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2020年10月の20件の投稿

2020/10/31

藤田新策氏「眠れる美女たち」を語る

2020年10月29日に文藝春秋社から刊行されたスティーヴン・キング、オーウェン・キング共著の「眠れる美女たち」の装画を担当した藤田新策氏が自らのブログ【Shinsaku Fujita Private View】において「眠れる美女たち」 について語っている。

眠れる美女たち Shinsaku Fujita Private View

また、このブログのエントリーで藤田新策氏の手による「眠れる美女たち」の原画が公開されている。

さらに、藤田新策氏はツイッターにおいて自らの「眠れる美女たち」の装画を元に趣味でデザインしたアートワークを公開している。

先日のエントリー【藤田新策氏「わるい夢たちのバザール」を語る】で「マイル81」「夏の雷鳴」の装画は素晴らしい、と言う話をしたが、この「眠れる美女たち」の装画も素晴らしい。

これを見て、以前から「マイル81」の装画は額装して飾りたいと思っているのだが、それに輪をかけて「眠れる美女たち」の装画こそ額装して飾りたいと感じた。

その流れで、先日「マイル81」の藤田新策氏のアートワークをプリントしたのだが、よく見ると表紙とアートワークのトリミングに差があることに気が付いた。

Mile81_004

具体的は「マイル81」の表紙ではほとんど見えていない左中央のルーペや左下のパイロンがアートワークではきちんと見えている。

このあたりを藤田氏に質問したところ、次のような回答があった。

当たり前と言えば当たり前のことなのだが、今回原画を確認して初めてトリミングの差に気付く、と言う経験をした。

「眠れる美女たち」マイル81 わるい夢たちのバザールI」「夏の雷鳴 わるい夢たちのバザールII」は文藝春秋社より絶賛発売中。
関心がある方は是非。

 

 

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2020/10/28

Entertainment Weekly歴代ホラー表紙に「IT」が選出

Ew_it

2020年10月27日のEW.comの記事【See EW's biggest horror covers through the years】で「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」の表紙が歴代ホラー表紙の1冊として選出された。

See EW's biggest horror covers through the years

とは言っても、「IT」の表紙がホラー表紙のベストワンとして選出された訳ではなく、選出された20冊に「IT」の表紙が含まれていた、と言う話。しかしこの表紙は良いデザインだよね。

選出された20冊は次の通り。

1991年「羊たちの沈黙」(1991)
1992年「ドラキュラ」(1992)
1998年「サイコ」(1998)
1999年「バフィー 〜恋する十字架〜」(1997-2003)
2000年「ブレアウィッチ2」(2000)
2009年「パラノーマル・アクティビティ 」(2007)
2011年「スクリーム4: ネクスト・ジェネレーション」(2011)
2011年「トゥルーブラッド」(2010-2014)
2012年「ヴァンパイア・ダイアリーズ」(2009-2017)
2012年「プロメテウス」(2012)
2012年「アメリカン・ホラー・ストーリー アサイラム」(2012-2013)
2013年「ワールド・ウォーZ」(2013)
2013年「デクスター 警察官は殺人鬼」(2006-2021)
2015年「スクリーム・クイーンズ」(2015-2016)
2017年「ストレンジャー・シングス 未知の世界」(2017-2019)
2017年「ウォーキング・デッド」(2010-)
2017年「スーパーナチュラル」(2005-2020)
2018年「ハロウィン」(1978-2021)
2019年「エンジェル」(1999-2004)
2019年「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」(2019)

こうして俯瞰的に眺めて見ると壮観ですね。
同世代を生きてきた身としては時代を感じてしまう。

なお米雑誌「エンターテインメント・ウィークリー」は1990年2月の創刊。

今回の記事には詳細が明記されていないが、先ほど紹介した「IT」の表紙の「エンターテインメント・ウィークリー」は表紙が2枚ついてきた模様。
もう1枚の表紙はこれ。

Ew_it2

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2020/10/27

今Netflixで観られる一番怖い映画とは

Ew 2020年10月23日のEW.comの記事【The scariest movies to watch on Netflix right now】が興味深い。

The scariest movies to watch on Netflix right now

ライターのChristian Holubが、今Netflix 観られる映画のうち、ハロウィーンにお勧めの怖い映画15本をピックアップしている。

スティーヴン・キングファン的にはマイク・フラナガンの「ジェラルドのゲーム」(2017)が入っているのが興味深い。

さて同記事で紹介されている、今Netflixで観られる最も怖い作品は次の15本。

「アポストル 復讐の掟」(2018) Netflixオリジナル
監督:ギャレス・エヴァンス

「ジェーン・ドウの解剖」(2016)
監督:アンドレ・ウーヴレダル

「ザ・ボーイ -人形少年の館-」(2016)
監督:ウィリアム・ブレント・ベル

「死霊のはらわた」(1981)
監督:サム・ライミ

「JUKAI 樹海」(2016)
監督:ジェイソン・ザダ

「ジェラルドのゲーム」(2017) Netflixオリジナル
監督:マイク・フラナガン

「グリーンルーム」(2015)
監督:ジェレミー・ソルニエ

「サイレンス」(2016) Netflixオリジナル
監督:マイク・フラナガン

「インビテーション」(2016)
監督:カリン・クサマ

「イット・カムズ・アット・ナイト」(2017)
監督:トレイ・エドワード・シュルツ

「オクジャ/okja」(2017) Netflixオリジナル
監督:ポン・ジュノ

「パラノーマル・アクティビティ」(2007)
監督:オーレン・ペリ

「ポルターガイスト」(1982)
監督:トビー・フーパー

「羊たちの沈黙」(1991)
監督:ジョナサン・デミ

「ゾディアック」(2007)
監督:デヴィッド・フィンチャー

1980年代の作品が2本。
1990年代の作品が1本。
2000年代の作品が2本。
2010年代の作品が10本。しかも全てが2015年以降の作品。

ライターのChristian Holubの顔写真を見る限りだが若いライターのように見える。ある程度のバイアスがかかっているような印象を受ける。

因みにわたしは「ジェラルドのゲーム」(2017)をまだ観ていない。
と言うのも、原作の「ジェラルドのゲーム」ですら生理的に怖すぎて読むのに苦労した作品だから。

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2020/10/26

スティーヴン・キング原作映画の興行収入ベスト20

2020年10月24日のBUSINESS INSIDERの記事【スティーブン・キング原作の映画、興行収入トップ20】が興味深い。

スティーブン・キング原作の映画、興行収入トップ20

元記事はこちら。

The 20 highest-grossing Stephen King movies, ranked 

気になるベスト20は次の通り。

20「ショーシャンクの空に」(1994)・・2880万ドル
19「スリープウォーカーズ」(1992)・・3050万ドル
18「アトランティスのこころ」(2001)・・3090万ドル
17「バーチャル・ウォーズ」(1992)・・3210万ドル
16「キャリー」(1976)・・3380万ドル
15「バトルランナー」(1987)・・3810万ドル
14「シャイニング」(1980)・・4640万ドル
13「スタンド・バイ・ミー」(1986)・・5220万ドル
12「ペット・セメタリー」(1989)・・5746万ドル
11「ミスト」(2007)・・5747万ドル
10「ミザリー」(1990)・・6100万ドル
09「ドリームキャッチャー」(2003)・・8120万ドル
08「キャリー」(2013)・・8470万ドル
07「シークレット ウインドウ」(2004)・・9290万ドル
06「ペット・セメタリー」(2019)・・1億1310万ドル
05「ダークタワー」(2017)・・1億1320万ドル
04「1408号室」(2007)・・1億3290万ドル
03「グリーンマイル」(1999)・・2億8680万ドル
02「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」(2019)・・4億7300万ドル
01「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」(2017)・・7億170万ドル

これを見ると、良い映画が必ずしもヒットする訳ではないし、ヒットしているからと言ってその映画が素晴らしい映画だとは限らない、と言う興収の不思議さを再確認することができる。

余談だが、これ自体は興味深い記事なのだが、誤訳が多いのが残念であるし、映画に対する敬意や愛情が感じられないのも残念である。

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2020/10/25

スティーヴン・キングとジョー・ヒルの短篇がアニメ化される「The Creepshow Halloween Special」の予告編公開

2020年10月23日、当ブログのエントリー【「生きのびるやつ」が10月配信の「The Creepshow Halloween Special」で映像化か】でお伝えした「The Creepshow Halloween Special」だが、Shudderの公式Youtubeチャンネルで予告が公開された。


A Creepshow Animated Special - Official Trailer [HD] | A Shudder Original

今回配信される「The Creepshow Halloween Special」は、2019年にShudderで配信されたテレビシリーズ「Creepshow」(全6エピソード)の新シリーズと言う位置付けのスペシャル版で、2020年10月26日にShudderでプレミア配信される予定。

この「The Creepshow Halloween Special」では、スティーヴン・キングの短篇「生きのびるやつ」とジョー・ヒルの短篇Twittering from the Circus of the Deadがアニメーション化される。アニメーション製作はOctopie animation studio

なお、残念ながら日本国内からShudderは視聴できない。

Creepshowanimated 「生きのびるやつ」 「スケルトンクルー<3> ミルクマン」(扶桑社ミステリー文庫)に収録
監督:グレッグ・ニコテロ
出演:キーファー・サザーランド
原作:スティーヴン・キング

「Twittering from the Circus of the Dead」
監督:メラニー・デール
出演:ジョーイ・キング
原作:ジョー・ヒル

 

 

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2020/10/24

ジョー・ヒル「地獄のデビル・トラック」のリブート版の監督・脚本を熱望する

2020年10月22日に、Bloody Disgusting が伝えるところによると、ジョー・ヒルが「地獄のデビル・トラック」(1986)のリブート版の監督・脚本を熱望している模様。

Joe Hill Wants to Write and Direct a Remake of Stephen King’s ‘Maximum Overdrive’


Maximum Overdrive trailer

「地獄のデビル・トラック」("Maximum Overdrive")とはスティーヴン・キングの短篇小説「トラック」(「深夜勤務」扶桑社ミステリー文庫に収録)を基に自らが監督・脚本を担当した映画で、その概要は、地球の近くを通過した彗星の影響で地球上の電子機器が暴走し人類を攻撃し始める中、アメリカの田舎町のドライブインとガソリンスタンドに取り残された人々と彼らを襲う自動車たちとの対決を描いた作品。

なお、「地獄のデビル・トラック」は1997年にクリス・トムソンにより「トラックス」としてリメイクされている。


Trucks | Trailer | 1997

ジョー・ヒルは、ミック・ギャリスのポッドキャスト「Post Mortem with Mick Garris」の収録で、もし誰かが「地獄のデビル・トラック」のリブートの機会を提供してくれたら、監督・脚本としてその企画に秒で飛びつく、と語った。

またジョー・ヒルは、「地獄のデビル・トラック」のリブートをするなら今だ、と言うのも近年自動運転の自動車が増えつつある。自動運転の自動車の暴走は、もはや彗星ではなくコンピュータウイルスにより簡単に引き起こすことができる。しかも誰もがテスラの巨大な電動トラック「セミ」が走っているのを知っているじゃないか、それらの大型自動車がみんなを一掃する、これは素晴らしい話じゃないか、と語っている。

詳細はこちらのポッドキャストを聞いて欲しい。


Joe Hill Wants to Remake MAXIMUM OVERDRIVE // Post Mortem with Mick Garris Returns October 28

これは、10月28日に配信される本編の抜粋。

先ほど意訳したジョー・ヒルの言葉は次の通り。

“I would only want to jump into directing if I had a chance to do the reboot of Maximum Overdrive.

“If someone offered me the chance to write and direct a relaunch of Maximum Overdrive, I’d jump at that in a second.”

“The time is right, okay. So basically, they’re all the self-driving vehicles. So it’s no longer a comet that sets them off, it’s a virus in the electronics that sets them off. And so you’ve got these giant Tesla semi trucks, ya know, wiping everyone out. I think it could be great.”

またテスラの電動トラック「セミ」はこちら。

 

 

 

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2020/10/22

スティーヴン・キング、オーウェン・キング共著の「眠れる美女たち」の書影公開

Sleepingbeauties001
2020年10月29日に文藝春秋社から翻訳が出版されるスティーヴン・キング、オーウェン・キング共著の「眠れる美女たち」の書影が文藝春秋BOOKSで公開された。

眠れる美女たち 上 文藝春秋BOOKS 
眠れる美女たち 下 文藝春秋BOOKS
著者:スティーヴン・キング、オーウェン・キング
訳者:白石朗
装画:藤田新策
出版社:文藝春秋
発売日:2020年10月29日

と思っていたら藤田新策氏がツイッターで、「眠れる美女たち」の装画を基にしたアートワークを公開した。

Sleepingbeauties003

先日のブログエントリー【藤田新策氏「わるい夢たちのバザール」を語る】で紹介した「マイル81」「夏の雷鳴」のアートワークと同様のコンセプトである。

藤田新策氏の「眠れる美女たち」のアートワークはこれまた一枚の絵画として素晴らしい。

「眠れる美女たち」の書影は、もちろんスティーヴン・キングとオーウェン・キング共著であるため一般的な書籍と比較して文字数が多く、装画としては仕方がないことだが、若干うるさい印象を受けてしまう。

しかしながら藤田新策氏が今回公開した「眠れる美女たち」のアートワークは文字の主張が控えめで絵画が浮き立つ印象を受ける。

なお、「眠れる美女たち」の物語は、文藝春秋BOOKSによると、

 その疫病は、女だけを眠りにつかせる。
 そして町には男たちだけが残される。

 女子刑務所のある小さな町、ドゥーリング。平穏な田舎町で凶悪事件が発生した。山間部の麻薬密売所を謎の女が襲撃、殺人を犯したのちに火を放ったのだ。女はほどなくして逮捕され、拘置のために刑務所に移送される。彼女の名はイーヴィ。世界を奇妙な疫病が襲いはじめたのはこの頃だった。

 それは女たちだけに災いする「病」――ひとたび眠りにつくと、女たちは奇妙な繭状の物質に覆われ、目を覚まさなくなったのだ。繭を破って目覚めさせられた女たちは何かに憑かれたかのように暴力的な反応をみせることも判明する。世界中の女たちが睡魔に敗れるなか、謎の女イーヴィだけが眠りから逃れられているようだった。

 静かな町にパニックの空気が満たされはじめる。睡魔にうち勝とうとする女たち。取り残され不安に蝕まれる男たち。やがて町にふりかかるカタストロフィは、まだ水平線の向こうにある!

 巨匠スティーヴン・キングが、作家である息子オーウェンとコンビを組んで放った、圧倒的パンデミック・ホラー巨編。まさにキング印の物語の大波が、読者を巻き込んで怒濤をなす!

とのこと。

秋の夜長に、眠れるのか、眠れないのか、乞うご期待。

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2020/10/21

コロンビアスポーツウェアのキャッスルロックって

Castlerock まあどうでも良い話なんだけど、アウトドアグッズのコロンビアスポーツウェアにキャッスルロックと言うバックパックのシリーズがある。

まあ説明不要だと思うけどメイン州キャッスルロック(Castle Rock)はスティーヴン・キングの多くの小説の舞台となっている架空の町。

キャッスルロック15L バックパック

キャッスルロック20L バックパック

キャッスルロック25L バックパック

サイズ展開は、15リットル、20リットル、25リットルで、カラーバリエーションは、ダーク・プラム、ブラック、チタニウムII、エーゲブルー、アジュール、リッチワインの6色展開。

ちなみに、このキャッスルロックと言うバックパックのシリーズは、コロンビアスポーツウェアジャパンでは販売されているが、本国アメリカのコロンビアスポーツウェアでは販売されていない。

もしかするとキャッスルロックは日本国内限定のモデルなのかも知れない。

Strider 全くの余談だが、わたしが愛用しているモンベルのバックパックはストライダーパック。

ストライダー(Strider)とはご承知のように「指輪物語」(「ロード・オブ・ザ・リング」)に登場するアラゴルンの異称。ちなみに瀬田貞二の訳ではStraderは「馳夫(はせお)」と訳出されている。

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2020/10/20

キングの新作短篇「On Slide Inn Road」が「Esquire Magazine 2020 Oct/Nov」に掲載

Esquiremagazine202010 2020年10月17日に出版された米雑誌「Esquire Magazine 2020 Oct/Nov」にスティーヴン・キングの新作短篇「On Slide Inn Road」が掲載されている。

「On Slide Inn Road」の物語は、高齢の親戚を訪ねる家族旅行の最中に、自動車が泥の轍に嵌まり込み、家族が立ち往生してしまうところから始まる悪夢のような物語。

キング作品ではもちろん、アメリカの小説や映画によくある、間違った道を選んでしまったために登場人物がひどい目に遭ってしまう、と言う典型的な物語。かな。

ちなみに米雑誌「Esquire Magazine」は日本国内でも洋雑誌を扱っている書店で、そのうち購入できるだろうと思うし、場合によっては今すぐ電子書籍を購入することもできる。

せっかくなので「Esquire Magazine」を販売しているサイトをいくつか紹介する。

Esquire202010
Magzter なら736.98円。

ちなみにMagzterは世界最大、世界最速を標榜するオンラインの雑誌販売サイト。

Esquire2020100スマホ用のアプリでも購入することができる。

Esquire Magazine US  iOS アプリ

Esquire Magazine US Android アプリ

Androidアプリは未確認だが、iOS公式アプリだったら860円。

ちなみに、iOS版アプリで確認したところ、アプリの仕様で「Esquire Magazine 2020 Oct/Nov」を5分ほど無料でプレビューできる。が「On Slide Inn Road」を最後まで読むのは難しいと思う。

またもしかしたら、2ケ月後あたりに「Esquire Magazine」のアーカイブである、Esquire Classic「On Slide Inn Road」が無料で公開されるかも知れない。

なお、Amazon.co.jp ではまだ販売されていない。

iOSのアプリ上の「On Slide Inn Road」冒頭はこんな感じ。

わかりにくいかも知れませんが、スマホの画面を縦にスクロールするイメージです。下の画像はその画像を2ページ分、横につないでいます。

Onslideinnroad01

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2020/10/19

藤田新策氏「わるい夢たちのバザール」を語る

2020年10月7日に文藝春秋社から刊行された「マイル81 わるい夢たちのバザールI」「夏の雷鳴 わるい夢たちのバザールII」の装画を担当した藤田新策氏が自らのブログ【Shinsaku Fujita Private View】において「わるい夢たちのバザール」について語っている。

悪い夢たちのバザール Shinsaku Fujita Private View

このブログのエントリーで藤田新策氏の手による「マイル81 わるい夢たちのバザールI」「夏の雷鳴 わるい夢たちのバザールII」の原画が公開されている。

また藤田新策氏はツイッターにおいて自らの「マイル81 わるい夢たちのバザールI」「夏の雷鳴 わるい夢たちのバザールII」装画を元に趣味でデザインしたとアートワークを公開している。

なお、「マイル81 わるい夢たちのバザールI」「夏の雷鳴 わるい夢たちのバザールII」は、2015年に出版されたスティーヴン・キングの短篇集「The Bazaar of Bad Dreams」の翻訳。全2分冊。

関心がある方は是非。

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2020/10/18

【恐怖小説から抱腹絶倒のホラ話まで――物語の珠玉の詰まった福袋】「わるい夢たちのバザール」訳者あとがき公開

Thebazaarofbaddream
2020年10月14日 文藝春秋BOOKSで、2020年10月7日に文藝春秋社から刊行された「マイル81 わるい夢たちのバザールI」「夏の雷鳴 わるい夢たちのバザールII」の訳者あとがきが公開された。

恐怖小説から抱腹絶倒のホラ話まで――物語の珠玉の詰まった福袋 風間 賢二

あとがきを読んでから本を買う、と言う人もいると思うので、関心がある方は是非ご一読を。

なお、「マイル81 わるい夢たちのバザールI」「夏の雷鳴 わるい夢たちのバザールII」は、スティーヴン・キングの短篇集「The Bazaar of Bad Dreams」の翻訳の2分冊。

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2020/10/17

「眠れる美女たち」のグラフィックノベル「Sleeping Beauties Vol.1」は2021年3月発売か

Sleepingbeauties 2020年10月29日に文藝春秋社から翻訳が出版される予定の、スティーヴン・キング、オーウェン・キング共著の「眠れる美女たち」のグラフィックノベル「Sleeping Beauties Vol.1」が2021年3月16日にハードカバーとして出版される模様。

なお「Sleeping Beauties」 のグラフィックノベルは、2020年6月以降IDWパブリッシングから継続的に出版されている。

因みに現在刊行中の「Sleeping Beauties #1」から「Sleeping Beauties #5」「Sleeping Beauties Vol.1」としてハードカバー化、「Sleeping Beauties #6」から「Sleeping Beauties #10」「Sleeping Beauties Vol.2」としてハードカバー化される模様。

「Sleeping Beauties Vol.1」
翻案:リオ・ユアーズ
作画:アリソン・サンプソン
原作:スティーヴン・キング、オーウェン・キング
出版社:IDWパブリッシング
発売日:2021年3月16日

なお、IDWパブリッシング社のサイトでは「Sleeping Beauties #1」の冒頭5ページがpdfで公開されている。また冒頭16ページについてはダウンロードもできる。

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2020/10/16

スティーヴン・キング、オーウェン・キング共著の「眠れる美女たち」の書影公開

 

2020年10月29日に文藝春秋社から出版される予定の「眠れる美女たち」の書影が 文藝春秋 翻訳出版部 @bunshun_honyaku のアカウントで公開された。

なお、「眠れる美女たち」はスティーヴン・キングとその息子であるオーウェン・キングとの共著の作品。

「眠れる美女たち(上・下)」
著者:スティーヴン・キング、オーウェン・キング
訳者:白石朗
出版社:文藝春秋
発売日:2020年10月29日(初版:2020年10月30日)

内容紹介:

その疫病は、女だけを眠りにつかせる。
そして町には男たちだけが残される。

 女子刑務所のある小さな町、ドゥーリング。平穏な田舎町で凶悪事件が発生した。山間部の麻薬密売所を謎の女が襲撃、殺人を犯したのちに火を放ったのだ。女はほどなくして逮捕され、拘置のために刑務所に移送される。彼女の名はイーヴィ。世界を奇妙な疫病が襲いはじめたのはこの頃だった。

 それは女たちだけに災いする「病」――ひとたび眠りにつくと、女たちは奇妙な繭状の物質に覆われ、目を覚まさなくなったのだ。繭を破って目覚めさせられた女たちは何かに憑かれたかのように暴力的な反応をみせることも判明する。世界中の女たちが睡魔に敗れるなか、謎の女イーヴィだけが眠りから逃れられているようだった。

 静かな町にパニックの空気が満たされはじめる。睡魔にうち勝とうとする女たち。取り残され不安に蝕まれる男たち。やがて町にふりかかるカタストロフィは、まだ水平線の向こうにある!

 巨匠スティーヴン・キングが、作家である息子オーウェンとコンビを組んで放った、圧倒的パンデミック・ホラー巨編。まさにキング印の物語の大波が、読者を巻き込んで怒濤をなす!

 

 

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2020/10/15

「ヴァンパイアvsザ・ブロンクス」もキングの影響を

Vampiresvsthebronx さて、本日も全ての事象はスティーヴン・キングの影響を受けている、と言うキングファンの妄想的エントリー。

本日、俎上に乗せるのは2020年10月2日にNetflixで配信が開始された「ヴァンパイアvsザ・ブロンクス」(2020)。

「ヴァンパイアvsザ・ブロンクス」
監督・脚本:オズ・ロドリゲス
出演:ジェイデン・マイケル(ミゲル)、ジェラルド・W・ジョーンズ三世(ボビー)、グレゴリー・ディアス四世(ルイス)、サラ・ガドン(ヴィヴィアン)、クリフ・“メソッド・マン”・スミス(ジャクソン神父)、シェー・ウィガム(フランク・ポリドリ)、ココ・ジョーンズ(リタ)、アダム・デヴィッド・トンプソン(アレクシス)

本作「ヴァンパイアvsザ・ブロンクス」の物語は、ニューヨークのブロンクスにヴァンパイアのコロニー構築を目的として移住を企むヴァンパイア軍団とブロンクスに住む3人の少年たちが対決する物語。

しかもこの物語で描かれるヴァンパイアは、ブラム・ストーカーの「吸血鬼ドラキュラ」に登場する吸血鬼の設定をそのまま現代に持ち込んだものだと言える。

それではそもそもブラム・ストーカーの「吸血鬼ドラキュラ」 の物語はどのような物語だっのたかと言う話だが、端的に言うとトランシルヴァニアに住む吸血鬼がロンドンに合法的に移住しようとする物語。

そう考えた場合、本作「ヴァンパイアvsザ・ブロンクス」の物語は「吸血鬼ドラキュラ」の基本プロットと吸血鬼の生態の設定を踏襲した上で、現代のニューヨークのブロンクスにクラシックなヴァンパイアが移住しようとする物語である。

そのヴァンパイアは当然ながら日光やニンニク、聖水や聖体(聖餅)、十字架に弱く、鏡には映らないし、招待されないと建物に入ることができない。

ところで、ここで興味深いのは、「ヴァンパイアvsザ・ブロンクス」 に登場するヴァンパイアたちは、フランク・ポリドリと言う男が経営するムルナウ不動産にブロンクス内の不動産を次々と買収させ、その不動産の跡地にヴァンパイアのコロニー(映画ではネスト)を構築しようとするのだ。

Vampiresvsthebronx03
因みに、フランク・ポリドリが経営するムルナウ不動産のロゴマークには、串刺し公として知られ「吸血鬼ドラキュラ」のドラキュラのモデルの1人と言われているヴラド・ツェペシュの肖像画を図案化したイラストが使用されている。

また、フランク・ポリドリのポリドリは、世界最初の吸血鬼小説と言われる「吸血鬼」の作者ジョン・ポリドリからの引用であり、さらにムルナウ不動産のムルナウはドイツの映画監督F・W・ムルナウの引用である。ご承知の通りF・W・ムルナウは「吸血鬼ノスフェラトゥ」(1922)を監督している。

Vampiresvsthebronx02
また、本作「ヴァンパイアvsザ・ブロンクス」には、登場人物がスティーヴン・キングの小説である「呪われた町」を読むシーンがある。

ご承知の通り「呪われた町」はキング自らが「吸血鬼ドラキュラ」 の文学的イミテーションだと語る作品で、アメリカの田舎町セイラムズ・ロットに吸血鬼が移住しようとする物語である。

つまり本作「ヴァンパイアvsザ・ブロンクス」は、ジョン・ポリドリ、F・W・ムルナウ、ブラム・ストーカー、スティーヴン・キング等に対するリスペクトに満ちたヴァンパイア映画だと言うことができる。

ところで本作「ヴァンパイアvsザ・ブロンクス」は、あえてジャンル分けをするとしたら、ティーン向けホラーコメディ作品であり、その雰囲気は「グーニーズ」(1985)やもちろんNetflix的には「ストレンジャー・シングス 未知の世界」(2016-2019)に近いと言える。

本作「ヴァンパイアvsザ・ブロンクス」は、3人の少年たちが知恵と勇気で700年以上生きているヴァンパイア軍団に対峙する物語なのだ。

本作は繰り返しになるがティーン向けのホラーコメディ映画ではあるが、観るべきところはたくさんある楽しい作品に仕上がっている。

関心がある方はぜひ。

「呪われた町」もぜひ。

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2020/10/14

「恐怖の四季("Different Seasons")」のばら売りペーパーバック

Shawshank2020年9月29日にScribner社から「刑務所のリタ・ヘイワース("Rita Hayworth and Shawshank Redemption")」のペーパーバックが出版され、「恐怖の四季("Different Seasons")」の4作品のうち3作品のペーパーバックのばら売り版が出そろった。

Amazon.co.jpでは現時点では、Scribner社の「刑務所のリタ・ヘイワース("Rita Hayworth and Shawshank Redemption")」のペーパーバックは販売されていないが、Hodder社のUK版「刑務所のリタ・ヘイワース("Rita Hayworth and Shawshank Redemption")」のペーパーバックが販売されている。

さて、「恐怖の四季("Different Seasons")」についてだが、本書は1982年に出版された中篇集で収録されている作品は、「刑務所のリタ・ヘイワース 春は希望の泉("Rita Hayworth and Shawshank Redemption(Hope Springs Eternal)"」「ゴールデンボーイ 転落の夏("Apt Pupil(Summer of Corruption)")」「スタンド・バイ・ミー 秋の目覚め("The Body(Fall From Innocence)"」「マンハッタンの奇譚クラブ 冬の物語("The Breathing Method(A Winter's Tale)"」の4作品。

そのうち3作品は「ショーシャンクの空に」(1994)、「ゴールデン・ボーイ」(1998)、「スタンド・バイ・ミー」(1986)として映画化されている。

今回の「Rita Hayworth and Shawshank Redemption」のペーパーバックの出版により、映画化された3作品のばら売りペーパーバックが揃った事になる。

Dseasons

なお、繰り返しになるが、Amazon.co.jpで販売している「Rita Hayworth and Shawshank Redemption」はペーパーバックではなくKindle版。ペーパーバックはHodder社のUK版の販売のみ。

4冊目がUK版の「Rita Hayworth and Shawshank Redemption」

 

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2020/10/13

「シャイニング」のカーペットのデザイン[ヒックス・ヘキサゴン]について

先日のエントリー【「The Witch/魔女」もキングの影響を!?】でお話しした「シャイニング」のオーバールックホテルのカーペット柄の壁紙についてですが、東京都港区麻布台の[メゾン・ランドゥメンヌ 麻布台]のイートインコーナーの壁紙にも使用されていることから、一般的に販売されている商品だと言うことががわかりました。

まずはこの画像をご覧ください。

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これはテレビ朝日の「バラバラ大作戦」「秋山とパン」コーナーからの画像で、2020年10月7日に放送された際のものです。

なお「秋山とパン」と言うコーナーは、ロバートの秋山竜次が、毎回街の皆さんに愛されるパンの名店を訪れ、お店ご自慢のパンに舌鼓を打つ、と言うコーナーです。

因みに「秋山のパン」の動画はTVerで無料視聴することができます。

いかがでしょう
先日紹介した「The Witch/魔女」に登場した壁紙と同一の壁紙だと言うことが確認できます。

Thewitch2_20201012145601

さて、そもそもこの壁紙のデザインはどこからきているのか、と言う話なのですが、これはインテリアデザイナーであるデービッド・ヒックスのデザイン[ヒックス・ヘキサゴン]によるものです。

それではこの[ヒックス・ヘキサゴン] が「シャイニング」のオーバールックホテルのカーペットのデザインに採用されたのはどのような経緯だったのでしょう。

ご存知のように、スタンリー・キューブリックと言う映像作家は映画制作の際にありとあらゆる情報を収集し、それらを参考にすることで有名な映像作家です。その情報を収集する分野は多岐にわたり、例えばロケ地選定のために建築関係の業界誌の数年分のバックナンバーを取り寄せたり、もちろん既製の音楽を聴きまくったり、映画の原作となりそうな小説のゲラを読みまくったり、もちろん今回のようにセットのインテリアとなる既製のインテリア関係の業界誌を取り寄せたり。

そんな中、デービッド・ヒックスの[ヒックス・ヘキサゴン] が「シャイニング」に採用された経緯は、「シャイニング」制作時のリサーチの一環としてキューブリックが[ヒックス・ヘキサゴン]を発見、デービッド・ヒックスに無断でデザインを使用し、かつ色彩を変更した上でオーバールックホテルのカーペットを作成した、と言う話が定説になっています。 (色彩を変更した、と言うのは当ブログの推測)

そのあたりについてはこちらのブログエントリー【『シャイニング』に登場した六角形柄のカーペットをデザインしたインテリアデザイナー、デービッド・ヒックス】が詳しいのでぜひご参照願います。

ここまでは知識として知っていたのですが、先ほど紹介したメゾン・ランドゥメンヌ 麻布台]のイートインコーナーの壁紙が[ヒックス・ヘキサゴン]であることから、もしかしたらこの壁紙が普通に販売されているのではないかと、ちょっと検索してみたところ、この壁紙が一般的に販売されていることを発見しました。

Hickshexagon

しかもよくありがちな映画グッズや版権的にグレーな商品ではなく、デービッド・ヒックスの[ヒックス・ヘキサゴン]商品としてオフィシャルに販売されているのです。

まあこれは、インテリアデザイナーの作品なので、販売されていることは当たり前と言えば当たり前なのですが、オフィシャルな商品として一般を対象として販売されていることに若干驚きを感じました。

この流れで考えると、もしかしたらですが、TOHOシネマズ日本橋のカーペットが[ヒックス・ヘキサゴン]なのは、これもおそらくオフィシャルな商品なのだろう、と言うことに思いがおよびました。

ご参考【TOHOシネマズ日本橋はオーバールックホテル!?

せっかくなので[ヒックス・ヘキサゴン]の壁紙を販売しているサイトを紹介します。

Cole & Son イギリスの販売サイト

TECIDO Cole & Son の国内代理店

[ヒックス・ヘキサゴン] に関心があり、ご家族を説得できると言う幸運な方は、購入を検討してみてはいかがでしょうか。

余談ですが、オーバールックホテルにはもうひとつ有名なデザインのカーペットが登場します。
それはオーバールックホテルの237号室のカーペットで、ギレルモ・デル・トロ の「シェイプ・オブ・ウォーター」(2017)にも登場したデザインです。

ご参考 ギレルモ・デル・トロもキングの影響を

この237号室のカーペットのデザインは原作「シャイニング」に登場する[スズメバチの巣]を図案化したものだと言うのが定説ですが、デービッド・ヒックスのデザインにそれに似たデザインがあるのでこちらを紹介します。

237

いかがでしょうか。
オーバールックホテルの237号室のカーペットのデザインもデービッド・ヒックスのデザインの流用だったのではないでしょうか。そんな気がしてきました。

 

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2020/10/12

CBS All Accessの「ザ・スタンド」のオフィシャルトレイラー公開

2020年10月10日、2020年12月にCBS All Accessで配信がスタートするテレビシリーズ「ザ・スタンド」のオフィシャルトレイラーが公開された。

The Stand – Watch Official Trailer For The CBS All Access Limited Series

スティーヴン・キングの「ザ・スタンド」は物語の冒頭で、北米の研究施設から超悪性インフルエンザウイルス:スーパーフルーが漏洩し、そのウイルスが瞬く間に世界中に蔓延していく様が描かれている。しかしながらこのトレイラーを見る限りその描写はほとんどない。

トレイラーを見る限りだが、今回の「ザ・スタンド」はスーパーフルーの蔓延により人類の大半が死滅した後の生き残った人々による文明の再生と対立の物語に見えてしまう。

ご承知のように今回「ザ・スタンド」を配信するCBS All Accessは契約者のみに作品を配信するサービスなのだが、この「ザ・スタンド」のトレイラーは当然ながら契約者以外にも届いている。
それを考えた場合、スーパーフルーによる文明の崩壊を描いていないのは、現在の新型コロナウイルス状況下における配慮なのかも知れない。

しかしながら「ザ・スタンド」の物語は端的に言うと、人類の過ちにより崩壊してしまった文明を、生き残った人々が再生する物語だと言える。いくらなんでも今回の「ザ・スタンド」がスーパーフルーによる文明の崩壊を描かないとは考えられない。

そんなことを考えさせるトレイラーだった。

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2020/10/11

CBS All Accessの「ザ・スタンド」のティーザーポスター公開

Thestand2020年12月にCBS All Accessで配信がスタートするテレビシリーズ「ザ・スタンド」のティーザーポスターが公開された。

これは格好良い。

「ザ・スタンド」はご承知のように1994年に米ABCによりテレビミニシリーズ化されており、今回のCBS All Accessでのミニシリーズ化は二度目の映像化。

「ザ・スタンド」(2020)

監督:ジョシュ・ブーン

原作:スティーヴン・キング「ザ・スタンド」(文春文庫刊)

脚本:ジョシュ・ブーン、ベンジャミン・キャベル、スティーヴン・キング、オーウェン・キング、他

キャスト:ジェームズ・マースデン(スチュー・レッドマン)、ジョヴァン・アデポ(ラリー・アンダーウッド)、ウーピー・ゴールドバーグ(マザー・アビゲイル)、アンバー・ハード(ナディーン・クロス)、ブラッド・ウィリアム・ヘンケ(トム・カレン)、キャサリン・マクナマラ(ジュリー・ローリー)、オーウェン・ティーグ(ハロルド・ローダー)、ナット・ウルフ(ロイド・ヘンリード)、オデッサ・ヤング(フラニー・ゴールドスミス)、ヘンリー・ザガ(ニック・アンドロス)、ヘザー・グラハム(リタ・ブラックモア)、アレクサンダー・スカルスガルド(ランドール・フラッグ)

 

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2020/10/10

「The Witch/魔女」もキングの影響を!?

さて、今日も全ての事象はスティーヴン・キングの影響を受けている、と言うキングファンの妄想的エントリー。

今日、俎上に乗せるのは、韓国映画「The Witch/魔女 」(2018)

Thewitch 「The Witch/魔女 」
監督・脚本:パク・フンジョン
出演:キム・ダミ(ジャユン)、チョ・ミンス(Dr.ペク)、チェ・ウシク(謎の人物)、パク・ヒスン(Mr.チェ)

あらすじ:謎の施設で育てられていたジュヤンは8歳の時に施設を脱走した。組織を脱走した際に過去の記憶を失っていた彼女は偶然助けられた酪農家の娘として暮らすことになった。

10年後。頭に致命的な病気を抱えるジャユンは、その手術費用と養父母の生活のため、賞金目当てでアイドルオーディションを受けることを決意。しかしテレビ番組でマジックを披露したことから、それを見た謎の施設に追われる身になってしまう。

物語の設定については若干古くさいありきたりの印象を受ける。このプロットは1980年代によく使われたもの。秘密組織の人体実験である種の能力を得た登場人物が施設を脱走し、組織がその人物を追う、と言うプロット。1980年代はオカルト思想からの超能力、超自然的な能力を持つ登場人物が追われる物語が多く作られた。

スティーヴン・キングファンとしては「ファイアスターター」(1980)やその映画化作品「炎の少女チャーリー」(1984)が想起されるだろう。

さてそんな「The Witch/魔女 」 だが、どのあたりがキングの影響を受けているのか、と言う話だが、次のスチールを見ていただきたい。

Thewitch2

おわかりだろうか。
このスチールは主人公ジュヤンの部屋のものだが、その壁紙が映画「シャイニング」(1980)のオーバールックホテルのカーペットの模様である。

ここで監督のパク・フンジョンは何を表現しようとしているのか。

短絡的に考えると酪農家夫妻に引き取られたジュヤンの部屋そのものがオーバールックホテルのメタファーだと言うことになり、ジュヤンの部屋そのものがオーバールックホテル同様の悪しき場所と言うことになる。しかしながら物語構造としては一概にそうは考えられない。

おそらくだがパク・フンジュンはオーバールックホテルのメタファーを意図したのではなく、その意図は映画「シャイニング」へのオマージュ程度で、「シャイニング」で描かれた超自然的な能力が本作「The Witch/魔女」でも描かれているよ、程度ではないだろうか。

また前述のように、スティーヴン・キング繋がりで本作「The Witch/魔女」と設定が類似している 「ファイアスターター」の設定に対する言及なのかも知れない。

しかし、先ほどの話とは逆に、もしかしたらジュヤンの部屋は本当に悪しき場所を示しているのかも知れない。

つまりジュヤンは、オーバールックホテルに取り込まれてしまったダニーをイメージしてキャラクター設定されているのかも知れない。

まあ、とにかく「The Witch/魔女」はキングファンとしては「ファイアスターター」の設定に似ている、と言うだけではなく、それを斜め上に突破するプロットが楽しめる良い作品に仕上がっており、続編が期待されている。

関心があればぜひ。

 

 

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2020/10/03

「生きのびるやつ」が10月配信の「The Creepshow Halloween Special」で映像化か

Creepshowhalloweenspecial
各海外メディアが伝えているが、スティーヴン・キングの短編「生きのびるやつ」とジョー・ヒルの短編Twittering from the Circus of the Dead「The Creepshow Halloween Special」としてアニメーション化され、2020年10月26日にShudderでプレミア配信される模様。ちなみに日本国内からShudderは視聴できない。

アニメーション製作はOctopie animation studio

今回のテレビシリーズ「The Creepshow Halloween Special」は、2019年にShudderで配信されたテレビシリーズ「Creepshow」(全6エピソード)の新シリーズと言う位置付けのスペシャル版。

ニュースソースとしてDeadlineのニュースを紹介しておく。

Kiefer Sutherland, Joey King Set For Shudder Animated ‘The Creepshow Halloween Special’; Based On Stephen King, Joe Hill Stories

「生きのびるやつ」 「スケルトンクルー<3> ミルクマン」(扶桑社ミステリー文庫)に収録
監督:グレッグ・ニコテロ
出演:キーファー・サザーランド
原作:スティーヴン・キング

「Twittering from the Circus of the Dead」
監督:メラニー・デール
出演:ジョーイ・キング
原作:ジョー・ヒル

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