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2014年6月の6件の投稿

2014/06/28

「ビッグ・ドライバー」テレビムービー化か

2014年6月25日にクランクイン!が伝えるところによると「ビッグ・ドライバー」がテレビムービー化される可能性が出てきた模様。

スティーヴン・キング『ビッグ・ドライバー』がテレビ映画化

アメリカを代表するモダンホラー小説家スティーヴン・キング。『ジェラルドのゲーム』『ザ・スタンド』『IT』など、原作の映画化が進む中、今度は比較的最近の作品、2010年に発表した『ビッグ・ドライバー』のテレビ映画化が決まったそうだ。

原作『ビッグ・ドライバー』は、キングのが中編小説4作品を収録した『Full Dark, No Stars』の中の1編。日本でも、本作ともう1作『素晴らしき結婚生活』(原題は『A Good Marriage』)を収録したものが『ビッグ・ドライバー』として、2013年に文藝春秋から発行されている。

原作は、女流作家テス・ソーンが主人公。小さな町でサイン会を終えた帰り道、道に迷った挙げ句に暴漢に襲われ、重傷を負ったまま道路に置き去りにされたテスが、どうにか生還した後、自分を襲った男への復讐を企てるというストーリー。

The Wrapによると、Lifetimeが本作のテレビ映画化を進めており、主人公テス役には映画『プリズナーズ』(14)のマリア・ベロが決まっているそうだ。出演はほかに、映画『アウェイ・フロム・ハー』(08)のオリンピア・デュカキス、ロックバンド「ザ・ランナウェイズ」の元ボーカルのジョーン・ジェットら。

脚本は2006年のテレビ映画『スティーヴン・キング 8つの悪夢(ナイトメアズ)』(07)のリチャード・クリスチャン・マシスン。この夏にカナダのノヴァ・スコシア州ハリファックスで撮影され、秋に同局でプレミア放送される予定とのことだ。

ニュースソースはここ。

Stephen King Movie ‘Big Driver’ Starring Maria Bello Picked Up by Lifetime

今回の「ビッグ・ドライバー」にしろ、最近マイク・フラナガンによって映画化される「ジェラルドのゲーム」にしろ、ちょっと暴力的な意味でハードな内容の作品なので、映像化にちょっと不安を感じるところ。

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2014/06/21

ジョシュ・ブーン「ザ・スタンド」の製作概要を語る

2014年6月15日にシネマトゥデイが伝えるところによると、映画「ザ・スタンド」の監督ジョシュ・ブーンが「ザ・スタンド」について語った模様。

スティーヴン・キングの「ザ・スタンド」の映画化で、監督がその製作内容に言及!

[シネマトゥデイ映画ニュース] ホラー作家スティーヴン・キングの傑作「ザ・スタンド」の映画化作品で先日監督に決まったジョシュ・ブーン監督が、製作内容をVultureに明かした。

Vultureによると、ブーン監督は「われわれは、映画全体を通してスター俳優が結集し、R指定の3時間の映画を製作することになるだろう。全てのキャラクターはあなた方(観客)に把握できて、さらに共通点も感じられるものだ。きっと素晴らしい作品になる。僕はすごく興奮しているよ。おそらく、僕の人生の中で最もエキサイティングなものになるだろう」と語った。

本作は、ワーナー・ブラザースとCBSフィルムズの下で企画されている作品で、企画当初は映画『ハリー・ポッター』シリーズのデヴィッド・イェーツが監督候補だったが交渉が成立せず、その後ベン・アフレック監督、スコット・クーパー監督にもオファーされたが成立しなかった。そのストーリーは、カリフォルニアの軍の細菌兵器の研究所からウイルスが流出し、ゲート封鎖の指示に従わなかった門番がウイルスを外に出し、軍はすぐに門番の行き着いた町に戒厳令を敷くが、その行為もむなしくウイルスは全米にまん延していくというもの。

今日のスタジオ制作の作品で、3時間もののR指定の作品は、興行上の問題で冒険するスタジオが少なくなってきたが、原作に合わせた作品を仕上げていく予定でいるようだ。 (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

因みにニュースソースはこちら。
これはジョシュ・ブーンのインタビュー記事でいくつかの作品や

The Fault in Our Stars Director Josh Boone on Being Earnest, The Stand, and the Many Tears of Shailene Woodley 

「ザ・スタンド」に関する部分を引用する。

So I’m a big Stephen King fan, and I know you’re a gigantic Stephen King fan, so I have to ask about The Stand. You’re directing it. What can you tell me about it?

We’re gonna do one three-hour, R-rated version with an amazing A-list cast across the board. Every single one of those characters will be somebody you recognize and somebody you relate to. And it’s gonna be awesome. I’m really excited. It’s the most exciting thing I’ve ever got to do in my entire life. If 12-year-old me had ever known that one day I’d be doing this, to even just go back and look at that kid, I’d be like, Keep doing what you’re doing! It’s just crazy. I’ve met so many actors over the years, and like, when I met Stephen King, I hugged him with tears in my eyes. He meant that much to me when I was young. I still say everything I learned about writing I learned from Stephen King. I don’t read screenplays. I don’t read screenplay how-to books. It’s always just, establish the character. Establish the character.

「ザ・スタンド」の映画化の期待は大きいですが、「ザ・スタンド」全編を3時間で、と言うのはちょっと無謀な印象を受けますね。

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2014/06/15

「アンダー・ザ・ドーム」シーズン2は予想外?

2014年6月10日に海外ドラマNAVIが伝えるところによると、テレビムービー「アンダー・ザ・ドーム」シーズン2の制作は、スティーヴン・キングにとって意外なことだった模様。

スティーヴン・キングが『アンダー・ザ・ドーム』シーズン2は「予想外だった」

ベストセラー作家スティーヴン・キングの小説をドラマ化した『アンダー・ザ・ドーム』。アメリカでは視聴率も好調で、シーズン2の製作も決まった。だがキングは、このドラマのシーズン2は予想外だったと明かしている。

Entertainment Weeklyによると、キングは「当初は13話のエピソードで完結する予定だった。放送局のCBSは、このドラマが人気を得られるか確信がなかったからね」とコメントした。シーズン2が決まった直後、キングは製作総指揮者のブライアン・K・ヴォーンと、次の展開について話したという。当初、ヴォーンは「どうすればいいか、まったく思いつかないよ」と答えたというが、現在は「シーズン2の物語は素晴らしいよ」とキングのお墨付きをもらっている。

『アンダー・ザ・ドーム』シーズン2は、アメリカで6月30日から放送される。(海外ドラマNAVI)

まあ、アメリカのテレビムービーにはよくある話ですね。

これで「アンダー・ザ・ドーム」シーズン2できちんとしたエンディングまで描いてくれれば良いのですが、またシーズン3、シーズン4までシリーズを延長し、挙げ句の果てにシリーズ打ち切りにならないことを祈ってます。

余談ですが、キングが「アンダー・ザ・ドーム」シーズン2第1話のシナリオを読んでいる映像がありますので紹介します。

'Under the Dome': Stephen King reads opening of season 2 premiere script

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2014/06/08

オーウェン・キングのサイン本が16ドルで販売中

「Double Feature」 2014年6月にペーパーバック化されたオーウェン・キングの「Double Feature」だが、ニューヨークのoblong書店のオンラインショップでサイン本が$16ドルで販売されている。

残念ながら日本国内からの購入はできないけど。

DOUBLE FEATURE (paperback) - SIGNED BY OWEN KING

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2014/06/07

「Mr Mercedes」のプロモーション続報

先日のエントリー『ダニーやキャリーが「Mr. Mercedes」のプロモーションを!?』で紹介した英出版社 Hodder & Stoughton「Mr Mercedes」のプロモーションだが、「IT」「ショーシャンクの空に」「ミザリー」が登場した。

Mr Mercedes introduced by Pennywise from IT from Hodder & Stoughton on Vimeo.
「IT」のペニーワイズより。

Mr Mercedes introduced by Andy from RITA HAYWORTH AND SHAWSHANK REDEMPTION from Hodder & Stoughton on Vimeo.
「ショーシャンクの空に」のアンディ・デュフレーンより。

Mr Mercedes introduced by Annie from MISERY from Hodder & Stoughton on Vimeo.
「ミザリー」のアニー・ウィルクスより。

Meet Mr Mercedes from Hodder & Stoughton on Vimeo.
そしてまとめ。

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2014/06/01

萩尾望都、吾妻ひでおもキング好き

2014年5月31日に、青山ブックセンター本店で開催された『「愛するあなた 恋するわたし 萩尾望都 対談集 2000年代編」(河出書房新社) 刊行記念 萩尾望都 トークイベント』に行って来た。トークイベントのゲストは吾妻ひでお。

トークイベントの内容は、漫画家を目指すきっかけ、二人の出会い、当時の状況、同世代の漫画家、同人誌時代、「COM」の発刊、ぐら・こん、漫画合作の経緯、相手の作品の印象、読んできた漫画、印象深いSF小説等々多岐にわたり、興味深い2時間だった。

その中で、スティーヴン・キングの話が出た。

きっかけは吾妻ひでおの「キングは好きですか」との問いかけ。

それに対して萩尾望都は、キング作品が好きであることを明言し、特にキング作品の構成や、無駄なもの、余計なものが一切ない登場人物グループの動かし方を高く評価していた。

また、萩尾望都はキング作品の物語のラストにおいて、解決しない何か、例えばそれは神や悪魔のような存在であったり、超常現象であったりするのだが、それらが解決されずに余韻として残る構成が素晴らしいと考えていることを明言した。

また同時に、吾妻ひでおの「11/22/63」は読んだか、と言う問いかけには読んだと答え、吾妻ひでおはそれを引き継ぎ「11/22/63」のプロットを観客に説明、一旦トークの流れは他の作品に流れたものの、最終的に吾妻ひでおは「11/22/63」のラストシーンの素晴らしさを語った。

因みに吾妻ひでおは従来から数多くの小説の感想を「ひでお日記」等で公開しており、時々キング作品にも触れているのだが、今回のように公の場で、比較的長い時間をかけてキング作品について語るのは珍しいことかも知れない。

なお、今回のトークイベントの準備段階において、吾妻ひでおは膨大なページ数の読書メモを萩尾望都に渡しており、ハインライン、ブラウン、ウェルズ、ヴォークト、ウィンダム、クラーク、ブラッドベリ、ディック、星新一、筒井康隆、平井和正、光瀬龍、飴村行、田中哲弥等の作品に触れ、作品によっては評価や解説を加えていた。

その中で特筆する形で、スティーヴン・キングの作品、特に「11/22/63」に触れた訳。

余談だが、萩尾望都が豆の莢でエイリアンが育つ設定のジャック・フィニィの「盗まれた町」のタイトルがあやふやになり、「呪われた町」「呪われた村」どっちだったっけ、と繰り返していたのが印象的だった。「呪われた町」はご承知のように、キングの吸血鬼ものの小説で「呪われた村」はウィンダムの侵略ものの小説。

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