« 2022年10月 | トップページ | 2024年4月 »

2023年6月の6件の投稿

2023/06/27

藤田新策氏『異能機関』を語る

2023年6月27日 スティーヴン・キングの『異能機関』の装画を担当された藤田新策氏が自らのブログ「Shinsaku Fujita Private View 藤田新策私見」『異能機関』について語っている。

『異能機関(インスティチュート)』

なお、藤田新策氏のブログでは自らが手がけた装画そのままのイラスト(タイトル等の文字が入っていない状態の、いわゆるノンテロップ版のイラスト)を見ることができる。

関心がある方は是非。

Photo_20230627194601

なお、藤田新策氏は2023年5月12日に『乱歩えほん 押絵と旅する男』あすなろ書房から出版している。これまた素晴らしい絵本なので、機会があれば是非。

『乱歩えほん 押絵と旅する男』
原作:江戸川乱歩
画と文:藤田新策
出版社:あすなろ書房 『乱歩えほん 押絵と旅する男』紹介ページ

 

| | | コメント (0)

2023/06/26

キング特製ステッカー「フォロー&リツイート プレゼント」キャンペーン

キング特製ステッカー

2023年6月26日 文藝春秋社において、「『異能機関』発売記念! スティーヴン・キングの世界フェア」がスタートし、キング特製ステッカーが当たる「フォロー&リツイート プレゼント」キャンペーンが開始された。

スティーヴン・キングの世界フェア

フェアの概要は次の通り。

「モダン・ホラー」の帝王として君臨する巨匠、スティーヴン・キング。1974年のデビューから『呪われた町』『シャイニング』『IT』といったホラー小説を次々に執筆してきたスティーヴン・キングが、間もなく作家生活50周年を迎えます。

本日発売の『異能機関』は、超能力少年少女と謎の組織〈研究所〉の対決を描く、SFエンターテインメント作品。
電子書籍編集部では本作の発売を記念し、電子書籍の主要ストアにて既刊作品がお得に購入できる〈スティーヴン・キングの世界フェア〉を開催します。
さらに、〈スティーヴン・キングの世界フェア〉の告知ツイートをフォロー&リツイートしていただいた方の中から抽選で50名様に、「キング50周年記念ステッカー」をプレゼントします!

キング特製ステッカーが当たる「フォロー&リツイート プレゼント」キャンペーンの告知ツイートは次の通り。

 


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

異能機関 上 [ スティーヴン・キング ]
価格:2,970円(税込、送料無料) (2023/6/12時点)


 

 


 

| | | コメント (0)

2023/06/24

ゲーム『アラン・ウェイク』冒頭のスティーヴン・キングの言葉の引用はわずか1ドルで権利が譲渡された

Ii

2023年6月23日にEurogamer.netが伝えるところによると、2010年にリリースされたサイコロジカルアクションスリラーゲーム『アラン・ウェイク』の冒頭で主人公アラン・ウェイクが引用するスティーヴン・キングの言葉は、わずか1ドルでその権利が譲渡された模様。

なお、これは2023年10月にリリースされる『アラン・ウェイクII』のプロモーションの際に、ゲーム製作会社レメディー・エンターテインメントのクリエイティブ・ディレクター サム・レイクが明らかにした模様。

Stephen King gifted Alan Wake's opening quote to Remedy for just $1

なお、『アラン・ウェイク』(2010)冒頭のアラン・ウェイクのモノローグは次の通り。

"Stephen King once wrote that 'Nightmares exist outside of logic, and there's little fun to be had in explanations; they're antithetical to the poetry of fear.'

"In a horror story, the victim keeps asking 'why?' But there can be no explanation, and there shouldn't be one. The unanswered mystery is what stays with us the longest, and it's what we'll remember in the end. My name is Alan Wake, I'm a writer."

ちなみにこのスティーヴン・キングの言葉は、2008年のEntertainment Weeklyの記事からの引用。

"Stephen King: Why Hollywood can't do horror"

引用された部分("Nightmares exist outside of logic, and there's little fun to be had in explanations; they're antithetical to the poetry of fear.")の引用元が含まれているパラグラフは次の通り。

One more problem: Big movies demand big explanations, which are usually tiresome, and big backstories, which are usually cumbersome. If a studio is going to spend $80 or $100 million in hopes of making $300 or $400 million more, they feel a need to shove WHAT IT ALL MEANS down the audience’s throat. Is there a serial killer? Then his mommy didn’t love him (insert flashback). A monster from outer space? Its planet exploded, of course (and the poor misunderstood thing probably needs a juicy Earth woman to make sexy with). But nightmares exist outside of logic, and there’s little fun to be had in explanations; they’re antithetical to the poetry of fear.

ここでキングが語っているのは、ホラー映画において、恐怖の存在がそうなった原因を観客に説明してしまうと、その物語はホラーではなく単なる勢力争いの物語に矮小化されてしまう、と言うよくある問題について面白おかしく語っています。

この記事でキングは自身が感じる恐怖の本質がどこにあるのかを明らかにしていて非常に興味深いです。

Photo_20230624150401
また、キングが最も怖い瞬間として記憶しているのはこの記事によると、ジョージ・A・ロメロの『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(1968)で、ヒロインであるバーバラ(ジュディス・オーディア)が白髪のゾンビに追われて自動車に閉じこもるのですがが、すでにゾンビにやられてしまった兄ジョニー(ラッセル・ストライナー)が自動車のキーを持っていたことに気付き、そのゾンビは地面にしゃがみこみ、石を見つけてて弱々しく車の窓をたたき始めるところであったり、『ストレンジャーズ/戦慄の訪問者』(2008)で、ベッドの下に隠れようとするリヴ・タイラーがベッドの下は自分には狭すぎることに気付くところであったりするのが非常に興味深い。スティーヴン・キング作品でそれに似たような瞬間の描写が多々あるのが思い出されます。

Photo_20230624150501

話を戻しますが、スティーヴン・キングは若い映像作家に1ドルで自分の作品の映画化権を譲渡すること【ダラー・ベイビー】で知られていますが、今回の1ドルで自らの言葉を引用する権利を譲渡するのも、その一環なんでしょうね。

ダラー・ベイビー(Dollar Baby)またはダラー・ディール(Dollar Deal)とはスティーヴン・キングが学生や映画監督志望者を対象に自身の短編小説の映画化権を1ドルで与えるというもの、またそれによって製作された映画作品のこと。

| | | コメント (0)

2023/06/12

【スティーヴン・キング作家生活50年特設サイト】公開開始

50_20230612150401
2023年6月1日 文藝春秋社のサイトにおいて、【スティーヴン・キング作家生活50年特設サイト】が公開されました。

【スティーヴン・キング作家生活50年特設サイト】

 

| | | コメント (0)

2023/06/11

『デビュー50周年記念! スティーヴン・キングを50倍愉しむ本』無料配信開始

『デビュー50周年記念! スティーヴン・キングを50倍愉しむ本』
2023年6月2日 文芸春秋社より電子書籍『デビュー50周年記念! スティーヴン・キングを50倍愉しむ本』が無料配信された。

『デビュー50周年記念! スティーヴン・キングを50倍愉しむ本』
編者:文藝春秋電子書籍編集部
配信日:2023年6月2日
出版社:文藝春秋

2024年にはデビュー50年を迎えるスティーヴン・キング。そこで、新作『異能機関』刊行と50周年を記念し、無料の電子書籍を制作しました。

本書に収録されているのは、まず、短編『ローリー』。本邦初訳となる、ここでしか読めない作品です。また、『異能機関』の試し読み版として、1章「夜まわり番(ナイトノッカー)」の抜粋もたっぷり収録しています。

『異能機関』の翻訳者、白石朗さんも登場。同書の担当編集者を相手に、新作の魅力を通して「いま」のキングの楽しみ方を語っていただきました。

そして「キング代表作マトリックス」。縦軸に「リアル―幻想と怪奇」、横軸に「怖い―エモい」を取り、キングの代表作をそれぞれ位置づけ、解説を付しました。キングを読んでみたいが、その膨大な作品群からどれを選べば……と悩んでいる人にとって、格好のガイドになっています。

キングファン、ホラーファン、そしてキング初心者、いずれの方々にもご満足いただける無料電子書籍です。

| | | コメント (0)

2023/06/10

『異能機関』は2023年6月26日発売

『異能機関』
2023年6月26日 スティーヴン・キングの長編小説『異能機関』が文藝春秋社から発売される。原題は "The Institute" (2019)

『異能機関(上・下)』
著者:スティーヴン・キング
訳者:白石朗
装画:藤田新策
発売日:2023年6月26日
出版社:文藝春秋

異能の少年少女を拉致する謎の機関〈研究所〉。
彼らは子供たちの超能力を利用して何を企図しているのか。
冷酷なるくびきから逃れるため、少年は知恵をめぐらせる。

ミネソタ州ミネアポリスに暮らす12歳の少年ルークは、両親こそごく平凡だが、優秀な子供の特待校に通う神童だ。彼にはちょっとした特殊能力があった。ふとしたときに、周りのごく小さな物品をふれることなく動かしてしまうのだ。と言っても、それは他人が気づくほどのことでもない。

一流大学MITの入学内定を勝ち取ったルークだが、ある夜、3人の不審な男女が眠る彼をかどわかす。目覚めたルークが見たのは、自分の部屋そっくりにしつらえられているが、何かが違う一室だった。扉の外は自宅とは似ても似つかぬ、古びた大きな施設。そこには様々な少年少女が拉致され、自室と似た部屋を与えられて戸惑いながら暮らしていた。

目的も知れぬこの〈研究所〉で、残忍なスタッフや医師に、気分の悪くなる注射や暴力的な検査を繰り返される少年少女たち。彼らの共通点は「テレキネシス」か「テレパシー」の超能力を持っていることだった。

ルークは黒人少女カリーシャ、反抗的な少年ニック、幼く泣き虫だが強いテレパシーをもつ男の子エイヴァリーらと知り合うが、一定期間検査を受けた子供はひとり、またひとりと〈研究所〉の別棟〈バックハーフ〉へ連れ去られ、決して帰ってこないのだった。ルークはこの不穏な施設からの逃亡計画を温めはじめる――。

乞うご期待

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

異能機関 上 [ スティーヴン・キング ]
価格:2,970円(税込、送料無料) (2023/6/12時点)



| | | コメント (0)

« 2022年10月 | トップページ | 2024年4月 »