「ワールズ・エンド 酔っぱらいは世界を救う!」もキングの影響を
さて、今日も全ての事象はスティーヴン・キングの影響を受けている、と言うキングファンの妄想的エントリー。
今日、俎上に乗せるのは、映画「ワールズ・エンド 酔っぱらいは世界を救う!」。
今頃なんだよ、と言う話ですが、たまたまhuluで観直して、ああ、まだブログに書いていなかったな、じゃあ書きましょうか、と言う訳。
「ワールズ・エンド 酔っぱらいは世界を救う!」
監督:エドガー・ライト
脚本:サイモン・ペッグ、エドガー・ライト
出演:サイモン・ペッグ(ゲイリー・キング)、ニック・フロスト(アンディ・ナイトリー)、パディ・コンシダイン(スティーヴン・プリンス)、マーティン・フリーマン(オリヴァー・チェンバレン)、エディ・マーサン(ピーター・ペイジ)、ロザムンド・パイク(サム・チェンバレン)、ピアース・ブロスナン(ガイ・シェパード)
さて「ワールズ・エンド 酔っぱらいは世界を救う!」のどの辺りがスティーヴン・キングの影響を受けているのか、と言うところなのだが、キングの影響と言うよりはキングの「ドリームキャッチャー」の影響が濃いと考えられる。
「ドリームキャッチャー」の物語は、少年時代からの友人たちが、鹿狩りのために入った森の中で酷い目に遭い、謎の存在と追跡を繰り広げる物語。大人版「スタンド・バイ・ミー」とも呼ばれている作品。
どう「ワールズ・エンド」のプロットと同じでしょ。
さて、それでは「ワールズ・エンド」をスティーヴン・キング的に解釈して行こう。
◆WTF は SSDD か。
「ドリームキャッチャー」と言えば仲間内の隠語 "SSDD" だが、「ワールズ・エンド」にも同様に仲間内の隠語 "WTF" が登場する。
これは本作は「ドリームキャッチャー」の影響を受けていますよ、と言う目配せに違いない。
◆トイレの戦い
「ドリームキャッチャー」の物語が転がり始めるのは、謎の存在とトイレで戦うところからなのだが、「ワールズ・エンド」も同様にトイレで謎の存在と戦うところから物語が転がり始まる。
これも目配せ。
◆《ゴールデン・マイル》は《グリーン・マイル》なのか
ニュートン・ヘイヴンの12軒のパブをめぐる道のりを「ワールズ・エンド」では、ビールの色から《ゴールデン・マイル》と呼んでいるのだが、これはどう考えても「グリーン・マイル」からの引用だろう。
因みに「グリーン・マイル」は人生のメタファーね。
もしかしたら、ゴールドとイエローで、《ゴールデン・マイル》は「オズの魔法使い」の《イエロー・ブリック・ロード》のメタファーで、「ワールズ・エンド」は、《ゴールデン・マイル》の導きで、オズの大魔王に会う話だとも言える。
わかるでしょ。インチキでハリボテで大声のオズの大魔王。
◆舞台はニュートン・ヘイヴン
ヘイヴンとはキング作品のいくつかの舞台となった街。
◆23年後の事件
謎の存在を何と呼ぶかもめる5人だが、これは「IT」の引用。
「IT」は、27年周期で事件が起きる物語。
◆ビーハイブはオーバールックホテルなのか
12軒のパブのなかに《ビーハイブ》と言うパブがあるのだが、その《ビーハイブ》の看板がどうみても「シャイニング」のオーバールック・ホテルのカーペットの柄と同じ。
で興味深いのは、《ビーハイブ》の前のパブ《マーメイド》に、青い衣装の怖い双子が出てくる点。
これ以外にも小ネタはあるけど、 「ワールズ・エンド 酔っぱらいは世界を救う!」はスティーヴン・キングの影響を受けているのは間違いないでしょ。
物語の根本的なところは、ウィンダムの「呪われた村」をベースに冒頭は「ブルース・ブラザーズ」、《ゴールデン・マイル》に乗ってからは「オズの魔法使い」で、スティーヴン・キング風味に仕上げた感じ。
関心がある方は是非。
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コメント
(*´∀`) 映画観てみます。
投稿: たましろ | 2017/11/09 06:12
ふと思い出しました。パブ巡りの地図を見て!観たことある!もう一度観てみよう。
投稿: たましろ | 2017/11/09 06:16