Amazon、オーディオコンテンツ提供のAudibleを買収
2008/02/01にIT media Newsが伝えるところによると、米Amazon.comが、米Audibleを約3億ドルで買収することを発表した模様。
Amazon、オーディオコンテンツ提供のAudibleを買収
以下、同記事より引用。
Amazonが、iTunes Storeでオーディオブックを提供しているAudibleを3億ドルで買収する。
2008年02月01日 08時25分 更新
米Amazon.comは1月31日、オーディオブックを手掛ける米Audibleを買収することで合意したと発表した。AmazonはAudibleの発行済株式すべてを1株当たり11.50ドルで買い取り、総額約3億ドルを支払う。買収完了は2008年第2四半期の予定。
Audibleは書籍、新聞、雑誌、テレビ番組、ラジオ番組などをデジタルオーディオ化したコンテンツを提供している。米国と英国の自社運営サイト、およびドイツとフランスの提携先サイトを通じ、8万種類以上のコンテンツを提供している。Audibleが販売するオーディオブックにはスティーブン・キングなどの著名作家の作品や、New York Times、The New Yorkerなどの記事も含まれる。
Amazonは電子ブックリーダー「Amazon Kindle」を発売するなど、デジタルコンテンツ分野に力を入れている。
AudibleはiTunes Storeへのオーディオブック提供でAppleと独占契約を結んでいる。
現在、スティーヴン・キング関係のオーディオブックは、一般書店等でCD等の形態で販売されている一方、iTunes StoreではAudible経由でダウンロード形式で販売されている。
AmazonがAudibleを買収することにより、おそらく、Amazon.comでもダウンロード形式でオーディオブックの販売がスタートするのだと思われるが、iTunes Storeで、今後もオーディオブックが継続的に販売されるのかどうかは不明。
ところで、当然ながら、スティーヴン・キング以外の作家のオーディオブックも普通に販売されているのだが、今回の記事にスティーヴン・キングの名前が出たのは、もちろんキングがベストセラー作家である、と言うこともあるのだが、おそらく「ライディング・ザ・ブレット」や「The Plant」等、書籍のダウンロード販売に前向きに取り組み、そして「The Plant」で失敗したキングの実績と話題性によるものが多いのではないか、と想像できる。
また、NIKKEI NETでも同様の記事が掲載されている。
以下同記事より引用。
ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)インターネット通販大手の米アマゾン・ドット・コム(Nasdaq:AMZN)は31日、オーディオブック大手の米オーディブル(Nasdaq:ADBL)を約3億ドルで買収すると発表した。書籍の朗読を音声ファイルにしたオーディオブックでデジタルコンテンツ事業への取り組みを拡大し、ライバルの米アップル(Nasdaq:AAPL)への対抗姿勢を強める。
ニュージャージー州ニューアークに本社を置くオーディブルはインターネットからダウンロードし、パソコンや携帯音楽プレーヤー「iPod(アイポッド)」、MP3機器などで再生できるオーディオブック数万タイトルの販売を手掛ける。ジョン・グリシャムやスティーブン・キングといった著者の作品も含まれる。オーディブルはアップルのオンラインストア「iTunes(アイチューンズ)」で販売されるオーディオブックの供給業者。
合意によると、アマゾンはオーディブルの全株式を1株当たり11.50ドルの現金で買い取る公開買い付けを開始する。この買値はオーディブルの30日終値(9.33ドル)を23%上回る水準。アマゾンはこの買収の価値を3億ドルと見積もっている。1997年設立のオーディブルは、2007年1-9月の売上高が7870万ドル。
買収手続きは4-6月期の完了を見込んでおり、アマゾンが最近立ち上げた音楽配信ストアに一層のコンテンツをもたらす見通しだ。アマゾンのオンラインストアではコピー防止をかけずに大手音楽会社の楽曲を販売している。両社は、この買収がオーディブルとアップルの事業関係に与える影響については触れなかった。
アマゾンは最近、MP3ストアや電子書籍リーダー「キンドル(Kindle)」でデジタルサービスを拡大した。アマゾンは30日、10-12月期に投入したキンドルが「予想を上回っている」としたものの、詳細は明らかにしなかった。
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