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2018年1月の4件の投稿

2018/01/28

映画「ドクター・スリープ」の監督はマイク・フラナガンか!?

Mikeflanagan
2018年1月26日にDEADLINEが伝えるところによると「シャイニング」の続編である「ドクター・スリープ」の映画化作品について、監督はマイク・フラナガンが務める可能性が出てきた模様。

Mike Flanagan To Helm Stephen King’s ‘The Shining’ Sequel ‘Doctor Sleep’

因みにマイク・フラナガンはNetflix作品「ジェラルドのゲーム」の監督・脚本・編集を務めている。

ここで興味深いのは「ドクター・スリープ」「シャイニング」の続編で、ダニーは中年にさしかかり、ダニーのような《輝き("shine")》を持つ人間を探し出し、彼らの《輝き》を抽出し、それを喰らって生き続ける、滅び行く一族《真結族("True Knot")》と言う吸血鬼のような存在が登場する。

そして先日お伝えしたように映画「ダークタワー」は、「シャイニング」の《輝き》を援用し、ウォルターは少年少女の《輝き》を集めその力で《ダークタワー》を破壊しようとしている。そして「ダークタワー」ではジェイクは「シャイニング」のダニー同様に《輝き》の巨人として描かれている。

ここで「ドクター・スリープ」の映画化である。

「ドクター・スリープ」の当初の脚本家はアキヴァ・ゴールズマンであり、マイク・フラナガンはゴールズマンの脚本をリライトする、と言う話が伝わってきている。
そしてアキヴァ・ゴールズマンは「シャイニング」に寄せた「ダークタワー」の脚本も担当している。

ここでアキヴァ・ゴールズマンの脚本上だが「ダークタワー」「ドクター・スリープ」の《輝き》を求める集団の利害関係が一致する。

映画「ドクター・スリープ」へのジェイクとローランドの乱入は決して考えられないことではない。

huluで製作が予定されているテレビシリーズ「キャッスル・ロック」を念頭に置きながらも、「アベンジャーズ」「ジャスティス・リーグ」もびっくりのスティーヴン・キングユニバースの誕生が待たれる。

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2018/01/27

「ダークタワー」本日日本公開

映画「ダークタワー」

2018年1月27日 映画「ダークタワー」が日本国内で公開された。

「ダークタワー」
監督:ニコライ・アーセル
原作:スティーヴン・キング
脚本:アキヴァ・ゴールズマン、ジェフ・ピンクナー、アナス・トマス・イェンセン、ニコライ・アーセル
出演:イドリス・エルバ(ガスリンガー/ローランド・デスチェイン)、マシュー・マコノヒー(黒衣の男/ウォルター)、トム・テイラー(ジェイク)、クローディア・キム(アラ)、フラン・クランツ(ピンリ)、アビー・リー(ティラナ)、ジャッキー・アール・ヘイリー(セイヤー)

本作「ダークタワー」についてだが、先ずは良い作品に仕上がっていた。
2017年に公開された「IT/イット “それ”が見えたら終わり。」に続き、スティーヴン・キング原作の映画化作品として、良い流れになってきている。

さて本作だが、原作と比較してどうのこうのと言う話は無意味なので、特に本作については原作をお読みの方々にとっては既にご承知の通り全く無意味なので割愛するが、長大な「ダークタワー」シリーズの第一話として、つまりジェイク・チェンバースとローランド・デスチェインの登場篇として非常に良い作品に仕上がっていると言える。

本作「ダークタワー」のレビューだが、本日公開の作品なので、それは次回に譲るとしてネタバレにならない程度に気になった点を紹介する。

先ずは次の動画をご覧いただきたい。


おわかりだろうか、本作はなんと《テット・コーポレーション》製作と言う体裁をとっているのだ。

また、驚いた事に本作は「シャイニング」と直接的にリンクを張ろうと試みている。
そのため、ニューヨークのウォルターの部下たちがまるで「シャイニング」の続編「ドクター・スリープ」に登場する《真結族》であるかのような印象を与える事に成功している。

また《ドア》にあたる《ポータル》で《中間世界》と《根本原理世界》を行き来するイメージは「タリスマン」のそれのような印象を受けるし、《中間世界》のプロダクション・デザインは「タリスマン」に登場する異世界《テリトリー》を意識しているかのような印象も受ける。

あとはまあそれ以外にもキング作品への言及が出るは出るは。いちいち紹介はしないが、キングファンはそれを探す楽しみもあると思う。

本作「ダークタワー」は原作のエッセンスを見事に抽出し、良心的に翻案した素晴らしい娯楽作品に仕上がっている。

この続きはNetflixやhuluで、と言う流れだったら結構人気作になるのではないか、と思えてならない。

関心がある方は是非劇場へ。
ランニングタイムはなんと95分。そのあたりも個人的には良い判断だったと思う。

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2018/01/06

テレビシリーズ「ミスター・メルセデス」スター・チャンネルで2月放送開始

「ミスター・メルセデス」 2018年2月より、スター・チャンネルにおいてテレビシリーズ「ミスター・メルセデス」(全10話)が日本初放送されることになった。

スティーヴン・キング原作のミステリードラマ 『ミスター・メルセデス』独占日本初放送スタート!

ベストセラー作家にして“ホラーの帝王”と称されるスティーヴン・キングが、初めて本格ミステリーに挑みエドガー賞を受賞した小説「ミスター・メルセデス」

同作を、数々の人気ドラマを手掛けたデヴィッド・E・ケリーが完全ドラマ化。未解決の無差別殺人事件の犯人と元担当刑事が、時を経て、今対峙する-!傑作ハードボイルドミステリーを、独占日本初放送!

第1話「嘲笑う男」
 字幕版(STAR1 プレミアム) 2018年2月27日(火)23:00 ほか
 吹替版(STAR3 吹替専門)  2018年3月2日(金)23:30 ほか

ちなみに、本作はAT&Tのオリジナル・シリーズとして製作され、オーディエンス・ネットワークで会員限定で公開されている。

ただし、第1話「Pilot」および第2話「On Your Mark」は次のページで公開されている。

AN AT&T Original Series MR.MERCEDES

当然ながら日本語字幕はないが、CC(closed captioning)が入っているので英語字幕が表示出来る。

第1話「Pilot」および第2話「On Your Mark」まではほぼほぼ背景と登場人物紹介レベルで、第2話のラストで2人がネット掲示板でやりとりをしようとするところまで話が進む程度なので原作を知っている人であれば英語がよくわからなくても楽しめるのではないか、と思える。

また興味深いの音楽の使い方なのだが、第1話ではラモーンズのペット・セメタリー」が、第2話ではドノヴァンの「魔女の季節」が印象的に使われている。

特に「魔女の季節(Season Of The Witch)」は耳に残ってしまう。

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2018/01/02

「11.22.63」まとめ観しました。

「11.22.63」 あけましておめでとうございます
本年もよろしくお願いします

お正月なので少し時間があったので「11.22.63」(全9話)をまとめ観しました。

「11.22.63」
製作:ジェームズ・フランコ
製作総指揮:J・J・エイブラムス、スティーヴン・キング、ブリジット・カーペンター、ブライアン・バーク
原作:スティーヴン・キング 「11/22/63」(文藝春秋社刊)
出演:ジェームズ・フランコ(ジェイク・エッピング)、クリス・クーパー(アル・テンプルトン)、サラ・ガドン(セイディ・ダンヒル)、ジョージ・マッケイ(ビル・ターコット)、ダニエル・ウェバー(リー・H・オズワルド)、ルーシー・フライ(マリーナ・オズワルド)

「ロード・オブ・ザ・リング」を観た際に思ったのが、「ロード・オブ・ザ・リング」は、「指輪物語」の現在望み得る最高の映像化作品だと言うこと。

で、今回「11.22.63」を観直してみて、同様に「11/22/63」の現在望み得る最高の映像化作品だと思えてならない。

しかしながら本作「11.22.63」は原作「11/22/63」の長大なストーリーラインをそのまま映像化した訳ではなく、原作の様々なプロットを取捨選択し交通整理をし、単純化する作業が行われている。

原作ファンからすると、おいおいちょっと待てよ、と言う展開はあるものの、それは長大な原作「11/22/63」を映像化する上での許容範囲だと思う。

大きな改変はジョージ・マッケイ演じるビル・ターコットの投入であろう。ビルと言うキャラクターを物語に投入する事により本作に《バディもの》の観点を導入することに成功しているし、オズワルド単独説以外の観点を導入する事に成功している。

また、原作では1958年にタイムスリップするのだが、テレビムービー版では、過去の生活を短縮するためか1960年にタイムスリップする。またテレビムービー版では過去へのタイムスリップの回数も減少している。

また、「11.22.63」内で「ダーク・タワー」シリーズへの言及は難しいためだと思うのだが、《イエロー・カード・マン》のキャラクターの設定は比較的理解しやすいキャラクターに変更されている。

あと驚いたのだが、原作では何度となく印象的な音楽の使い方がされているのだが、テレビムービー阪では、そうではないため、原作ファンには納得いかない部分になっているのではないか、と思えてならない。

しかしながら本作「11.22.63」「11/22/63」の現在望み得る最高の映像化作品だと言うのは変わらない。

関心がある方は是非。


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