2013年11月8日に日本公開されたリメイク版「キャリー」だが、その国内配給版のレイティングについて公開前から各方面で話題になっていたのだが、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントから次のようなコメントが発信された模様。
わたなべりんたろう氏( @RintaroWatanabe )の元に届いた『「キャリー」レイティングについてのお知らせ』ハガキ
該当部分を引用する。
本作「キャリー」は、映倫審査の際指摘され、米国本国製作者サイドの了承を得たうえで3シーンの輝度を落とす等の修正を行いました。その結果、本作はPG12に区分されております。
すでにご案内いたしましてご覧いただきましたマスコミ試写では、いち早く皆さまにご高覧いただきたく、米国本国での修正作業前に、修正されていない本編を使用して試写会を行いました。
修正前修正後で、1時間40分の上映時間に差異は生じてございません。
この事実を試写をご覧の皆さまに周知徹底されておりませんでしたこと、ここにお詫びとともにご報告し、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
とのこと。
なおこの件については、映画評論家の清水節氏( @Tshmz )もつぶやいている。

「キャリー」レイティングについてのお知らせに関する清水節氏のツイート
ハガキで届いた<『キャリー』レイティングについてのお知らせ>。「映倫審査の際指摘され、米国本国製作者サイドの了承を得た上で3シーンの輝度を落とす等の修正を行いました。その結果、本作はPG12に」。上映時間は試写で観た無修正版と同じようだ。はて、そこまで刺激的な場面はあったかな。
このあたりについては、@samurai_kung_fu さんの次のブログエントリーが興味深い。
続報! 『キャリー』配給のソニー・ピクチャーズさんより返答をいただいたよ!
映画をオリジナルの状態で観たいと思うのは自然なことだと思うし、わたしは皆さんと同様に長い映画人生の中で、酷い状態の作品や、レイティングの名のもとに酷い改変をされている作品を何度となく見せられている。
もちろん、日本国内上映版の方が尺が長かったり、米国と比較するとゆるいレイティングのおかげで、暴力描写が米国版よりきついバージョンで日本公開されることもあるのだが、多くの場合は大人の事情、つまりビジネスの事情で、作品の1日あたりの上映回数を増やすために尺が短くなり、観客層を拡げるために作品に修正を加えられ、米国上映版から改変された日本国内上映版を見せられているのが実情である。
いつまでこんなことをしなければならないのか。
いつまで北米版のソフトを買わなければならないのか。
そんなことを考えてしまう。
なお、リメイク版「キャリー」のPG12指定理由は次の通り。
狂信的な母親に厳しく監視されて育った地味で内気な高校生キャリーは、あるいじめ事件をきっかけに、人気者のトミーに誘われてプロムパーティーに参加、ベストカップルに選ばれたとき、会場に戦慄が走る。ホラー映画。殺傷・出血、性愛描写みられるが、親又は保護者の助言・指導があれば、12歳未満の年少者も観覧できます。(1時間40分) 映倫(映画倫理委員会)のサイトより引用。
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