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2017年11月の2件の投稿

2017/11/23

『藤田新策「Le long d’un reflet」原画展』開催中

藤田新策「Le long d’un reflet」原画展
2017年11月22日より、スティーヴン・キングや宮部みゆきを始めとした内外の作家の書籍の装画で著名な藤田新策氏の個展が日暮里《和の器 韋駄天》で開催されている。

今回の個展は藤田新策氏の絵本「ちいさなまち」のフランス版「Le long d’un reflet」出版を記念した原画展である。

個展の概要に付いては、藤田新策氏のブログを参照いただきたい。

明日より絵本「Le long d’un reflet」の原画展。

絵本「Le long d’un reflet」の原画展の詳細です。

ご関心がある方は是非。

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2017/11/19

「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」

「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」
2017年11月3日公開の映画「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」を観た。

「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」
監督:アンディ・ムスキエティ
原作:スティーヴン・キング
脚本:チェイス・パーマー、キャリー・フクナガ、ゲイリー・ドーベルマン
出演:ジェイデン・リーバハー(ビル・デンブロウ)、ビル・スカルスガルド(ペニーワイズ)、ジェレミー・レイ・テイラー(ベン・ハンスコム)、ソフィア・リリス(ベバリー・マーシュ)、フィン・ウォルフハード(リッチー・トージア)、ワイアット・オレフ(スタンリー・ユリス)、 チョーズン・ジェイコブズ(マイク・ハンロン)、ジャック・ディラン・グレイザー(エディ・カスプブラク)、ニコラス・ハミルトン(ヘンリー・バワーズ)、ジャクソン・ロバート・スコット(ジョージー・デンブロウ)

27年周期で少年少女の行方不明事件が多発するメイン州の小さな町デリー。
1988年の嵐の日、弟ジョージーが行方不明になってしまった兄ビル・デンブロウは、友人たちと共にジョージーの行方を探しはじめるが・・・・。

本作「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」は、ご承知の通りスティーヴン・キングの最高傑作のひとつと言われる「IT/イット」を映画化した作品である。
因みに「IT/イット」の映像化は1990年のテレビムービー化に続く2回目。

本作「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」の舞台は1989年のメイン州デリー。

原作「IT/イット」は、少年時代の《はみだしクラブ》と《IT》との対峙を描いた1958年とその27年後、中年にさしかかった《はみだしクラブ》と《IT》との2度目の対峙を描いた1985年のデリーを舞台としており、現代と過去を行き来するその構成は非常に複雑で、それが様々な効果を本作に与えている。

一方今回の映画化作品「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」では、《はみだしクラブ》の少年時代は1989年にアップデートされている。従って《はみだしクラブ》のメンバーが中年時代にさしかかり、デリーを再び《IT》が襲うのは2016年と言う事になる。

しかしながら、2016年の描写は本作には一切登場しない。また本作のプロモーションにおいても、本作が全二部構成であり、第二部で2016年の《IT》との対決が描かれる事は明示されていない。

おそらくだが、本作のラストで「IT chapter one」と言うタイトル・カードを見て驚いた観客も多かったのではないだろうか。

さて、本作「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」だが、長大で複雑な原作の構成を見事に交通整理し、プロットや設定を取捨選択し、多くの観客が楽しめる素晴らしい作品に仕上がっている。

尤も原作ファンからすると、現在・過去パートの存在はともかく、原作における重要な設定がほとんど抜け落ちてしまっているのは釈然としない気持ちである。

しかしながら、本作「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」は多くの観客が純粋に楽しめる素晴らしい作品に仕上がっているのは事実である。

聞くところによると、本作は2016年の「君の名は。」に匹敵する勢いで中高生が劇場に殺到しているらしい。あくまでも噂だが。

さて脚本だが、これは前述のように原作の重要な設定がほとんど抜け落ちてしまっている点はあるものの、1989年へのアップデートを含め、きちんと仕上がっており、特に問題は感じない。

尺は135分と、長大な原作から考えると短いため、キャラクターの描き込みは足りないのではないかと思っていたが、まあ許容範囲だと思う。

もちろん、ベバリーと父親の関係であるとか、ビルがぶつぶつ言っている呪文みたいなものは何だとか、マイクの銃(?)は弾切れだったのになぜペニーワイズに効力があったのかとか説明不足な部分は多々あるが、それは行間を読んでください、で解決できる程度だと思う。

Beepbeeprichie またキャストは、もちろんペニーワイズを怪演したビル・スカルスガルドが強烈なのだが、なんと言ってもベン・ハンスコムを演じたジェレミー・レイ・テイラーとリッチー・トージアを演じたフィン・ウォルフハードが素晴らしかった。

気になったのは美術。

メイン州の田舎町を再現したと言うのはわかるのだが、1989年だとは思えないのだ。

古き良きアメリカの田舎町のノスタルジックな町並みや雰囲気は良いのだが、1989年と言えば日本では平成元年である。感覚的には原作準拠の1950年代のイメージなのでないかと思えてならない。

余談だが、「GHOST IN THE SHELL  攻殻機動隊」(1995)以降、数多くのフォロワーを生んだ《三点着地》"Three Point Landing" だがペニーワイズが新たなページを追加した。【参考】"Three Point Landing" 

IT (2017) - Beep Beep Richie 1080p

とにかく劇場へ。

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