2007年末 『「ブレードランナー」製作25周年記念アルティメット・コレクターズ・エディション』が発売になった。
国内版DVDは、おまけ付きのプレミアム版(限定10,000セット)が24,800円(Amazon.co.jpでは18,351円)、初回限定版が 14,800円(Amazon.co.jpでは10,951円)で販売されているのだが、わたしは北米版のBD(ブルーレイ・ディスク)のプレミアム版を $99.98(Amazon.comでは$66.95/実際には送料込みで$74.93、日本円で8,167円)で購入した。
さて、今日の本題はジョー・ターケルの話。
ジョー・ターケルと言えば、スティーヴン・キングファンの皆さんは、あぁスタンリー・キューブリック版「シャイニング」(1980)でバーテンダーのロイドを演じた俳優だな、と思われると思うのだが、彼はなんと「ブレードランナー」(1982)では、レプリカントの生みの親、エルドン・タイレルを演じているのだ。
そして、今回発売された『「ブレードランナー」製作25周年記念アルティメット・コレクターズ・エディション』の「ファイナル・カット」版に収録されている監督のリドリー・スコットのオーディオ・コメンタリーに興味深い一節があるので、引用したいと思う。
タイレルの眼鏡はいつ見てもいい
レンズの奥の目がギラギラ光っていて圧倒されるよ
「シャイニング」を見ていてバーテン役の彼に目が留まった
あのフラッシュバックのシーンは最高だった
誰もいない空っぽのボールルームが突然パーティーを楽しむ人であふれかえる
過ぎ去った時代の幽霊たちだ
このシーンの彼は見てのとおり とても念入りにメイクをしている
ヒゲもきれいにそってツルツルだ
タイレル役にぴったりだよ
つまり、「ブレードランナー」の監督であるリドリー・スコットは、キューブリックの「シャイニング」を観て、バーテンのロイドを演じたジョー・ターケルを「ブレードランナー」のタイレル社長役にキャスティングした、と言う事である。
また同時にリドリー・スコットは、「シャイニング」に対して好印象を持っている、と言う事も明らかにしている。
おそるべし、スティーヴン・キング、と言うか実際はスタンリー・キューブリック。
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