カテゴリー「「ゴールデンボーイ」」の13件の投稿

2013/12/02

米タイム誌が、キング原作映画のベストテンを発表!

2013年11月24日に映画.comが伝えるところによると、米タイム誌が、スティーヴン・キング作品の映画化作品のなかからベスト10を発表した模様。

「スティーブン・キング原作映画ベスト10」米タイム誌が発表

気になる選出作品は次の通り。(製作年度順)

「キャリー」(1976/ブライアン・デ・パルマ監督)
「シャイニング」(1980/スタンリー・キューブリック監督)
「デッドゾーン」(1983/デビッド・クローネンバーグ監督)
「スタンド・バイ・ミー」(1986/ロブ・ライナー監督)
「ミザリー」(1990/ロブ・ライナー監督)
「ショーシャンクの空に」(1994/フランク・ダラボン監督)原作「刑務所のリタ・ヘイワース」
「黙秘」(1995/テイラー・ハックフォード監督) 原作「ドロレス・クレイボーン」
「ゴールデンボーイ」(1998/ブライアン・シンガー監督)
「シークレット・ウインドウ」(2004/デビッド・コープ監督) 原作「秘密の窓、秘密の庭」
「ミスト」(2007/フランク・ダラボン監督) 原作「霧」

この記事では一応ベスト10とうたっているが、実際は順不同ですね。

なお、ニュースソースはここ。

The Big Chills: 10 Greatest Stephen King Movies

余談だけど、この記事の見出しになっている、"The Big Chill" は、ローレンス・カスダンの1983年の映画「再会の時」の原題ね。

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2013/08/06

舞台「ショーシャンクの空に」の製作発表記者会見が!

舞台「ショーシャンクの空に」オフィシャル・サイトより
2013年8月5日 舞台「ショーシャンクの空に」の製作発表記者会見が開催され、各種メディアがそれを報じている。

舞台「ショーシャンクの空に」オフィシャル・サイト 

それでは、いくつかニュースを紹介しましょう。

舞台「ショーシャンクの空に」の製作会見開催/SANSPO.com

益岡徹:「ショーシャンクの空に」舞台化で意気込み 成河とW主演/毎日新聞デジタル

『ショーシャンクの空に』が日本で初舞台化! /朝日新聞DIGITAL

「ショーシャンクの空に」
演出:河原雅彦
脚本:喜安浩平
原作:スティーヴン・キング 「刑務所のリタ・ヘイワース」(「ゴールデンボーイ」に収録)
出演:成河、益岡徹、粟根まこと(劇団☆新感線)、畑中智行(キャラメルボックス)、筒井俊作(キャラメルボックス)、大家仁志(青年座)、今奈良孝行、山崎彬(悪い芝居)、高橋由美子、宇野まり絵、新良エツ子

◆東京公演
日程:2013年11月2日〜10日
会場:サンシャイン劇場
前売開始:9月1日

◆大阪公演
日程:2013年11月16日〜18日
会場:サンケイホールブリーゼ
前売開始:9月1日

◆福岡公演
日程:2013年11月23日〜24日
会場:キャナルシティ劇場
前売開始:9月1日

◆名古屋公演
日程:2013年11月29日〜12月1日
会場:名鉄ホール
前売開始:9月1日

◆松本公演
日程:2013年12月4日
会場:まつもと市民芸術館 主ホール
前売開始:9月1日

いやぁ、想像以上に公演期間が短いですね。もう少し長いと思ってましたよ。
チケット取れるかしら。

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2013/05/22

日本国内で「ショーシャンクの空に」が舞台化!?

舞台「ショーシャンクの空に」 2013年5月21日にチケットぴあが伝えるところによると、スティーヴン・キング原作の映画「ショーシャンクの空に」が日本国内で舞台化される模様。

名作映画『ショーシャンクの空に』を、河原雅彦&喜安浩平の演出・脚本コンビで舞台化

河原雅彦の演出、喜安浩平の脚本で名作映画を舞台化、舞台『ショーシャンクの空に』が11月、東京・サンシャイン劇場ほかで上演されることが決まった。原作は人気作家スティーヴン・キングの『刑務所のリタ・ヘイワース』。ショーシャンク刑務所を舞台に、無実の罪を主張する男の運命を描いた作品だ。

演劇集団ハイレグジーザスを解散後、数々の話題作の演出を手がけ、2006年には『父帰る/屋上の狂人』の演出で第14回読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞した河原雅彦が演出。脚本は、ナイロン100℃の劇団員として活動するかたわら、2000年に自身が作・演出を手がけるユニット「ブルドッキングヘッドロック」を旗揚げ、昨年は映画『桐島、部活やめるってよ』の脚本で日本アカデミー賞を受賞した喜安浩平。今注目のふたりが手がける舞台に期待が高まる。出演は、成河、益岡徹/粟根まこと(劇団☆新感線)、畑中智行(キャラメルボックス)、筒井俊作(キャラメルボックス)、大家仁志(青年座)、今奈良孝行、山崎彬(悪い芝居)/高橋由美子、宇野まり絵、新良エツ子ほか。

■舞台『ショーシャンクの空に』
東京公演:11月2日(土)から10日(日)まで サンシャイン劇場
大阪公演:11月中旬 サンケイホールブリーゼ
福岡公演:11月下旬 キャナルシティ劇場
名古屋公演:11月末 名鉄ホール
長野公演:12月上旬 まつもと芸術館

チケット一般発売:9月1日(日)

オフィシャルサイトはこちら。

「ショーシャンクの空に」

これは驚きましたね。

因みに日本国内でのスティーヴン・キング原作作品の舞台化は、「スタンド・バイ・ミー」「ミザリー」に続き、今回の「ショーシャンクの空に」で3作目になるのでしょうか。

気になるのは、東京公演はサンシャイン劇場で、演劇集団キャラメルボックスの客演があること。

ここからちょっと妄想すると今回の「ショーシャンクの空に」の舞台化は、演劇集団キャラメルボックスがここ最近取組んでいる著名な海外作品の舞台化の流れをくむ作品になるのではないか、と思えてなりません。

と言うのもサンシャイン劇場はキャラメルボックスの舞台を結構な割合で上演している劇場なんですよね。

因みに、最近のキャラメルボックスの海外小説の舞台化作品は次の通り。

2011年「夏への扉」 原作:ロバート・A・ハインライン
2012年「無伴奏ソナタ」 原作:オースン・スコット・カード
2012年「アルジャーノンに花束を」 原作:ダニエル・キイス

どうでしょう、凄いラインナップですよね。

どうです。
もしかしたらこの流れの先に「ショーシャンクの空に」があるような気がしませんか。

そうした場合、ご覧のように超有名なSF作品が3本続いていることから、もしかしたら、もしかしたらですけど、ホラー作家の作品がキャラメルボックスによって今後続々と舞台化されるのではないかと妄想できませんか。

因みにわたしは、「夏への扉」「無伴奏ソナタ」「アルジャーノンに花束を」も観ていますが、今回の「ショーシャンクの空に」にも期待したいところです。

舞台「ショーシャンクの空に」は演出が河原雅彦、脚本が喜安浩平と言う事もあり、期待されてしまう作品になってしまいそうです。

個人的には、チケットがきちんと取れることを祈ってます。

なお、「ショーシャンクの空に」の原作「刑務所のリタ・ヘイワース」「ゴールデンボーイ」に収録されています。

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2012/06/03

「ショーシャンクの空に」20周年記念スペシャルイベントが!?

2012年6月1日にMansFieldNewsJournal.comが伝えるところによると、映画「ショーシャンクの空に」の20周年記念スペシャルイベントが企画されている模様。

Special events being planned for 'Shawshank' 20th
2012/06/01

Shawshank: Big events planned for movies 20th anniversary
2012/06/02

概要は次の通り。

映画「ショーシャンクの空に」は、オハイオ州マンスフィールドの元オハイオ州立少年院(現在は博物館)とその周辺で撮影された。

ラストシーンに登場するカシの大木は、マラバー・ファーム州立公園に隣接する個人農場内にあるが、2011年夏の嵐の影響で真っ二つに裂けてしまった。

2013年夏に実施される予定の「ショーシャンクの空に」20周年記念スペシャルイベントを企画しているビル・マレンは、地元のルネッサンス劇場で「ショーシャンクの空に」を上映イベントや、それ以外にもいくつかのイベントの企画を立てている模様。

また主催者は、モーガン・フリーマンとボブ・ガントンをゲストとして招待しようとしており、2012年4月にモーガン・フリーマン招待の寄付金集めのイベントが実施され、ボブ・ガントンについては招待のオファーのための観劇ツアーが予定されている模様。

「ショーシャンクの空に」は、現在ではマンスフィールド周辺の街の歴史の一部になっており、多くの観光客も訪れている模様。

41 現地ではアンディが乗ったバスを復元したり、様々なロケ地が今でも観光名所になっている模様。

写真は「ショーシャンクの空に」のラストシーンに登場するカシの大木の刺青を入れたミシガン州のジェイク・ウェルズとその彼女のミランダ・ビショップ。

ウェルズとビショップは「ショーシャンクの空に」の大ファンでロケ地めぐりのため何度もマンスフィールドを訪れている模様。

なお、「ショーシャンクの空に」の原作「刑務所のリタ・ヘイワース」は、「ゴールデンボーイ」に収録されています。

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2010/09/29

「ゴールデンボーイ」が新装版に!?

新装版「ゴールデンボーイ―恐怖の四季 春夏編―」 既に『スティーヴン・キングの話』のエントリー『新潮文庫「ゴールデンボーイ」の新表紙』でご存知の方も多いと思いますが、新潮文庫版「ゴールデンボーイ―恐怖の四季 春夏編―」が新装版になりました。

写真を見るとおわかりだと思うのですが、文字が大きくなって読みやすくなったそうです。

この新装版の出版については、9月上旬頃に出版・翻訳関係のどなたかが、ページ数が変わっているんで「ゴールデンボーイ」の新装版が出るんじゃないの? とつぶやいていたので気にはしていたのですが、すっかり忘れてしまいました。

調べてみたら、9月17日の『Shinsaku Fujita Private View』のエントリー『新装ゴールデンボーイ』で藤田新策氏から告知がされていました。

上記、藤田新策氏のブログでは、新装版「ゴールデンボーイ」の装画の制作秘話が語られていますので、関心がある方は是非、訪問してみてください。

「ゴールデンボーイ―恐怖の四季 春夏編―」
出版社:新潮社(新潮文庫)
著者:スティーヴン・キング
翻訳:浅倉久志
装画:藤田新策

その夏、少年は変わってゆく。絶望的に。名画「ショーシャンクの空に」の原作、「刑務所のリタ・ヘイワース」を併録。

明るい性格、成績良好。何不自由なく暮らす13歳の少年トッドは夏休みのある日、誰も知らぬ秘密を胸に近所に住む老人の家へと足を踏み入れる。老人は、ナチの戦犯だったのでは? 少年と老人の奇怪な交流を描いた「ゴールデンボーイ」、無実を主張しながらも刑務所入りした男の運命が胸を打つ、名画「ショーシャンクの空に」原作「刑務所のリタ・ヘイワース」の傑作中篇2篇を収録。

なお、本書「ゴールデンボーイ」の翻訳は、2010年2月14日に惜しくも亡くなった浅倉久志氏。ご参考『訃報:翻訳家 浅倉久志さん』

アマゾンはまだ旧版のままですね。

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2010/03/06

ファッションブランドMagineの2010年春夏のテーマはcastle rock!?

ファッションブランドMagineの2010年春夏のテーマは、castle rockである模様。

Magine

Magine(マージン)は、雑誌等にも多数掲載されている注目の国内ブランドです。ブランドコンセプトは、服のシルエットと素材との調和無骨な男臭さの中に、シンプルに音の感じる服。様式、年代、国を問わず、その時代背景でしか造り得ない古き良いものに敬意を払いながら現代生産の息吹を吹き込む。そして毎シーズンしっかりしたテーマを掲げています。2010S/Sのテーマは「MEMORY」スティーブンキングが創造した街、Castle Rockから、イメージしたもの。ミリタリー、ワークウェアを調和させたコレクションになります。

で、そのMagineの2010年春夏のコレクションに興味深いアイテムがあるので紹介する。

19343053
Magine The summer of memory Tシャツ white  ¥7,425(税込)

Tシャツには、

Different Season
Like the ones I had when I was twelve
I never had any friends later on

The Summer Of Beautiful Memory

と書かれており、ビジュアルは映画「スタンド・バイ・ミー」に似た写真が使用されている。
多分そっくりな人たちなのだと思う。

因みに、映画「スタンド・バイ・ミー」で、大人になったゴードン・ラチャンス(リチャード・ドレイファス)がタイプライターで打ちながら語ったセリフは次の通り。

I never had any friends later on like the ones I had when I was twelve. Jesus, does anyone?

因みに、「Different Season」は、スティーヴン・キングの短篇集のタイトルである。
邦訳は「スタンド・バイ・ミー 恐怖の四季 秋冬編」「ゴールデンボーイ 恐怖の四季 春夏編」の2分冊。

19343303
Magine Stephen Tシャツ white  ¥7,425(税込)

Tシャツには、

STEPHEN

と書かれており、スティーヴン・キングに似た人の写真が使用されている。
多分そっくりな人なんだと思う。

関心がある方はコチラへどうぞ。

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2010/02/16

訃報:翻訳家 浅倉久志さん

2010年2月16日夕刻 JRで移動中、ツイッター上を流れるつぶやきで浅倉久志氏の訃報に接した。
あまりの驚きで、息を飲み座席から飛び上がったわたしに電車内の視線が集まった。

昨日2月15日、出版、翻訳関係で、何だかひっかかるつぶやきが多く、あぁ、また誰かが亡くなったんだな、と思っていた。それはなんと浅倉久志さんの訃報だった訳だ。

電車内、わたしのツイッター上のタイムラインは浅倉久志氏の訃報でいっぱいになった。
全く面識のない、赤の他人の死だと言うのに、電車の中にいるのに、涙がこぼれ落ちてしまう。
携帯を握りしめ、涙を流すわたしは、電車内の無遠慮な視線にさらされた。

わたしの読書人生はSFから始まった。
ホラーより、ミステリーより、SFだったのだ。

大人になったわたしは、SFファンだと公言する事にいささか躊躇するようになってしまったが、今でもSFを読んでいる。

最近も、たまたまなのだが、「タイタンの妖女」(浅倉久志訳)「たったひとつの冴えたやり方」(浅倉久志訳)や「夏への扉」「渚にて」なんかを再読したりしている。

そんなわたしの当時の本棚には、ご多分に漏れず、浅倉久志や伊藤典夫が翻訳したSFがたくさん並んでいた。

大学時代だろうか、映画研究会に属していたわたしたちに取っては、P・K・ディックやマイケル・クライトンの翻訳を担当していたことにより浅倉久志の名前はポピュラーであり、そのペンネームが、SF界の大御所アーサー・C・クラークの名前から取られていることを知った際、じゃあ、何でクラークの翻訳は伊藤典夫なの(「2001年宇宙の旅」等)、と大人の事情を知らない無邪気な会話をしていたのを思い出す。

クラークと言えば、前述の通り翻訳は(映画研究会的には)伊藤典夫なのだが、知らない間にクラークの翻訳を浅倉久志が翻訳していたような記憶が刷り込まれてしまい、伊藤典夫と浅倉久志はわたしの中で同一の存在になってしまっていた。

従って、クラークの作品、例えば「2001年宇宙の旅」なんかを、浅倉久志の翻訳で読んだような記憶が偽造されてしまったりしているのだ。

ところで、SFとは何か、と言われたら、それは少年の夢に他ならない。

少年の夢を、そして少年の心を僕らは翻訳のSF小説から学んできた訳である。

そんな中で思うのは、アーサー・C・クラークが好きだから、ペンネームを浅倉久志にしてしまう、と言うのは、正に少年の感性である。

だってクラークが好きなんだもん。

しかし、その大好きなクラークの翻訳を行っていない(当サイト推測)浅倉久志、しかも親交が深かった伊藤典夫がクラークの翻訳の多くを担当しているのを見るのはきっと悲しいものがあったのではないか、と思ったりしてしまう。

多分冒頭、ツイッターに流れる浅倉久志氏の訃報を見て泣けてしまったのは、氏がクラークを、そしてSFを愛していたからだと思う。

ところで、わたしが読んだ最新で最後の浅倉久志の文章は、おそらく「SFマガジン2008年6月号/アーサー・C・クラーク追悼特集I」のクラークへの追悼エッセイ「わが筆名の祖」だと思う。

そのエッセイの中で浅倉久志は、

クラークさん、こんどは霊魂の身で思いのままに大宇宙を飛び回って下さい。

と言う一文でエッセイをしめくくっている。その言葉を借りるならば、

浅倉さん、こんどは霊魂の身で思いのままクラークの新作を翻訳して下さい。

と言いたいところである。

慎んでご冥福をお祈りします。

当ブログはご承知のようにスティーヴン・キングに関するブログである。
浅倉久志氏が翻訳したスティーヴン・キング作品を最後に紹介しておく。

「刑務所のリタ・ヘイワース」(「ゴールデンボーイ」新潮文庫に収録/映画「ショーシャンクの空に」原作)
「ゴールデンボーイ」(「ゴールデンボーイ」新潮文庫に収録)
「なにもかもが究極的」(「幸運の25セント硬貨」新潮文庫に収録)
「ナイト・フライヤー」(「ドランのキャデラック」文春文庫に収録)

2010年2月17日追記。
浅倉久志氏のアーサー・C・クラーク作品の翻訳作品。

「第二の夜明け」「歴史のひとこま」「コマーレのライオン」
余談ですが、「前哨」持ってました。

東京創元社のサイトで公開された浅倉久志さんの訃報を一部引用する。

SF翻訳家・浅倉久志先生 逝去

SF翻訳家・浅倉久志先生が、2月14日(日)午後7時、心不全で逝去されました。1930年3月29日生まれ。79歳でした。

カート・ヴォネガットやP・K・ディック、ウィリアム・ギブスンの翻訳者として知られ、著名な訳書は数限りなく挙げられます。浅倉先生単独で、また伊藤典夫先生との共編で多くのSFアンソロジーを編纂されましたが、特にユーモア小説・ユーモアSFがお好きで「ユーモア・スケッチ傑作展」(早川書房)や「世界ユーモアSF傑作選」(講談社文庫)といったアンソロジーも編まれています。評論書でもジュディス・メリル「SFに何ができるか」(晶文社)、オールディス&ウィングローヴ「一兆年の宴」(東京創元社)といった名著の翻訳を手がけられました。また、海外SFの紹介エッセイや博識なあとがき・解説にもファンが多く、それらの業績は2006年にエッセイ集「ぼくがカンガルーに出会ったころ」(国書刊行会)にまとめられています。

創元SF文庫では1970年にエリック・フランク・ラッセル「自動洗脳装置」の翻訳(大谷圭二名義)で初めて翻訳をお願いし、メリル編「年刊SF傑作選」(第5集、第7集。大谷名義)、また現在は浅倉名義に変更しているJ・G・バラード「溺れた巨人」、フリッツ・ライバーの「魔の都の二剣士」に始まる《ファファード&グレイ・マウザー》シリーズ等々をお訳しいただきました。また創元推理文庫でも、リチャード・ティモシー・コンロイの「スミソン氏の遺骨」にはじまるユーモア・ミステリ3部作をお訳しいただきました。そういえば70年代には「浅倉さんが訳すとミステリも冒険小説もSFになる」とファンのあいだで語られたものでした。

創元SF文庫での最大のヒット作は、ポール・アンダースン「タウ・ゼロ」(星雲賞受賞)ですが、その後98年に来日したアンダースン氏が、宴席をご一緒された浅倉先生ご自身に向かって「素晴らしい翻訳だった」と絶賛したことが思い出されます。もっとも御本人はそれをまったく聞いていらっしゃらず、のちのちそのことを話題にすると、「へえ、そんなこと言ってたんだ? ほんとに? いつ会ったの?」とおっしゃたものでした。

ご冥福をお祈りいたします。

●YOMIURI ONLINE の訃報
http://www.yomiuri.co.jp/national/obit/news/20100216-OYT1T00788.htm

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2009/08/24

浦沢直樹の本棚にキングの小説が!?

「浦沢直樹読本/Casa BRUTUS特別編集」 2009/08/21にマガジンハウス社から出版された「浦沢直樹読本/Casa BRUTUS特別編集」に浦沢直樹の工房〈スタジオナッツ〉の本棚の写真が掲載されているのだが、その本棚にスティーヴン・キング作品が並んでいる。

「浦沢直樹読本」

コミックスの売上累計1億部以上、巧みなストーリーテリングで幅広い読者から熱い支持を集める、現代日本を代表する巨匠漫画家・浦沢直樹。8月29日から 全国東宝系で公開予定の映画「20世紀少年<最終章>僕らの旗」に合わせて、彼のこれまでの作品群(「BILLY BAT」「PLUTO」「20世紀少年/21世紀少年」「MONSTER」・・・)を振り返りつつ、本人ロングインタビューや仕事場密着、著名人との対談 まで、あらゆる角度から「浦沢直樹とその作品世界」に迫る、ファン待望の完全保存版ムック。

浦沢直樹とキングとの関係を考えた場合、避けて通れないのは「20世紀少年」「イット/IT」の関係である。

「20世紀少年」連載当時から、同作はキングの「イット/IT」の影響を色濃く受けているのではないか、と言われていた。
個人的な印象としては、両作の類似点は偶然の産物の域を遥かに超えていると思えてならない。

そんな中、「浦沢直樹読本」に浦沢直樹の〈スタジオナッツ〉の全本棚の写真がなんと見開き4ページにわたり掲載された訳である。

わたしが確認できた限りだが、〈スタジオナッツ〉の本棚にあるキング作品は次の通りである。

■ハードカバー
「イット/IT(上)」
「イット/IT(下)」
「ローズ・マダー」
「ドロレス・クレイボーン」

■文庫本
「イット/IT(I)」
「ペット・セマタリー(上)」
「ペット・セマタリー(下)」
「ファイアスターター(上)」
「ファイアスターター(下)」
「呪われた町」
「神々のワードプロセッサ」
「深夜勤務」
「トウモロコシ畑の子供たち」
「ナイト・フライヤー」
「ゴールデンボーイ」
「クージョ」

■関連書籍
「ユリイカ/特集スティーヴン・キング ホラー時代の教祖」
「モダンホラー特集/恐怖へのご招待」

ここで興味深いのは、本棚のほとんどはマンガと資料で占められており、小説はほとんどないのである。
小説がほとんどない中、キング作品がこんなに並んでいるのは驚きである。
と言うか、浦沢直樹はキングファンに違いないし、「20世紀少年」「イット/IT」の影響を受けていると確信してしまう。

因みに余談だが、右利きの浦沢直樹が自分の机から右手を伸ばした位置に「イット/IT」が置いてあるのが興味深い。

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2008/12/08

「恐怖の四季」のオーディオブックが分冊化!

先日、2009年にキング原作のオーディオブックが沢山リリースされる話を紹介したが、「恐怖の四季」に収録されている4作品が分冊化されバラバラにオーディオブック化される模様。

リリースは2009/01/08。

しかも、朗読はフランク・ミューラーによるもの。

「ショーシャンクの空に」

「ゴールデンボーイ」

「スタンド・バイ・ミー」

「マンハッタンの奇譚クラブ」

なお、フランク・ミューラーとは世界的に有名なオーディオブックのナレーター。
2001年11月にバイク事故に遭い、以来リハビリテーションを続けていたが、残念ながら2008年6月に亡くなった。

2001年、スティーヴン・キング、ジョン・グリシャム、パット・コンロイ、ピーター・ストラウブ等は、フランク・ミューラーと家族のための基金を設立し、2002年2月には自作を朗読するフランク・ミューラー基金のトーク・イベントを実施した。

なお、キングが現在行っているHaven Foundationは、1999年のキング自身の事故と、フランク・ミューラーの事故が契機となっている。

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2008/07/28

新潮文庫の100冊をめぐる冒険

「新潮文庫の100冊/1976」日本の夏、と言えば「新潮文庫の100冊」である。

昨年の今頃は「新潮文庫の100冊 2007」にどう言う訳か「ダーク・タワーI—ガンスリンガー—」が選出され、多くのキングファンの度肝が抜かれたのを覚えている。

そんな訳でスティーヴン・キングに関する「新潮文庫の100冊」を振り返ってみよう。
因みに、「新潮文庫の100冊」は、1976年からスタートし、今年で33年目を迎えました。

1976 なし
1977 なし
1978 なし
1979 なし
1980 なし
1981 なし
1982 なし
1983 なし
1984 なし
1985 なし
1986 なし
1987 なし
1988 「スタンド・バイ・ミー —恐怖の四季 秋冬編—」
1989 「スタンド・バイ・ミー —恐怖の四季 秋冬編—」
1990 「スタンド・バイ・ミー —恐怖の四季 秋冬編—」
1991 「スタンド・バイ・ミー —恐怖の四季 秋冬編—」
1992 「スタンド・バイ・ミー —恐怖の四季 秋冬編—」
1993 「スタンド・バイ・ミー —恐怖の四季 秋冬編—」
1994 「スタンド・バイ・ミー —恐怖の四季 秋冬編—」
1995 「スタンド・バイ・ミー —恐怖の四季 秋冬編—」
1996 「スタンド・バイ・ミー —恐怖の四季 秋冬編—」
1997 「スタンド・バイ・ミー —恐怖の四季 秋冬編—」
1998 「スタンド・バイ・ミー —恐怖の四季 秋冬編—」
1999 「スタンド・バイ・ミー —恐怖の四季 秋冬編—」
2000 「グリーン・マイル(1〜6)」「ゴールデン・ボーイ —恐怖の四季 春夏編—「スタンド・バイ・ミー —恐怖の四季 秋冬編—」
2001 「グリーン・マイル(1〜6)」「スタンド・バイ・ミー —恐怖の四季 秋冬編—」
2002 「スタンド・バイ・ミー —恐怖の四季 秋冬編—」
2003 「スタンド・バイ・ミー —恐怖の四季 秋冬編—」
2004 「スタンド・バイ・ミー —恐怖の四季 秋冬編—」
2005 「スタンド・バイ・ミー —恐怖の四季 秋冬編—」
2006 なし
2007 「ダーク・タワーI—ガンスリンガー—」
2008 なし

まぁ、「スタンド・バイ・ミー —恐怖の四季 秋冬編—」続出の予想通りの結果ですね。
因みに、キングの作品が3冊選ばれている2000年は、「新潮文庫の100冊 PLUS50」の150冊でした。

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