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2017年3月の5件の投稿

2017/03/29

「IT」ポスター公開

Itmovieposter 2017年9月8日に北米で公開が予定されている映画「IT」のポスターが公開された。

と同時にティーザー予告編の公開を予告する予告編も公開されている。

おそらくだが、もうしばらくすると、本当のティーザー予告編が公開されると思われる。

余談だが、今回公開された、ティーザー予告編公開の予告は、藤田新策氏の「IT」の装画のイメージを彷彿とさせる。

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2017/03/20

「スティーヴン・キング ファミリー・シークレット」

「スティーヴン・キング ファミリー・シークレット」 「ビッグ・ドライバー」収録の「素晴らしき結婚生活」の映画化作品「スティーヴン・キング ファミリー・シークレット」を観た。

「スティーヴン・キング ファミリー・シークレット」
監督:ピーター・アスキン
原作・脚本:スティーヴン・キング
出演:ジョーン・アレン(ダーシー)、アンソニー・ラバリア(ボブ)、カーラ・ブオノ(ベッティ)、クリステン・コノリー(ペトラ)、マイク・オマリー(ビル)、スティーヴン・ラング(ホルト)

主婦ダーシーは夫ボブと結婚してからちょうど25年目。ボブとはずっと夫婦仲はよく、子どもたちも大人になり、自分が幸せだと実感する。

だがある夜、ダーシーは偶然自宅の車庫で最近起きた猟奇殺人事件の女性被害者の持ち物を見つけて驚く。犯人はボブなのか。直後のある夜、ボブがダーシーに黙って外出するという事態が。ダーシーはボブが次の獲物を物色しているのではないかと疑いを抱き、夫の行動を監視するようになるが……。

本作「ファミリー・シークレット」は特に大きなどんでん返しや謎解きのないストレートな作品に仕上がっていた。

もちろん、ミステリー的な要素やどんでん返しを期待する方々には物足りない作品だとは思うが、脚本、特に伏線となる夫婦の関係を描いた部分が素晴らしく、愛すべき小品に仕上がっている。

キャストは、アンソニー・ラバリア演じるボブの妻ダーシーを演じたジョーン・アレンが良かった。

ジョーン・アレンは本作の後「ルーム」(2015)に、そしてスティーヴン・ラングは「ドント・ブリーズ」(2016)に出演することになる。

それを考えると本作「ファミリー・シークレット」は、「ルーム」「ドント・ブリーズ」を考える上で、重要な作品のような気がしてくる。

本作「ファミリー・シークレット」はビジネスとしてはなかなか難しい作品だと思うが、良質な小品に仕上がっている。機会があれば是非。

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2017/03/19

訃報:バーニー・ライトソン

Cycleofthewerewolf バーニー・ライトソンのオフィシャル・サイトによると、2017年3月19日、バーニー・ライトソンが脳腫瘍のため亡くなった模様。

A Message from Liz Wrightson

昨日のエントリー【なんとグラフィックノベル版「クリープショー」が再販】「クリープショー」の話をしたばかりなのに非常に残念である。

なお、バーニー・ライトソンはスティーヴン・キング作品では、「クリーブショー」「人狼の四季」「ザ・スタンド」「回想のビュイック8」「ダーク・タワー」シリーズのアートワークに携わっている。

また映画「ミスト」のクリーチャー・デザイン等を担当している。

R.I.P.

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2017/03/18

なんとグラフィックノベル版「クリープショー」が再販

Creepshow 2017年3月18日にDAiLY DEADが伝えるところによると、グラフィックノベル版「クリープショー」が2017年5月に再販される模様。

Stephen King’s CREEPSHOW Graphic Novel to Be Re-Released This May

因みに、わたしも1冊持っているが、たしか800円くらいで古書店で購入した記憶があるのだが、Amazon.co.jpでは、現在 8,759円〜28,177円で販売されている。

ただし、発送元は全て海外だけど。5月まで待ちきれない方は、どうぞ。

なお、Amazon.co.jpでは、2017年5月9日発売の再販版の予約が始まっている。

現在の価格は、1,980円。

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2017/03/04

「セル」

Cell01
スティーヴン・キング原作の映画「セル」を観た。

「セル」
監督:トッド・ウィリアムズ
原作:スティーヴン・キング
脚本:スティーヴン・キング、アダム・アレッカ
出演:ジョン・キューザック(クレイ)、サミュエル・L・ジャクソン(トム)、イザベル・ファーマン(アリス)、オーウェン・ティーグ(ジョーダン)、クラーク・サルーロ(シャロン)、アンソニー・レイノルズ(レイ)、エリン・エリザベス・バーンズ(デニス)、ステイシー・キーチ(アーダイ校長)

映画「セル」はホラー映画としてたいへん面白かった。

昨今のホラー映画の問題点は、なぜそのようなことが起きているのか、その原因が明確に描かれてしまい、それ以降は、ある種の善と悪とのただの勢力争いを描くことに終始してしまっている。

一方「セル」は、怪異の原因を明確に描くことが行われていないのだ。

小説「セル」はリチャード・マシスンとジョージ・A・ロメロに捧げられていることもあり、映画「セル」物語としてはリチャード・マシスンの「地球最後の男」を近代的に転回したものだと考えることができる。

しかしながら本作は尺が短く、本来描かれるべきだったクレイ等の "携帯人" 殺戮の道程がほとんど描かれないため、その傾向が伝わってこない。

と言うのも、原作ではクレイ等がアーダイ校長と出会うまでに、クレイ等は "携帯人" の生態を少しずつ理解し、その旅の途中で "携帯人" を殺戮し続けているのだ。

そこで「地球最後の男」のテーマ、怪物を退治し続ける自分こそが怪物だったのだ、が立ち上がってくる、はずだった。そこが残念でならない。

世界観はポスト・アポカリプス感が非常に心地よい。

また、いかれた世界を生き抜くいかれたキャラクター達が好印象である。
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」に感じられなかった "マッド" な部分が噴出している。

興味深いのは、いかれたキャラクターばかりを演じているサミュエル・L・ジャクソンが知性的で論理的な真っ当な人物を演じている点である。他のキャラクターはある種いかれたキャラクターばかりなのにも関わらず、である。

Cell02
特に、後半部分に登場するアンソニー・レイノルズ演じるレイが強烈な印象を残す。

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またもう少し尺があれば、ステイシー・キーチ演じるアーダイ校長の狂気性、マッド・サイエンティスト的な側面がもう少し描けたのではないか、と思えてならない。

本作「セル」はスティーヴン・キング印の地雷臭はするものの、素晴らしい作品に仕上がっている。上映終了間近だとは思うが、機会があれば是非。

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