カテゴリー「「死のロングウォーク」」の12件の投稿

2020/11/08

「死のロングウォーク」映画化企画は現在も進行中!?

2020年11月7日にTHE RIVERが伝えるところによると、スティーヴン・キングの「死のロングウォーク」の映画化企画は現在も順調に進行中である模様。

スティーヴン・キングの問題作『死のロングウォーク』映画化企画、現在も進行中 ─ 『スケアリーストーリーズ』監督が手がける

ニュースソースはこちら。

Exclusive: André Øvredal Talks Scary Stories Sequel & The Long Walk

Longwalk 記事の概要は、(日本語記事に漏れている部分を含めて)、次の通り。

フランク・ダラボンが膝の上で温めていた「死のロングウォーク」の映画化権は最終的には失効し、脚本家のジェームズ・ヴァンダービルトとニュー・ライン・シネマが獲得することになりました。その後2019年5月にアンドレ・ウーヴレダルが監督の椅子につき、この度、アンドレ・ウーヴレダルが「死のロングウォーク」の映画化企画の現状についてcomingsoon.netに語った模様。

アンドレ・ウーヴレダルは「新型コロナウイルスが全てを破壊しているとは言え、プロジェクトは順調に進んでいる」と語り、その状況に興奮しているようでした。

現在の脚本はジェームズ・ヴァンダービルトの手によるもので、その脚本は彼がまだ映画化権を取得していない状態で、「死のロングウォーク」に対する純粋な愛情のみで書き上げた脚本のようです。その後ニュー・ライン・シネマが突然映画化権を獲得することになり映画化企画は一気に進み、アンドレ・ウーヴレダルが不思議な巡り合わせで映画化に関与することになったようです。

現在わかっている「死のロングウォーク」 の製作情報は次の通り。

「死のロングウォーク」
制作:ニュー・ライン・シネマ
原作:スティーヴン・キング (リチャード・バックマン名義)
脚本:ジェームズ・ヴァンダービルト
監督:アンドレ・ウーヴレダル
製作:ブラッドリー・フィッシャー、ウィリアム・シェラック

今回のブログエントリーは、2018年4月の「死のロングウォーク」の映画化に関するエントリーの続報となります。

「死のロングウォーク」映画化か!?

また、フランク・ダラボンが映画化権を膝の上で温めていた2009年の頃のエントリーも紹介しておきます。

映画「死のロングウォーク」はどうなっているの?

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2018/04/29

「死のロングウォーク」映画化か!?

Bachman_long_walk 2018年4月26日にシネマトゥデイが伝えるところによると、スティーヴン・キングの「死のロングウォーク」(リチャード・バックマン名義で1979年に発表)が映画化される模様。

歩行速度が落ちたら射殺!スティーヴン・キングの問題作「死のロングウォーク」映画化

ニュースソースはこちら。

Stephen King's 'The Long Walk' in the Works at New Line (Exclusive) 

現時点で判明しているのは次の通り。

制作:ニュー・ライン・シネマ
製作:ブラッドリー・J・フィッシャー
脚本:ジェームズ・ヴァンダービルド

なお「死のロングウォーク」は扶桑社より刊行されている。

また、高見広春の「バトル・ロワイヤル」は、スティーヴン・キングの「死のロングウォーク」を下敷きにしている。

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2015/01/26

「死のロングウォーク」的なランニング大会が5月に世界同時開催

Wings for Life World Run 2015年5月3日 全世界同日同時刻に33カ国で一斉にスタートするランニング大会 Wings for Life World Runが、どう考えてもスティーヴン・キングの「死のロングウォーク」にそっくりな件。

と言うか、「死のロングウォーク」の影響を受けている件(当サイト推測)。

Wings for Life World Run

このWings for Life World Runの概要は次の通り。

・世界の6大陸、33カ国、35会場で約5万人のランナーが、5月3日に同時にスタートする。

・スタートから30分後にキャッチャーカーが時速15kmでランナーを追跡と始める。

・キャッチャーカーは徐々にスピードを上げ、最終的には時速35kmになる。

・キャッチャーカーに追い付かれたランナーは強制的にリタイヤさせられる。

・最後の一人(男女それぞれ一名)になったランナーがその会場の優勝者となる。

・走った先にゴールがあるのではなく、ゴールが追いかけてくるレース。

・全世界35会場で一番最後まで走っていたランナーがワールド・チャンピオンになる。

Longwalk どうです。

どう考えても「死のロングウォーク」みたいでしょ。

Wings for Life World Runは警告なしでアウトなので、「死のロングウォーク」より厳しいかも。

関心がある方は是非。

因みに日本会場は滋賀県高島市。

琵琶湖のほとりがWings for Life World Runのコースになっています。

因みに昨年のワールド・チャンピオンは、男性はオーストリアのレースで78.58km走ったLemawork Ketemaさん(エチオピア)、と女性はノルウェーのレースで54.79km走ったElise Molvicさん(ノルウェー)。

レイ・ギャラティだったらどこまで行けるかな。

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2012/07/29

「真夏の読書探偵」作文コンクールの推薦書にキング作品が!?

「真夏の読書探偵」作文コンクール
翻訳ミステリー大賞シンジケートが主宰する〈「真夏の読書探偵」作文コンクール〉に対する出版社からの推薦書にスティーヴン・キング作品が含まれている模様。

なお、〈「真夏の読書探偵」作文コンクール〉については次のエントリーをご参照願います。

〈「真夏の読書探偵」作文コンクール〉の概要
第3回「"真夏の"読書探偵」作文コンクール開催! 2012/07/20

出版社からの推薦書一覧
真夏の読書探偵コンクール・出版社からの推薦書一覧 2012/07/20

配付用推薦リスト&フライヤー
「真夏の読書探偵」作文コンクール 配布用推薦リスト&フライヤー3種完成! 2012/07/28

さて、今日の本題、〈「真夏の読書探偵」作文コンクール〉に対する出版社からの推薦書に含まれているスティーヴン・キング作品はどれか、と言う話だが、その作品と作品を推薦した出版社のコメントは次の通り。

扶桑社の推薦書
【扶桑社】  
 若い皆さんへ。同世代の主人公が、絶望的な状況にのたうち回りながら立ち向かう物語を紹介します。読みやすい翻訳小説などありません。かじりつき、呑み下してください。若き日に摂取した毒は必ず薬になりますから。(書籍編集部 吉田淳さん)

(指定なし)『チョコレート・ウォー』
(指定なし)『死のロングウォーク』
(指定なし)『神と野獣の都』

文藝春秋の推薦書
【文藝春秋】
 いま僕が出版社で働いているのは、中学のときに出会った「むちゃくちゃ面白い物語たち」のおかげです。なので「とにかく面白い、理屈とか関係ないから!」という4冊を選びました。ページを開けば冒険や恋愛や恐怖を体験できるのが読書の強み。暇な午後に扇風機と冷たい飲み物を用意して楽しんでください。(翻訳出版部 永嶋俊一郎さん)

(指定なし)『ジーヴズの事件簿 才智縦横の巻』
(指定なし)『ボーン・コレクター』(上・下)
(指定なし)『ミザリー』
(指定なし)『WORLD WAR Z』

、言う訳で、出版社から推薦されているスティーヴン・キング作品は「死のロングウォーク」「ミザリー」でした。

募集は「小学生の部」と「中高生の部」に分かれているので、小学生、中学生、高校生の皆さんは是非応募を!

キング作品ではなくても、推薦作でなくても良いので是非。

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2011/09/18

米澤穂信もキングファン!?

さて、今日も全ての事象はスティーヴン・キングの影響を受けている、と言うキングファンの妄想的エントリー。
と言うか、日本の作家の中からキングファンをあぶり出す試み。

そして今日、俎上に乗せるのは、ミステリー作家米澤穂信。

米澤穂信
1978年岐阜県生まれ。2001年、第5回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞を「氷菓」で受賞。
主な著作として「愚者のエンドロール」「クドリャフカの順番」「遠まわりする雛」「ふたりの距離の概算」「春季限定いちごタルト事件」「夏期限定トロピカルパフェ事件」「秋季限定栗きんとん事件」「ボトルネック」「インシテミル」「追想五断章」「折れた竜骨」他。

ところでわたしは、米澤穂信の作品を5〜6作くらいしか読んでいない。
従って、米澤穂信の作品自体にキングの影響があるかどうか、今のところは判然とはしないが、以前のエントリー『「ボトルネック」をめぐる冒険』で、「ボトルネック」「グリーン・マイル」の関係性について妄想したことがあるのはご存知かも知れない。

あまり、米澤穂信の作品を読んでいないとは言っても、米澤穂信の若い読者をミステリーの世界、特に海外のミステリーに誘う気持ちには共感するし、「古典部」シリーズのように人が死なないミステリー、「日常の謎」と言うジャンルらしいのだが、それらの作品に心地よさを感じている。

さて、今日の本題。
わたしが何故、米澤穂信がキングファンだと妄想しているのか、と言うところだが、それは米澤穂信の次のツイートによるところが大きい。

こんな晴れた夜にはロングウォーク。(時速4マイル以上で)/米澤穂信

いかがだろう。
これをみる限り、米澤穂信は絶対にキングファンだと思うぞ。

念の為だが、米澤穂信がツイートしているのはキングの「死のロングウォーク」に関する言及。

なお、このツイートに対するわたしのツイートは、次の通り。

一回目の警告!/tkr2000

因みに、米澤穂信のツイートは、わかる人にしかわからない類いの、些細な謎に満ちたツイートが楽しいですよね。

13 余談ですが、ミーハーなわたしの広大なアーカイブ(嘘)には米澤穂信のサイン本が2冊ありました。

1冊は「遠まわりする雛」
もう1冊は「折れた竜骨」

「折れた竜骨」のサインには為書きがあるので、「遠まわりする雛」のサインを紹介したいと思う。

確か「ふたりの距離の概算」のサイン本もあったような気がするのだが、見当たらないし、読んでもいない。

もしかしたら、「ふたりの距離の概算」のサイン本は、読書好きの姪にプレゼントしたんだったかも知れない。

あらすじから考えると「ふたりの距離の概算」こそが「死のロングウォーク」の影響を受けているかも知れないのに・・・・

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2009/07/02

映画「死のロングウォーク」はどうなっているの?

2009/06/29にeiga.comが伝えるところによると、映画「死のロングウォーク」の製作を控えるフランク・ダラボンが、映画「華氏451」の製作遅延についての不満を語った模様。

フランク・ダラボン監督が「華氏451」の製作遅延にイライラ

記録のため、全文を引用する。

[eiga.com 映画ニュース] 「ショーシャンクの空に」のフランク・ダラボン監督が6 月24日の第35回サターン賞授賞式で、米SciFiWireの取材に答え、10年間以上も映画化に向けて着手しているレイ・ブラッドベリ原作の「華氏 451」の企画が暗礁に乗り上げ、ハリウッドでは難しい状況であるとこぼし、映画化実現に向け起死回生のチャンスはキャスティング次第であると明かした。

原作「華氏451度」は、題名が本の自然発火する温度を意味し、本の所持や読書が禁じられた架空の近未来を描いたブラッドベリの1953年発表の SF小説の名作。それを映画化したオリジナル版映画「華氏451」(66)は、フランスの映画監督フランソワ・トリュフォーの初のカラー作品で、唯一の英 語で作られたイギリス映画。本を燃やす仕事をしている消防士モンターグ(オスカー・ウェルナー)が、妻リンダに瓜二つの若い女クラリス(ジュリー・クリス ティが2役)と知り合い、読書好きなクラリスの影響で、彼がはじめて本を読むという話だ。

『華氏451』の映画化に向け努力しているが、キャスティング頼みといったところだ。諦めたくないし、企画を死なせたくない」とダラボン監督。名 前は明かされていないが、ある俳優が主演候補に挙がっていてその契約が決定すれば、超大作とはいかないまでも前作のホラー映画「ミスト」(07)以上の予 算は確保できると見込んでいるようだ。「ミスト」はベストセラー作家スティーブン・キングの原作だが、ダラボン監督が映画化を発表した01年、主演に決 まったトム・ハンクス(「グリーンマイル」)が降板したため低予算映画になった経緯がある。

ダラボン監督が映画化を急いでいるのは、現在88歳という原作者レイ・ブラッドベリ氏が生きているうちに、少なくとも撮影を開始したいと考えている からで、「もちろん、彼(ブラッドベリ)が明日いなくなるとは思っていない。でも、彼が若返るわけではないし、僕の気持ちとして彼に楽しんでもらえるよう 早く製作を進めたいんだ」と明かしている。

因みに、フランク・ダラボンは、ブラッドベリの「刺青の男」の映画化も目論んでいる模様。
ダラボンは製作、監督はザック・スナイダーとも言われている。

そんな訳で「死のロングウォーク」の映画化は、しばらく先になりそうである。

てなことを書いていたら、「スティーヴン・キングの話」で「死のロングウォーク」に関するエントリー『ダラボン「映画 The Long Walk はミストみたいに低予算で作るよ」』を発見したので、そちらを参照していただきたい。

Frank Darabont Contemplates King and Bradbury

この記事はキング関連の様々な話題に触れているので興味深い。
これも記録のため全文を引用する。

Frank Darabont showed up at the 35th Annual Saturn Awards to receive the award for Best DVD Special Edition release of his masterful horror epic The Mist. Could you tell that I liked that movie? Well, I freaking loved it and the extras-packed DVD was more than deserving of the honor. Have you guys seen it in black and white on Blu-ray? It's awesome, it feels like a movie from the '50s with CG. So after the paparazzi were done snapping pictures, I took him aside to not only get dorky over the film, but discuss his upcoming projects as well. I found him to be a warm and gregarious person and the fact that he was such a cool, relaxed guy has now made him my favorite modern director.

ShockTillYouDrop.com: First of all I have to tell you that I loved "The Mist." It was seriously the best horror film of 2007, hands down.

Frank Darabont: Well, thank you, so glad you liked it. We shot in six weeks, dude. We shot it cheap, we shot it fast, and it was definitely a different kind of filmmaking experience for me which I embraced and I really enjoyed. But at the end you won't know what the result will be, but hearing that you dug it means a lot to me.

Shock: Yeah, and I've got to give you kudos for that ending, too.

Darabont: Oh, thank you. That's one of the reasons we shot it so quickly and cheaply, because of that ending. I wound up making it for about half the budget that I had been offered which came with the caveat that I changed the ending, and I didn't know what another ending would have been, frankly. And I think trying to adjust it would have felt like a total sell-out to me. Honestly, its the ending I had in mind, and whether you love the ending or hate the ending, I stand by it. I think cinema is an art form, it's all expression. I thought "Okay, lets make it for half that budget and keep that ending, so I can make the movie I set out to make". Otherwise I'm just a hired monkey.

Shock: What is it exactly about Stephen King's material that keeps attracting you?

Darabont: Stephen King's writing. He's such a great storyteller. Oh, by the way, his next book just landed on my desk today. The xeroxed manuscript of this book he's been writing for the last year. It's called "Under the Dome." I'm like four chapters into it, it's awesome. It's really, really good. It's a thrill to get early looks at Steve's work like that. I always feel honored.

Shock: I know you've been working on the adaptation of King's "The Long Walk," how's that progressing?

Darabont: "The Long Walk" is a bit on my back burner at the moment. I won't spend too many more years before I make it, it's going to be coming up I think pretty shortly. But I'll be making it, I'm sure, even more cheaply than "The Mist" because I don't want to blow the material out of proportion. It's such a very simple, weird, almost art film-like approach to telling a story. So let's do it honestly, let's do it that way. Let's not turn it into "The Running Man." So we'll make it down and dirty and cheap and hopefully good.

Shock: You've also been circling a remake of "Fahrenheit 451."  What's the status on that one?

Darabont: That's my other great priority, to try and get the greenlight on that and that's been a bit of a struggle. Hollywood doesn't trust smart material. If you show them a really smart script. I actually had a studio head read that script and say: "Wow, that's the best and smartest script that I've read since running this studio but I can't possibly greenlight it." I asked why and he says "How am I going to get 13-year-olds to show up at the theater?" And I said "Well, lets make a good movie and I bet that will take care of itself." But that argument cut absolutely no ice. The movie was basically too smart for this person, too metaphorical, etc., etc. It's a bit of a battle you've got to fight. When you're faced with it, how do you overcome that prejudice?

Shock: Well, that's the problem with movies today, they seem to be dumbed down on purpose. Bradbury's language and stories are very lush and old-fashioned and he never goes with the cookie-cutter plot. How different is adapting Bradbury than King?

Darabont: Fundamentally, the job is really the same one, it's just you're listening to a different voice. The author's voice is so vital in the process. Trying to interpret their intentions is really the job. They're both great, great, great storytellers. As long as you're just listening to the voice as honestly as you can you can't go too far off. They're obviously different kinds of storytellers but, at the core of it, not really. They both write from the heart. They are both heart-writers and their characters are the important things to them. So maybe different shading or flavorings, but basically the same kind of storytellers, I think.

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2008/10/28

BL版「死のロングウォーク」!?

Longwalk 寡聞にして知らなかったのだが、スティーヴン・キングの「死のロングウォーク」を題材にしたBL(ボーイズラブ)の同人誌が1995年に発行された模様。

「ロングウォーク(上・下)」
著者:浅田ミヨコ(浅田虎ヲ)
発行:1995年
出版:PZYCHOMAMA

どうやら、井上雄彦の漫画「スラムダンク」のキャラクター達がボーイズラブを繰り広げながら「死のロングウォーク」をする話の模様。

スティーヴン・キングは、小説界、映画界はもとより、ボーイズラブの世界にまで影響を与えている、ということでしょうか。

すごいぞ、キング!!

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2008/08/05

「13/ザメッティ」をめぐる冒険

「13/ザメッティ」

 

今日は映画「13/ザメッティ」(2005)をめぐる余談。

「13/ザメッティ」は2007年4月に日本公開されたフランス/グルジア作品で、ヴェネチア映画祭やサンダンス映画祭で話題になった作品。
わたしは「13/ザメッティ」を、是非観たいと思っていたのだが、諸般の事情で観ることが出来なかった。

この作品のコンセプト、と言うかワン・アイディアの料理の仕方がスティーヴン・キングの短編のそれに思えてならないのだ。

「13/ザメッティ」
あらすじ:グルジア移民の22歳の青年セバスチャン。ある日彼は、仕事先の家主が大金を手にする方法があると吹聴しているのを耳にする。もうじき連絡の手紙が届くと いうのだ。しかしその男は不運にも急死してしまい、彼宛の手紙をセバスチャンが横取りする。封筒の中には、パリ行きのチケット。意を決してパリへと向かっ たセバスチャンは、何者かに導かれるまま、暗い森の奥に佇む不気味な屋敷へと辿り着く。しかしそこには、思いも寄らぬ運命が待ち受けていた。なんと彼は、 13人のプレイヤーが一斉に引き金を引く集団ロシアン・ルーレットに参加させられてしまったのだ。そしてその周囲は、プレイヤーの生死に大金を賭け、ドス 黒い欲望の固まりと化したギャンブラーたちの狂気に満ちた眼光で埋め尽くされていた・・・・。

監督・製作・脚本:ゲラ・バブルアニ   
出演:ギオルギ・バブルアニ(セバスチャン)、パスカル・ボンガール(ゲーム進行役)、オーレリアン・ルコワン(ジャッキー)、フィリップ・パッソン(ジャン=フランソワ・ゴドン)、オルガ・ルグラン(クリスティーヌ・ゴドン)、フレッド・ユリス(アラン)

本作「13/ザメッティ」の基本プロットを聞いて最初に思ったのは、これは「死のロングウォーク」なのかな、と言うこと。

「死のロングウォーク」と似ている点は次の通り。

・登場人物は、自らの意志で自分の命を賭けたゲームに参加する。
・ゲームの参加者は番号で呼ばれる。
・ゲームのルールに従わない参加者はゲームの主催者側に射殺される。

更に、主人公がそのゲームに参加する以上、「死のロングウォーク」同様に、ゲームそのものの結末が容易に想像できてしまう、と言う物語上の共通点もある。

こりゃ、製作者の手腕が問われるな、と。

で、実際に観てみると、想像通りの部分もあれば、想像と異なっている部分もある、大変素晴らしい作品に仕上がっていた。

異常に緊迫感溢れているのだ。

キングファン的に思うのは、前述のように「死のロングウォーク」に似ているのは勿論、「禁煙挫折者救援有限会社」にも似ているような、「超高層ビルの恐怖」に似ているような気がする。

まあ、物語について多くは語らないのが、本作「13/ザメッティ」は最高に素晴らしい作品なので、機会があれば是非観ていただきたいと思う。
キングファンには絶対にオススメなのだ。

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2008/04/13

「死のロングウォーク」映画化への長い道程

2008/03/25の「ミスト」北米版DVDの発売のプロモーション活動として、フランク・ダラボンのインタビューが各種メディアで報じられている。

そのあたりについては、「スティーヴン・キングの話」の2008/04/11のエントリー『ダラボン「死のロングウォーク」は5年以内に...』が詳しいのでそちらを参照願いたい。

同エントリーでも紹介されている、「死のロングウォーク」の映画化についてだが、ここに来てフランク・ダラボンが「死のロングウォーク」の映画化について語るのは、いささかタイミングが悪いのではないだろうか。

フランク・ダラボンのキャリアはご存知のように脚本家としてスタートしており、ホラー作品やスティーヴン・スピルバーグ関連作品の脚本で評価されている。

また監督としては「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」とスティーヴン・キング関連作品でヒットを飛ばしてはいるものの、最新作の「ミスト」は北米では興行的にふるわない結果となっている。

更に最近では、「華氏451」のプロジェクトではトム・ハンクスとのコラボレーションが幻と消えたり、「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」の脚本問題でスティーヴン・スピルバーグと決別したりと、不運な話題が続いている。

そのような状況の中での「死のロングウォーク」映画化の話は、いささかマユツバものに思えてならない。

と言うのも、「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」で隆盛を極めたフランク・ダラボンだったが、「ミスト」がコケ、「華氏451」プロジェクトからトム・ハンクスが去り、「インディ4」の脚本問題でスピルバーグと決別するなど、今後の映画製作に暗雲立ちこめる状況での「死のロングウォーク」の話題は、起死回生となるのか、ブラッフ的なものなのか、今後の動向に期待だったりする。

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2007/11/27

小説家スティーヴン・キングに魅了される監督たち

2007/11/22 MTV JAPANCHINEMA NEWSにスティーヴン・キングに関するニュース記事が掲載された。

なお、この記事については、既に「キング堂 ブログ支店」の11月23日のエントリー「『ダーク・タワー』と『ロングウォーク』映画化について、キングが語る」で紹介されていますので、既にご承知の方も多いと思います。

小説家スティーヴン・キングに魅了される監督たち
Jennifer Vineyard, with additional reporting by Tami Katzoff, MTV News

スティーヴン・キング原作の映画化作品は、映画史に残る傑作から、とんでも映画まで、正に玉石混淆だと言える。

また、メガホンを取った監督達も、スタンリー・キューブリックをはじめとして、ブライアン・デ・パルマ、デヴィッド・クローネンバーグ、ジョン・カーペンター、ジョージ・A・ロメロ、トビー・フーパー、ロブ・ライナー、フランク・ダラボン、ブライアン・シンガー等の名前が並ぶ。

こんなにビッグ・ネームが並んでいるのにも関わらず、傑作よりもとんでも映画が多いと感じるのは、一体どう言う訳だろう。

そんな中、MTV JAPANの記事小説家スティーヴン・キングに魅了される監督たちでは、スティーヴン・キングの小説の映画化を望む映像作家が紹介されている。

例えば、「ダーク・タワー」シリーズ/J・J・エイブラムズ、「死のロングウォーク」/フランク・ダラボンと言う具合だ。

従来ならば、ミック・ギャリスの名前が記事に入って来るのだと思うのだが、最近のギャリスは、監督業よりプロデュース業に力を入れているので、記事には掲載されていないのだろう。

ところで、キング原作の映画化作品が微妙なのは、プロダクション・サイドが企画し、キング原作だから興収が見込める、と言う理由だけで映画化をすすめていたケースが多かったせいだとわたしは思っている。
一方、キング原作の良質な映画化作品は、映像作家が自らのビジョンを実現するために、キング作品の映画化を希望した作品だったような印象を受ける。

今回の記事は、その辺の事情を受けた記事なのだろう。

なお、今回の記事に、キングが「ダーク・タワー」シリーズの映画化権をJ・J・エイブラムズに19ドルで売却した話が紹介されているが、なぜキングが「ダーク・タワー」シリーズの映画化権を19ドルでエイブラムズに売却したかと言うと、「19」と言う数字が「ダーク・タワー」シリーズにとって意味のある数字だからである。
キングにとっては、「19」ドルで「ダーク・タワー」シリーズの映画化権を売却するのが「カ」だった、と言うことだろう。

余談だが、J・J・エイブラムズのテレビ・シリーズ「LOST」について、キングがノン・クレジットで制作に絡んでいると言う噂もあるようだが、何せ大忙し(「スタートレック XI」「Cloverfield」のエイブラムズなので、「ダーク・タワー」シリーズの映画化はいつになることやら、と言うところだろうか。

因みに、キングは無名時代のフランク・ダラボンに「312号室の女」の映画化権を1ドルで売却したこともある。
余談だけど、「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」も1ドルだったような気がする。

従って、今回の19ドルの件も、キングが映画化権を持っている場合、有能な映像作家に自作の映画化権を安価に売却することがある、と言う話だろう。

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