2013年10月18日にシネマトゥデイが伝えるところによると、「ワールド・ウォーZ」の原作者マックス・ブルックスが映画「ワールド・ウォーZ」の予告編を観てへこみ、スティーヴン・キングはマックス・ブルックスに励ましのメールを送った模様。
『ワールド・ウォー Z』原作者、予告編でヘコんだ? スティーヴン・キングに励まされる
[シネマトゥデイ映画ニュース] 大ベストセラーを記録した映画『ワールド・ウォー Z』の原作小説や、「ゾンビサバイバルガイド」の著者マックス・ブルックスが、今年アメリカで発売され人気を呼んでいるコミック「ザ・エクスティンクション・パレード(原題) / The Extinction Parade」の、ニューヨーク・コミコンで開催されたパネル会見に登壇した。
ブラッド・ピットが主演した『ワールド・ウォー Z』が今夏大ヒットを記録したマックスは、映画版について「嫌いになるだろうと予想していたけど、ならなかった。だって僕が書いた小説とは無関係だからね! (ピットが演じた)ジェリー・レインは僕が書いたキャラクターじゃないし。映画と感情的な結びつきを感じることはできなかった。夏休みのブロックバスター映画としては楽しめる作品かな」とコメント。しかしそう言いつつも、最初に予告編を観たときはショックを受けたといい、フランク・ダラボン経由でスティーヴン・キングから励ましのメールをもらったと明かした。
同作やドラマ「ウォーキング・デッド」など、昨今高まるゾンビ人気の要因についてマックスは「今がいろいろな意味で不安定な時代だからだ」と分析。「みんなゾンビの映画やテレビドラマを観て、世紀末なんて本当は何も起こらないんだ、フィクションなんだと確認して不安を取り除きたいからじゃないかな」と続けた。
マックスの父親は、映画『プロデューサーズ』などで知られるコメディー界の大巨匠メル・ブルックス。作家として父親にインスピレーションを受けたか? という質問に対してマックスは、「そうだね、メル・ブルックスは面白い人だからね! それに彼は第2次世界大戦の退役軍人だ。ドイツでエンジニアとして、ブロンド長身のドイツ人と戦ったんだよ。戦地でのサバイバル術についても、いろいろ教えてもらった。そういう意味では、影響は受けたかな」と笑顔で答える。
そんなマックスがストーリーを担当する「ザ・エクスティンクション・パレード(原題)」は、人類とゾンビとバンパイアによる三つどもえの戦いを描いたホラー・コミック。第3号が発売になったばかりだが、現在テレビドラマ化の企画が進められており、「(製作会社と)もうすぐ契約を結ぶことになる」と明言。こちらにも期待したい。(小林真里)
映画「ワールド・ウォーZ」については別ブログのエントリー「ワールド・ウォーZ」で書いたが、誰にでもオススメできる普通の娯楽作品だった。
ゾンビ映画なのに、ショックシーンもゴアシーンもほぼ皆無なのでお子さまにも安心。しかも毒もない素直な娯楽作品で、ゾンビ映画ながら、観賞後普通にお肉も食べられる作品。
それはマックス・ブルックスならずとも、ホラーファン、ゾンビファンとしてはへこむだろう。
巨額の予算を投じて超大作ゾンビ映画が製作されたのにも関わらず、その内容があの程度なのだから。
ところで、マックス・ブルックスの父親であるメル・ブルックスだが、シネマトゥデイの記事では「プロデューサーズ」などで知られる、と言う枕詞がついているが、個人的には70年代から80年代あたりのコメディ映画が好きだな。
また、フランク・ダラボン経由でスティーヴン・キングが励ましのメールをマックス・ブルックスに送ったと件については、スティーヴン・キング自身が自作の映画化作品を観てへこむことが多いのだろうと推察する事が出来て楽しい。
まだきみはへこむのも一回目じゃないか、こっちは何十回もへこんでいるんだよ、と。
なお、「ワールド・ウォーZ」の原作、マックス・ブルックスの「WORLD WAR Z」と言う物語は、世界中あらゆる国と地域でゾンビが発生してから数年後、人類はゾンビをほぼ駆逐し、囲い込む事に成功した。
《世界ゾンビ大戦(WORLD WAR Z)》とは一体何だったのか、世界中あらゆる国と地域で何が起こったのか、どうやってゾンビを駆逐することに成功したのか、その聞き取り調査の記録を纏めたものが「WORLD WAR Z」そのもの。
つまり、「WORLD WAR Z」は、実際の戦争が集結した後に、複数の戦争の当事者たちにインタビュー取材を敢行し、ありのままの戦争を再構築しようとする「NHKスペシャル」みたいな作品。
是非原作も。
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