではないだろうか。
ビッグバジェットのテレビシリーズなんだろうな、と思えてならない。
またドームの描写が非常にキャッチーで見事に効果的。もちろん印象にも残るし、テレビシリーズとしては、今後一体どうなるのだろう、と言う、《引き》にも繋がっている。
BS258 Dlifeでの放送直前なので、詳細の説明は避けるが、とにかく「アンダー・ザ・ドーム」は非常に面白そうなテレビシリーズに仕上がっているようである。
関心がある方は是非。
「アンダー・ザ・ドーム」放送予定
放送局:BS258 Dlife
放送日:9月28日(土) 24:40〜25:35、29日(日)23:00〜24:00
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