今日は「ミスト」をめぐる冒険の第2回目。
前回のお話は、こちらのエントリー『「ミスト」をめぐる冒険 その1』 をご参照願います。
■編集手法「ミスト」 を観ていて気になったのは、その編集手法。
具体的に言うと、撮影した映像をコンピュータに取込み、その映像の中を自由自在にカメラが動く、と言うような感じの編集手法である。
例えば最近のトニー・スコットの作品、「デジャヴ」 (2006)、「ドミノ」 (2005)、「マイ・ボディガード」 (2004)や、テレビ・シリーズ「バトルスター・ギャラクティカ」 (2003-)のような作品のような感じである。
トニー・スコットの作品や「バトルスター・ギャラクティカ」 のようにほとんどのカットが前述のような手法で描写されている訳ではなく、「ミスト」 では要所要所で、なんだか恐る恐る使用されているような印象を受ける。
もちろん、フランク・ダラボンとしては「ミスト」 で初めて使った手法だと思うので、トニー・スコットらのように手法として洗練されている訳ではない。
因みにこの手法を使用すると、作品に緊迫感やリアリティを付与することが出来る。 トニー・スコット作品や「バトルスター・ギャラクティカ」 のように始終そんな手法を使われると若干イライラしてしまうこともあるのだが、「ミスト」 位に忘れた頃にチョロチョロ使うのもどうかと思う。
■「バトルスター・ギャラクティカ」 のスコアが!? 本編では気付かなかったのだが、エンド・クレジットによると、「ミスト」 には「バトルスター・ギャラクティカ」 のスコアが使われた模様。わたしの記憶では、アポロがどうしたこうしたと言う表記があったので、多分"Apollo Is Gone/Starbuck Returns" と言う曲だったのではないかと思う。
映画のエンド・クレジットの終わりの部分には、本編で使用された楽曲や使用されたフッテージのクレジットが入るのだが、そのクレジットのひとつに「バトルスター・ギャラクティカ」 のスコアの表記があったのだ。
因みにクレジットの最後に、前回紹介したドルー・ストラーザンのクレジットも入っている。
余談だが、「バトルスター・ギャラクティカ」 は、スティーヴン・キングが選んだ2007年のテレビ・シリーズのベスト5の第3位に入っている。
■ここはキャッスルロックなのかな? 余談だが、本編にはキャッスルロック関連のプロップが複数登場する。
登場人物が読んでいる新聞は「The Castle Rock Times」であったり、登場人物が立てこもるスーパーマーケットのエントランスには「The Castle Rock Times」の広告がペタペタと貼られている。
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