カテゴリー「「クリープショー」」の17件の投稿

2021/05/22

ジョー・ヒル短篇集「怪奇疾走」の収録作品は

2021年6月17日にハーパーコリンズ・ジャパンから出版が予定されているジョー・ヒルの短篇集「怪奇疾走」の収録作品の邦題およびそれぞれの作品の翻訳者が明らかになった。

「怪奇疾走」
著者:ジョー・ヒル、スティーヴン・キング
翻訳:白石朗、玉木亨、高山真由美、安野玲
出版社:ハーパーコリンズ・ジャパン
発売日:2021年6月17日

収録作品は、
「スロットル」(スティーヴン・キングと共作)白石朗 訳
「闇のメリーゴーラウンド」白石朗 訳
「ウルヴァートン駅」玉木亨 訳
「シャンプレーン湖の銀色の水辺で」高山真由美 訳
「フォーン」安野玲 訳
「遅れた返却者」高山真由美 訳
「きみだけに尽くす」安野玲 訳
「親指の指紋」玉木亨 訳
「階段の悪魔」安野玲 訳
「死者のサーカスより Twitterにて実況中継」高山真由美 訳
「菊」玉木亨 訳
「イン・ザ・トール・グラス」(スティーヴン・キングと共作)白石朗 訳
「解放」白石朗 訳
の全13作品。

なお「シャンプレーン湖の銀色の水辺で」はテレビシリーズ「クリープショー」(2019)のエビソードとして、「イン・ザ・トール・グラス」「イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-」(2019)としてNetflixで長編映画化されている。

「クリープショー」が2020年にhuluで配信開始された際のジョー・ヒルのインタビューがYouTubeで公開されている。ちょっとネタバレ気味だが関心がある方はぜひ。

【特別映像②】スティーブン・キングの息子、ジョー・ヒルが語る「CREEPSHOW/クリープショー」とは?

 

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2021/04/25

6月発売の「クリープショー」(2019)のBlu-ray/DVD-BOXの附属冊子に風間賢二のコラムが!

Creepshows1
2021年6月2日にハピネットから発売される 「クリープショー シーズン1」 (2019)のBlu-ray/DVD-BOXに附属される冊子に風間賢二氏のスペシャルコラムが掲載される模様。(ただし、風間賢二氏のツイートによると4月9日時点で「クリープショー」を根底から紐解くスペシャルコラムの原稿は書かれていない模様)

「クリープショー シーズン1」(2019)
発売日:2021年6月2日
発売元:ハピネット
■原作:スティーヴン・キング、ジョージ・A・ロメロ、ジョー・ヒル
■製作総指揮:グレッグ・ニコテロ
■撮影監督:ロバート・ドレイバー
■音楽:クリストファー・ドレイク、タイラー・ベイツ、ティム・ウィリアムズ

■収録作品
「灰色のかたまり」
監督:グレッグ・ニコテロ 脚本:バイロン・ウィリンガー&フィリップ・デ・ブラシ
「首の家」
監督:ジョン・ハリソン 脚本ジョシュ・ マラーマン
「バッド・ウルフ・ダウン」
監督:ロブ・ シュラブ 脚本:ロブ・ シュラブ
「指」
監督:グレッグ・ニコテロ 脚本:デビッド・ チョウ
「ハロウィーンの夜」
監督:ジョン・ハリソン 脚本:ブルース・ジョーンズ
「スーツケースの男」
監督:デイブ・ブルックナー 脚本:クリストファー・ ビュールマン
「案山子」
監督:デイブ・ブルックナー 脚本:マット・ ヴェンヌ
「リディア・レインのパートナー」
監督:ロクサーヌ・ベンジャミン 脚本:ジョン・ハリソン
「手の夜」
監督:ジョン・ハリソン 脚本:ジョン・エスポジート
「マスキーホラーの暗黒時代」
監督:ジョン・ハリソン 脚本:ジョン・ スキップ &ドリ・ミラー
「スキンクローラーズ」
監督:ロクサーヌ・ベンジャミン 脚本:ポール・ディニ & スティーヴン・ラングフォー
「霧のシャンプレーン湖畔で」
監督:トム・ サヴィーニ 脚本:ジェイソン・ シアラメラ

2020年の「クリープショー」のアニメーション作品が収録されないのは残念ですね。

 

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2020/11/21

テレビシリーズ「クリープショー」(2019)が2020年12月よりhuluで日本独占配信決定

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2020年11月20日にhuluが伝えるところによると、2019年に米動画配信サイトShudderで独占配信されたテレビシリーズ「CREEPSHOW/クリープショー」(2019)が、2020年12月24日(木)よりhuluで日本独占配信される模様。全12エピソード(全6話)。

年末年始のHuluプレミア ラインナップ 

スティーブン・キングとジョージ・A・ロメロ監督がタッグを組み、80年代に放った傑作オムニバス・ホラー映画『クリープショー』が、「ウォーキング・デッド」のグレッグ・ニコテロ製作総指揮によってドラマシリーズとして復活。原作にスティーブン・キングとその息子・ジョー・ヒル、監督にトム・サヴィーニらホラー作品の大御所が集結。さらに、オリジナル版映画に出演した女優エイドリアン・バーボーをはじめ、「ウォーキング・デッド」のケイリー・フレミング、『ソウ』シリーズのトビン・ベルなど、ホラーファン必見のキャストも多数出演しています。

Huluプレミア「CREEPSHOW/クリープショー」シーズン1(全6話)
12月24日(木)から独占配信スタート、以降毎週木曜に1話ずつ追加予定(字・吹)

今回huluで国内初配信が決定した「CREEPSHOW/クリープショー」(2019)は、2019年9月に米動画配信サイトShudderで配信が開始されたテレビシリーズ。全12エピソード。Sudderでは全12エピソードを2エピソードずつ全6話として配信された。huluでも同様に全12エピソードを全6話として配信される模様。

Creepshow (2019) - Official Trailer [HD] | A Shudder Original Series 

今回huluで配信が決定したエピソードは次の通り。

「Gray Matter」
「The House of the Head」
「Bad Wolf Down」
「The Finger」
「All Hallow's Eve」
「The Man in the Suitcase」 
「The Companion」
「Lydia Layne's Better Half」 
「Night of the Paw」
「Times Is Tough in Musky Holler」 
「Skincrawlers」
「By the Silver Water of Lake Champlain」

なお、先日のエントリー【スティーヴン・キングとジョー・ヒルの短篇がアニメ化される「The Creepshow Halloween Special」の予告編公開】及び【「生きのびるやつ」が10月配信の「The Creepshow Halloween Special」で映像化か】でお伝えした通り、2020年10月に「Creepshow」のシーズン2待遇として「The Creepshow Halloween Special」(2020)と言うスペシャル枠でスティーヴン・キングの短編「生きのびるやつ」とジョー・ヒルの短編Twittering from the Circus of the DeadShudderで配信されているが、この「The Creepshow Halloween Special」(2020)は今回のhuluの配信ラインナップには含まれていない。

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2020/10/25

スティーヴン・キングとジョー・ヒルの短篇がアニメ化される「The Creepshow Halloween Special」の予告編公開

2020年10月23日、当ブログのエントリー【「生きのびるやつ」が10月配信の「The Creepshow Halloween Special」で映像化か】でお伝えした「The Creepshow Halloween Special」だが、Shudderの公式Youtubeチャンネルで予告が公開された。


A Creepshow Animated Special - Official Trailer [HD] | A Shudder Original

今回配信される「The Creepshow Halloween Special」は、2019年にShudderで配信されたテレビシリーズ「Creepshow」(全6エピソード)の新シリーズと言う位置付けのスペシャル版で、2020年10月26日にShudderでプレミア配信される予定。

この「The Creepshow Halloween Special」では、スティーヴン・キングの短篇「生きのびるやつ」とジョー・ヒルの短篇Twittering from the Circus of the Deadがアニメーション化される。アニメーション製作はOctopie animation studio

なお、残念ながら日本国内からShudderは視聴できない。

Creepshowanimated 「生きのびるやつ」 「スケルトンクルー<3> ミルクマン」(扶桑社ミステリー文庫)に収録
監督:グレッグ・ニコテロ
出演:キーファー・サザーランド
原作:スティーヴン・キング

「Twittering from the Circus of the Dead」
監督:メラニー・デール
出演:ジョーイ・キング
原作:ジョー・ヒル

 

 

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2020/10/03

「生きのびるやつ」が10月配信の「The Creepshow Halloween Special」で映像化か

Creepshowhalloweenspecial
各海外メディアが伝えているが、スティーヴン・キングの短編「生きのびるやつ」とジョー・ヒルの短編Twittering from the Circus of the Dead「The Creepshow Halloween Special」としてアニメーション化され、2020年10月26日にShudderでプレミア配信される模様。ちなみに日本国内からShudderは視聴できない。

アニメーション製作はOctopie animation studio

今回のテレビシリーズ「The Creepshow Halloween Special」は、2019年にShudderで配信されたテレビシリーズ「Creepshow」(全6エピソード)の新シリーズと言う位置付けのスペシャル版。

ニュースソースとしてDeadlineのニュースを紹介しておく。

Kiefer Sutherland, Joey King Set For Shudder Animated ‘The Creepshow Halloween Special’; Based On Stephen King, Joe Hill Stories

「生きのびるやつ」 「スケルトンクルー<3> ミルクマン」(扶桑社ミステリー文庫)に収録
監督:グレッグ・ニコテロ
出演:キーファー・サザーランド
原作:スティーヴン・キング

「Twittering from the Circus of the Dead」
監督:メラニー・デール
出演:ジョーイ・キング
原作:ジョー・ヒル

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2017/03/19

訃報:バーニー・ライトソン

Cycleofthewerewolf バーニー・ライトソンのオフィシャル・サイトによると、2017年3月19日、バーニー・ライトソンが脳腫瘍のため亡くなった模様。

A Message from Liz Wrightson

昨日のエントリー【なんとグラフィックノベル版「クリープショー」が再販】「クリープショー」の話をしたばかりなのに非常に残念である。

なお、バーニー・ライトソンはスティーヴン・キング作品では、「クリーブショー」「人狼の四季」「ザ・スタンド」「回想のビュイック8」「ダーク・タワー」シリーズのアートワークに携わっている。

また映画「ミスト」のクリーチャー・デザイン等を担当している。

R.I.P.

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2017/03/18

なんとグラフィックノベル版「クリープショー」が再販

Creepshow 2017年3月18日にDAiLY DEADが伝えるところによると、グラフィックノベル版「クリープショー」が2017年5月に再販される模様。

Stephen King’s CREEPSHOW Graphic Novel to Be Re-Released This May

因みに、わたしも1冊持っているが、たしか800円くらいで古書店で購入した記憶があるのだが、Amazon.co.jpでは、現在 8,759円〜28,177円で販売されている。

ただし、発送元は全て海外だけど。5月まで待ちきれない方は、どうぞ。

なお、Amazon.co.jpでは、2017年5月9日発売の再販版の予約が始まっている。

現在の価格は、1,980円。

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2011/06/22

荒木飛呂彦スティーヴン・キングを語る

2011年6月17日に集英社新書から刊行された「荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論」において、荒木飛呂彦はまるまる一章を費やしてスティーヴン・キングとキング原作の映像化作品について語っている。

「荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論」

著者:荒木飛呂彦
出版社:集英社(集英社新書刊)

「ジョジョ」の原点はホラー映画にあった!
「ジョジョの奇妙な冒険」の荒木飛呂彦が、自身の創作との関係を語りながら独自のホラー映画論を展開。描き下ろしイラスト多数!

(オフィシャル・サイトより引用)

まえがき モダンホラー映画への招待
第一章 ゾンビ映画
第二章 『田舎に行ったら襲われた』系ホラー
第三章 ビザール殺人鬼映画
第四章 スティーブン・キング・オブ・ホラー
第五章 SFホラー映画
第六章 アニマルホラー
第七章 構築系ホラー
第八章 不条理ホラー
第九章 悪魔・怨霊ホラー
第一〇章 ホラー・オン・ボーダー
あとが
(目次より引用)

本書は、スティーヴン・キングのファンでスティーヴン・キング作品の影響を受けている、と言われている漫画家の荒木飛呂彦が、1970年代以降のホラー映画を解説するホラー映画の解説本である。

その語り口は穏やかでわかりやすく真摯であり、ホラー映画のことをあまり知らない人たちにとっての良質なホラー映画入門書に仕上がっているし、ホラー映画をよく知っている人たちにとっては、勿論そのほとんどが知っている情報ではあったとしても、そのホラー映画の歴史や背景等々、様々な断片的な知識や情報を体系的に一冊にまとめた解説書としても機能する素晴らしい書籍だと言える。

しかも紹介する作品から次に紹介する作品への流れが美しい。
ホラー映画ファンの思考の流れと見事に合致しているのだ。

章立ては前述のように、ホラー映画を荒木飛呂彦自身の感性でジャンル分けをしていて、先ず、そのジャンルの中で荒木飛呂彦がベストだと思う作品をあげ、その作品の批評、更に歴史的な背景から、制作者がその作品以前に扱ってきた題材やホラー映画史におけるその作品の位置づけ、そしてその後に派生するフォロアーや他の作品との関連性などなど、映画史上の流れが明確に語られて行く。

そして特筆すべき点は、繰り返しになるが、紹介する作品から次に紹介する作品へと繋がる連想的な流れが大変素晴らしい。

ここで、いくつかの章を例に挙げるので、荒木飛呂彦の思考の流れを追体験して欲しい。

第二章 『田舎に行ったら襲われた』系ホラー
「悪魔のいけにえ」
先ず、ベストの作品をあげ、批評し

「脱出」
そのジャンルに関心を持った自身のきっかけを語り

「わらの犬」

「サランドラ」

「ヒルズ・オブ・アイズ」
旧作とリメイクを比較し

「2001人の狂宴」(「2000人の狂人」)

「蝋人形の館」(「肉の蝋人形」)

「ハイテンション」
リメイク版の「ヒルズ・オブ・アイズ」のアジャ作品から監督の魅力を語り

「ヒッチャー」
今度は監督ではなく俳優の魅力で一本紹介する

「キャビン・フィーバー」

「ホステル」
監督繋がりでもう一本

「変態村」
特殊な作品を挙げ

「モーテル」
ここで「モーテル」かよ

「ジーパーズ・グリーパーズ」
今度はコッポラ(製作)かよ

「正体不明 ゼム」
最後に・・・・

第六章 アニマルホラー
「ジョーズ」
先ずはベストの作品を挙げ、批評し

「オープン・ウォーター」
「ジョーズ」で描かれなかった領域の恐怖を

「ディープ・ブルー」
「ジョーズ」の流れ出はあるが異色のアニマルホラー(遺伝子改造生物)を紹介

「リンク」
その遺伝子改造生物の流れで「リンク」

「モンキー・シャイン」
更にそれをすすめて「モンキー・シャイン」

「アラクノフォビア」
最後に一本

いががだろうか。
荒木飛呂彦の思考の流れは読み取れただろうか。

ところで本書が執筆された目的なのだが、荒木飛呂彦は本書「荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論」を通じて、比較的虐げられているホラー映画の地位の向上を図っている、と思われる。

がんばれ! 荒木飛呂彦よ!
ホラー映画の明日のために!

しかし、漫画家である荒木飛呂彦が、自作を創作する上で、影響を受けた作品を列挙する、と言う行為は、非常に潔い印象を受ける。

つまり、作家の根源たる、自作に影響を与えたであろう様々な作品についてを開陳する、と言うことはある意味自分の頭の中を公開することと近しいものではないだろうか。
その器の大きさには頭が下がる思いである。

さて、当ブログはスティーヴン・キングに関する情報を紹介するブログである。
そんな訳で、折角なので『第四章 スティーブン・キング・オブ・ホラー』の内容を少し紹介したいと思う。

荒木飛呂彦が描いたスティーヴン・キング
『第四章 スティーブン・キング・オブ・ホラー』の扉画。

荒木飛呂彦によるキングの位置づけ

『読者を「怖がらせるために」細々とした人間描写から歴史に隠された怨念に至るまでを追求している最高峰の作家であると、僕はそう位置づけています』

荒木飛呂彦によるキング映画のベスト3

1.「ミザリー」
2.「ミスト」
3.「ペット・セメタリー」

最初のキング映画体験

『キング原作の映画を最初に観たのは「キャリー」でしたが、その時はまだ原作小説があることを知らなかったと言うより、キングという小説家がいることさえ知りませんでした。』

「シャイニング」について

『映画(「シャイニング」)では、怪奇現象を通して殺人鬼になってしまった父親を、息子の少年がある方法で死へと誘う。けれど息子が父親を倒して終わるというのは、スティーブン・キングの流儀ではないでしょう。たとえ仲が悪かったとしても、父親と息子は最後には理解し合うものとしてキングは小説で描いていて、それは彼なりの哲学と言っていいかもしれない。だから殺人鬼になったとしても、息子が父親を倒してしまえば親子関係はそれで終わってしまい、キング作品における人間関係 の在り方としては間違っていると言わざるを得ません。小説のほうでも父親と息子は戦いますが、最後は理解し合うというか、父親が息子を見守る形で完結しています。』

「シャイニング」の父親と息子の関係については、現在でも論争が起きている問題ですね。

「ミザリー」について

『雪山での自動車事故で足を負傷した人気小説家と、彼を換金した熱狂的なファンの中年女が駆け引きを繰り広げる「ミザリー」。キング原作の中では、これが僕のナンバー1です。』

ナンバー1と言うところがウイットに富んでますね。

『「編集者と作家の、こういう愛憎入り交じった関係の中でこそ名作は作られて行くんだな」と妙に実感してしまいまった作品でもありました。考えようによってはこの中年女は、「ミザリー」にとって最高の編集者だったのかもしれません。そこまで描いてしまったということにおいても、この作品は栄光ある「超傑作」に決定ですね。』

この辺については先日の「スティーヴン・キング酒場」において藤田新策さんが、語っていました。

「ドリームキャッチャー」について

『とにかく見てほしいのが、山小屋に集まった男たちが遭難者を助けるシーンです。この遭難者がトイレに入っている。するとどんなことが起こるかというのが、もう下ネタあり、アクションあり、グロテスクありの見どころとなっています。バカバカしくて吹き出しそうになっても、ギャグではない。しかも荒唐無稽に見えてリアルという、その絶妙の匙加減の中から恐怖が立ち上がってきます。』

そこは名シーンですね。
恐怖が立ち上がってきます、と言うのが良い表現だと思います。

因みに、本書の冒頭に「荒木飛呂彦が選ぶホラー映画 Best20」が掲載されているのだが、キング原作作品では「ミザリー」がベスト3に、「ミスト」がベスト8にランクインしている。

とにかく、本書「荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論」は、ホラーの解説書としても十分に面白いし、荒木飛呂彦の作品を考察する上でも資料価値の高い書籍に仕上がっています。

関心がある方には是非ご一読をお勧めする良質な書籍だと思います。

特に1970年代から劇場で映画を、とりわけホラー映画を観てきた人たちにとっては、非常に面白い書籍に仕上がっていると思いますよ。

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2010/10/03

最高のホラー映画1位に1974年の映画「悪魔のいけにえ」!2位は「エクソシスト」

米雑誌「トータル・フィルム」 2010年9月30日にシネマトゥディが米雑誌「トータル・フィルム」が行った、最高のホラー映画の投票の結果を発表した。

最高のホラー映画1位に1974年の映画「悪魔のいけにえ」!2位は「エクソシスト」

記録のため、全文を引用する。

[シネマトゥデイ映画ニュース] 雑誌「トータル・フィルム」が行った投票で、史上最高のホラー映画に1974年の低予算映画『悪魔のいけにえ』が第1位に選ばれた。

「トータル・フィルム」誌が、ホラー映画を制作してきた映画監督や俳優たちにお気に入りの作品を投票してもらったところ、ジョン・カーペンター監督やウェス・クレイヴン監督、ジョン・ランディーらホラー界の名だたる人物たちがこの作品に1票を入れた。2位には1973年の『エクソシスト』、3位にはアルフレッド・ヒッチコック監督の『サイコ』がランクインし、60~70年代ホラーの質の高さが現れた結果となった。トップ10にランクインした中で最も新しい作品は、5位に入った1982年のジョン・カーペンター監督作『遊星からの物体X』。その他、ジャック・ニコルソン主演の『シャイニング』や、またまたカーペンター監督作『ハロウィン』などがトップ10入りしている。

映画『悪魔のいけにえ』は、1950年代に実際にあった猟奇殺人をもとにした物語で、テキサスに帰郷した男女が次々と不気味な仮面の男に殺されていく。同誌の編集者は今回の結果について、「『悪魔のいけにえ』は、見るというよりも感じる作品だ。カメラの力強い動きや乱暴な編集、甲高い音と気味の悪いヴィジュアルが観客の頭蓋骨にガンガンぶつかってくるんだよ」と、高い支持を得た理由を語っている。

と言う事で、我らがスティーヴン・キング原作、スタンリー・キューブリック監督作品「シャイニング」が、最高のホラー映画トップ10入りしている模様。

元記事を見つけていないので、今のところ順位不明。

また、Horror Icons' Top 10 Horror Films と言う記事では、50人以上の映画監督等が、ホラー映画のベストテンをあげています。

キング原作作品は、次の作品がそれぞれの監督等に選ばれています。

「シャイニング」は、
ロブ・ゾンビの第8位
ザック・スナイダーの第2位
マット・リーヴスの第2位
アレクサンドル・アジャの第1位
イーライ・ロスの第8位
ラリー・フェセンデンの第2位
タイ・ウェストの第1位
Gareth Edwardsの第6位
ショーン・S・カニンガムの第5位("Too Good to Stay Off the Lists"部門)
グレッグ・マクリーンの第5位
ジェイク・ウエストの第7位
マイケル・ドハティの第10位
Paul Andrew Williamsの第3位
クリス・スミスの第2位
フアン・アントニオ・バヨナの第3位
グレッグ・ニコテロの第9位
グレッグ・ビショップの第9位
Mark Salisburyの第10位
Steve Bartonの第9位
キム・ニューマンの第7位
Sloan Freerの第1位
ジェニファー・ワイスの第2位
ギレルモ・デル・トロの第3位

「キャリー」は、
エドガー・ライトの第1位
フィリップ・リドリーの第1位
ショーン・S・カニンガムの第13位("Too Good to Stay Off the Lists"部門)
ノーマン・J・ウォーレンの第2位
マイケル・ドハティの第9位
マーク・プライスの第7位
Mark Salisburyの第8位
Andy Loweの第9位

「ミザリー」は、
ショーン・S・カニンガムの第6位

「ミスト」は、
マーク・プライスの第6位

「クリープショー」は、
Ryan 'Rotten' Turekの第10位

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2010/06/28

Creepshow Promo Photo

20100628_233001 The Overlook Connectionのサイトで、映画「クリープショー」の比較的レアなプロモーション用のスチール写真が販売されている。

このスチール写真は、映画雑誌「Cinefantastique magazine」の表紙のために1984年に8×10で撮影されたスチールで、ジョージ・A・ロメロ、トム・サヴィーニ、そしてスティーヴン・キングが顔を揃えている。

因みにキングは「クリープショー」第2話「ジョディ・ベリルの孤独な死」のタイトル・ロールであるジョディ・ベリルのメイクをしている。
また、中央にある箱は、第4話「箱」の箱である。

価格は$29.95。関心がある方は購入してみてはいかがだろうか。

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