カテゴリー「「夜がはじまるとき」」の2件の投稿

2010/04/22

「厠の怪 便所怪談競作集」をめぐる冒険

「厠の怪 便所怪談競作集」 今日、ツイッターで、大極宮の中の人と、怪談専門誌「幽」の中の人が「厠の怪 便所怪談競作集」のプロモーションを行っていたので、『「厠の怪」にはスティーヴン・キングの「どんづまりの窮地」は入ってないのかな。入ってると良いな(嘘です)。コンセプトは同じなんだけどな。』とつぶやいたら、怪談専門誌「幽」の中の人から「スニーカー」の話がでて、結果的にキング作品に便所怪談がたくさんあることが判明したので紹介することにする。
まあ、判明したと言うか、実際は思い出した、と言う感じですけど・・・・。

「厠の怪 便所怪談競作集」
著者:京極夏彦、平山夢明、福澤徹三、飴村行、黒史郎、長島槇子、水沫流人、岡部えつ、松谷みよ子
編者:東雅夫
MF文庫ダ・ヴィンチ
580円
2010年4月23日発売

誰もが利用する身近な空間であるとともに、古代の神話から現代の都市伝説に至るまで怪談奇談とことのほか縁の深い、恐怖のふるさと・便所。そこは日常生活で唯一、人が孤絶を余儀なくされ、また無人であることが常態とされる場所でもある……。懐かしくも恐ろしい厠=便所をテーマとする書き下ろし小説8篇にエッセイ2篇を加えた、妖しくもニオイたつ、空前絶後の便所怪談競作集。ようこそ、恐怖のふるさとへ!
怪談専門誌「幽」公式サイトより引用)

さて、それではスティーヴン・キングが誇る便所怪談を紹介しよう。
現在判明しているのは、次の5作品。

「どんづまりの窮地」「夜がはじまるとき」に収録
「パーキングエリア」
「夕暮れをすぎて」に 収録)
「スニーカー」「ナイトヴィジョン スニーカー」「いかしたバンドのいる街で」に収録)
「ナイト・フライヤー」「ナイト・フライヤー」「ドランのキャデラック」に収録)
「ドリームキャッチャー」

現在のところ、判明したのは上記の通り。
どこがどう、便所怪談かと言うのかは自分で確かめてね。

つまり、キングの場合、一人で便所怪談のオムニバス(アンソロジー)が編纂できちゃうんじゃないの、と言う話でした。

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2010/01/19

“くとぅん”をめぐる冒険

今日は「N」に関する余談。

今日は皆さんに、「N」に登場する“くとぅん”に関する、恐ろしい宇宙的真実をお話ししましょう。

2009年1月に文藝春秋社より出版されたスティーヴン・キングの短篇集「夜がはじまるとき」「N」と言う短篇が収録されている。

その「N」(原題は"N.")と言う作品は、H・P・ラブクラフトがオーガスト・ダーレス等と作り上げた、-正確には一緒に作り上げたわけではないが-、クトゥルフ神話体系の影響を色濃く受けた作品である、と言える。

ところで、そのクトゥルフ(Cthulhu)とは一体何ぞやと言う話だが、クトゥルフとはラブクラフトの作品に登場する邪神の名称で、本来人間には発音できない音を表記している関係か、日本国内では、クトゥルフ、クトゥルー、ク・リトル・リトル、クルウルウと言うように様々な表記で描写されている。

さて、キングの「N」についてだが、同作はクトゥルフ神話的なプロットと、クトゥルフ神話的なキーワードが散りばめられた作品に仕上がっている。

一例を紹介するが、物語の舞台となるアッカーマンズ・フィールドとはおそらくアーカムのことだと思えるし、そのアッカーマンズ・フィールドに流れる川、アンドロスコギン川(なんと実在してます)も語感的にラブクラフト的印象を読者に与えている、とわたしには思えて仕方がない。(もしかしたら、アッカーマンズ・フィールドは、フォレスト・J・アッカーマンの庭的なもの、と言う意味かも知れない)

極めつけは“くとぅん”("Cthun")である。
「N」のどのようなシークエンスで“くとぅん”と言う言葉が登場するかは読者の趣向を削ぐので割愛するが、“くとぅん”は「N」の物語の中で重要な意味を持つ言葉である、と言っても構わないだろう。

ところで、そのあたりについて、わたしの友人が書いた文献に興味深い部分があるので紹介する。

ク・リトル・リトル、クトゥルー、クトゥルフ… そして、くとぅん

いかがだろう。ご理解いただけたであろうか。
非常に興味深く、そして宇宙の深淵に一歩近づいたのではないだろうか。

さて、ここからが今日の本題である。
なぜ本作「N」では、“クトゥルフ”ではなく“くとぅん”なのか、そこんとこを解明していきたいと考えている。

先ず、本作「N」は先ずタイトルがおかしい。皆さんは、いまだかつてアルファベット1文字をタイトルに冠した作品を読んだ事があるだろうか。
このおかしなタイトルは、絶対的に何かを表現しているに違いないのだ!

ところで、本作「N」で言う“N”とは、本作を読み進めて行くと、本作に登場するボンサント医師の患者の仮名だと言う事がわかってくる。

つまり“N”は仮名の“N”だったのだ。

それを前提にして“くとぅん”("Cthun")を考えてみる。

先ず“くとぅん”("Cthun")を“くとぅ+ん”("Cthu+n")に分解する。

すると、なんと言うことだろう、“くとぅ”("Cthu")は、クトゥルフ神話体系を表す接頭詞だったのだ! (当サイト断言)

すなわち、“ん”("n")は、前述のように仮名の"N"であるから、“くとぅん”("Cthun")は、クトゥルフ神話体系の(仮名の)"N"と言う事になるのだ!

つまり、“くとぅん”("Cthun")は、クトゥルフ神話体系に登場するなんらかの存在である、と言う事が出来るのだ。

ところで、"N"は仮名の"N"だ、と言う説については、既に皆さんもご納得いただけていると思うのだが、実は、"N"は仮名の"N"と言う説以上に説得力があるのは、"N"は省略の"N"だ、と言う事である。

と言うのも、前述のように「N」の原題は"N."(Nピリオド)なのだ。
みなさんご存知のように、"."(ピリオド)は省略を表している。
JanuaryやFebruaryをJan.、Feb.と表記するのと同じである。

つまり、"N."(Nピリオド)は何か、と言うと"N"から始まる単語を省略したものだったのだ!

つまり、「N」に登場する患者"N"とは、仮名の"N"ではなく、省略の"N"で、"N"は、"N"からはじまる名前の持ち主だと言えるのだ!
なんだよ、当たり前じゃないか、"N"は、患者のイニシャルに決まっているだろ! と言うのは簡単である。

しかし、“くとぅん”("Cthun") にも"N"がついていることを忘れてはいけない。
つまり、“くとぅん”("Cthun")とは、"Cthu"+"n"からはじまる単語の省略形ということができる。

前述のように、"Cthu"はクトゥルフ神話体系を表す接頭詞なので、"Cthu"+"n"からはじまる単語と言うことは・・・・。

そう、賢明な読者諸氏は既にお気付きかと思うのだが、“くとぅん”("Cthun")とは、"Cthu"+"Nyarlathotep"(ナイアーラトテップ/ナイアルラトホテップ/ニャルラトホテプ)じゃないのか!
いや、そうに違いない。

とすると、患者"N"の名前こそが、"Nyarlathotep"(ナイアルラトホテップ)であり、7つの石の真ん中に居た奴が"N"の名前を知っていたとしても、何らおかしなことではないのである。
何しろ、石の真ん中に居た奴と"N"は、眷属同士なのだから、

そして、医師がなぜ、カルテに"N"と記載したか。

もうおわかりでしょう、医師は"Nyarlathotep"と名乗った患者の名前を発音できなかったのです。そして当然ながら患者の名前の綴りもわからなかったので、仕方なく"N"と記載したのです。

あぁ、なんと恐ろしいことでしょう。

わたしは、この恐るべき真実、宇宙の真実の一片を知ってしまい、正気度ポイントがあと5ポイントになってしまいました。

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