「シャイニング」と「シェイプ・オブ・ウォーター」
先日のエントリー【ギレルモ・デル・トロもキングの影響を】で紹介した通り、第90回アカデミー賞授賞式において、作品賞、監督賞、美術賞、作曲賞の4冠に輝いた「シェイプ・オブ・ウォーター」(2017)だが、その授賞式において同作の監督・脚本・原案・製作のギレルモ・デル・トロはスタンリー・キューブリックの「シャイニング」(1980)に登場するオーバールック・ホテル237号室のカーペット柄のポケットチーフを使っていた。
また「シェイプ・オブ・ウォーター」に出演し、第90回アカデミー賞助演女優賞にノミネートされたオクタヴィア・スペンサーもギレルモ・デル・トロと同じ柄のスカーフを使用していた。
この写真を見る限りだが、オクタヴィア・スペンサーはフォトセッションの際、スカーフをプレスに対しわざわざ見せるような行動を取っているのがわかる。
しかもオクタヴィア・スペンサーのドレスは緑色である。
さて、このスタンリー・キューブリックの「シャイニング」に登場するオーバールックホテルの237号室のカーペットだが、この237号室のシーンを見ると「シェイプ・オブ・ウォーター」でギレルモ・デル・トロが何を考えているのかが見てとれるのではないだろうか。
観点は次の通り。
・237号室の色彩設計
・237号室のカーペット
・237号室のトイレ
・237号室のバスタブ
・237号室の女性とジャックの抱擁
いかがだろうか。
そう考えた場合、この「シェイプ・オブ・ウォーター」のポスターもジャックと237号室の女のように見える。
でしょ。
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