「ユリ熊嵐」もキングの影響を!?
さて、今日も全ての事象はスティーヴン・キングの影響を受けている、と言うキングファンの妄想的エントリー。
今日、俎上に乗せるのは、アニメーション作品「ユリ熊嵐」。
寡聞にして知らなかったのだが、幾原邦彦監督作品「ユリ熊嵐」には、スタンリー・キューブリック監督作品「シャイニング」に登場するオーバールックホテルのカーペットのモチーフが頻出していた模様。
幾原邦彦と言えば以前のエントリー『「輪るピングドラム」もキングの影響を!?』でお伝えしたように、スティーヴン・キングの「クリスティーン」を伏線として利用している。
幾原邦彦とスティーヴン・キングにはなんらかの関連性があるのだろうか。
「ユリ熊嵐」
原作:イクニゴマモナカ
監督:幾原邦彦
あらすじ:宇宙のかなたで『小惑星クマリア』が爆発。何故か地球上の『クマ(熊)』が一斉に決起し人類に襲いかかり、ヒトとクマの間には巨大な『断絶の壁』が築かれ互いに不可侵な状態となった。嵐が丘学園の生徒、椿輝紅羽(つばき くれは)と泉乃純花(いずみの すみか)が、二人きりで花壇に咲いた百合の花を見ていた。二人は『友だち』であり【 恋人 】。見つめ合う二人。その時【クマ警報 】が鳴る。クマがヒトの世界に侵入し、ヒトが襲われたのだ。ヒトの世界に侵入した!そのクマは果たして…?
さて、「ユリ熊嵐」のどの辺りがキングなのか、と言うところなのだが、次の画像を見ていただきたい。
そもそも「ユリ熊嵐」の物語では、ヒトとクマの間に建造された巨大な壁『断絶の壁』の外装がオーバールックホテルのカーペットのデザインをモチーフにしている。
先ほど紹介したオープニングの画像では、『断絶の壁』建造中の様子が確認できる。
また、携帯電話の待ち受け画面にもそれを確認する事が出来る。
これは何を意味しているのか。
そもそも、前述の「ユリ熊嵐」のあらすじが興味深い。
これはジョージ・A・ロメロの「ゾンビ」の惑星爆発から「ランド・オブ・ザ・デッド」の壁の建造までの影響を受けていると考えられる。
「ユリ熊嵐」の設定を見ると、「進撃の巨人」の影響だろうと見る向きもあるだろうが、「進撃の巨人」もまあロメロの影響を受けているのだろうし、惑星爆発については「トリフィド時代」とか「スーパーマン」の影響も考えられるが。
わたしはまだ「ユリ熊嵐」の第1話しか観ていないのだが、機会があれば全話観てみたいと考えている。
ここからは余談。
次の画像は「魔法少女まどか☆マギカ」に登場した三叉路。
「魔法少女まどか☆マギカ」では時間遡行における行動選択のメタファーとして三叉路のモチーフが登場する。
この三叉路は細田守が好んで使用するイメージだが、なんと「ユリ熊嵐」にも登場する。
まだ「ユリ熊嵐」を第1話しか観ていないのでなんとも言えないが椿輝紅羽はなんらかの選択をするのではないか、と推測する事が出来る。
また、このモチーフが出てくる作品において多くのキャラクターが選択する右側の道は『断絶の壁』に続いている。
また最近では「宇宙戦艦ヤマト2199」にも同様のモチーフが登場する。
細田守作品で顕著なのは「おジャ魔女どれみドッカ~ン!」第40話「どれみと魔女をやめた魔女」と「時をかける少女」。
「おジャ魔女どれみドッカ~ン!」第40話「どれみと魔女をやめた魔女」より。
普段通らない道を選択するどれみ。
この道の先には原田知世演じる魔女をやめた魔女、未来のガラス工房がある。
この三叉路(五叉路)については考察の必要があると思っています。
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