「アガサ・クリスティー 蒼ざめた馬」もキングの影響を
以前のエントリー【「シャイニング」のカーペットのデザイン[ヒックス・ヘキサゴン]について】で、「シャイニング」のカーペットのデザインの元になった[ヘックス・ヘキサゴン]について紹介したが、テレビミニシリーズ「アガサ・クリスティー 蒼ざめた馬」にも[ヘックス・ヘキサゴン]の壁紙が登場した。
テレビミニシリーズ「アガサ・クリスティー 蒼ざめた馬」はNHK総合で2022年3月13日、3月20日に前後編で放送された。
「アガサ・クリスティー 蒼ざめた馬」(2020)
監督:レオノラ・ロンズデール
脚本:サラ・フェルプス
出演:ルーファス・シーウェル、カヤ・スコデラーリオ、ジョージナ・キャンベル、ショーン・パートウィー、バーティ・カーヴェル、シーラ・アティム、キャシー・キエラ・クラーク、リタ・トゥシンハム、ヘンリー・ロイド・ヒューズ、クレア・スキナー、ジェームズ・フリート、エレン・ロバートソン
制作:BBC One
あらすじ:1961年のイギリス、ロンドン。古美術商のマーク(ルーファス・シーウェル) は美しい妻ハーミア(カヤ・スコデラーリオ )と再婚したが、1年前に浴室の事故で亡くなった前妻デルフィーヌ(ジョージナ・キャンベル )のことが忘れられずにいた。ある日、街角で病死らしき女性の遺体が発見され、靴の中から謎の人名リストが見つかる。そこにはマークの名前もあった。リストの人物が次々と亡くなっていくなか、身の危険を感じ、その謎を調べていたマークはマッチ・ディーピングという村にたどりつく。村で占いをしている風変りな3人の女性は、人を呪い殺すことができる魔女だというウワサが…。
ほかの死者たちと同様に髪が抜け始めたマークは、死が迫っている恐怖を感じる。リストの謎を調べていくうちに、被害者たちの共通点にたどり着く。占いの館「蒼ざめた馬」の魔女たちに、被害者たちを呪い殺すよう、それぞれ誰かが頼んでいたのだ。なにかからくりがあると考えていたマークだったが、徐々に魔術の仕業だと信じざるをえなくなっていく。妻ハーミアが自分に呪いをかけるよう依頼したのだと考えたマークは…。
さて、どこに[ヘックス・ヘキサゴン]が登場したのか、と言うとマーク・イースターブルック(ルーファス・シーウェル)の家のキッチンの壁紙である。
「シャイニング」的に「アガサ・クリスティー 蒼ざめた馬」を解釈すると、マーク・イースターブルックの家が(現在は後妻ハーミアが家を取り仕切っている)が呪われた場所である、と言うことになる。マークは妻ハーミアが自分に呪いをかけるよう3人の魔女に依頼したのではないかと疑っている。マークは自分の名前が含まれた人名リストのため、地獄巡りをすることになる。
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